自己愛性パーソナリティ障害(人格障害)の特徴① | 共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔 takeheartのブログ

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自己愛性パーソナリティ障害の人は仕事を長く続けられないことが多いです。

変化が激しい世の中ですから同じ仕事に固執することが正しいとは言い難く、それを推奨するつもりはございません。

ここでは、「本人としては続けたいけど続けられない」という意味で捉えてください。


「続けられない」
というのもいろいろな理由がありますが、


だいたいの場合において、
「人間関係が上手くいかない」ということです。

「人間関係が上手くいかない」

というのもいろいろな理由がありますが、

 

自己愛性パーソナリティ障害の人の場合は、
自分が評価されないがために周囲へ恨みを持ち上手くいかない、
という理由が多いです。


そんな恨みから、
自分はこんなに素晴らしい自分を理解できないバカな人たちの集まるところにいるような人ではない、

と勝手に辞めて行くパターンが多いです。

自分の実力がないから評価されない
ということに全く気が付きません。

 

自分に原因を求めることがありません。

健全な人であれば、どこかで自分の実力がないと気付き、他者からの評価を努力への力とするのですが、自己愛性パーソナリティ障害の人は外面は自信満々ですが、内面は脆さ(理想(空想が多い)と現実のギャップに本当は苦しんでいる)があるので、他者からくだされる自分の脆さを認めることができず、他者を恨むことで自分を保とうとします。

そういった自分の保ち方では周囲の人が離れて行くのは必然で、離れて行くからこそ余計に恨みが増幅するわけです。

口先だけでも謝ればまだ良いものの、それもできません。

恨んだからといって人間関係が好転するはずもなく、居場所がなくなり、自分が周囲の人を退職させるなんて力も当然ないので、自分がここを出ていくしかない、辞めるしかない、となります。


しかし、辞めるしかないといっても、

「自分が離れてやったんだ、みんなが私の能力を妬むからこんなことになったんだ」
という気持ちで離れていきます。
ここが怖いところです。
最後まで他責です。

そして、「自分のことを理解してくれる(理解力のある人たちがいる)職場」

を新たに探し求めるのです。
決して自分の内面を変えたり能力を上げようとは思いません。

このようなタイプの人は転職する際に職種も変わることが多いです。
一つの職種を続けるのが怖いのです。
一度失敗したことのある職種で努力、勝負することが怖いのです。
もしまた失敗してしまったら傷つくからです。


また、新たな職種につき「新人」という肩書きを持つことで安心しています。
ただし「新人」という肩書きを持ちつつも入社すると割と早い段階で、

「なぜ私がこんな小さな(抽象的な表現で申し訳ございません)仕事しか任されないんだ。」

と感じ、いろいろと文句を言いながら上記のような負のループに陥ります。

転職にステップアップ性がないのです。
同じ職種への転職が良くて違う職種への転職が良くないと言っているわけではありません。
いろんな職種を経験しながら、その経験を次の職種に活かすというような、ステップアップ性のある(キャリアアップという意味での)転職の仕方ではないということです。


一つ一つの職種でやり切ったという感覚がないので、

「上辺だけの能力、上辺だけの自信」

にしかなりません。

しかし、このような方は自分では「変化をしている」「ステップアップしている」と思っています。
思い込んでいます。思い込もうとしているのかもしれません。
ですので、周囲の人に対しては、

「変われない人ばかりのかわいそうな人たち」、

と見下しています。

自己愛性パーソナリティ障害の人はこの「変わる」ということを勘違いしていることが多いです。


そんな人間関係が上手く行かずに悩む気持ちを理解してあげようとする気持ちはわかりますが、深追いは禁物です。


自己愛性パーソナリティ障害の人は一度でも拒否されるとあなたのことを恨み、捨てます。
どんなに寄り添って尽くしたり助言をしてもそれが当人にとって納得のいくものでなかったら終わりです。
一度敵と見なされたら終わりです。

チャンスは与えられません。


そして攻撃性が半端ないです。
そこまでするか、そこまで言うかと思うくらい過剰です。

 

「あなたのことを仲間(味方)にしてあげるよキャンペーン」がありますが、
自己愛性パーソナリティ障害の人に良くしても1ポイント貯まるだけ、少しでも非難するようならキャンペーン終了です。

そのように完全に自己都合で人を切る傾向にあるので、長い付き合いのある親友と呼ばれるような人はいません。

 

長くなってしまったので最後としますが、

 

自己愛性パーソナリティ障害の人には、

「自分は特別であり、自分を理解することができる人だけが、自分に近づく権利がある」

という思考の特徴があります。

 

そういった特徴が、共依存やアダルトチルドレンの特徴を持っている人にとっては魅力に映ってしまうことがあります。

健全な人というと言い方が悪いですが、健全な人はこのような利他性のない人からは上記の通り離れます。

 

しかし、共依存やアダルトチルドレンの特徴を持っている人にとっては魅力に映ることがあり、まして他の人が離れているので孤立しているのを見て、

「自分だけが分かってあげられる」と思ってしまいます。

 

なぜ周囲の人が離れているのかが分からないのです。

 

それが行き過ぎると、

「その上、そんな特別な人だけが近づくことができる人に認められている自分ってすごいのかも」

と勘違いしてしまうこともあります。

 

共依存を超えて、自己愛性パーソナリティ障害の特徴がうつることもあります。

ここまでくることはまれではありますが、気を付けてください。

 

なぜ周囲の人は離れていくのか、客観的な目で見てもらいたいと思います。

 

<参考ブログ>

自己愛性パーソナリティ障害の人の被害者の方へ①

自己愛性パーソナリティ障害の人の被害者の方へ②

自己愛性パーソナリティ障害のパートナーと離れないとどうなるか

自己愛性パーソナリティ障害(人格障害)の特徴②

自己愛性パーソナリティ障害(人格障害)の特徴③

自己愛性パーソナリティ障害(人格障害)の特徴④

自己愛性パーソナリティ障害と共依存の末路

 

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