恵みの雨に
今日は入港日ということで午後から島内周遊へ出かけました。
まずウェザーステーションで島の成り立ちを、宮の浜では戦跡関係を、長崎では島の植生、を中央山では父島の全体像を中心に案内しました。
スコールがこないか心配でしたが、無事最後まで降りませんでした。
7時からのナイトツアーでは、天然記念物のオガサワラオオコウモリがリュウゼツランの花を食べている様子がみることができ、夜の海岸では同じく天然記念物のムラサキオカヤドカリが、うっかりしていると踏んでしまうくらいたくさん群がっていました。
ただ最後のグリーンペペではなかなか元気なものが見つからず、帰り際にスコールにもやられました。
でもそのスコールもグリーンペペや島の動植物にとっては大切な恵みの雨になるんですよね。
ふるやん
IUCNの視察完了
先日のおがさわら丸で小笠原の世界自然遺産登録に向けての視察の為、IUCNから派遣されていたピーターさんとナオミさんが帰られました。関係者の皆様は連日、朝早くから夜遅くまで大変な激務のようでした。
僕自身も南島のエコツアーについて、説明させていただいたり、小笠原村観光協会の理事として意見交換会や懇親会への参加などもあり、直接の接点が多くありました。やはり世界中の重要な自然を見てきた人たちだからこその視点も多く、小笠原の方向性も間違っていなかったんだと改めて、小笠原に対する誇りが強いものになった感じのいい時間を過ごさせていただきました。
最終の波止場の見送りの際には今は外来種として問題にされているリュウゼツランで作ったブレスレットと共にガイドの立場でのお手紙を渡させていただきました。一つには外来種といえども命あるものであること。過去に持ち込んだ先人たちも時代ごとの苦労の中で持ち込んできて一概に責められない事。そして、その中でも本来ある自然を取り戻さなくてはいけない事。矛盾も含むジレンマの中で小笠原は真剣にそのテーマに取り組んでいる事。そんなところだからこそ、観光で訪れた方が自然と向き合う最適の場所であると言うメッセージを送らせて頂きました。
あとは来年の夏までにより前進していき、登録を目指す事が大切でしょう。
貴重な環境
こんにちは、ふるやんです。
昨日のこと書かせてもらいます。
昨日は一日の森山歩きツアーでメインのガイドを勤めさていただきました。
天気がよく風も心地よく吹き、山歩きとしてはベストコンデションでした。
お昼休憩中には天然記念物のオガサワラタマムシ、オガサワラノスリもすぐ近くで見ることができました。
天然記念物といえばムラサキオカヤドカリ、オガサワラアメンボ、オガサワラクマバチも紹介しました。
他にもツアー中に「固有種」という言葉を何度も使いました。
改めて考えてみると、いかに小笠原が貴重な環境だということを再確認しました。


