【大分】国東半島｜世界農業遺産＆六郷満山、おおいた遺産講座

おごめ～ん、大分のtakatch親方です(｀･ω･´)ゞ

本日は地域学習。「おおいた遺産」と呼ばれる、未来に残したい大分の宝を巡る現地学習会に参加いたしました☆

今回のフィールドは、「国東半島」。
世界農業遺産＆六郷満山文化で有名で、おおいた遺産が多い土地です！今回、たくさんの遺産をめぐりました♪
▽今回の参加特典、国東市のクリアファイルや観光パンフレット一式。国東市のゆるキャラ、さ吉くんも知名度中です！

＜行程＞

文殊仙寺
国東食彩zecco
三浦梅園記念館・旧宅
田染荘
熊野磨崖仏
どぶろく祭り

（１）文殊仙寺

国東半島は、「六郷満山」と呼ばれる仏教(天台宗)＋神道(宇佐八幡信仰)の、いわゆる神仏習合文化です。
養老２(718)年頃、仁聞という僧が国東半島各地に28の寺院を開創したことに始まります。

さて、1か所目は、その六郷満山文化の中心地の１つ、文殊仙寺です。
峨眉山天台宗のお寺。六郷満山では、末山本寺(=布教用)の位置づけです。
大化4(648)年に役行者により開創されたといわれます。
また、日本三大文殊としても有名です。

▽仁王像がお出迎え！国東半島では、こうした仁王像文化も有名です！

▽今回、副住職＆国東市長がご案内。

▽本殿(≠本堂)。

江戸期、小倉城主細川氏によって寄進されたそうです。
なぜ、細川氏が寄進したのか？
それは、「この富来(とみく)地域＝近畿や江戸への港町として大切にされた」からだそうです。

▽「芭蕉翁」碑。これは、三浦梅園(後述)の書だとか。達筆！

▽開祖といわれる役之行者像。なお、この文殊山＝礫入りの溶岩で組成され、頑丈だとか。

▽画像右の鐘は、重要文化財レベルだとか。ただし、現役として使用するため、文化財指定を解除されたそうです。

高く澄んだ音を奏でます。

▽宝筐印塔。大きいですね！この山で採れる岩石を使用。宝筐印塔は四角いのが特徴(←→国東塔=丸いのが特徴)。

▽大樹。樹齢500年以上だとか。

▽権現様。宇佐神宮のご神体です。
　六郷満山では、たいてい奥の院のさらに奥に鎮座されることが多いそうです。

▽寺院より、大変嬉しいおもてなしを頂きました。ありがとうございました。

▽さらに、知恵の水も頂きました。これで頭がよくなるかな??(笑)

なお、12年に一度(卯の年)、秘仏が公開されます。
📝前回公開は2011年。幸い、私は文殊仙寺に参拝しておりました。

こちらにて、副住職と国東市長とお別れ。ありがとうございました☆

▽なお、次の目的地へ向かう途中、たくさんのかかしと遭遇！

来月開催の「とみくじマラソン大会」で、選手応援のため地域の方々が作られるそうです。心温まりますね♪

（２）国東食彩zecco

昼食は国東食彩zeccoさま。”舌鼓”を音読み→”ぜっこ(zecco)”という由来のようです。

▽建物はもともと、自民党副総裁を務められた西村英一氏(姫島村出身)の所有。自身の事務所や、姫島村出身の学生用の寄宿舎などに使用されたそうです。

▽高級感あふれるお部屋ですね！

▽座敷の壁は赤色!?…現在のオーナーが、千と千尋の神隠しをイメージされたそうです☆

▽看板メニュー「花かごランチ」を頂きました

予約制で、1日限定20食！
山の幸、海の幸、たくさんのメニューを美味しく楽しめます♪
個人的に、お刺身＆茶碗蒸しが癖になるほど美味しかったです☆ありがとうございました＾＾

（３）三浦梅園記念館・旧宅

今度は国東の偉人を学びます。
医者であり、思想家、そして豊後三賢人の一人である三浦梅園(安岐町出身)についてです。資料館、旧宅で学習。
▽三浦梅園先生

▽旧宅。梅園は、3回の遠征を除き、ずっとこの地で過ごしたと言われます。

以下、資料館で学んだことを列挙いたします。

[梅園について]

宇宙や自然の仕組みについて研究＝現実を基にする・物事の根本を求める⇒「条理学」提唱　(←→人の書物・言葉だけでは不十分と考えた。)
子ども時代…好奇心旺盛、分らないことはお寺で調べたほど。
「恕(じょ)」(他人を思いやる気持ち)を大切にすることを学び育つ。
17歳…杵築や中津で儒学を学ぶ(他人に優しく、自分に厳しく）
3回の遠征
1)長崎…『天経或問』記す(西洋の科学的学問に関心→天文学に興味・天球儀を製作)　
2)伊勢…その翌年、”天地の条理”を見出す(『玄論』など）　
　3)長崎…地動説を知る、吉雄耕牛から顕微鏡を与えられる。
64歳…杵築班の政治・経済にも関わる(「農民の生活は苦しい」など諫言)

条理学など、梅園の思想は正直難しいです。
以前、わざわざ国東まで梅園フォーラムに参加＆梅園の参考書まで購入し学習も、いまいちよく理解できないのが本音です。。。(苦笑)
実際、専門家でも難しい思想とのことです。ただ、梅園の生い立ち・自然科学から万事物事の根底を追究する姿勢は理解できました。

　　

（４）田染荘

次に、豊後高田市へ。今後は景観を堪能いたします♪
宇佐神宮の荘園として、中世からそのままの区画で残る田染荘(小崎地区)。
このように、非常に長い間、当時の姿が残る荘園は貴重だそうです。
そのため、国の重要文化的景観に指定。
現在も、手作業で田園が管理されております。(当時のままの区画を残す→圃場整備できず→機械が田に入れない。）

なお、先週稲刈りが行われました。そのため、一部は刈り取り済み。ただし、秋晴れの光景も美しい☆

▿おっ、五郎丸選手も!?(笑)

▿季節は秋。各地でコスモスも

Cf: 【大分イルミネーション✨】千年のきらめき2020～世界農業遺産の郷田染荘＠豊後高田市～動画→https://youtu.be/JCYWen8nDvo

（５）熊野磨崖仏

次も豊後高田市。
大分県を代表する磨崖仏の1つです。
国の重要文化財(磨崖仏そのもの）＆史跡(景観)です。
▽不動明王！大きいです！(8mほど）

▽横から眺めると、その大きさを体験できるでしょう(人との対比)

▽隣には、大日如来像も。大きい!(5mほど)

これらの磨崖仏は、豊後大野市のそれらと比べると、彫りに違いを感じませんか？？
▽参考までに、豊後大野の菅尾磨崖仏。

…豊後高田の方は、彫りが浅い(薄い)気がしませんか？？
これは、基となる溶岩の質の違いです。

・豊後高田の溶岩は安山岩や角礫岩→硬めで彫るのが難しい
・豊後大野や臼杵の溶岩は凝灰岩→加工しやすい性質(肉厚に彫りやすい)

熊野磨崖仏の場合、安山岩や礫が含まれている(溶岩に石ころが挟まっている)ため、礫が落下し、磨崖仏を傷つける懸念もございます。
そのため、人の手を加え、保護や調査活動が行われております。

しかしまあ、淡々と熊野磨崖仏の画像を紹介しているようですが、この一枚を撮るためには大変な苦労を要します

…磨崖仏へ続く石段がきついこと。。。

鬼さんが一晩で築いたと云われます…鬼さんもシビアな形に仕上げたなあ～(苦笑)(いや、築いてくださっただけでも感謝か??ｗ)

☆「磨崖仏(-人-)」動画集→https://www.youtube.com/playlist?list=PLCP8H0iqHBwBTvrE9U8UsCqB8gaIGdJea

磨崖仏（－人ー）作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

www.youtube.com

（６）どぶろく祭り

本日急きょ最後に追加箇所。杵築市太田の白鬚田原神社へ。
毎年10月17日、18日に「どぶろく祭り」が行われます
無病息災のどぶろく（お神酒）が振舞われます♪本日偶然開催日だったため、最後に寄ることとなりました!（※どぶろく祭りもおおいた遺産☆）

▽神社境内に仁王像が鎮座するのも国東半島ならでは!?

▽本殿で参拝し、どぶろくを頂きます。

…とはいえ、私は運転があるため頂いておらず。。。
運転手には、持ち帰り用のどぶろくも振舞われるようです。明日も行われるので、ご都合のよい方はぜひ白鬚田原神社へ♪
※飲酒運転厳禁!!飲んだらのれん!!

…と、以上で行程終了。
豊肥の人間のため、国東半島にはなじみが薄い→その分、興味もある土地です☆
国東半島をぐるっと回り、六郷満山文化について、少し詳しく学習＆体験。
ガイドがある＆きつい思いしてでも（苦笑）体験することで、想い出として残り、関心をより抱くきっかけとなります。
またこうしてあえてブログで共有することで、大分県の情報発信＆私自身の復習となります。

11月25日、おおいた遺産に関する本が発売されます！！
大分合同新聞の10月25日（23日?）分にその広告が配達されるそうです。
定価4,000円程度とのこと。ぜひこの機会、大切な書物としていかがでしょうか？？

最後まで読んでくださりありがとうございました。
少しでも大分について興味を抱いて頂ければ幸いです☆以上です！