1977年のアルバム(その53 Here At Last...Bee Gees...Live)
1977年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.8を続けていますが・・・
1976年のPeter Framptonの影響もあってか、この年もライヴ
の名盤
が多く登場しています。
既に、Wings、Barry Manilow
等登場しましたが、続いては、Bee Gees
ちょうど、Barryのライヴ
と同じ頃にリリースされました。
Bee Geesといえば、日本でも、多くのヒット曲をもっていたわけですが、1975年の、Jive Talkin'
、さらには翌年のYou Should Be Dancing
のヒットで、ディスコ受けするグループ
当時、新しい音楽ファンにはそのように捉えられたでしょう。・・・
そんなBee Geesにとって、集大成といえる初のライヴ・アルバム
タイトルは・・・
Here At Last...Bee Gees...Live
1976年12月20日、カリフォルニア州、ロスアンゼルス、The Forumでのライヴ・レコーディング
邦題は「ビー・ジーズ・グレイテスト・ライヴ」
夏に日本でも発売されました。・・・
メンバーは・・・
Barry Gibbヴォーカル、リズム・ギター
Robin Gibbヴォーカル
Maurice Gibbハーモニー・ヴォーカル
このGibb3兄弟に・・・
Alan Kendallリード・ギター
Dennis Bryonドラムス
Blue Weaverキーボード、シンセサイザー
・・・と、お馴染みBee Gees Bandの6人
その他の参加ミュージシャンは・・・
Geoff Westleyキーボード
Joey Murciaギター
Joe Lalaパーカッション
そして、The Boneroo Horns
(Peter Graves、Whit Sidener
、Ken Faulk
、Peter Ballin
、Jeff Kievit
、Stan Webb
)
豪華メンバーです。
ほぼ全曲、作詞作曲は、Barry、Robin & Maurice Gibb
プロデュースは、Bee Gees、Albhy Galuten
、Karl Richardson
そのようになっています。
レコードは2枚組
1枚目A面、大歓声から、I've Gotta Get A Message To Youでスタート
邦題「獄中の手紙」で日本でもお馴染み
ホーン・セクションをフィーチャーしたダイナミックなサウンドをバックに、Robin、そしてBarry
が歌い、抜群のハーモニー
アルバムIdeaから、初の全米TOP10ヒット
(1968年No.8
)、そのようなこともあって1曲目なのでしょう。・・・
2曲目、イントロが聴こえて歓喜といえる声が
Love So Right「偽りの愛」
、この曲の大ヒット(全米No.3
)の直後のライヴ
だけに当然でしょう。
アルバムChildren Of The Worldから、その時と同じメンバー、Barry
を中心に完璧な歌を聴かせてくれます。
「みんな有難う、ロスアンゼルスに戻ってこれて嬉しいよ・・・Forumへようこそ・・・」
そんなことを言って、3曲目は、軽快なイントロから、Edge Of The Universe
アルバムMain Courseから、これはBarry
とRobin
の共作で、邦題は「宇宙の片隅」
スタジオ録音よりややラフな感じですが、その分、臨場感あり
シンセサイザーを駆使したバックの音は後期のBeatlesを思わせます。
このライヴ・ヴァージョンがシングル・カット、全米No.26のヒットとなりました。・・・
4曲目、美しいピアノの音が響き、Robinから歌い始める、Come On Over
これもBarryとRobin
の共作、Olivia Newton-John
のカバー・ヒットもあり、場内の声援は大きくなっているのでしょう。
アコースティックなサウンドをバックに美しいハーモニーで魅了します。・・・
一転して、ファンキーなディスコ・サウンド()に・・・5曲目は、Can't Keep A Good Man Down
、Children Of The World
から、邦題は「悲しませることなんてできないよ」
、Barry
のファルセット・ヴォーカル
を中心に、Robin
も歌い
バックには重厚なホーン・セクション、ギターもフィーチャー
熱く盛り上がって言う様子が伺えます。・・・
1枚目B面・・・
「古い曲をメドレーでやるよ・・・」
そう言って、アコースティック・ギターから、New York Mining Disaster 1941
「ニューヨーク炭鉱の悲劇」で日本でもお馴染み、Barry
とRobin
の共作で、アルバムBee Gees’1st
に収録、RSOレコードから、全米初ヒット(1967年No.14
)の記念すべきナンバー、思い入れも強いでしょう。
続いて、Run To Me、Barry
とRobin
の絶妙のかけ合い
、World
が続きます。・・・
続いてもMedleyで、ハイトーンのお馴染みのHoliday
、手拍子をバックにお馴染みのコーラスから、I Can't See Nobody
(邦題「誰も見えない」
)、Robin
と言えばこれ
といった感じで、I Started A Joke
(邦題「ジョーク」
)、そして、’60年代のBee Gees
の代表曲、Massachusetts
、全米では1967年にNo.11
(全英No.1
)ですが、人気曲だけに大歓声
、ヒット曲の多さを実感です。
一転して、静かに始まるのは、How Can You Mend A Broken Heart
そう、1971年初の全米No.1、邦題は「傷心の日々」
BarryとRobin
の共作、アルバムTrafalgar
から・・・
アコースティックなサウンドをバックに、Barry中心に歌われます。・・・
続いて、いきなり歌から、To Love Somebody(邦題「ラヴ・サムバディ」
)
Bee Gees'1stから、Barry
とRobin
の共作、1967年全米No.17
のヒットで、これも日本での人気曲、アコースティック・サウンド、絶妙のコーラス・ハーモニーでヒット曲満載のサイドでした。・・・
レコード2枚目A面(C面)
パーカッションの音が響いてきて、You Should Be Dancing
言うまでもなく、全米No.1の直後のライヴ
だけに盛り上がりも目に見えるよう・・・、勿論、Children Of The World
に収録
ダイナミックなホーンも迫力、そしてソロもフィーチャーされ・・・
後半はパーカッションのソロも・・・ただこの時期は、John Travoltaの飛び入りはまだなかったでしょう。(笑)
続いても同じChildren Of The Worldから、Boogie Child
ファンキーなサウンドで、よりディープなソウル・ミュージックとなったBarryの歌
ちょうどこのライヴの直後くらいにシングル・カットされ、1977年初頭に全米No.12
となっています。
こんどは、スピーディーにパーカッションが響いてきて、Down The Road
恐らくこのライヴで1番知られていない曲(
)(笑)
アルバムMr. Naturalから、アップ・テンポで力強く歌うBarry
の歌
には、これ以降の成功に繋がるものを感じます。
改めて、Barryが紹介され、ピアノをバックに、静かに、Words
1968年に全米No.15、ここではBarry
がしっかり聴かせました。・・・
2枚目B面(D面)
ホーンをフィーチャーした、フィリー・ソウルを思わせるイントロから、Wind Of Change、Main Course
収録のBarry
とRobin
の共作曲
ファンキーな音をバックに、2人でソウルフルに聴かせます。
この辺りから、ライヴはクライマックスへ
Nights On Broadway、「ブロードウェイの夜」
アルバムMain Courseのオープニングを飾るナンバーで、シングルとしても全米No.7
ヒット曲の要素を持ち合わせたようなナンバー、途中、テンポが遅くなるところのコーラス・ハーモニーも決まっています。
そして・・・軽快なリズムが響き、Jive Talkin'
勿論、Main Courseからで、全米No.1
そう、この曲から、新たなBee Geesの快進撃が始まったのでした。
軽快に歌うBarry、ホーンも厚みを加え、シンセサイザー音も心地よく響きます。
ライヴも最高潮
で、最後はピアノをバックに美しいコーラスから・・・
Lonely Days
サビの部分で軽快になるところもお馴染み
アルバム2 Years On収録、1971年に全米No.3
となった代表曲
後半は場内も大いに盛り上がります。
"Thank You! Merry Christmas! Good Night!"
あまりにも大きなクリスマス・プレゼントとなったコンサート
のライヴ・アルバム
はここでフィナーレとなりました。・・・
この日(1976年12月20日)のロスアンゼルスのForumでのコンサート
構成の関係でか、曲順は少し変わっていますが、全曲収録とのこと
Main Course、Children Of The World
の2枚のアルバムから、とそれ以前のヒット曲をほとんど全て
まさにそれまでの、Bee Geesの集大成と言えるライヴ・アルバム
です。・・・
前述の通り、全米アルバム・チャートNo.8
これから、Bee Geesはどうなるのかな
と思われた、1977年の後半に発表されたシングルが・・・
How Deep Is Your Love、「愛はきらめきの中に」
メロディアスなコーラス・ハーモニーも美しい上質のバラード・ナンバー
これが、Bee Geesの本来の姿
「やはり、この路線で行くんだ・・・」
この1曲からは、誰もがそう思ったのでした。(苦笑)・・・
Saturday Night Fever辺り以降の音楽ファンには、あまり知られていない気もしますが・・・
1977年に、Bee Geesは、こんなに素晴らしいライヴ・アルバム
をリリースしていたのでした。
(1976年のアルバム その82 Children Of The Worldに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12455563373.html
(1975年のアルバム その45 Main Courseに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12347628000.html