”大分県西部の交通の要衝
山々と川が織りなす文化のさと、玖珠郡♪”
おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
今回は、おおいた遺産モニターツアー3
次世代に残したい大分の風景・自然・文化etc...、100以上ある「おおいた遺産」。
そのおおいた遺産を学び、活用し、次世代につなげていくため、2か月に一度(偶数月)、現地学習を行っております!
(たとえば前回、宇佐・豊後高田・国東を学習。なお、いつかこの回のまとめ記事&動画をご紹介したい…!)
本来は先週22日(日)開催予定も、台風接近のため延期…。
そして今週も台風接近…の中、挙行いたしました(笑)
今回のフィールドは、玖珠郡(玖珠町・九重町)。
山と川があり、歴史文化も薫る観光地域です☆
こちらにもたくさんおおいた遺産あり!
今回はそのうち、3つのおおいた遺産を訪問・学習!
みなさまにもご紹介いたします☆
▽車窓「おおいた遺産@玖珠」
…見づらい。。。orz...
▽動画→https://youtu.be/-EFAviXwOL0
(0)出発
8:30に大分駅に集合→別府経由で、まずは玖珠町へ!
(1)角埋山(角牟礼城・豊後森藩資料館)
玖珠盆地の北側に聳える山。
山頂は平らで、体は細めのシェイプをした、ビュート地形です!
玖珠町には、メサと呼ばれるテーブル状(山頂が平ら)の地形:山がございます。
そのメサが、長い歳月をかけ、風などで浸食されると、ニュートと呼ばれる痩せた地形へ変化。
(「めっさ痩せて、びゅーとなった」という地理語呂を学んだことありw)
この山には、角牟礼城という山城が築かれました。
※詳細は過去記事(角牟礼城)にて。
今回、玖珠町教委の方から、角埋山や三島公園などのご紹介をいただきましたm(__)m
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171029/19/takatch/31/ae/j/o2048153614058836793.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171029/19/takatch/cf/9d/j/o2048153614058837300.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171029/19/takatch/b5/f8/j/o2048153614058837339.jpg?caw=800)
▽角埋山・角牟礼城
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171029/19/takatch/c7/bb/j/o2048153614058836886.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20171029/19/takatch/a3/b8/j/o2048153614058837372.jpg?caw=800)
[要旨]
- ビュート地形に築城された山城。自然地形をうまく利用。
→三方が絶壁で、攻めよりも守りの城。
→豊薩戦で落城しなかったほど急峻で難攻。
- 玖珠郡衆有事の拠点。
- 源為朝が築城との説もあるが、あくまでも伝説。
→大分県の高校弓道大会の為朝杯、別府の的ヶ浜・弓ヶ浜という地名は、為朝由来。
- 築城に20年要した。
→京都宇治の庭師を招く、石垣は穴太積。
- 森藩の石高⁼1.4万石(年収約15億)ほどしかなく、城(天守閣?)を建てられず、神社をその代わりとした。
→神社にしては珍しく井戸や石垣があった。
- 豊後森藩⁼西:現在の日田官庁街~東:日出豊岡、別府明礬(飛び地)
→明礬⁼荘園で、大坂商人に千両箱(1億円強)を上納させていた。
→明礬の照湯温泉⁼森藩の久留島氏が参勤交代時に必ず入浴。
→大分在住の温泉研究家「照湯⁼大分県でNo.1泉質」と豪語されるほど!
▽三島公園
玖珠町(森町)出身の児童文学者、久留島武彦氏。
口演童話(子どもたちに直接語り掛ける)で有名♪
豊後森藩最後の藩主:久留島通靖公の孫です。
現在、久留島公園整備や童話祭にて久留島氏の功績をたたえております☆
▽公園風景
[要旨]
- 江戸後期造園の池泉回遊式庭園。
- 3つの庭園?で構成(あいにく名前失念…。)
- 造成費は40~50億円。
→資金調達のため、子どもたちに1円札&自分の名前などを書いた小石を豊後森まで送ってもらった。
→童話碑の下には、その小石が4万個も眠っているという!(昭和25年に碑を除幕) - その童話碑の辺り⁼森藩の陣屋跡。
- 藩主庭園では珍しく急峻な地形を利用(通常は平地利用)
▽童話碑。陣屋と小石の存在も刻みます。
▽久留島記念館
久留島武彦氏の足跡を学べるそうです。
(今回はあいにく見学できず…。)
▽豊後森資料館
森藩や玖珠郡の歴史文化を学べます!
さて、次なるおおいた遺産へ。
(2)豊後森機関庫、万年山・伐株山
同じく玖珠町。
当初行程になかったものの、近くにあるということで急きょ訪問。
▽豊後森機関庫
昨夏、大分学研究会で訪問。
詳細は当時の記事をご参照願いますm(__)m
▽昨年、大の大人がミニSLに乗って…w
▽今年は特急ゆふが走ります!
あわせて、玖珠町にあるもう一つのおおいた遺産をご紹介!
▽万年山(はねやま)、伐株山
今回は訪問なし。2014年春大分地質学会巡検で訪問。
まさに、伐り株のようなおもしい形の山!
先述のメサ(スペイン語で「テーブル」)地形です。
玖珠町はメサが多く、玖珠の二重メサは日本の地質百選です!
昔、この地に大きなクスノキあり。
そして大男がそのクスノキを伐ったという伝説あり。
- クスノキ→玖珠
- 伐り株の跡→伐株山
- 伐った際に跳ね上がった木屑?がたまり→万年山
…という地名がつけられたようです。
玖珠盆地の地形については、上記巡検記事にて。
▽当時の画像(山頂から)
さて、次は九重町へ!
▽移動中、猪牟田の露頭(野上層&今市火砕流堆積物→大地の崩壊を確認できる箇所)を発見!
詳細は、上記巡検記事にて。
(3)昼食:渓流の味たなべ(エノハ料理)
お昼ご飯も楽しみの一つ♪
今回は、九重町町田にある「渓流の味 たなべ」様へ♪
おいしい川魚、エノハを頂きました♪
特に、このエノハの塩焼きがおいしい♪
川魚特有の臭みはなく、魚から染み出るうま味、塩とカボスの酸味がとにかく合い、最高のおいしさを引き出しますね!
▽今回はお店のご主人のご厚意で、エノハの卵(すじこの醤油漬け)を頂きましたm(__)m
イクラのようにプチプチで、ほんのり塩味でおいしい♪
そして、この渓谷美を眺めながらのおいしい食事…贅沢です☆
▽たくさんの有名人が訪問されるほどの人気店なのですね!
確かにおいしい^^
たなべ様、ありがとうございましたm(__)m
さて、雨風強い中、次なるおおいた遺産へ!
(4)九重"夢"大吊橋(公式サイト)
2006年10月30日開通(奇しくも私の10代最後の日!w)の大きな吊橋!
一躍有名な観光名所となりました☆
(過去、2009年九青祭in大分の前に訪問。)
長さ390m×幅1.5m×高さ173mと、2015年12月に三島スカイウォークが開通するまでは日本一長い歩行専用吊橋でした!
(Cf:三島スカイウォーク近くを通ったことあり。)
…何にも見えん!!(苦笑)
▽橋を渡りますが、霧で何も見えず…。
まあ、高所恐怖症の私は、むしろ下の視界が遮られ、一安心♪w
…しかし、足元を見ると、さすがに怖じい。。。(苦笑)
そんな中、景色が見え始めました!
▽九酔渓
▽震動の滝
日本の滝百選。雄滝・雌滝とあり、遠景でも立派ですね!
なお、晴れた日はこんな感じ。
そして本日は、イベント日!
九重夢バーガーという、九重のお肉などを使ったボリューミーなハンバーガーの大食い大会です!
…むむっ⁉
真ん中にいらっしゃる女性は…
…もえあず(もえのあずき)さんだっ!!
もえもえ♪w
大食いアイドルです!
バーガーをおいしそうに&素早くお召し上がり♪w
貴重な場でした☆
さて、次は本日最後のおおいた遺産!
(5)タデ原湿原
くじゅう連山に抱かれし、国内最大級の中間湿原。
(タデ原湿原の詳細は、先日の座学や2014年4月の大分学ツアーにて。)
長者原ビジターセンターで学習!
▽野焼きについてビデオ学習。
草原で暮らす生態系維持のため、毎年欠かさず行います。
続いて、くじゅう地区管理運営協議会(くじゅうファンクラブ)の活動紹介。
[要旨]
以下の3活動。
(1)教育普及・啓発活動
1)長者原ビジターセンター運営管理
- 環境省の施設→地元で受託。
- 年間13万人の訪問、増加傾向。
→(背景)職員の手作り展示、SNS情報発信→英語表示も行う。
2)KODOMOラムサール事業「チームタデ原」の活動支援
- 子ども(小中学)主体。
- ラムサール条約登録湿地の子どもたちと交流(今年:佐賀の2干潟、釧路湿原)
⇒「ラムサール」というキーワードをもとに、全国的な取り組み推進・世界的な湿原を小中学生に活用。
3)飯田小学校の総合学習支援
(2)自然環境保全・調査活動
外来種駆除対策を行う。
▽現在は、オオハンゴウソウなどの対策中。
これに関し、ツアー参加者から、
- 「地域や専門家だけでなく、一般の人を巻き込み、社会全体で危機感を持って取り組む必要がある。」
- 「ぜひ社会へどんどん警鐘をならしてほしい。」
- 「駆除活動をする際、私たちに募集かけてもOKですよ!ぜひ専門家と一般人で協力しましょう!」
…という意見が複数あり。
(3)登山道等管理活動
施設外でも、資材の提供などを通じ、地域や高校と協力。
その後、湿原を歩きます。
…がっ、
かすかに湿原ならではの植物を確認。
▽リンドウ
▽サクラソウ?
▽ヒゴタイ
荒天の中、ガイドいただいたセンターの皆様、ありがとうございましたm(__)m
その後は、ドライブインや道の駅で休憩。
▽道の駅ゆふいんでは、熊本地震の爪痕がまだ残ります。
(今春の地質学会巡検にて)
そして、別府~大分と帰路へ。
…大分市に戻ったら、天気が回復という…w
無事にツアー終了!
<まとめ>
台風の中、無事にツアーできたことにまずは感謝☆
玖珠郡は、山の地形がキーワードだと感じました。
角牟礼城、九酔渓、タデ原湿原など、文化・自然に山の地形に影響を受けているのだと。
これぞ、ジオ!
また、遺産(スポット)そのものももちろん、それを守る方々の存在も大切だと。
次世代へどう受け継いでいくのか、そこも考えなきゃいけないと。
魅力や仕組みについて再考が必要ですね!
よい機会を頂けたことに感謝ですm(__)m
ありがとうございました☆
さて、次回の大分学研究会・おおいた遺産、フィールドは「大分市」。
鶴崎の毛利空桑さんなどを学ぶ予定です!
11月25日(土)に座学→12月17日(日)に魅力体験ツアーです。
詳細は、大分学研究会HPにて♪
以上、玖珠郡ツアーの模様でした!
最後までご覧いただき、ありがとうございましたm(__)m