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1982年のアルバム(その2 Freeze-Frame / The J.Geils Band)
1982年のアルバム・シリーズ
全米最高位 No.1アルバムから始めていますが・・・
The J. Geils Band
1981年から、1982年にかけて、最も多くオンエアーされていたナンバー
そう言えるナンバーが・・・
Centerfold
ヒット曲が少ないのが不思議と思っていたような J.Geils Band
でしたが・・・
最初からノリのいいキャッチーなロック・ナンバー
しかも歌詞の内容が、「学生時代の憧れの女性が、ヌード雑誌の見開きに載っていてショックを受けた・・・」・・・そのような経験のある人もない人も共感するナンバー
ヒット・チャート急上昇
日本でも話題に、邦題は「堕ちた天使」
に・・・
そして、アルバムの方は・・・
Freeze-Frame
Centerfoldのヒットによって、こちらもチャートを急上昇
です。
レコーディングは、1980年~1981年
マサチューセッツ州、ノース・ブルックフィールド Long View Farm Studiosにて・・・
Peter Wolfリード・ヴォーカル
Seth Justmanキーボード🎹、ヴォーカル
J. Geilsギター
Danny Kleinベース
Magic Dickハーモニカ、トランペット🎺、サックス🎷
Stephen Bladdドラムス
、ヴォーカル
不動の6人
ホーンは、Randy Brecker、Tom "Bones" Malone
、Lou Marini
、George Young
、Ronnie Cuber
、Alan Rubin
バッキング・ヴォーカルは、Tawatha Agee、Cissy Houston
、Fonzi Thornton
、Luther Vandross
、Ken Williams
コンダクター、コーディネイターは、Cengiz Yaltkaya
コンサート・マスターは、Gene Orloff
エンジニアリングは、David Thoener
スタジオ・アシスタントは、Jesse Henderson
ミキシングは、ニューヨーク The Mix Roomにて、Steve Marcantonio
マスタリングは、Master Cutting Roomにて、Joe Brescio
アレンジは、Seth Justman
プロデュースは、Seth Justmanです。
アルバム・ジャケット、デザインは、Bill Burks
イラストレーションは、Georgann Deen
写真撮影は、Thomas Weschler
ほぼ全曲、Seth Justmanの作品です。
A面1曲目、かけ声に続いて、シャッター音、軽快にキーボード音🎹が響いて・・・
Freeze-Frame、タイトル曲、Seth Justman
、Peter Wolf
の作品
軽快に歌う Peter、ノリのいいアップ・テンポのR&B、コーラスはドゥーワップ風
ホーンがダイナミックに挿入され、キーボード音🎹とともに盛り上げていきます。
アルバムから第2弾シングルで、全米No.4
、全米メイン・ストリーム・ロック No.8
、1982年全米年間チャート No.49
、カナダ No.2
、1982年年間 No.22
、オーストラリア No.7
、1982年年間 No.91
、ベルギー No.5
、1982年年間 No.90
、オランダ No.5
、1982年年間 No.83
、その他、ニュージーランド No.6
、スイス No.11
、西ドイツ No.29
、アイルランド No.20
、そして全英No.27
・・・
世界中で大ヒット、ミュージック・ビデオもコミカルな内容でした。
2曲目、Magic Dickのハーモニカに導かれて、アップ・テンポにソウルフルに・・・
Rage In The Cage、Seth Justman
、Peter Wolf
の作品
早口で語りかけるようにPeter、ベースが響き、ハーモニカも盛り上げ、ソロも
間奏部分では、キーボード🎹で多彩な音、ギターも唸ります。
兎に角、ハーモニカ中心のナンバー、邦題は「閉ざされた怒り」です。
3曲目、高音のホーンの音に手拍子、Peter
の一声、"Come On!"
Centerfold、「堕ちた天使」
、理屈抜きにドライヴ感溢れるナンバー
キーボード音🎹に合わせて、ストーリーを綴っていくようなPeterの歌
「思い出が売られている・・・」 内容に共感・・・ですが、それ以上にこの盛り上がり
"Nah Nah Nah Nah Nah Nah~"、ホーンも、ギター
も炸裂
大盛況で進行・・・最後は口笛だけで静かに終わります。・・・
アルバムから第1弾シングルで、全米No.1
、全米メイン・ストリーム・ロック No.1
、シングルでゴールド・ディスク
獲得
、1982年の全米年間シングル・チャート No.5
、オールタイム・チャート No.73
、カナダNo.1
、1982年年間No.4
、プラチナ・ディスク
獲得
、オーストラリア No.1
、1982年年間 No.4
、ゴールド・ディスク
獲得
、ニュージーランド No.4
、1982年年間 No.29
、オランダ No.4
、1982年年間 No.82
、ベルギー No.2
、西ドイツ No.13
、スイス No.4
、南アフリカNo.3
、アイルランド No.2
、そして全英 No.3
、1982年年間 No.28
、シルバー・ディスク
獲得
1980年代前半を象徴する世界的大ヒット曲の1つでしょう。
4曲目、ギターのイントロから、キーボード音🎹が加わって、アップ・テンポに
Do You Remember When、Seth Justman
、Peter Wolf
の作品
Peterの歌
をコーラス陣もバックアップ、メロディアスなロック・ナンバー
多彩なキーボード🎹の中、ギターもフィーチャー
、後半、ストリングスも・・・
最後はギターのピッキング音だけに・・・邦題は、「去って行く女」
です。
5曲目、シンセサイザー音から、ドラムスが入り、軽いタッチのリズムに・・・
Insane, Insane Again、スピード感あふれるサウンドに合わせて歌うPeter
"Relax, Relax~"と・・・途中、ハーモニカ、ドラムス
もフィーチャー
多彩なキーボード🎹、緊迫感溢れるナンバー、最後は突然消えるように・・・
邦題は、「狂気の季節」です。
B面1曲目、力強くドラムスが打ち鳴らされ、ビートに合わせてハーモニカ・・・
Flamethrower、邦題は「炎の女」
、ソウルフルに歌うPeter
・・・
バッキング・ヴォーカルとして参加しているメンバー
がバックアップ
力強いリズムの中、ハーモニカ、ギター、そしてキーボード音🎹もソロを・・・
Freeze-Frameとカップリングでリリースされ、こちらの方が、、全米R&Bチャート No.25
、全米ダンス・チャート No.12
となっています。
2曲目、ハーモニカとピアノ🎹のイントロから、リズムが軽快に・・・
River Blindness、バッキング・ヴォーカル
のメンバー
のコーラスから・・・
ややミステリアスに歌う Peter、ベースが響き、ハーモニカも効果的に・・・
途中、リズムに合わせて、交互にメンバーのソロ・パートもフィーチャー
いわばこの当時の最新のブルース・ナンバーと言えるでしょう。
後半は、エフェクターを効かせたギターでフェイドアウトしていきます。
3曲目、ギターのストローク、アコースティック・ギターが刻まれ、オルガン🎹・・・
Angel In Blue、Peter
が一転、優しく歌うロック・バラード
バッキング・ヴォーカルのメンバーもPeter
をバックアップ
そう、ちょうど Rolling Stonesのアコースティック・バラードと共通したナンバー
激しいナンバーが多いだけに、ここでは安らぎも感じ・・・後半は、ホーン、そして・・・
ソウルフルな歌声も入り、歌のリフレインでフェイドアウトしていきます。
アルバムから第3弾シングルで、全米No.40
、カナダ No.39
、全英 No.55
正直、もっとヒットすると思いました。(苦笑) 邦題は「悲しみのエンジェル」です。
4曲目、ギターのカッティング、ドラムス
が打ち鳴らされ、コーラス
Piss On The Wall、Seth Justman
、Peter Wolf
の作品
アップ・テンポで、ベースが響き、力強く歌う Peter
ノリよくバックアップするコーラス、ハーモニカ、ギターもソロを・・・
”Piss On The Wall"の一声でフィナーレです。
それにしても「壁に小便ひっかけて・・・」とは・・・
WhoのWho's Next
のジャケットを思い出しますし・・・
もしかしたら、長渕剛さんもインスパイアされた
・・・
そんなことも思ってしまいました。・・・(笑)
全米アルバム・チャート最高位 No.1、プラチナ・ディスク
獲得
1982年の全米年間アルバム・チャート No.5
カナダ No.1、トリプル・プラチナ・ディスク
獲得
、1982年年間 No.2
西ドイツ No.13、1982年年間 No.39
、オランダ No.11
、1982年年間No.50
その他、オーストリア No.13、オーストラリア No.21
、ニュージーランド No.14
、スウェーデン No.13
、そして 全英 No.12
・・・
1982年初頭を象徴する大ヒット・アルバムと言えるでしょう。
Freeze-Frame、自分は日本盤LPレコード
発売と同時に購入しましたが・・・
それより前から、兎に角、Centerfoldは、FENで、かかりまくっていました。
J.Geils Bandの One Last Kiss
もCome Back
もよくかかっていましたが・・・
その比ではなく・・・如何にこの勢いが凄かったかを物語っているでしょう。・・・
1981年のRolling Stonesの全米ツアーには、J Geils Band
がオープニング・アクトとして参加したところも
Peter Wolf自身、アメリカのMick Jagger
のように言われていた人ですが・・・
そのStonesとの共演が、さらにJ.Geils Band
の人気に拍車をかけた
それも間違いないでしょう。
シングル、アルバムともに、No.1
となった J Geils Band
元々、そのくらい人気があって当然のバンドと思っていたわけですが・・・
自分としては、兎に角、1980年の初来日公演に行けなかったことを悔やんでいて
・・・でもこの大ヒットで、きっと近いうちに武道館で来日公演があるだろう・・・
そう信じていたのでした。
それが・・・
この時は、これだけ売れたことが、メンバー6人、結束の固かったバンド崩壊に繋がっていくとは・・・
想像もしなかったのでした。・・・
それにしても、Centerfold
その後の40年間、色々なことに使われて・・・
先日も、何かのテレビ番組で、普通に流れてきました。・・・
まさにBeatlesのナンバー同様、永遠のロック・クラシックと言えるでしょう。