1975年のアルバム(その45 Main Course / The Bee Gees)
プロデューサー、Arif Mardinが出たところで・・・
Bee Geesへ・・・
Bee Geesといえば、自分が小学生になった頃でしょうか
・・・日本でグループ・サウンズ・ブームが起きていて、それに関連するTV番組も多かったように思います。
そんな時期にちょうど欧米で流行っているものとして、耳に入ってきた歌が・・・
The BeatlesのHello Goodbye
、そしてThe Bee Gees
のMassachusetts
でした。・・・
子供心にいい歌だなぁと思った次第です。
そして日本ではその4年後くらいに、映画「小さな恋のメロディ」が大ヒット
、いわばブームなようなもので、そのテーマ曲だったMelody Fair
が独自で大ヒットしました。
・・・ですが、以降、それほどの話題はなく、自分が洋楽に興味を持ち始めた頃、来日公演もあったのですが・・・
懐かしのポピュラー・ミュージックの人たちが来ているんだな・・・そんな風に思ってもいました。・・・(ファンの方、怒らないで下さい。m(_ _)m)
それが・・・
1975年、Bee Geesが全米チャートに登場
曲は、Jive Talkin'
リズミカルでポップなナンバー
明るく優しい歌声、間奏部分のメロディも印象的
あれよあれよという間に、全米No.1に
Massachusettsの人たちが大ヒットした、ということでこれは嬉しく思いました。
そしてこの曲が収録されているアルバムはMain Course
「芸能生活20周年記念アルバム」
ということでしたが・・・
子どもの頃から、芸能界にいるGibb3兄弟
1975年当時でもまだ20代だったのですよね。
これは自分が1番最初に買ったBee Geesのアルバム
です。
勿論、Barry Gibb、Robin Gibb
、Maurice Gibb
の3兄弟からなるBee Gees
ですが、勿論、歌とコーラスはこの3人
リズム・ギターはBarry、ベースはMaurice
、また彼はレコーディングではギターも弾いているよう・・・
キーボード、シンセサイザーがBlue Weaver
ギターがAlan Kendall、ドラムスがDennis Bryon
これがレコーディング中心メンバー
そして、プロデュースはArif Mardinです。
A面に針を下ろすと、ドラマチックなイントロから、Barryの歌
Nights On Broadwayでスタート
コーラスの部分等、メロディアスでさすがBee Gees
でも以前、彼らに抱いてイメージより力強く感じます。
2曲目がそのJive Talkin'
彼らの新しい試みでもあったようですが、結果的にディスコでもヒットとなりました。
続くWind Of Change、サックスも入り、R&B色が濃くなったナンバー
一転してピアノをバックにBerryが熱唱するSongbird
、ストリングスも効果的
そして・・・Fanny (Be Tender With My Love)
メロディアスなナンバーで、BarryとRobin
の歌も優しく響く・・・
アルバム中、1番Bee Geesらしいナンバーと言えるでしょう。・・・
B面に移ると、軽快にAll This Making Love
リズムといい、ポップ・ロックの典型的なナンバー
これもBee Geesらしい一面・・・
続いてはRobinの歌をフィーチャーしたCountry Lanes
I Started A Jokeに代表されるこのような彼の歌を望んでいるファンも多いことでしょう。
そしてアコースティックな優しい歌のCome On Over
この翌年、Olivia Newton-Johnがカバーしてリリースしますが、彼女としてはヒットしませんでした。・・・
余談ですが、2003年の彼女の来日公演で、「(少し前に亡くなった)Mauriceに捧げる」とこの曲が歌われました。
さてアルバム中、1番自分が気に入ったのが、Edge Of The Universe
シンセサイザーも効果的に、どことなく後期のBeatlesを思わせ、夢のあるナンバーと思いました。
1977年にライヴ・アルバムからのカットでライヴ・ヴァージョンがシングル・リリースされました。・・・
そしてアコースティックな優しいナンバー、Baby As You Turn Awayでこのアルバム
は締められますが・・・
この曲でのBarryのファルセット・ヴォイス
これが、これ以降のBee Geesの重要な部分になっていくのでした。・・・
Jive Talkin’が大ヒット、続けてこのアルバム
から、Nights On Broadway
、Fanny (Be Tender With My Love)
と3曲続けてヒットしましたが・・・
このアルバム自体が話題になることは少ないように思います。
Bee Geesらしさもしっかりフィーチャーしているアルバム
ただ当時はディスコ・ブームによって復活したBee Gees
そんな感じで、ディスコでヒットするナンバーばかりに目を向けられていた・・・
そんな気がしないわけでもありませんし、それなら残念なこととも思っています。
いずれにしろ、Bee Geesがそれまで以上のスーパースターとなったきっかけとなったJive Talkin'
それが収録されたアルバム
やはり1975年を象徴する1枚でしょう。