1978年のアルバム(その2 Saturday Night Fever/Soundtrack)
1978年も全米No.1アルバムから・・・
1977年からNo.1を続けていた、Fleetwood MacのRumoursを遂に引きずり降ろしたのが・・・
Saturday Night Fever / The Original Movie Sound Track
1977年後半、Bee Geesの、How Deep Is Your Loveという曲が、ヒット・チャートを急上昇
美しいコーラスから始まって、Barry Gibbが優しく歌うメロディアスなナンバー
古くからの、Bee Geesファンを大いに喜ばせ、10週間No.1を独走していたDebby BooneのYou Light Up My Lifeを引きずり降ろして、全米No.1
それまでの最大のヒット
日本でも、「愛はきらめきの中に」の邦題でリリースされました。
・・・が、実は、映画Saturday Night Feverの楽曲
続くように、Bee Geesとして、映画のオープニング・テーマである、Stayin' Aliveがリリース
そして、Saturday Night Feverのサントラ盤が登場しました。
当時、Bee Geesと契約しているRSOレコードから、リリースされたサントラ盤
映画のための楽曲は、Barry, Robin & Maurice Gibbの作品
その他のサウンド・トラックは、David Shireの作品
当時は、The Godfather、Rockyのシリーズでお馴染みの女優、Talia Shireの御主人でした。
レコード1枚目A面・・・
軽快なステップを踏むようなリズムで、ファルセットの歌声
1曲目は、Stayin' Alive、John Travolta演じるTonyの歩く姿が浮かんできます。
全米No.1、多くの国でNo.1に輝き、日本でもオリコン・チャートでNo.15
Saturday Night Feverの続編Stayin' Aliveではエンディング・テーマでした。
2曲目、前述の、How Deep Is Your Love、「愛はきらめきの中に」
映画ではエンディング・テーマ、前述の通り、全米No.1
アダルト・コンテンポラリー・チャートでもNo.1に輝きました。
3曲目、再び軽快なリズムで、ファルセットの歌、Night Fever
邦題は「恋のナイト・フィーヴァー」、シンプルでストレートなポップ・チューン
映画では、ディスコで、全員で一緒に合わせて踊るシーンに・・・
3曲目のシングルで続けて、全米No.1
世界各国で大ヒット、日本のオリコン・チャートでは、No.3でした。
4曲目、イントロから、フィリー・ソウルを思わせる、More Than A Woman
Barryが、ファルセット・ヴォーカルをしっかり聴かせます。
映画では、コンテストの本番の曲として使われていました。
以上4曲が、Bee Gees
Barry, Robin & Maurice Gibbによる書下ろしの新曲
メンバーは、Barry Gibbヴォーカル、ギター
Robin Gibbヴォーカル、Maurice Gibbヴォーカル、ベース
Alan Kendallギター、Dennis Bryon、Blue Weaverキーボード、Joe Lalaパーカッション
エンジニアは、Danny Wallin、アシスタント・エンジニアは、Michel Marie
マスタリングは、Wally Traugott
プロデュースは、Bee Gees、Albhy Galuten、Karl Richardson
お馴染みの顔触れです。
5曲目、If I Can't Have You、歌うは、Yvonne Elliman
Jesus Christ Superstarや、Eric Clapton Bandでお馴染み
ちょうどこの1年前に、Bee GeesのLove Meをカバー・ヒットさせています。
バック・メンバーは、Bob Bowlesギター、Sonny Burkeキーボード、Paulinho da Costaパーカッション、Scott Edwards ベース、James Gadsonドラムス、Freddie Perrenシンセサイザー、パーカッション、Bob Zimmittiパーカッション
バッキング・ヴォーカルとして、Julia Tillman Waters、Marti MacCall、Maxine Willard Waters、エンジニアは、Larry Miles、Steve Pouliot、アシスタント・エンジニアは、Jim Nau、Tyrone Williams、プロデュースは、Freddie Perren
Barry, Robin & Maurice GIbbの作品
ドラマチックに始まって、パワフルに熱唱、パーカッションも多く加わって、ややトロピカルなムードも、映画ではストリッパーが踊るシーンに使われています。
Night Feverに代わって、全米No.1、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは、No.9、その他世界各国で大ヒットしています。
Bee Geesのヴァージョンは、Stayin' Aliveとカップリングでリリース
1993年には、Kim Wildeがカバーして、全英No.12
その他、多くの人がカバーしています。
レコード1枚目B面、A Fifth Of Beethoven / Walter Murphy
「運命’76」、アレンジは、Walter Murphy、プロデュースは、Thomas J. Valentino、1976年、全米No.1
Tonyがディスコに登場する時に流れます。
2曲目、More Than A Woman、こちらは、Tavares
バック・ミュージシャン、プロデュースは、If I Can't Have Youとほぼ同じメンバーで、こちらは、全米No.32、全英No.7
映画ではコンテストの練習曲として使われ、Bee Geesより、(当然のことながら)R&B色の強いヴォーカル曲となっています。
3曲目、Manhattan Skyline、もう1人の音楽担当、David Shireの作品
ギターをフィーチャーした、夜のマンハッタンをイメージしたナンバー
Abraham Laborielベース、James Gadsonドラムス、Lee Ritenourギター、Mitch Holderギター、Sonny Burkeキーボード、Steve Formanパーカッション
コンサートマスターは、Jimmy Getzoff、オーケストラ・コントラクターは、Nathan Kaproff、シンセサイザーは、Michael Boddicker、凄いメンバー
アレンジは、David Shire、プロデュースは、Bill Oakes、David Shireです。
4曲目、ラテン系の打楽器音から軽快に始まる、Calypso Breakdown
その通り、プレイするのは、Ralph MacDonald、作者はWilliam Eaton
途中、サックス等もフィーチャーされ、一貫してリズミカルなプレイが7分
プロデュースは、Ralph MacDonald、William Salterです。
レコード2枚目A面(C面)、激しいストリングスのプレイから・・・
Night On Disco Mountain
そう、Modest MussorgskyのNight On Bald Mountain、「禿山の一夜」
編曲、アレンジが、David Shire
前述の Manhattan~のメンバーに・・・
Mike Bairdドラムス、Dennis Budmirギター、Ralph Griersonキーボード、Emil Richardsパーカッションが参加
プロデュースは、Bill Oakes、David Shire、エレクトリック・サウンドによるプレイが迫力です。
2曲目、Open Sesame / Kool & The Gang、邦題「開けゴマ」
1976年の同名アルバムから、作者は、Robert Bell
プロデュースは、Kool & The Gang
やや大げさな始まり、ノリのいいナンバー
シングルとしては、1976年に全米No.55
皮肉なことに彼らとしては、低迷期のナンバーです。
3曲目、Jive Talkin' / Bee Gees
勿論、Bee Gees、再ブレイクのきっかけとなったナンバー
アルバム Main Courseから、1975年に全米No.1
プロデュースは、Arif Mardin、映画本編には使われていないと思います。
4曲目、You Should Be Dancing
続いても、Bee Gees、こちらは、Children Of The Worldから、1976年に全米No.1、全英No.5、ホット・ダンス・クラブ・プレイではNo.1
映画では、Tonyがソロで踊る、重要なシーンで使われています。
5曲目、Boogie Shoes / KC And The Sunshine Band
ホーンをフィーチャーしたノリのいいナンバー
Harry Wayne CaseyとRichard Finchの作品で、プロデュースも彼ら自身
元々、1975年のアルバム KC And The Sunshine Bandに収録、その後、Shake Your BootyのB面になりましたが、このサントラを機にA面として、リリース、全米No.35のヒットとなりました。
レコード2枚目B面(D面)、Salsation
David Shireの作品で、文字通り、サルサ風のサウンドのインストゥルメンタル
他の2曲のメンバーに、Chino Vaidezコンガ、Mark Stevensドラムス、Eddie Cano、Bob Zimmittiパーカッション
フルート・ソロが、Jerome Richardson、トランペット・ソロが、Tony Terran
アレンジは、David Shire、プロデュースは、Bill Oakes、David Shire
ディスコでかかった時、文句を言うTonyが印象的です。
2曲目、K-Jee / MFSB
作者はCharlie Hearndon、Harvey Fuqua、1971年のThe Nite-Litersのヒット曲を1975年に、MFSBがカバーしたもの
プロデュースは、Bobby MartinとBroadway Eddie
彼ららしい軽快でメロディアスなインストゥルメンタルです。
3曲目、Disco Inferno / The Trammps
Leroy Green、Ron Kerseyの作品で、プロデュースは、Ron Kersey
元々、Trammpsが1976年にリリースしたアルバムのタイトル曲
当時は「地獄の乱舞」の邦題で日本でもリリース
全米No.53でしたが、これを機に再リリース、全米No.11
ここでは、10分を越えるアルバム・ヴァージョンを収録
映画では最初の方に使われますが、このサントラ盤は、この曲でフェイドアウトしていきます。・・・
アルバムのプロデュース(音楽監修)としては、当時、Yvonne Ellimanのご主人でも会った、Bill Oakesがクレジットされています。
このサウンド・トラック・アルバム、24週連続全米No.1
勿論、年間チャートNo,1
翌年のグラミー賞では、Album Of The Yearに輝きました。
Bee Geesのこの映画に作られた4曲
これは、彼らの長い音楽活動の頂点に位置するものと思っています。
・・・で、自分としての意見ですが、このサウンド・トラック盤、Bee Geesの曲と、Barry, Robin & Maurice Gibbの作品、そしてDavid Shireの楽曲だけでリリースしてほしかったと思っています。
そうしたら、本当に最高のサウンド・トラック
この収録曲では、コンピレーション・アルバムとも捉えられますよね。・・・
1979年のBee Geesのツアーで、髭面になっていた、John Travoltaが飛び入り出演、そして踊った写真を見たのですが、まさに「無敵」の組み合わせと思いました。
近年、Barry GibbとJohn Travoltaのツー・ショット写真を見ました。
もうこの2人しかいないんだ・・・と思うと寂しい限りですが・・・
Bee GeesとJohn Travoltaが、ショー・ビジネス界最強のタッグ
そう言えることも、永遠でしょう。
(1977年のアルバム その53 Here At Last Bee Gees Liveに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12583432434.html
(1976年のアルバム その82 Children Of The Worldに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12455563373.html
(1975年のアルバム その45 Main Courseに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12347628000.html