フォローしてね 

"宇佐の文化が、ここにあり!"

 

おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ

 

今回は、大分学研究会魅力体験ツアー。

大分県内のあらゆる現地に赴き、実際に触れ、学習するツアーです。

公式では36回目。私自身は10数回目と、割とベテランの部類です(笑)4月の国東半島ツアー以来の参加です!

 

今回のフィールドは、宇佐。

大分県北部にあり、宇佐平野&安心院盆地で育まれた歴史や文化を堪能いたしました♪

以下、画像にてご紹介いたします!(※いつか動画版でもご紹介できれば…!)

<行程>

  1. 宇佐神宮~孔雀文磬~
  2. 昼食~宇佐の特別御膳@辰巳~
  3. 宇佐市平和資料館~永遠の0~
  4. 大分県立博物館~マチュピチュ1!?~
  5. 院内西椎屋地区~マチュピチュ2!?~
  6. 縣屋酒造&重松家別邸~安心院のお酒・鏝絵文化~
  7. 王さまのぶどう~観光カリスマによる盆地の産物~

 

 

 

(1)宇佐神宮~孔雀文磬~

まずは、宇佐を代表する観光地、宇佐神宮(公式HP)へ。

全国に4万ある八幡様の総本山。神仏習合や神輿の発祥の地ともいわれます。

ちょうど1年前のツアーでも参拝。

ただ今回は、「孔雀文磬(くじゃくもんけい)」と呼ばれる国宝の鐘がメインです!

 

YouTube【国宝】宇佐神宮と孔雀文馨@大分県宇佐市動画https://youtu.be/UcQ_zSd-gzs

 

▽境内に入る前に、講師から宇佐神宮の歴史・特徴を学習。

[ポイント3]

 ◎かつての参拝道は、西側の勅使街道・呉橋方面だった(=昔と現在で参拝道が異なる)。

  →ただし、この道は狭く、鉄道・車の普及で、現在の北側ルートへ次第に移行。

 ◎呉橋は10年に一度のみ開放。

   →次回は2025年頃。屋根付きの橋は、天皇の遣いが通る。

 ◎宇佐神宮の杜は広く感じるが、意外と明治神宮よりも狭い&林相の発達が特徴。

   →宇佐神宮の杜はいくつもの山からなり、広く感じる。

   また、とある森林学者いわく、自然豊かで林相が発達しているとのこと。

 ◎神仏習合発祥の地。神宮(神道)境内に弥勒寺(仏教)がある。

  →日本の家庭に神棚&仏壇を両方配置する習慣は、この宇佐神宮が始まりだといわれる。

   奈良の薬師寺と同じ伽藍配置。現存していれば、世界遺産レベル。

 

▽門前を歩く。

▽ねぎ焼き。

 大分のブランドねぎ、味一ねぎ使用。

講師いわく、この宇佐神宮境内でねぎ焼きができるとは思っていなかったそうです。

宇佐神宮の最高位=宮司、続いて禰宜(ねぎ)→ねぎ焼き(禰宜焼き?)となるからだそうです(笑)

 

▽参宮線(宇佐駅~宇佐神宮)を走っていた機関車。

▽種田山頭火さんもご参拝。ゴリけんに教えないと(笑)

▽神橋

ポイント3

 ◎神橋は、実は俗/聖域を分けている工夫あり!? 

 →橋を渡り切ると、すぐに本殿が見えないことがPoint。

  本殿がすぐそこに見えると俗世界と近い印象あり。

  しかし、橋に高低差がある&本殿への参拝道から少し角度を変えている&森に覆われていることから、本殿が見えず、聖域らしさを醸し出す。

◎額束はもちろん、狛犬も本来なし。

 →宇佐神宮は有名すぎる=額束や狛犬がなくとも、ここは宇佐神宮だと自明のため。

  なお、現在ある狛犬は、明治期に台湾など東南アジアの国から持ち込まれたものだとか(阿吽となっていないことがPoint)

そして、初めて宝物殿へ!

国宝の孔雀文磬を初めて拝見!

 

▽孔雀文磬(※撮影禁止のため、県庁の画像を拝借しております。)

ポイント3

 ◎表面は芸術的価値(鳳凰の図)&裏面は歴史歴価値(記銘あり)

 ◎読経の時に使用されたとされるが、通常のすり鉢状の鉦とは異なり、協和音はないそうだ。

 ◎宝物殿では、表からと裏からとで両方眺めてほしい。

  →表面から室内をのぞくと奥に金剛力士像(仏教)が見える

  ←→裏面 〃  神輿(神道)が見える

  ⇒神仏習合を想起させる展示。

 

また、同じく国宝の本殿で参拝。

ポイント3一礼四拍手」が宇佐神宮での作法。

▽また、「八幡造(はちまんづくり)」もポイント3

   2つの切妻平屋建てを、馬道という廊下で1つに接続しています。

 手前の低い建物が拝殿(ステージ)、奥の高い建物がいわば控室・寝室だそうです。

 

(2)昼食~宇佐の特別御膳@辰巳~

続いて、四日市の居酒屋辰巳さまへ(公式HP)。

宇佐の郷土料理ふんだんの特別御膳を頂きましたm(__)m

 

がん汁

 川蟹をすりつぶし、たかなとともに煮た醤油汁。

 川蟹の味が染み込んでいます!

宇佐からあげ

 県北の中津・宇佐地域は、からあげ王国!?

 宇佐市は、からあげ専門店発祥の地だそうです。

 映画カラアゲ☆USAの舞台です!

味一ねぎ

   大分のブランドねぎ、味一ねぎ。

  シャキシャキの食感がポイント3

   塩風味の天ぷらで頂きました♪

鰯寿司

 海のある宇佐。鰯はこの地域の特産のようです!

ごちそうさまでしたm(__)m

 

(3)宇佐市平和資料館~永遠の0~

続いて、平和資料館へ。

宇佐海軍航空隊の訓練所がこの宇佐の地に置かれました。

太平洋戦争末期には、特攻隊基地にもなりました(最新鋭の戦闘機が配備された)。

※宇佐の戦跡については過去記事にて。

 

YouTube【永遠の0】宇佐市平和資料館@大分動画https://youtu.be/-k9P8jEFccE

 

この資料館は、2013年に開館。

2020年には、城井1号掩体壕付近にリニューアルとのことです。

[ポイント3]

◎宇佐は海軍の訓練所(今でいう自動車学校のイメージ)←→全国的にも有名な知覧は陸軍(太刀洗の分校)

◎航空母艦に乗せる代表的な戦闘機=0戦(零式艦上戦闘機)

  →零式=昭和15年に正式採用された戦闘機、艦上戦闘機=魚雷を乗せる

◎宇佐が注目される2つのポイント3 

  →(1)「全国で唯一、攻撃機&爆撃機(護衛)の両方を専門的に教育していたこと(艦爆・艦護のメッカ)」

    (2)「当時の記録が詳しく残っていること」

◎真珠湾攻撃で最初に爆弾を落とした人物は、この宇佐航空隊長出身の高橋赫一氏。

  →今でも現地では爆弾の跡が残されている。

▽映画『永遠の0』で使用された戦闘機モデル。6,000万円もの値段!

 主演の岡田准一さんが乗られたという付加価値です(笑)

▽私も岡田君or向井君みたいに(笑)

 なお、私は恵体過ぎ→搭乗口を壊しそうな勢い(苦笑)→周囲「あんたは特攻隊員になれないなあ」との声(笑)

▽721とは、宇佐航空隊の番号。

▽桜花という人間魚雷(爆弾を積み込んで敵機に特攻)のモデルもあり。

▽詳細な空襲記録(文字やカラー映像)が残されていることが、宇佐が注目されている所以なり。



 

(4)大分県立博物館~マチュピチュ1!?~

続いて、県立博物館公式HP)へ。

なぜ県立博物館がこの宇佐に建設されたのかは、過去記事にて。

こちらでは、大分の国宝や風土記の丘、そして世界遺産マチュピチュのあるペルーの紹介あり!

 

YouTubeマチュピチュ!?Part1|大分県立博物館で宇佐&アンデス文化動画https://youtu.be/Kbluv75478o

 

 

[ポイント3]

 

◎宇佐・国東半島=中国大陸に近い→仏教文化が花開く。

  →太宰府経由で伝来とのこと。なお、宇佐・国東以南には仏教文化が伝わらなかった模様。

◎風土記の丘は、古墳が一極集中していることが特徴(赤松古墳、免ヶ平古墳など)

 →最古の赤松古墳が3C末、最新の鶴見古墳が6Cと、300年間の豪族一族の墓がまとまって存在し興味深い。

 

▽入口には、熊野磨崖仏(大日如来)@豊後高田(詳細は過去記事)の模型が!

   国東半島では、岩を掘って仏を作るというよりも、「岩肌(自然の中)から仏様が浮かび上がる」という思想があるそうです。


▽国宝の富貴寺大堂@豊後高田(昨年も訪問)の彩色モデル。

 建築当時は、こんなにも豪華だったのでしょうか!?

▽石棺の様子。

 まずは木の棺に入れ、その後石室に入れるそうです。

 女性の判別は、妊娠時に入る骨のゆがみで判断するそうです。

▽三角縁神獣鏡などの出土品。

 中国大陸との交流を示す貴重な文化財。

▽往時の宇佐神宮境内の様子。

▽風土記の丘

そしてこの日は、古代インカ帝国の文化展も開催!

なぜ現在のペルーと宇佐とがかかわりがあるのか。

それは、次のスポットにて!(笑)

▽インカ帝国の土偶。面白い!

▽なんと、私はマチュピチュへ!(笑)

 おまけに、民俗衣装をまとい、現地人に♪(笑)

…って、写真とかいわないでね!!(苦笑)

本当にマチュピチュに行っちゃうぞ~!(笑)

 

 

(5)院内西椎屋地区~マチュピチュ2!?~

…本当にマチュピチュに来ました~!(笑)

 

…って、違うって!?(笑)

 

…実はこちら、宇佐市院内町西椎屋地区です!(笑)

宇佐のマチュピチュ」と呼ばれる場所です!

約7年前ぶりの訪問です!

なお、約(やく)といえば、漫画家のやくみつる氏(笑)

こちらも7年ほど前に、双葉山フォーラムで宇佐市にお見えになったやく氏。

宇佐の観光パンフレットで、最初に気になった場所がこの宇佐のマチュピチュだそうです(笑)

 

さて、今度は安心院町へ!

 

 

(6)縣屋酒造&重松家別邸~安心院のお酒・鏝絵文化~

正徳2(1712)年創業と、300年以上の伝統ある縣屋酒造さま(公式HP)。

今回は酒蔵見学や、隣接の重松家別邸・鏝絵についてご説明いただきましたm(__)m

 

YouTube【大分】縣屋酒造@宇佐市|お酒と鏝絵動画https://youtu.be/WjB5xiY6kTM

▽むぎ焼酎縣屋。

 コーヒー割りやカボス割りもおすすめだとか!

▽お土産を頂きました。ありがとうございますm(__)m

 

 

▽酒蔵の説明。

  夕方に麦を蒸して麹菌づくり→翌朝に麹菌完成→水と風を混ぜてもろみづくり→蒸留して焼酎となるそうです。

また、隣接の重松家別邸では、安心院の鏝絵文化を学習。

[ポイント3]

◎重松家は総合商社(商業・農業)で、従業員は90名ほど。

 →醸造業は、社長の弟が引き受ける(あらゆる調味料醸造も、経営厳しく酒に絞った)。その弟が暮らしたこの別邸。

◎幕末期、勤王志士の秘密結社が集まった。

  →二階部分へは、押し入れ内の隠し階段&暗号形式でアクセスした。

 →密会もよく行われ、新撰組や高杉晋作なども来たそうだ。

◎安心院は鏝絵(こてえ)の文化!→色を漆喰に練りこんでいるのが特徴。

Cf:YouTube安心院の鏝絵紹介動画https://youtu.be/pdm8TUB_LFE

 

 

 

(7)王さまのぶどう~観光カリスマによる盆地の産物~

最後の訪問先は、宮田ファミリー農園王さまのぶどうさま(公式HP)。

安心院グリーンツーリズムでおなじみの、観光カリスマ宮田静一大分学研究会副会長の直売所にお邪魔いたしましたm(__)m

この道46年目のぶどう農家のぶどうは、実が大きく、みずみずしい感触で爽やかな甘みがあります♪

Cf:YouTube安心院の宮田ファミリー農園さんの「王さまのぶどう」紹介 動画https://youtu.be/tZrT0bf8ChM

 

また、宮田氏は、長期休暇(ロングバケーション)の大切さも説かれております。

欧州では長期休暇こそが国を発展させるとの思想あり。

日本でも長期休暇を普及させ、それにあわせた産業(農業・加工業・観光業など)を展開することが大切だと宮田氏。

また、インバウンド(海外客)だけでなく、やはり同じ国内の方が多くいらっしゃる取り組みも大切とのこと。

美味しいぶどうやこれからのツーリズムへのご提言をありがとうございましたm(__)m

以上が、今回のツアーの行程です!

帰宅後、博物館で購入したインカコーラ(ペルー産)のコーラを頂く。

 

…オロナミンCの炭酸を薄くし、味も全体的に薄めの感じでした。

 

 

<まとめ>

宇佐の歴史・文化を大いに感じたツアーでした。

古代から宇佐は仏教を受け入れるなど、異文化と交流し、神仏習合という独自の文化が花開きました。

中世に府内でキリシタン文化を受け入れたり、そして現代の別府では障がい者や外国人留学生を受け入れたりと、大分は多様な文化や思想を受け入れてきた土地です。

そして、今年が2回目の国民文化祭&全国障害者芸術・文化祭。

ちょうどよい年に、大分学ツアーで国東半島や宇佐の文化を学習できました☆

(なお、私の参加が叶わなかった6月ツアーでは、地元豊後大野の磨崖仏文化も学習。まさにオール大分の文化を学習!)

また、ガイドやお土産など、宇佐の方からたくさんの学びやおもてなしも頂きました!

みなさま、ありがとうございました^^

 

 

来月は例会(座学)。テーマは「西南戦争」。

明治維新から150年&西南戦争から140年。NHK大河ドラマも西郷どんです。

大分県も戦場となりました。特に、私の地元豊後大野市でも三重町で激戦が起こりました。

西郷どんと大分について、豊後大野&中津から考察します!

 

以上です。最後までご覧いただきありがとうございましたm(__)m