巡拝8日目は、満を持してではないが、まとまった時間が出来たので神奈川の発心の道場巡りへ。まだ、発願も果たせていないが、まずは西側の不動尊を巡拝する。
最初に伺ったのは、関東厄除け三大師の一つに数えられる川崎大師こと「平間寺(へいげんじ)」。
残りの2つは、関東三十六不動霊場に名を連ねる西新井大師「總持寺(そうじじ)と千葉県香取市に在する「観福寺(かんぷくじ)」。年末年始になると関東ローカルでよくCMも流れるので厄除け大師として有名な栃木県の「佐野厄除け大師」は、元三大師(良源)を祀る寺院(天台宗)の一つで関東厄除け三大師とは無縁。(実は、私も近年まで勘違いしていました)
佐野厄除け大師は、関東三十六不動霊場に名を連ねる川越大師「喜多院(きたいん)」と群馬県前橋市に在する青柳大師「龍蔵寺(りゅうぞうじ)」と合わせて関東三大師とされている。
うーん、ややこしい(厄除け三大師は真言宗、三大師は天台宗と見ればわかりやすくはある)
JR川崎駅の東側(海側)、北に(東京都との境である)多摩川、西側に国道1号、東側に国道15号に囲まれた地域、川崎競馬場もほど近くの地に、目的地の川崎大師は在する。
最近は東京都民ですが、神奈川県民の期間も長かったり、昔の連れが住んでいる地域だったり、ロッテが川崎を本拠地としていた頃にロッテオリオンズ対南海ホークスを観戦しに来たり、お気に入りの家系ラーメンの店に通ったりと、個人的には地理にも明るいメジャーな地域だが、川崎大師に伺うのはいつ以来だろうか。
を使う場合は、川崎駅から京浜急行の支線である大師線に乗ってお伺いするが、我が家の巡拝は基本でお伺いするので、本堂のある境内から比較的離れたw徒歩10分強あまりの距離にある交通祈祷殿・大大駐車場から境内へ向かうことになる。(実は、境内にも駐車場がありましたが、混雑・混乱を回避するためか、ご信徒優先なのか公式HPでは紹介はなし)
仲見世手前にも立派な看板が!これなら迷いませんね
仲見世の入口
仲見世通りの奥に立派な大山門が構える
「金剛山」の扁額
寺号標も立派です(真言宗智山派の大本山の称号)
平成の大改修時に魚河岸講寄贈された大山門の赤提灯
大山門は四天王が四隅を護る
昭和41年に奉納された聖徳太子像が奉られた聖徳太子堂
京都・醍醐寺の清瀧権現のご分躰を勧請して安置した清瀧権現堂
立派なお水屋
献香所
中国最後の木版大蔵経「乾隆版大蔵経」7240巻が収蔵されている経蔵
大本堂を臨む
「厄除遍照 殿 隆超」と刻まれた扁額(遍照は、「遍照金剛」よりきている)
大本堂の赤提灯
お伺いした際は、ちょうど護摩行の最中でした
大本堂と不動堂の間に鎮座する福徳稲荷堂
(昭和20年4月15日未明の大空襲で唯一難を逃れたとされている)
稲荷は倉稲魂神(うかのみたまのかみ)といい五穀を司る神
大本堂南側に位置する不動堂
御本尊・不動明王尊像は、成田山新勝寺御本尊のご分躰を勧請し奉った
薬師殿
880年記念事業で平成20年に開設(なのでそこそこ新しい)
薬師瑠璃光如来尊像
周囲には、薬師瑠璃光如来を信仰する人々を護る武神である十二神将が奉安されている
不動門
昭和52年、現在の大山門の建立により移築
鐘楼堂
八角五重塔(中興塔)
八角は最も円に近い建造物の形といわれ、「包容力」「完全性」を象徴している
高幡不動尊ほどではないが、関東厄除け三大師の名に恥じない境内の広さ
そして、数々の見所もあり、再訪を誓う。(次は、写経体験だー^^)
関東三十六不動尊霊場 第七番札所
「金剛山金乗院平間寺(真言宗智山派)」
神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
京浜急行大師線「川崎大師」駅より300m
JR川崎駅東口から川崎鶴見臨港バスにて終点下車100m