あれだけ厄介だった潰瘍性大腸炎の再燃が1年ぶりに治まりそう。
寛解のキッカケは、ほんの些細なもの。
会社の健康診断結果。
それがねぇ、「とんでもない誤情報」だった訳よ。
血糖値が空腹時で「206」で、心電図にも何やら指摘事項があった。
だから「要精密検査」なんて書類が送られてきたのだ。勿論、後から「あくまでも任意ですので強制はしませんが…」と書かれてあった。
おいおい、マジかよ。
「そういえば、健診の結果を書かれた封筒、破ってなかったわ。実際どうだったんだろう?」コレが昨年の9月に受けたものだった。はてさて、早速封を破って血糖値のところを見てみる。すると…
「74」
やっぱりな。206なんてある訳ねえだろ。ありえねえんだよ。
心電図だって正常だ。翌日に問い合わせてやったら別の奴のデータだった。
会社のミスだった訳よ。おいおい、大丈夫か?
本当に異常があった奴に、そのデータ渡してやれよってんだ。
だが、ちょっと待て!
「でも、油断すると糖尿病になってしまうのは確かだ」
早い話が「危機感」を持ったほうが良いと思った訳よ。
この誤情報は、実は何かしらの予兆で「気をつけろ」という意味かも知れない。
だから、2週間前まで辞めていた「生菜食」を再開することにした訳よ。
これを最初に摂取していれば、後から少々甘いものを食べても血糖値は上がりにくいのだが「ここはもっと慎重になるべきだ」と直感した。だから、ハチミツ以外の甘いものは一切絶つことにした。フライ物も粉物もダメ。
実は、右の脇腹というか、大腸のあたりが時々痛むのだ。
また、若い時に壊した「十二指腸潰瘍」も痛み出していた。
原因は「生菜食」を辞めていたからだ。
辞めることによって「食べる量を減らす」のが目的だったんだが、これが裏目に出た。結局のところ、他のもの「麺類やご飯類などの炭水化物やスナック菓子など」を最初に食べてしまったので、腸が炎症を起こしたのは明らかだった。
甘いものは悪玉菌の餌になるし、甲田光雄氏によると「白砂糖の害は恐ろしい」ということだったが、大抵の加工食品や清涼飲料水とかには普通に入っているので、そういうのを知らず知らずに摂取していたオイラだった。大腸の痛みは、日に日に悪化していった。
「いかん、このままでは大腸ガンになってしまうかも知れない」
そうなれば、もう働けない身体になってしまう。寝たきりなんてなってたまるか。オイラが世の中で一番嫌いなのが、ヨボヨボで頑固で困ったジジイなのだ。そんなのには成りたくねえよなあ。これは食生活を改めないとな。
当然、甘い物の誘惑とか、美味しそうな肉の写真とか、こんがりと焼かれたパンとか、強敵がオイラの目の前を横切る。
だが「糞ジジイになっていいのか?」常に自分に語りかけていた。
その結果、完全に断ち切った。
生菜食の量を500gにアップさせ、他のものを食べられないくらいにした。後は、さば缶と玄米クリームを食べるだけだ。
空腹時は、飲み水を「生水」だけにした。時々、生野菜から作る「青汁」か「柿茶」にしたが、やっぱり生水が圧倒的に多かった。
冬場ということもあり、「水」が冷えていて最も美味しく感じたからだ。とにかく水が美味しい。厳密には硬水よりも軟水がいい。他の、豆乳でもお茶でも構わないのだが、やはり水が一番軽やかに感じられるし、飲んでいる時が心地良い。
多分、これも復調の要因だったのであろう。
1週間で効果が表れた。痛みがウソのように晴れてきた。そればかりではない。腰回りの脂肪が取れてパンパンだったズボンに余裕が出来るようになった。
体重を計ったみたら80→77kgまで下がっていた(身長178cm)。
1週間で3kgだからなあ。しかも、身体が軽い、力が漲ってくる。多分、まだまだ体重は落ちるだろうし、腰回りもスリムになるだろう。
そうだ、5年前に寛解した時と全く同じだった。
その後も再度腸が痛むことはなかった。
「プレドニン5mgまで落としましょう」
これが主治医からの答えだった。
思い起こせば「何で再燃したんだろうか?」という素朴な疑問があったけど、結局は「薬を飲む日と飲まない日があった」というのと前回寛解して4年間何もなかった事による「油断」だったんだ。覚悟を決めて「甘いものは絶対に食べない」とか「生菜食(または青汁)を最初に頂く」とか「便が出なければ、出るまで食べない」とか、そういう細かいところを失念していたんだと思う。
それと「潰瘍性大腸炎は指定難病だ」という自覚だな。
だから、より一層に腸をもっと労わってやらないとな。
本当に勉強させられたよ。
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