1975年のアルバム(その73 Rufusized/Rufus&Chaka Khan)
1975年の2月頃と思いますが、毎月買っていた音楽雑誌の大手レコード会社の広告のページ
その月に限って、Beatles関連や、Grand Funkなどの人気ロック・バンドの新譜のリリースはなし・・・
ということで、その代わりに大きく広告が載っていたのが・・・
Rufusized / Rufus Featuring Chaka Khan
ソウル・グループ
Chaka Khanという黒人の女の子が中心
・・・前年にStevie Wonderが書き下ろしたTell Me Something Goodが大ヒットしたグループとのこと
ラジオ等でも紹介が多くなってきました。・・・
そしてアルバムRufusizedの1曲目でもあるOnce You Get Started
ラジオでガンガンかかるようになってきました。
確か「愛の炎」という邦題が付いていたと思います。
前作より、Rufus Featuring Chaka Khan
といったクレジットになっているのですが・・・
これはある意味、互いを尊重してということなのかもしれません。・・・
この時のメンバーは・・・
Chaka Khanがリード・ヴォーカル
リード・ギターとヴォーカルがTony Maiden
キーボードとストリングス & ホーン・アレンジメントがKevin Murphy
ベースはこのアルバムから加わったBobby Watson
ドラムス、パーカッションがAndre Fischer
プロデュースはBob MonacoとRufus
その他、ストリングス & ホーン・アレンジメントとしてClare Fischer
コンサートマスターとしてGerald Vinciのクレジットがあります。・・・
A面1曲目、キャッチーなホーンのイントロから、Once You Get Startedでスタート
オープニングに相応しいナンバー、Chakaのヴォーカルはパワフル
後半、Tony Maidenも歌っています。
彼らがノっているところを示しています。
2曲目はTonyのギターのカッティングをフィーチャーして、Somebody's Watching You、少しペースを落としていてもChakaは力強く響きます。
続いては重厚なピアノの音から、壮大なバラード、Pack'd My Bags
途中からアップ・テンポに
次はシンプルなバラード、Your Smile
Chakaがしっかり聴かせます。
そしてこの面最後は、タイトル曲Rufusized
ファンキーなインストゥルメンタル・ナンバー
Tonyはエフェクターを効かせたギター、様々なプレイ
そしてKevinは軽やかな鍵盤さばき
ブラスもフィーチャーされ、彼らのプレイヤーとしての力量を発揮しているナンバーです。
B面に行くと、ギターのカッティング音から、当時流行りのバンプのリズムへ・・・
I'm A Woman (I'm A Backbone)でスタート
ここでもTonyのギターがフィーチャー
そしてアップ・テンポのRight Is Right
歌はChakaの多重録音と思われます。・・・
そして軽快なイントロから、Half Moon
そう、Janis Joplinも歌っていたJohn Hallの作品
軽快にChakaも熱唱です。
続いては、Please Pardon Me (You Remind Me Of A Friend)
このアルバム中、最もポップなナンバー
ストリングス、ホーンも効果的
尚、これ以降のChakaの音楽に繋がっていくように思います。
アルバム最後は、Bobby Womack作によるStop On By
軽快なビートのリズムをバックに、ChakaとTonyのデュエット
パワフルながら、最後は静かに終わりと思いきや・・・
もう一度、インストゥルメンタルが出てきます。・・・
この時期、Rufusは色々なところに登場
Soul Trainとかだけでなく、ロック・フェスティバルのようなものにも登場していたようです。
小柄で露出度の高い衣装のChaka Khan
「ちびくろサンボ」みたいで(苦笑)当時は容姿は好きではなかったのですが・・・(笑)
その後、数々のヒットを飛ばし・・・
普通名詞のような存在になってしまいました。
もう容姿は関係ないでしょう。(笑)
RufusもChaka抜きでも勿論活動
何年か前には、Tony Maiden中心に来日公演もありました。・・・
やはり、Rufus Featuring Chaka Khanというクレジットは良かったのではと思います。・・・
尚、その後、Quincy Jonesとも関わるRufusですが、そのような原点はこのアルバムあたりにあると思っています。