突然の手術と入院にー | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

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「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

いやぁー、人生ってホントに色んなことがあるものですね。

深夜23時頃に突然の腹痛。胃腸薬を飲めばおさまるのかなーと思いきや、どんどん痛くなってもだえ苦しむばかり。あまりの痛さに動けなくなって、ついに、朝9時ごろに救急車を呼ぶことに。

 

病院につくと「緊急手術が必要。発症から72時間以内にしないと命に関わる」とお医者様。病名は「急性胆嚢炎」。あぁ、祖母も兄もなったアレが、ついに…。

 

ただ、手術までに血液検査やら様々な検査があって、特に、のたうち回るほどの痛みのなか、MRI検査でじっとして深呼吸するのは、本当につらいものでした。

 

手術の説明を受けたり、説明書にサインしたりして、13時半ごろに手術。


人生初の手術のため恐怖は小さくありませんでしたが、ガスですぐに眠り全身麻酔。目覚めたら手術が終わっていました。


 

「こんなに大きな石がとれましたよ!」と、お医者さんや看護師さん達が珍しそうな表情で。


ちょうど、碑学派(ひがくは)の祖と言われる鄧石如(とうせきじょ)の書の研究をしているときに、この胆石が痛みを生んでいたとはー。しばらくは、「胆石除」と名乗りたくもなります。



 

その後、人生初の入院。いろんな管につながれて当初はベットからも動けず、入院2日目を過ぎて、ようやくベットから動けるようになって、食事もできるようになりました。

 

 

結局4日間入院したのですが、「しばらく肉体労働は控えましょう」とドクターストップが。どないしよう・・・と悩んでいたら、「お稽古は任せてください」とのアシスタントさん達から、なんと、心強いメッセージが! なんとありがたいことでしょう・・・。

 

患者用タグを外し忘れたままですが、退院直後にオンラインレッスンをすることはできました。

 

ただ、たった3~4日ほど寝たきりになるだけで、こんなに体力が衰えるものなんですね。すぐに疲れてしまったり、小さな咳をするだけでお腹の傷がいたむので、休み休みで…。

 

ありがたいことに、励ましのお手紙をいただいたり、

 

お見舞いの品をいただいたり、「胆嚢を堪能したんじゃないですか?」と笑わせてもらったり。

 

 

おかげさまで、近所の里山を8000歩程度は散歩できるくらいに体力が回復。


手術したところを意識しすぎないように、ひもトレで薄めながらー。体重が5キロ以上減ったからか、なんだか、身体は軽いぞ。

 

 

手術から1週間、ようやく、リアル稽古に復帰。生徒の皆さんやアシスタントの皆さんに迷惑をかけてしまい申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、

 

アシスタントさん達による代講も大好評、受ける生徒さんの反応も大良好で、改めて、素敵な方々に恵まれていることの有難さを感じています。

 

 

「二年ほどは油ものを控える必要があるねー」と、胆石センパイの兄・双雲から。そういえば、お医者さんも「食事には気をつけてね」と念をおされています。

 

唐揚げやラーメンなどを食べられないのは残念ですが、食生活を改善する良いきっかけでしょう。

 

「仕事がハードすぎるのも原因かも」と言われ、これからは、仕事の仕方も見直していこうとも思います。

 

 

それにしても、いい『修行』になりました。入院明け、直ぐに筆をとってみると、書き味も変わっていて不思議な感じでした。

 

多方面にわたってご心配とご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。


あたたかいメッセージ等を頂戴し本当に有難く、心の支えにさせていただきました。

 

へこたれるのもそこそこににして、これから、また新たなチャレンジを積み重ねていこうと思います照れ