書道家 武田双鳳の「書で人生を豊かに」

書道家 武田双鳳の「書で人生を豊かに」

バランストレーニングや書道古典講座など「書かない書の稽古」を取り入れることで、本来の「書の稽古」を実現。経験を問わず、子供から大人まで、存分に『書のたのしさ』を味わる場所をつくっています。

武田双鳳の書法道場は「書を通じて人生を豊かにするための場所」です。京都道場(京都駅近く)と滋賀大津道場(堅田駅近く)には全国各地から生徒が集っています。オンライン受講も可能で、自宅にいながら書法道場の稽古を嗜むこともできます。

・こども(習字・硬筆)…美しい字の書き方だけではなく、論理的思考能力や身体感覚、コミュニケーション能力など、書を通じて「生きる力」を養います。

・おとな(大筆・仮名小筆・ボールペン字・筆ペン字)…古典臨書などベーシックな「書く書道の稽古」に、基礎書法講座やバランストレーニングなどの「書かない書道の稽古」をブレンドすることで、『本来の書のたのしみ』を味わっていただきます。

初心者歓迎です。まずは、お気軽に体験入会されてください。

●書道家 武田双鳳
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「仮名は仮名、漢字は漢字。」

 

書道では、そのように分けて考えられることが少なくありません。
 
たしかに、それぞれに学ぶ意味があります。けれども、仮名も漢字も、もともとのルーツをたどれば、まったく無関係なものではありません。
 
だからこそ、どちらか一方だけではなく、両方をバランスよく学ぶことで、それぞれの書き方の特徴やコツが、かえってよく見えてきます。
 
たとえば、仮名を学ぶと、漢字を書くときにも、文字どうしのつながりや流れを、これまで以上に感じ取れるようになります。一字ずつを整えるだけでなく、全体の呼吸や運びを意識しやすくなるのです。
 
 
また、漢字を学ぶことで、仮名の線にある強さや骨格にも、より目が向くようになります。やわらかく見える仮名の中にも、確かな骨組みがあることに気づけるようになります。
 
 
このように、仮名と漢字は、別々に存在しているものではなく、互いに響き合いながら学びを深めてくれるものです。
 
 
書道は、ただ一字一字をきれいに書くことだけではありません。文字と文字との関係、流れ、全体の調和を味わうことのできる世界でもあります。
 
今回の動画を通して、そうした書の面白さを少しでも感じていただけましたら嬉しく思います。ご興味をお持ちくださった方は、ぜひ一度、体験入会にもお越しください。
 
 

新しい季節が始まり、何か新しいことを始めてみたいと感じる時期ですね。 


今回は、書法道場での稽古の様子を2本の動画でご紹介します。

​私たちが大切にしているのは、手本をそっくりに書くことだけではありません。 

古典の基礎をしっかりと踏まえつつ、そこからいかに自分らしい「アレンジ」を加えていくか。

そのプロセスの一部をご覧ください。


​動画1:名筆の「ミックス」が生む現代の響き


この動画では、異なる時代のマスターたちの書風を掛け合わせています。 

​董其昌(とうきしょう)× 顔真卿(がんしんけい)
スタイリッシュで軽妙な線に、あえて「筋肉質」で重厚な要素を加えています。

​王羲之(おうぎし)× 欧陽詢(おうようじゅん)
流麗な流れの中に、折り目正しい骨格を同居させる試みです。 

​字形を縦長にしたり横長にしたり、あるいは余白の広さを大胆に変えてみる。 

こうした微細な調整や改善の積み重ねが、作品にリズムと強い存在感を与えます。


動画2:「臨書」は写経ではなく、新境地を開くための稽古


この動画は、より深く古典の真髄に迫る内容です。
​「臨書(りんしょ)」とは、決して単なる「コピー」ではありません。

それは、古(いにしえ)の達人たちの筆致をなぞることで、彼らの精神や技法を自らの血肉とするための、極めてクリエイティブな稽古です。

米芾(べいふ) の超絶技巧に学び、​王羲之書法を新たに捉えなおし、

楊峴(ようけん) のような隷書の名手に清代碑学派の書法の呼吸を学ぶ。

​我流に陥ることなく、古典という確かな「型」があるからこそ、私たちは自由に新境地を開拓することができるのです。 

書法道場で「自分だけの一枚」を。

​書道は、自分自身と静かに向き合う時間であると同時に、数千年の歴史を持つ芸術を現代の感覚で再解釈する、とてもエキサイティングな知的な遊びでもあります。


​【春の体験入会 募集中】
基礎からしっかり学びたい初心者の方や「型」を身につけ、さらにその先を表現したい経験者の方も、大歓迎です。

墨の香りに包まれながら、筆先から生まれる無限の変化を一緒に楽しみませんか。




書法道場展hanamuke 御礼と次回「游藝」へ

第十回書法道場展「hanamuke」は、数えられただけでも1,237人の方にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。

ご来場くださった皆さま、応援してくださった皆さま、そして制作・準備・会場運営に力を尽くしてくださった生徒の皆さんに、心より御礼申し上げます。

今回の会場には、生徒の皆さんが自ら言葉を選び、自らの感覚で書を選び取り、それぞれの想いを込めて制作した作品が並びました。

同じ書道であっても、書く言葉も、表現も、一つとして同じものはありません。だからこそ会場には、手本をなぞるだけでは生まれない、一人ひとりの書の息づかいが満ちていたように思います。


今回の書法道場展のテーマである「はなむけ」は、私が創作した一文字です。

字形は「忄」(りっしんべん)に「盡」(「尽」の旧字体)を組み合わせたもので、「こころを尽くす」という意味を一字に託しました。

もともと「はなむけ」は、旅立つ人を送り出す言葉であり、漢字では「贐」や「餞」と書きます。

送別の宴や贈り物を意味する字ですが、私が大切にしたかったのは、物を贈ること以上に、誰かの門出に際して心を尽くすということでした。

そこで、「贐」に含まれる財物を表す「貝」を、「心」を表す「忄」に置き換えました。

さらに「盡」を合わせることで、余すところなく、最後まで、まごころを尽くすという意味を込めました。

会場に並んだ作品の数々にも、まさにその「こころを尽くす」という精神が表れていたように思います。

誰かに何かを届けたい。自分の言葉を、自分の書で世に問いたい。その願いが、それぞれの作品の奥にたしかに息づいていました。

今回の「はなむけ」作品には、次の漢詩を添えました。

「言為心本 情由言生 書磨其言 以養其心」

人は日々、言葉を発しながら生きています。
そして、その言葉は知らず知らずのうちに、自分の心のあり方を形づくっていきます。

書とは、その言葉を磨き、深め、整えることを通して、自らの心を養っていく営みでもあります。

書法道場展に展示された書は、単なる作品ではありません。

姿勢や呼吸を整え、古典や歴史文化に学び、自分の身体と言葉に向き合いながら、「どのように書で心を尽くすか」を考え、試行錯誤と工夫を重ねて生まれたものです。

道場展は終わりましたが、書の道はここで終わるものではありません。

作品を仕上げた経験も、多くの方に見ていただいた経験も、これからの書の歩みにとって大きな糧になっていくはずです。

ここでいったん初心に帰り、また本来の書に親しみながら、言葉を磨き、心を磨き合う稽古を積み重ねていきたいと思います。



サプライズで10回目記念の花束をいただきました!
嬉しすぎますニコニコ





次回の書法道場展は、第11回「游藝」です。

「游藝」とは、ただ技術を競うことではなく、藝の中に遊び、藝を通して自らを深めていくことです。

書くことそのものはもちろん、作品づくり、展示、鑑賞、対話に至るまで、すべてが書の学びであり、稽古である。 

そのような思いを込めて、次回のテーマを「游藝」と定めました。 

来年もまた、生徒の皆さんそれぞれが、自分の言葉と表現に向き合いながら、書の世界を深く、自由に遊び、生きた書を世に送り出してくれることを楽しみにしています。

≪第11回 書法道場展「游藝」≫
2027年3月18日~3月22日開催予定。
烏丸御池しまだいギャラリー入場無料。































今回の書法道場展をきっかけに、書法道場にご関心をお寄せくださった方へ。

書法道場では、ただ手本通りに書く力を養うだけでなく、古典に学び、身体を整え、言葉と表現を深めながら、自分の書を育てていく稽古を行っています。

書いてみたい。
もっと深く学んでみたい。
自分の言葉を、自分の書で表せるようになりたい。

そのように感じてくださった方は、ぜひ体験入会にお越しください。

初心者の方でも大丈夫です。

書の上達だけでなく、書を通して自分自身と向き合う時間の豊かさを、実際の稽古の中で感じていただけたら嬉しく思います。

書法道場は、作品を見て終わる場所ではなく、自らが書の世界に参加していく場所です。 

次はぜひ、見る側としてだけでなく、書く側としてもご一緒できましたら幸いです。









【生徒代表揮毫の出演者変更と特別プログラム開催のお知らせ】​


3月20日 13:00より予定しておりました矢根海鳳の出演につきまして、体調不良により、誠に勝手ながら出演を中止させていただくこととなりました。


出演を楽しみにされていた皆様には、多大なるご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。 


 ​これに伴い、同日時におきまして、急遽以下の特別プログラムを開催することを決定いたしました。


■特別プログラム
武田双鳳 ライブパフォーマンス『西陣織 × 書』実演揮毫

​伝統ある西陣織の輝きと、武田双鳳の書が融合する、唯一無二の瞬間を皆様にお届けいたします。


【日時】
3月20日 13:00頃〜


【場所】
烏丸御池しまだいギャラリー内 


直前の変更となりますが、皆様により一層の感動をお届けできるよう、運営一同全力を尽くしてまいります。


 武田双鳳による渾身のパフォーマンスを、ぜひ会場にて目撃してください。

​皆様のご来場を心よりお待ちしております。


☆西陣織✕書


※武田双鳳の大書揮毫は21日15時頃〜














【書法道場展の三つの理念】

一、書の日常化
多くの人にとって、書はまだどこか遠いものです。

難しそう。
自分には関係なさそう。
上手い人だけの世界に見える。

けれど本来、書はもっと身近でよいはずです。

自分の書きたい言葉を書きたいよう書く。
全身をめいっぱいに動かして表現する。
子どもも大人も楽しく自然に関われる。
学びと遊びが無理なくつながる。

書法道場展は、そうしたあり方を通して、書を特別な世界から日々の暮らしへと取り戻していきます。

書を閉じた文化ではなく、ひらかれた文化体験へ。
そこに、道場展の大きな意義があります。


二、コスパからの自由
現代は、何をするにも効率が求められます。

どれだけ早いか。
どれだけ得か。
どれだけ無駄がないか。

けれど、その物差しだけで生きていると、人は少しずつ、自分の感覚や、自分らしい歩み方を見失っていきます。

書には、本来コスパもタイパもありません。

一点一画にひたむきになる。
スグに役に立たない技法を磨き続ける
結果のいかんを問わず、ただただ稽古を重ねる。

それは一見、非効率に見えるかもしれません。しかし、その非効率の中にこそ、現代人が失いがちな静けさがあります。

書に身を置くことは、資本主義の領域から少し距離を取り、成果だけでは測れない豊かさを取り戻すことでもあります。


三、他者評価からの自由
現代では、自分の価値を他人の反応によって測りやすくなっています。

認められるか。
数字がつくか。
評価されるか。

けれど、その外側の基準ばかりを気にしていると、自分が本当に何を書きたいのか、何を大切にしたいのかが見えにくくなります。

書は、本来は自分との対話を深める営みです。

人にどう見られるかよりも、まず自分がどう向き合うか。 
上手いか下手かだけでなく、その人が何を感じ、どう立ち、どう点画を刻んだか。

そこにこそ、書の本質があります。書法道場展では、自分の書きたい言葉を、自分なりの表現で書くことが大切にされています。

それは、他人に合わせた正解をなぞることではなく、自分の内側から出てくるものに、きちんと形を与えることです。

もちろん、書は人に見てもらうものでもあります。けれど、他者の評価に従属するために書くのではない。評価を超えて、それでもなお書く。

その自由を取り戻すことも、道場展の大切な理念です。

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書法道場展hanamukeは、3月18日(水)開幕。

書を日常にひらき、効率と評価を超えて、自分に還る。

そんな場をつくっていきます。


≪第10回 書法道場展「hanamuke」≫
2026年3月18日~3月22日(10:00〜18:00 最終日のみ16:00まで)。烏丸御池しまだいギャラリー(入場無料)