みなさまこんにちは^ ^
たかつきホーム🍀ホームアドバイザーの田原です。
先週は、防災においては『自助・共助・公助』の3つの連携が取れることが大切だというお話と、その中でも日頃から時間を掛けて取り組む必要がある『共助』の準備ができていますか?というお話をさせていただきました。
ここから、ではどんな準備が必要かについて解説していきたいのですが、
その前に田布施町での『公助』がどれくらい期待できるのかについて洗い出しておきましょう。
そうすることで、共助で取り組むべき点が更によく分かると思います。
以前まとめた『地域防災ステーションやまぐち 防災備え帳』において、このように以下の5点でまとめさせていただきました。
◎避難所・防災備蓄の設置
◎各種啓発イベントなどの実施
◎Jアラートの運用など、情報提供
◎住宅の耐震化補助
◎各種戦略・計画の策定
一つずつ解説していきたいと思います。
◎避難所・防災備蓄の設置
田布施町では現在、緊急時に備え、以上の32ヶ所の拠点を避難所として開設する準備がされています。
こちらでも確認できます。
避難所は区分が分かれており、まず最初に避難すべき場所は『一次避難所』となります。
そこから収容を超えた場合や、一次避難所での生活が困難な方とその支援者保護者が二次避難所に誘導されます。
田布施町に設置される一次避難所は、小学校校区毎に区分けされていますので、ご自身の家が当該校区の対象避難所から遠い所にある方ほど避難リスクが高くなりますので、そうした場合にどうするかなども合わせて検討する必要があるでしょう。
一次避難所は、国によってその指針が定められており、
https://www.bousai.go.jp/taisaku/kyuujo/pdf/r01kaigi/siryo3.pdf
大規模な災害などの際には、自衛隊などからの支援や物資の調達などにも期待できる側面があります。
◎各種啓発イベントなどの実施
行政機関が中心となり企画される啓発イベントなどによって、実際に災害が起きた時にどんな体験をするかが議事体験できます。
今年は4年ぶりに『たぶせ防災フェスタ』が開催され、地域住民での大規模避難訓練から、防災ヘリなどの各種防災設備の展示や体験ブースなどが設置されました。
こうして実際に投入される可能性のある設備を体験できる機会は、とても大切だと思います。
いざという時、使った経験があるかどうかはその時の円滑な行動に対して大きな影響を及ぼしますので、こうした機会ぜひ多くの方に生かしていただきたいと思います。
◎Jアラートの運用など、情報提供
田布施町ではJアラートが2013年から導入され、防災無線や一斉放送などにより、緊急情報が即時取得できるようになっています。
また、防災に関する有益な情報についてもまとめられていますので、お時間がある時にぜひお目通しいただくといいかと思います。
◎住宅の耐震化補助
田布施町では、来る震災被害に備えて住宅の耐震化を緊急促進するためのアクションプログラムを毎年発表しています。
これについては、国土交通省の推進する
『地震・津波災害に強いまちづくり』
の指針に沿ったもので、全国的にも推進されています。
https://www.cbr.mlit.go.jp/kensei/machi_seibika/pdf/13.pdf
理由として、日本の住宅はこれまでの大きな地震被害によって数度見直され、2000年以前に建てられた家は現行の耐震基準に満たないものが多く、補強が必要だからです。
実際には現行基準の定められた2000年以前の住宅は耐震性が不足している傾向にあるといえますが、
補助金が出るのは赤いゾーンの『旧耐震』と呼ばれる、1981年6月より前の時期に建てられた家になります。
※耐震性能についてもっと知りたい方は詳しくはこちらで解説しています。
一棟につき100万という大きな金額が出る補助ですが、どの自治体も基本適応棟数が少ないので、早い者勝ちになります。(ちなみに田布施町は毎年1棟です。)
◎各種戦略・計画の策定
田布施町では、まちの持続的な運営のために、以下のような戦略・計画を策定しています。
お時間があればお目通ししてみてはいかがでしょうか?
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以上、田布施町という行政組織から受けられる『公助』に関する項目についてまとめてみました。
避難所や備蓄、行政支援拠点の設置があること、各種設備によって瞬時に警報等が周知されることなど、
いざという時に頼る拠点や情報があるということ、はとても有難いことであります。
しかし、この『場』については有意義でありつつも、そこを利用して実際に活動するのは『人』の力なのです。
やはり未曾有の災害が起こった場合など、
行政職員さんにもご家族や身近な仲間がいることを考えると、
私は常にサポート側に回れるように準備をしておきたい。
そもそも小学校校区という、知らない関係ではない我々住民自体がお互いに助けあえる互助の関係性を築いておくことは、日常生活のちょっとした心掛けで出来ることだと思いますし、
それこそが共助に繋がっていくものだと考えます。
ここに、今日話した『公助』と、
このシリーズでご紹介してきた防災への意識を高める『自助』が結びつくことで、
『公助・自助・共助』の3つが揃って私たちを災害から守ってくれるのです。
地域防災ステーションやまぐちは民間の防災組織として、
公助では行き届かない立場の方の防災サポートや、
自分たちのまちを自分たちで支える『共助』の精神の啓蒙のために、民間自主拠点を設置して活動しています。
やはりこうしてただブログに想いを書き連ねるだけでは伝わらない部分も多く、
率先して実践を積み重ねていくことにこそ価値がある。
それが現時点での我々の仮説です。
来週からはそんな我々の活動について、
少しご紹介をさせていただきます。
それでは、また来週お目にかかります。
みなさまの暮らしが、いつも豊かでステキなものでありますように🍀