ボクがタモリさんを好きな理由のひとつに、「狭いところ」を突いてくれる、ということが挙げられる。

フツーはそこをコントにしないよな、というところをする。

もちろん、作家がアイディアをだし、ホンも書いているのだろうが、タモリさんが演じると「ピタリ」とハマる。「タモリさんの世界」になる。


昨夜。

大学教授がメディアのインタビューに答える際の「背景」がほとんど「本棚」、ということに対する違和感をコントにしていた。

ボク自身もず~~~~~~~~っと違和感があった。

なので、物凄くスッキリと昨夜はした。

実際、自分がコメントを求められる際、

「背景は本棚でいかがですか?」

と、ディレクター、記者の方から言われる。何度も言われている。

そのたび、

「すいません、本棚バックは、いかにも、って感じでイヤなので、何か違う背景でいいですか?」

と、エラそうにならないように細心の注意を払いつつ、お願いする。

「わかりました!」

とみなさんおっしゃって下さる。なので、本棚を背にインタビューを受けたことはない。これからもない。一応つけ足しておくと、本好きなので、研究室に人並みの数の本はある。

一度「末広がり」チャンネルのディレクターが、ボクを持ち上げてくれて、

「サスガ、元プロデューサー!ボクもずっとそう思ってたんですよね、スタジオで照明演出して撮りましょうョ!」

とおっしゃってくださり、局まで出向いて短いコメントを撮った。

嬉しかった。手間が掛かって、ちょっとしんどかったけど、嬉しい方が勝った。

昨夜の「ヨルタモリ」きっかけで、大学教授コメントにおけるステレオタイプなメディアの絵柄が少しでも変わればいいな、と思っている。