ピース又吉直樹さんのデヒュー中篇小説、「火花」を読了。


午前9時13分。


面白い。予想を越える面白さ。



紛れもなき純文学。


一節だけ紹介する。


僕は全ての輪から放り出され、座席でも通路でもない、名称のついていない場所で一人で立ち尽くしていた。僕は何なのだろう。(p.48)


読みもぜず、安易にネットで批評することだけはやめておきたい、そう心から思わせてくれた作品だ。絶讚する。

「文學界」2月号掲載。