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1979年のアルバム(その66 Masterjam / Rufus & Chaka Khan)
1979年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.14のアルバム
が続いていますが・・・続いては・・・
Rufus
Chaka Khan
Chaka Khanは、少し前に投稿したアルバム Chaka
で記した通り・・・
Rufusから、離れソロ・デビュー
、好セールスも記録
一方、Rufusは、Chaka Khan
抜きで、Tony Maiden
、David "Hawk" Wolinski
をリード・ヴォーカル
に、そして、新ドラマー
、John Robinson
を加えて、Numbers
を発表
Chakaほどではないにしろ、それなりのセールスは記録しました。
・・・しかし、Chaka Khanとしては、Rufus
ともやっていきたい
・・・ということで、復帰
そして、新しいアルバムのプロデュースは、なんと
Quincy Jones
Quincy~の前年のアルバム Sounds...Stuff Like That!!
に、Chaka Khan
がシンガー
として参加していた・・・ことにもよるでしょう。
そしてアルバム・タイトルは・・・
Masterjam
アルバム・タイトル曲の作者は、あのHeatwave
の Rod Tenperton
リズム・アレンジメント、ヴォーカル・アレンジメントでも参加
以降、Quincy Jonesの片腕的存在になっていきます。・・・
尚、今回からクレジットは・・・
Rufus & Chaka Khan
レコード会社は、ABCからMCAに移籍してのリリースとなりました。
レコーディングは、1979年・・・
メンバーは・・・
Chaka Khanリード・ヴォーカル、バックグラウンド・ヴォーカル
Tony Maidenギター、ヴォーカル
唯一のオリジナル・メンバー Kevin Murphyキーボード
Bobby Watsonベース
David "Hawk" Wolinskiキーボード
Rufusの前作Numbers
から加入のJohn Robinson
ドラムス、パーカッション
以上、6人がRufusとしてクレジット
その他参加ミュージシャンは・・・
ホーンとして、Seawind、メンバーは・・・
Jerry Heyトランペット🎺、フリューゲルホーン、ストリングス・アレンジメント
Gary Grantトランペット🎺、フリューゲルホーン
Larry Hallトランペット🎺、フリューゲルホーン
Kim Hutchcroftサックス、フルート、
Larry Williamsサックス、フルート、ピッコロ
Bill Reichenbach Jr.トロンボーン、ストリングス・アレンジメント
Lew McCrearyトロンボーン
その他パーカッション、ハンドクラップとして・・・
George Johnson、Louis Johnson
、Richard Heath
ストリングス・コンサート・マスターは、Sidney Sharp
ホーン・アレンジメントは、Jerry Hey
リズム・アレンジメントは、Rod Temperton、Rufus
ヴォーカル・アレンジメントは、Rod Temperton、Chaka Khan
、Tony Maiden
レコーディング、ミキシングは、Bruce Swedien
エンジニアリングは、John Van Nest
プロデュースは、Quincy Jonesです。・・・
A面1曲目、ドラムスから、パーカッションが賑やかに、軽快にキーボード音・・・
そして、Chaka Khanの歌声
Do You Love What You Feelでスタート
David "Hawk" Wolinskiの作品
Chakaに続いて、Tony Maiden
も歌い・・・ホーンも効果的に
ミディアム・テンポでノリのいいナンバー
ヴォーカル・アレンジメントは、Chaka Khan、Tony Maiden
邦題は「愛のてごたえ」、アルバム
から第1弾シングル
全米 No.30、全米R&Bチャート No.1
、全米ダンス・チャート No.5
Rufusを代表するヒット曲の1つに
その後、多くのアーティストによってカバー、サンプリングされています。
2曲目、ドラムスから、ギターのカッティング、ストリングスも入って・・・
Any Love、この曲もDavid "Hawk" Wolinski
の作品
ミディアム・テンポですが、最初は静かに歌い始める Chaka
そして、サビの部分、後半はハードに熱唱
ギターが刻むリズムは印象的、ストリングス、ホーンはドラマチックに挿入
最後はChakaの歌のリフレインでフェイドアウトしていきます。・・・
アルバムから第2弾シングルで、全米No.102
、全米R&Bチャート No.24
全米ダンス・チャート No.5・・・といったヒットに
このナンバーも様々なアーティストがカバーしています。
3曲目、やはりドラムスから、硬質のギター音、ストリングスも入って・・・
Heaven Bound、Bill Meyers
、Billy Durham
、Lorrin Bates
の作品
ステップを踏むように軽快に歌う Chaka
ここでもギターが刻むリズム、ホーン、ストリングスの挿入は、さすが Quincy
後半は熱唱、最後はTony
も歌に加わります。
4曲目、ドラムスから、アップ・テンポのリズム、ホーンが入って・・・
Walk The Rockway、Tony Maiden
の作品
コーラスから、リード・ヴォーカルもTony
軽快なビートに、ホーンがダイナミックに挿入、まるでブラス・ロックのよう・・・
ヴォーカル・アレンジメントは、Tony Maiden
パワフルなホーンと歌でフェイドアウトしていきます。・・・
B面1曲目、ギターとキーボードで静かに始まるのは・・・
Live In Me、Rod Temperton
の作品、リズム・ヴォーカル・アレンジメントも
David BowieのFame
を思わせるフレーズ
その中で熱唱するChaka
バックのコーラス等、Rod Temperton
のHeatwave
に共通するものも
QuincyとRod
のコラボとして重要なナンバーでしょう。
2曲目、ドラムスが刻むビートに・・・静かにギター、そして歌も・・・
Body Heat、そう・・・Quincy Jones
、1974年発表の同名アルバム
そのタイトル曲、そして何といっても作者の1人、Leon Ware
の代表曲
Quincy Jones、Bruce Fisher
、Leon Ware
、Stan Richardson
の作品
やや怪しげなムードで歌う Chaka、サビのコーラス部分はメロディアスに・・・
ホーン、ストリングスも効果的に、間奏部もドラマチックに・・・
あのセクシーなLeon Wareの世界を、自分たちの世界にしています。
3曲目、ストリングスのイントロから、ホーンが加わり躍動感のあるサウンドへ・・・
I'm Dancing For Your Love、邦題は「愛に踊って」
David Wolinski、John Robinson
、Patti Austin
、Peggy Jones
の作品
リード・ヴォーカルは、Tony Maiden、ホーン・セクションはダイナミック
キーボード音も効果的に挿入され、ファルセットのコーラス
EW&Fを思わせ、ヴォーカル・アレンジメントは、Tony Maiden
ここでは、Chakaはバッキングに徹しています。
アルバムから第3弾シングルで、全米R&Bチャート No.43
となっています。・・・
4曲目、軽快なギターのカッティングから・・・
What Am I Missing?、Chaka Khan
、Mark Stevens
の作品
静かに歌い始めるChaka、途中からは穏やかなビートながら熱唱
タイトな音のギター・ソロもフィーチャーされます。
5曲目、ドラムスから、ギター中心のイントロ
、そしてノリのいいリズム
Masterjam、タイトル曲で、Rod Temperton
の作品
ヴォーカル・アレンジメント、リズム・アレンジメントは・・・
Chaka Khan、Rod Temperton
最初、Chakaが歌い、そしてTony
、途中からは2人で
・・・
これこそ、唯一無二のRod Tempertonのサウンド
ホーンもパワフルに挿入され、ここでもTonyのギター・ソロ
コーラスのリフレインでフェイドアウトしていき、アルバムは幕を閉じます。
尚、このナンバー、この後1,2年後なら、大ヒットしたのでは・・・
そう思っています。
前述の通り、全米アルバム・チャート最高位 No.14
全米R&Bアルバム・チャートでは、定位置ともいえる No.1
全米でゴールド・ディスク獲得
やはり、Rufus、Chaka Khan
、そして Quincy Jones
のコラボは強く
完成度の高い作品を生み出しました。
Chaka Khanは、その後も、ソロとRufus
と並行して暫くは活動しますが・・・
Rufus名義でビッグ・セールスを記録した・・・
(今のところ・・・)最後のアルバムとなっています。
さて、もう1人の主役、Quincy Jones
このアルバムの楽曲の大半はドラムス
から始まっていますが・・・
その新進気鋭のドラマー、John Robinson
そして、ここではソングライター、アレンジャーとして、ある意味ブレイン的役割を果たしている Rod Temperton
彼らは、Quincy Jonesの音楽の世界において以降、重要な存在になっていくのでした。・・・
そして、ちょうどこのアルバムとほぼ同時期、このメンバーも参加した・・・
音楽の歴史を変えたと言える某アーティストのアルバム
を
Quincy Jonesが、世に送り込むことになるのでした。
・・・