【大分】玖珠盆地｜山の上のブランコ、ななつ星etc... in大分地質学会巡検会

”玖珠盆地の雄大さ、地質の面白さに魅了され…☆”
2014.6.1(Sun)、＠玖珠盆地(日田市・中津市・玖珠町・由布市)

おごめ～ん、大分のtakatch親方です(｀･ω･´)ゞ
先日fbではご紹介いたしましたが、先日、大分地質学会に入会！
地元のジオパーク活動で地質に興味を持ったこと＆地質学会の役員に中学時代の恩師がいらっしゃることがきっかけです。

今回は、年３回行われている巡検会（現地学習/フィールドワーク)です！
理科は苦手ですが、今回のような巡検を通じ、「モデル(具体例)をまず見る→知識・理論を後付け理解」というスタイルで地質を学びたいと思います！
（小学校時代、わずかながらも地層＆化石に興味があった（「結構かっこいいなあ」と思っていた)のもございますが。)

今回の巡検テーマは、「北部九州の後期新生代地質構造形成史と火山活動」。
…難しいですが（苦笑)、玖珠郡をはじめ日田・中津・由布地域の地質・地形をまわりました。

コース紹介→簡単なまとめ→画像紹介→感想…という流れで今回はご紹介いたしますm(__)m

【主なコース】

「小鹿田」（中新世末期の火山岩類：山国累層）
「守実」（中新世末～鮮新世前期の火山岩類：北坂本累層)
「山国町藤野木」（鮮新世前期の湖沼堆積物：春田川層）
「立羽田」（今市火砕流）
「太田」（今市火砕流堆積物）
「伐株山山頂」（玖珠盆地）
「九重町猪牟田」（野上層と今市火砕流堆積物：大地の崩壊）
「庄内町阿蘇野」（今市火砕流堆積物）

【簡単なまとめ】

［北部九州（玖珠盆地地域）の５回の噴火］

I期：７６０万～６１０万年前、「山国累層」→緑色変成岩
II期：６１０万～４８０万年前、「北坂本累層」→耶馬溪火砕流が東西40～50kmに。
III期：４７０万～３００万年前、「春田川層」→湖沼の形成
IV期：２００万～４０万年前、「九重－別府沈降盆地」形成
V期：30万年～、「由布・鶴見の噴火活動」→阿蘇も活動、有明海の形成

［阿蘇・今市・耶馬渓火砕流の区別］

「阿蘇」→灰色、磁鉄鉱：多、角閃石：有、カリウム：多、レンズ（ガラス）穴：無、叩くと「サクサク」
「今市」→灰色、磁鉄鉱：少、角閃石：少、カリウム：少、レンズ（ガラス）穴：有、叩くと「カンカン」
「耶馬溪」→黄土色（薄い色）

※阿蘇と今市の判断は、プロでも困難とのこと。これまで阿蘇火砕流と判断されていたものが、近年今市だと見直された例もあるほど。
ひとまず、近年は「カリウム」が判断上重要なファクターであるそうだ。

【画像】

(1)「小鹿田」（中新世末期の火山岩類：山国累層）

(2)「守実」（中新世末～鮮新世前期の火山岩類：北坂本累層)

(3)「山国町藤野木」（鮮新世前期の湖沼堆積物：春田川層）

(4)「立羽田」（今市火砕流）

(5)「太田」（今市火砕流堆積物）

(6)「伐株山山頂」

▽中腹付近の露頭

▽次の目的地の移動中、豪華寝台列車：ななつ星が

(7)「九重町猪牟田」（野上層と今市火砕流堆積物：大地の崩壊）

※バス車内からの撮影

(８)「庄内町阿蘇野」（今市火砕流堆積物）

［感想］

初めての巡検会。メンバーも知らない、地質も詳しくない…で、不安でした。
しかし、参加してほっとしました♪
ベテラン勢が多いものの、若者も数名おりました。
また、思ったほど難解な説明ではございませんでした。
しかし、やはりある程度の基礎知識（鉱物や地形の仕組みなど）は備えなければ、ついていくのにちと苦労するなあ…とは感じました。
ひとまず、豊後大野でジオ講座を受けていたことはよかったです。
たくさん学んだ阿蘇火砕流。その阿蘇火砕流という馴染みあるモデルと、今回始めて学習する今市・耶馬溪とを比較することで学習しやすかったです！
もともと、玖珠地域（県西部）はあまり馴染みのなかった場所。それゆえ、興味もあり！
馴染みのない場所で、今回のようなジオ目線でがっつり学習は、刺激的でした（笑）
ただ有名スポットを知る（知っている）というのではなく、少し変わった方面から学習・紹介できますからね♪（笑）
（「ジオという視点から、玖珠地方を紹介できるで～！」と妙な自慢・優越感も（笑）←※TPO次第でドンびきされる可能性も大いにあり！（苦笑））
まあ、ジオというのも１つの方法・視野です。こうした視野（分野）を増やしながら、大分のこと、地球のことをこれからも多方面から学んでまいります！（笑）
今日は講師、そしてバスの運転手には大変お世話になりました☆

［巡検会今後の予定］