ボクがタモリさんを好きな理由のひとつに、「狭いところ」を突いてくれる、ということが挙げられる。

フツーはそこをコントにしないよな、というところをする。

もちろん、作家がアイディアをだし、ホンも書いているのだろうが、タモリさんが演じると「ピタリ」とハマる。「タモリさんの世界」になる。


昨夜。

大学教授がメディアのインタビューに答える際の「背景」がほとんど「本棚」、ということに対する違和感をコントにしていた。

ボク自身もず~~~~~~~~っと違和感があった。

なので、物凄くスッキリと昨夜はした。

実際、自分がコメントを求められる際、

「背景は本棚でいかがですか?」

と、ディレクター、記者の方から言われる。何度も言われている。

そのたび、

「すいません、本棚バックは、いかにも、って感じでイヤなので、何か違う背景でいいですか?」

と、エラそうにならないように細心の注意を払いつつ、お願いする。

「わかりました!」

とみなさんおっしゃって下さる。なので、本棚を背にインタビューを受けたことはない。これからもない。一応つけ足しておくと、本好きなので、研究室に人並みの数の本はある。

一度「末広がり」チャンネルのディレクターが、ボクを持ち上げてくれて、

「サスガ、元プロデューサー!ボクもずっとそう思ってたんですよね、スタジオで照明演出して撮りましょうョ!」

とおっしゃってくださり、局まで出向いて短いコメントを撮った。

嬉しかった。手間が掛かって、ちょっとしんどかったけど、嬉しい方が勝った。

昨夜の「ヨルタモリ」きっかけで、大学教授コメントにおけるステレオタイプなメディアの絵柄が少しでも変わればいいな、と思っている。
昨夜から始まったドラマ、「流星ワゴン」。
主演 西島秀俊さん 香川照之さん 井川遥さん

原作を書いている作家は、重松清さん。

直木賞受賞作「ビタミンF」(2000年)のすぐ次に書いた長編作品が「流星ワゴン」(2001年)だ。

重松さんは、ボクと同じ岡山出身であり、同学年であり、同じ大学出身である。

ドラマでは、「半沢直樹」制作チームが集結した。

初回は2時間スペシャル。

観ないという選択肢はボクとしてありえない。

集中して観た。

気合いが入りまくっていた。今期もっとも話題のドラマとなるだろう。

「オリエント急行殺人事件」の後編をまだ観られてなかったので、それを3時間近くしっかりと視聴し、直後にこの初回2時間スペシャルを観た。

その後も、マツコ・デラックスさんがゲストだった「ヨルタモリ」を観て、
「過ぎるTV」明石家さんまさんスペシャルの後編を観た。

充実の6時間余り。幸せだ。

でもさすがに目が痛い。

「流星ワゴン」、香川照之さん。とてもいい。

オプショナルに色々と広がることも計算済みだろう。

千鳥の大悟クン(岡山出身)、ものまねしてみてはどうだろう。ハマるはずだ。

言葉はそのままでいい。ボクもかなり上手くできるはず。

今クールはこの「流星ワゴン」と、「問題のあるレストラン」は外せない。

「オリエント急行殺人事件」は後編が特に良かった。

より三谷さんらしいのは後編だ。
その日。午前5時46分。

ヤンタンの生放送、打ち上げを終え、帰宅してから1時間ほど後のことでした。

電車は止まっていたので、クルマで局に向かい、特別番組のディレクターを数週間務めました。


リスナーが必要とする情報を徹底的に伝え続ける。ボクたちの思いはそれだけでした。

エンタ番組専門の自分でしたが、ディレクターが出来る人間は皆、総がかりで臨みました。

なぜだか、全くそのときは疲れを感じなかったのを覚えています。

定規も使わず、曲がった線で、殴り書きで記された時間ごとの担当者表を部長から受け取り、無我夢中で日々を過ごしました。
 
夜9時から12時までの生放送のチーフディレクターがボクの役割でした。


数日間は、きちんとしたキューシート(進行表)もなく、制作経験と反射神経だけを頼りに番組を作っていました。


なぜか?大先輩のアナウンサーが、ボクを担当ディレクターにリクエストしてくださったりもしました。

何日か経って、神戸に御住まいのリスナーから、
「MBSさん、こちらの思いを汲んでくれてる放送いつもありがとう。そろそろ明るい曲、聴きたいわー」

というメッセージを受け取りました。

スタッフたちみんなで回し読みしました。

それから、特別番組の中に明るめの曲をいくつか選曲する、という本来のボクの仕事の一部が戻りました。

神戸に住まう人で、今、その日のことをご存知ない方が44%とか。

今朝、静かに祈りました。
メディアはあまり取り上げてないようだが・・・。

同じ曜日(水曜)、同じ時間(22時)、違う(日本テレビ、フジテレビ)チャンネルで、「妻」と「夫」の対決。

「○○妻」(妻は柴咲コウ)と「残念な夫」(夫は玉木宏)

妻は14.4パーセント 夫は9.4パーセント ※ビデオリサーチ関東

「妻」の方は、はどこまでも謎めいており、その謎で、視聴者を引っ張りたいようだが、謎解きに視聴者が付き合ってくれるか?「家政婦のミタ」のように女性を味方につけられるか?
ちなみに「ミタ」のスタッフが、「妻」に集結している。

「夫」の方は、1回目を観て10回先までがリアルに予想できてしまった。どんな工夫をこれから凝らすのか?

正直、今のところどちらにも辛口。3回は観ます。いつものように。

今クール、最も期待しているドラマは、木曜22時の「問題のあるレストラン」。
群を抜いての興味。
脚本 坂元裕二
(「最高の離婚」、「それでも生きてゆく」)
主演 真木よう子

面白くないはずがない。

審査員を務めている、関西ATP(全日本テレビ番組製作社連盟)賞の受賞作品および受賞者一覧です。本当におめでとうございます。

素晴らしいラインナップだと思っております。

優れたものがちゃんと「いい!」と評価されることがメディアの世界でも何より大事だと、いつも考えております。


そのお手伝いが今後も僅かばかり出来たら幸甚です。

来週火曜、20日にホテルリッツカールトンにて授賞式が行われます。
関係者の皆様にお目にかかれることを心から楽しみにしております。

                              影山貴彦

第2回 関西ATP賞



■受賞作品一覧

    ※作品名 制作会社/放送局(放送チャンネル)
    ※各部門の受賞作品、受賞者の表記順は、エントリー番号順です

優秀賞

[ 情報・バラエティ ]
関西テレビ放送 開局55周年特別番組 『孫をたずねて三千里』
  79歳のおばあちゃん ロスに住む孫に会いたい
メディアプルポ/関西テレビ


OSAKA仰天ヒストリー 諸説あり!!
ytv Nextry/読売テレビ


アナタの味方!お役にたちます! 『戦地ビルマからの父のハガキを読みたい』編 かんさい情報ネットten.第2部
ジェイワークス/読売テレビ


[ ドキュメンタリー ]
Voice 特集 日本一忙しいドクターヘリ 「救命の現場に密着」
東通企画/毎日放送




特別賞

[ 情報・バラエティ ]
一志相伝 スペシャル 『天空の城を修復せよ!』~300年続く石工親子の挑戦~
エー・ビー・シー リブラ/朝日放送


『Core Kyoto』 おばんざい ~始末の心 京都庶民の食の知恵~
クリエイティブ・ジョーズ、NHKプラネット近畿/NHKワールドTV


『グッと!地球便』海の向こうの大切な人へ
Dmark/読売テレビ



新人賞

藤川 由佳(MBS企画)
MUSIC EDGE + Osaka Style  ~クリープハイプ 尾崎世界観~ の演出


辻 あゆみ(レジスタエックスワン)
クイズ!のぞき見マーケット ~土曜はダメよ~ の演出


秋山 英一(ブリッジ)
「緑の地平線」編 福島暢啓『歌碑ものがたり』 ~ちちんぷいぷい~ の演出


中山 真平(東通企画)
「ああ上野駅」編 福島暢啓『歌碑ものがたり』 ~ちちんぷいぷい~ の演出
「ブランクブルー」

10年以上前、連載していた読売新聞コラム「潮音風声」(10回連載)で書いた。

「助教授」時代である。


予定がスケジュール帳に埋まってない(ブランク)と不安になる(ブルー)、大学生の心理を例えた。
手前ミソだが、早く目をつけた方だったと思う。

今、その傾向はさらに強まっているようだ。

「日曜日、予定がないとちょっと不安になる・・・」

っていうCMコピーを先日見た。

まさに「ブランクブルー」だ。

もったいないよな~。

でも、そういう時代、ってことだ。




影山 貴彦  

『ブランクブルー』 - 2003年11月5日 読売新聞夕刊 「潮音風声」より

私たちを急き立てるように、文具店、書店に来年のスケジュール帳が並ぶ季節となった。先日、教え子の一人が、「今月めっちゃ忙しいんですー」と言いながら手帳を開いて見せてくれた。その場にいあわせた別の学生はそれを覗きながら、「ええなあ、私なんかここんとこ全然イケてない」と羨ましそうに言った。言われた方は満更でもない表情である。

書き込まれている内容は、ゼミ発表、アルバイトの予定、仲の良い友人の誕生日、デートの約束など、特別変わったものはない。私が興味を持ったのは、「手帳が埋まっていればイケており、空欄が目立つようだとイケていない」とする彼女たちの心理である。「社会に出れば嫌でも手帳の空欄は埋まっていくよ」という言葉をのみ込み、早速翌週の授業で、このエピソードを紹介した。十数人の学生たちは一様に、「私も手帳が空欄だと不安になります」と明かしてくれた。

彼女たちの心理を仮に「ブランクブルー」と名付けてみた。「空欄不安症候群」と言っても良いだろうか。スケジュール帳をつけ始めてからまだ日が浅い彼女たちだから、もの珍しいのだろうという見方もあるかも知れない。けれども、さほど重要とも思われない事項で手帳のブランクを潰していく行為は、心の隙間をなんとかして埋めておきたいという願望の現われでは、とも私には思えるのだ。

無理に忙しく過ごす必要はないのにと思う私は、やはりオッサンなのだろうか。


http://www.dwc.doshisha.ac.jp/…/liberalar…/2003/post-60.html
ピース又吉直樹さんのデヒュー中篇小説、「火花」を読了。


午前9時13分。


面白い。予想を越える面白さ。



紛れもなき純文学。


一節だけ紹介する。


僕は全ての輪から放り出され、座席でも通路でもない、名称のついていない場所で一人で立ち尽くしていた。僕は何なのだろう。(p.48)


読みもぜず、安易にネットで批評することだけはやめておきたい、そう心から思わせてくれた作品だ。絶讚する。

「文學界」2月号掲載。

2008年11月1日のこの上なき緊張。


数年前のことだが、この7~8年ほどでもっともドキドキし、そしてこの上なく大きな感慨に満ちた対談だった。


黒澤映画をスクリプター(記録)として支え続けてこられた野上照代さんとの対談をさせて頂く機会に恵まれたのだった。映画、特に黒澤映画好きで、この方のことを知らない人はいない、そんな方である。黒澤明監督が全幅の信頼を寄せていたスタッフのひとりが野上さんだ。



准教授時代の最後の年度、同志社女子大学今出川講座の特別企画だった。
1枚目の画像、右側が野上さん、左側がボクである。


昨夜の久米宏さんの番組(「未来への提言」)で、野上照代さんがピーコさんに紹介され、当時の自分の記憶が一気に蘇った、というわけである。(2枚目の画像、久米さんが手にしているのが野上さんの写真)


整理が悪いので、当時の資料をすぐ探せないのは毎度のことだが、ネットで関連のものがすぐ検索できた。無精者には本当にありがたい時代だ。


会員となっている日本映画学会の会報に拙文(「黒澤映画を支え続けた野上照代氏との対談から得たもの」)を記していたことも思い出させてくれた。そうだった。あの頃もバタバタしていたなあ。



自らの大きな宝物、「1万いいね!」くらいの経験だった。
関係者の皆様に衷心より感謝である。

http://www.dwc.doshisha.ac.jp/event_report/2008/11/10_2.html



朝。


時間がないにも関わらず、昨夜録画してる「明石家サンタ」を30秒スキップしながら、エッセンスだけ視聴。


美味しいところは拾えたかと思う。


ラジオのことを考えながら観た。


サイマル(ラジオ、テレビ同時放送)もっとやって欲しい。



「明石家サンタ」はサイマルではないけど、コンセプトは完璧にラジオだ。

さんまさんも、八木亜希子さんも、ラジオ風なゆるいテンションでやってるから、より面白い。



八木さんのナチュラルな笑顔、49歳?!驚きだ。



ラジオ離れがしばらく言われているが、ラジオ的なものを好む人は減っていない、むしろ増えているはずだ。
2014年12月16日のある新聞。「マクドのポテト販売、Sだけに」と見出しにあった。


この新聞は大阪本社版である。関西人だけは「マクドナルド」を「マック」と略さず、「マク
ド」と言う。すでに多くの方がご存じの事実だ。


余談だが「エスカレーター立ち位置の右寄り」並に、「マクド」という呼び方は関西全域で定着している。いや、エスカレーターの並び位置に関して言えば、筆者の住む京都では、観光客の数が多いせいか、JR京都駅などでも「時に右寄り、時に左寄り」になる。


ならば、「マクド」の呼称の関西での定着率は、それ以上の市民権を得ているといえるかもしれない。


これはあくまでもウワサだが、当の「マクドナルド」さんは、この略称をあまり快く思っていないとも言われている。もし、そうだとすれば、マクドナルド自身は、あくまでも「マック」にこだわっているようにも映る。


冒頭の新聞社を特に応援するつもりはないが、見出しに堂々と「マクド」と記していたのは、心地良かった。


最近少々苦戦しているとも聞く「マクドナルド」。ここはひとつ、挑戦的に、


「関西の皆様、私どもマクドナルドは、今後関西での略称を公式にマクドと致します」


と、エリア限定CMを制作・放送すれば良いとさえ思う。ほとんどの関西人が「マクドナルド」に対してより親近感を増すはずだ。いちいち書かないが、実は、他にもそんな事例はいくつかある。



こんなところから「一極集中」ではない「地方の風」を吹かせてはどうだろう。


エキサイトニュースより。