雨奇晴好な書道の稽古 | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

なんと、オシャレな雨の纏い方。

 

高瀬川沿いのアジサイも、例年より早めに開花しています。

 

枝ぶりもキレイだなぁと、裏から覗いていると、虫たちが雨宿りしています。

 

「雨奇晴好」(うきせいこう)は、北宋の三大家としても有名な蘇軾さんの言葉。雨の日も「奇」(=すばらしい)と。

 

あぁ、お天気が崩れてきたかぁ・・・と残念がりがちですが、雨降りだからこそ出会える景色にも、もっと親しみたいものです。

 

 

雨の音にはリラックス効果がありますし、その潤いによって筆がしっとりして、書き味がより滑らかになったりします。今回の月例課題が、ちょうど行草体、みなさんの書にも雨が力を貸してくれました。

 

雨の日だからこそ、傘が使ったバランストレーニングで、新たな発見も。

 

雨はダメと決めつけない姿勢。また、蘇軾の言葉に学んでみようと思います。

 

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※蘇軾「飲湖上初晴後雨」
水光瀲灔晴方好 山色空濛雨亦奇
欲把西湖比西子 淡粧濃抹総相宜
 

湖上に飲(うたげ)すと初め晴れ、後に雨ふれり
水光(すいこう)瀲灔(れんえん)として晴れて方(まさ)に好(よ)し
山色(さんしょく)空濛(くうもう)として雨も亦(また)奇なり
西湖(せいこ)を把(と)って西子(せいし)に比(ひ)せんと欲(ほっ)すれば
淡粧(たんしょう)濃抹(のうまつ)総(すべ)て相(あい)宜(よろ)し
 

水の光はひたひたと広がり晴れて美しく、
山の色はぼんやりと煙り雨の景色も良い。
この西湖の眺めを昔の美女西施になぞらえたら、
薄化粧も濃い化粧もどちらもすばらしい。