2025年9月13日(土)18時開演 NHKホール

第2042回定期公演Aプログラム1日目

 

ベートーヴェン/ ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op.73「皇帝」*

フランツ・シュミット/交響曲4番ハ長調

ピアノ:イェフィム・ブロンフマン*

指揮:ファビオ・ルイージ

演奏:NHK交響楽団

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2025-2026シーズンの始まりになります。最初の演目としてはとても渋いものです。フランツ・シュミットが定期にあがることは非常に少ないですね。それでも第2番と第4番はたまに演目にあがります。

 

さて1曲目はベートーヴェンの ピアノ協奏曲第5番です。個人的な、あくまで個人的な話ですが、僕は演奏会でベートーヴェンの交響曲第3番とピアノ協奏曲第5番を聴くのがあまり好きではないです。いかつい部分が多くて疲れるのです。

肩に力の入った演奏に出会うことが多くて避ける傾向にあります。

 

今回来たのはピアノをイェフィム・ブロンフマンさんが受け持つからです。彼への印象は雷が落ちたような演奏をしない、とても上品な演奏をするというイメージです。

近年のウィーン・フィル来日公演でもこのピアニストがベートーヴェンの ピアノ協奏曲第3番を弾いています。

とても好ましいと思い聴くことにしました。

 

思った通り、とても上品に柔らかなピアノタッチです。鍵盤を叩きのめす演奏が嫌いなので本当に心地よかったです。

特に第2楽章はとても美しく、なめらかで、音に凸凹感がないものでした。柔らかいタッチどこまでも深淵で美しい音を奏でていました。これだけで十分です。

 

そして2曲目。悪い曲ではないですが、ずっと同じような音楽が延々となっているといったものです。決して悪い曲ではないですが、常に聞きたいわけではないです。

これに近いのが、ラウタヴァーラ、エルガー、ヴォーン・ウィリアムスのシンフォニーです。僕の中ではこれらの集合体に入ります。

聴きやすいのですが、常に聞きたいわけではないということです。

 

ルイージさんもまとめあげていましたが、全曲48分間、無の境地で聴いていました。

 

 

 

 

2025年9月13日(土)14時開演 東京文化会館

二期会公演

ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」

 

ダーラント:志村文彦

ゼンタ:鈴木麻里子

エリック:樋口達哉

マリー:川合ひとみ

舵手:与儀 巧

オランダ人:斉木健詞

指揮:上岡敏之

演奏:読売日本交響楽団

合唱:二期会合唱団

合唱指揮:三澤洋史

演出:深作健太

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東京二期会のオペラは定期的に実施され、多くのチャレンジを今までも続けています。

今回のワーグナーへの本気度は指揮者に上岡敏之さん、合唱指揮に三澤洋史さんを配置されたことにあります。上岡さんはドイツの歌劇場でずっと活動されており、ワーグナーは演目として必須でしょうからかなりリハーサルから念入りに仕上げられたと思います。一方、三浦さんもバイロイトとも深い関係にあり、ワーグナーなんたるやを理解されていますから、今回の演目の位置づけはおのずとわかるものだと思います。

 

なお、今回のプロダクションは第1幕から第3幕まで切れ目なく演奏する形で、特に第2幕から3幕にかけては音楽の切れ目もなく、大きくカットがあるものを採用していました。

通常版を使用すると演奏時間が3時間にも及ぶのでそのようにしたのかもしれません。この日の演奏も2時間30分を超えており、「さまよえるオランダ人」としては大変に長い仕上げとなっています。

 

演奏後、ほんの一部の観客から小さなブーイング画ありましたが、たぶんカットをいれたためではないかと推測します。

ワ-グナー好きな人はそれぞれのこだわりがあるからしょうがないかもしれません。ブルックナーのように最初から版の指定があれば何ら問題はないのでしょうけど、オペラの場合は聞いてみて初めてわかる場合もあります。先に二期会であった沖澤さんが指揮した「カルメン」でも台詞と一部の楽曲を抜いて演奏していたので、神経質になるとそれぞれの言い分があるのかもしれません。

 

ビゼー/歌劇「カルメン」(東京二期会)沖澤のどか_読売日本so2月22日公演 | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

 

 

音楽全体の完成度は高く、オーケストラの音も歌手の皆さんもとてもスムーズなものでした。

演出もゼンタの持つ絵が舞台の構図になっており、絵の中の物語が展開されました。舞台に絵の枠をそのまま配置させ、ゼンタの想いの一体性を表現していたように思います。

 

ゼンタは冒頭から絵を持ってずっと舞台上に出ており「糸紡ぎの歌」のシーンで中心的な発声をするのですが、彼女の想いこそがこのオペラを支配していたように思います。

ワーグナーのオペラではヒロインの気持ちを全面に押し出す演出をよくみかけます。「ワルキューレ」のブリュンヒルデもそうで、本人や子役が舞台上に上がり続けている演出を何度か見たことがあります。

 

僕が観た回はゼンタが鈴木麻里子さん、オランダ人が斉木健詞さんでしたが、おとぎ話のような仕上がりになっていました。お互いの歌も清潔感がありどろどろしたところがなく、きれいな舞台だったように思います。

 

第3幕「水夫の合唱」は上記の通り、前の音楽にかぶせるように出てきたのは少しさびしさがありました。さらに演出上、水夫たちが総勢になっているのではなく、ゼンタ、オランダ人を祝福する紳士たちも一緒で野蛮さがそぎ落とされていました。ここは個人的には荒々しい方が好きな僕としては少し残念でした。歌自体もとても上品に仕上げられていて物語の方向性がすっきり方面で仕上げられていました。

このおかげでゼンタに思いを寄せていたエリック(樋口達哉さん)が一人だけ完全に道化師にまつり上げられることになりました。

必死になればなるほどそのような感があり、「カルメン」のドン・ホセ的役割になっています。刃物持って殺さないだけ立派ですけど。ここでのゼンタの行動は冷淡に写りました。ゼンタの鈴木さんがずっと絵を持ち続けたことで、オランダ人への愛は不動なものという伏線になっていたように思います。

 

最後のシーン、オランダ人に続きゼンタは海(あるいは沈む船に)に飛び込んでいくのではなく、船底に降りていくような姿でした。船に乗り込むのが必然的という流れで、オランダ人がゼンタを責めながら船に乗り込むシーンは、結果として、ゼンタに判断を強いるシーンとなっています。

今までの女性たちは許されず、悲劇の結果になったとしていますが、ゼンタはきっと乗り込むであろうという確信を有しているようにも感じました。そのためには彼女に悲劇を与えてはいけないというふうにも考えられます。

 

そして前の舞台装置が取り除かれるとお互いが手を取り合って終わりました。

ゼンタの「自己犠牲」を起こすのではなく、ゼンタの選択により二人が祝福させる形で終わります。

 

それまでのオランダ人がゼンタに対して、決して手を握るわけでなく、常にひざまづく形で接していたので、二人が接するこの姿は今までのこのオペラと一線を画すものでした。やはり悲劇ではなく、童話的なものでした。ゼンタとブリュンヒルデが僕はいつも重なるのですが、この演出では異なる位置づけになっていました。

これはこれで良かったと思います。

 

なお、この日の残念なことはお客が異様に少なかったことです。1階の後ろの方、左右サイドの2階、3階はガラガラでした。とてももったいなかったです。

人気演目だと思うのですが、どうしたことでしょうか。

二期会の事務局もお困りだったでしょうね。

ワーグナーファンの方是非お越しください。こんなことだとワーグナー演奏が減ってしまいます。

 

■ 関 連 ■

ワーグナー/歌劇「さまよえるオランダ人」新国立劇場2月1日公演(最終日) | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

 

 

 

 

 

 

2025年9月12日(金)19時 サントリーホール

 

第773回東京定期演奏会(第1日)

 

マーラー/交響曲第6番イ短調「悲劇的」

指揮:カーチュン・ウォン

演奏:日本フィルハーモニー交響楽団

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ウォンの演奏会に再び来ました。

このシリーズは快調です。ウォンのマーラー以外の演奏会はいまのところ行っていないのでどのようなものなのかわかりませんが、少なくともマーラーは曖昧さのない演奏をしています。

マーラーについてはエサ=ペッカ・サロネンの影響もあると言われています。そういえば、サロネンは2020年にサンフランシスコ交響楽団の音楽監督なってから動静がよくわからなくなりました。

最近になり、新たな状況になりまた動静が明らかになりそうです。

 

ウォンのマーラーも既に6曲目となりました。

残るは1、7、8、10、大地の歌となります。

冒頭にこの日も舩木さんによる曲解説。というよりも交響曲の順番といったところ。第6番の2楽章と3楽章はどの順番でしょうかということでしたが、最近の趨勢は大体第2楽章にスケルツォを配置しますよね。

アバドがアンダンテ·モデラートにした時はビックリでした。

 

金曜日の会場としては一杯でした。僕だけでなく、この指揮者の人気は凄いですね。

風貌も神経質でないのがとても好感がもてます。

 

演奏は、冒頭からゆっくりとタメがあり、音の重さ、1音、1音の張りがありました。

一昨年のネルソンズとボストンso程ではないにしてもかなり重い表現です。

体全体で指揮をしていましたが、葬送行進曲のようなイメージがありました。

 

第5番同様、早い段階からトランペットにとって鬼門の箇所がありますが、クリストーフォリさんでしょうか。かすれさせる表現をしていました。この演奏方は難しいですね。心が強いですね。

木管群も打楽器群もずっと戦闘体制を維持していました。

全一楽章は渾身の演奏でした。

 

続いて第2楽章。スケルツォです。ウォンはオーソドックスだと思います。

ただ演奏は1楽章にも増してアクセントが強いものでした。正直、途中から聴くのが疲れてきました。

演奏される皆さんはそれ以上に大変だったのではないでしょうか。

音圧がとどまるところを知らない感じでした。遊びがないといったら良いのでしょうか。

第4楽章までもつのかと思いましたが楽員の方々は淡々としていました。ところどころウォン流の特別なアクセントを散りばめていたように思います。

ティンパニーをはじめ打楽器の音量が他の指揮者と比較し格段に大きめに出させていました。

 

自分の中のイメージとは異なる音が出てきたので、音を消化させるのが大変でした。

 

第3楽章で、休ませていただきました。ここでは、必要以上に感傷的にならず、音を整然と配置していたようにかんじました。他の交響曲でもそうですが、ねちっこい表現はしないのですね。きれいな音を出しきることに注力していたように感じました。

 

最後の第4楽章ですが、冒頭こそゆっくりと始めますが、第1楽章ほどの極端さはなかったです。

煽る部分はなく、やはり一音一音を大事に、曖昧な表現を排除した演奏でした。

これは前回の第2番でも感じた事ですが、ぼやけたところがないのが特徴です。

 

そのため、学生オーケストラの演奏を聴いている(悪い意味ではなく)ような感じでした。

遊びの部分がなく几帳面さが目立つものでした。

9番の方ががもう少しデリケートに構成していたように思います。

どこかなのか、何かなのかわからないですが、が欠けているものがあったような気がします。

 

演奏に対する不満はまるでないのですが、今回は達成感を感じる事がなかったです。

第1楽章に比べ、第4楽章終盤がやはり淡々と音をきざんでいたように感じました。

不満があったわけではないです。

もう少し陰影をつける解釈がウォンに身に付けばいいのかなと思います。まだ、若く引く部分が若干不足しているように思います。才能があるのですから、いずれ、経験を積みむことでそれは解決すると思います。

 

【演奏時間】(参考:手元の時計)

Ⅰ   23分35秒    Ⅱ  14分12 秒     Ⅲ   12分47 秒      Ⅳ  29分41秒   合計 87分21秒

 

やはり、全体は長かったようですし、最終楽章もほぼ30分です。間延び感はまるでなかったですね。

次回のマーラーも楽しみにしたいです。

 

 

 

 

 

■ 関係記事 ■

マーラー/交響曲第2番ウォン=日本po3月7日公演(サントリーホール) | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

マーラー/交響曲第6番_ネルソンス指揮ボストン交響楽団サントリーホール11月13日公演 | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

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■ 台湾の蔡英文前総統が日本を訪問 中国側が日本に強く抗議「中国の内政に干渉しないよう要請」(記事) ■

配信

台湾の蔡英文・前総統が日本を訪問していることについて、中国外務省は日本側に強く抗議したと明らかにしました。 台湾メディアは、蔡英文・前総統が9日から日本を訪問していると報じました。 蔡氏が日本を訪問するのは、去年、総統を退任して以降初めてで、蔡氏の事務所は「プライベートな日程であり公務の予定はない」とコメントしているということです。 これについて、中国外務省の報道官は10日の記者会見で、日本側に強く抗議したことを明らかにしました。 中国外務省 林剣報道官 「いかなる台湾独立分子がいかなる名目であっても、中国と国交のある国を訪問することに断固として反対する」 中国外務省の報道官は「蔡英文は台湾地域の元指導者として外部勢力に頼って台湾独立を企てるその本質を変えることはできない」と述べ、プライベートな訪問も許されないとする考えを強調しました。 そのうえで、「私たちは日本側が中国の内政に干渉せず、台湾独立分裂勢力に誤ったシグナルを送らないよう求める」と台湾問題に介入しないよう日本側にくぎを刺しました。 7月には台湾の林佳龍外交部長が日本を訪問し、日本と中国の農水相会談が延期されるなど中国側が強く反発していました。

TBSテレビ

 

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<私の意見>

 

 台湾の蔡英文前総統が日本を訪問とのことです。どうしたことか、最近台湾の指導者が簡単に日本に入国します。

つい、四半世紀前までは中国が神経を尖らせ、日本側も横目で見ながら入国を検討していましたし、それ以前はよっぽどのことがない限り政府関係者(OBも含め)が日本に入れませんでした。

 台湾で絶大な力を持った親日家でもあった故李登輝元総統においては総統退任後、合計9回も来日しています。京都(帝国)大学卒業ということもあり、政治家ということがない場合は中国が入国をさせないということにもなりますが、退任後も政治力を有したでしょうから気分の良いものではなかったでしょうね

 2010年安倍元首相の訪台にも尽力され面会もされています。

 

 記事にもあるように、大阪万博に合わせ、台湾の林佳龍外交部長が現役の政治家にもかかわらず訪日したことに驚きました。

 以前なら考えられなかったことです。

 体面を気にする中国はその後日中の農水相会談をキャンセルしています。

 

 今回は蔡英文・前総統が日本を訪問していますがプライベートだけで終わらないというのは皆が知るところです。在日中国大使館はどういう行動を取っているか細かく調査していることでしょうね。

 

 中国側は先の抗日80年の式典も開催しているので、そのことも関係しているのではないかと考えているでしょう。

 親中派の権化、自民党の二階氏が引退するや、和歌山のパンダを全部中国に引き揚げさせるなど政治的動きをしきりにしてきますが、日本側の「誤ったシグナル」と位置づけ、なにか仕掛ける可能性はあります。

 

 現状で自民党の親中派勢力がどの程度力があるのか、また日本外務省のチャイナスクールがどれだけの勢力になっているかはよくわかりません。ちなみに日中友好議員連盟の会長は森山裕幹事長ですね。森山さんが親中派というイメージは特にありませんね。農林族(特に畜産)のボスという感じです。林さんが親中派と言われていますが、小渕優子さんもお父さんの流れもあり中国に近しい関係にあるようですね。

 

 日本に対してとても友好に接してくれる台湾に対しては十分に理解を示したいですね。

■ 在日中国人の増加は想像以上〉ついに和歌山県の人口とほぼ匹敵!「日本の盲点」を直視し、国を守れ(記事) ■

配信 ウェッジ_Wedge

 

 在日中国人が増加している。法務省の統計によると、2024年末時点で約87万3000人に上り、和歌山県の人口(約88万8000人)とほぼ同数となった。00年以降は右肩上がりで増え続けている。近年の特徴として挙げられるのは、数億円以上の財産を持つ富裕層や幅広い中間層、特定技能制度などで来日した労働者層など、〝あらゆる層〟の人々が存在することだ。

 

 かつては国費留学生などのエリートや、出稼ぎ目的の労働者と二極化していたが、近年はまるで「ミニチャイナ」の様相を呈している。 

 

 特に感じるのは、日本人と接触しない在日中国人が増えていることだ。日本に住んでいるのに、日本語を話せなくても全く不自由せず暮らしていける「中国人経済ネットワーク」が既に形成されているからだ。 

 

 背景にはインターネット、特にSNSの存在がある。中国では14〜15年頃から独自のSNSである微信(ウィーチャット)が本格的に普及したが、それはすぐに在日中国人にも浸透した。彼らは中国に住む親戚や友人らとウィーチャットでつながるだけでなく、日本国内でも、これまで接点のない人同士でつながるようになり、無数の中国人コミュニティーが出来上がったのだ。 

 

 加えて、中国政府が厳しいゼロコロナ政策を実施していた22年頃以降、中国の政治リスクや経済の悪化、社会不安などを背景に、日本に「潤」(移住、移民などを意味する隠語)する富裕層が増えたことも大きい。

 

 変質する在日中国人日本人との〝軋轢〟も深刻化

 筆者は1979年の中国の改革・開放政策以降に来日した中国人を「新華僑」と呼んできたが、近年、「潤」してきた人々を「新・新華僑」と位置づけ、ウォッチしてきた。彼らは、かつて来日した人々のように、日本が好きで日本を選んだわけではなく、日本に強い関心や憧れがあるわけでもない。  

 

 中国を脱出すること自体が目的で、とりあえず「安心、安全、コストが安い」日本を選択したという人が大半だ。在日中国人はそのボリュームの多さや経済力により、日本での存在感が増しているだけでなく、その内訳も従来とはかなり変質してきている。 

 

 そうした中、最近では日本人や日本社会との〝軋轢〟が目立つ。  

 

 例えば今年6月、東京・板橋区の中国人オーナーのマンションの家賃が、突然2.5倍に跳ね上がることが報道された。文部科学省傘下の科学技術振興機構(JST)により21年から行われている「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」は、博士課程に進学する学生の経済的な不安を解消するための事業だが、文科省によると、昨年度の博士後期課程の在籍者のうち日本人は6割、留学生は4割で、その最多は中国人だった。これを疑問視する声が国会で上がり、支援額のうち生活費は留学生を支給対象から外す方向に変更することになったが、SNS上では「日本人より外国人を優遇するのか」といった声が散見された。

 

  さらに、中国人による問題行動も日本人の対中感情の悪化に拍車をかけている。24年8月に東京・靖国神社の石柱に中国人がいたずら書きをした一件や、同年12月、奈良県など複数の地方自治体の議場に中国人インフルエンサーが無断で侵入し動画を撮影したりした一件、今年5月には、東京・練馬区で行われた「TOEIC」で中国国籍の大学院生が「替え玉受験」を行い逮捕された。また、外免切替制度を利用して日本の自動車運転免許を取得する人々が増え、埼玉県で小学生をひき逃げした一件もあった。

 

  こうした行為は日本人の感情を逆なでするものだが、怒っているのは日本人だけではない。筆者の知人であり、日本に30年近く住む中国人女性は「かつてのように、日本に憧れ、日本社会に溶け込んで暮らしたいと考えている人だけでなく、最近では様々な中国人が比較的簡単に来日できるようになり、信じられないような事件が起きている。私たちのように真面目に生きてきた中国人も日本人から白い目を向けられる。とても残念で悲しい」と語る。

 

  来日して20年近くになる中国人男性も「怒りを感じるとともに、私たちも同じ中国人なので、日本で肩身が狭く、暮らしにくくなる」と言う。日本で社会のルールを守って、真面目に生きてきた人々は怒りや憤り、そして不安を感じているのだ。

 

  軋轢が起きる背景の一つとして挙げられるのは、冒頭でも触れたように、日本人の想像以上に、在日中国人が増えていることだ。日本人は中国人を「一つの塊」として捉え、あらゆる層の中国人を同一視しがちだが、当然ながら、同じ中国人といえども、出身地や学歴、家族構成、思考などは全く異なる。中国共産党の党員もいれば、中国共産党と一切関係のない中国人もいる。

 

  彼らはSNSでも決してつながることはないが、日本人から見ると「同じ中国人」だ。自分の生活を守るため、日本でバラバラに生きているだけの彼らだが、約87万人に膨れ上がった人数に圧倒され、「集団で悪事を企んでいるのでは」と感じる日本人もいる。

 

  また、日本の制度や仕組みの多くは「暗黙の了解」や性善説を前提としているが、中国人をはじめ多くの外国人にとって漠然としたものは通用しない。抜け穴があれば制度を悪用する輩も、母数が多くなるほど増えるのだ。その結果、日本の制度設計の脆弱さが浮き彫りになった一面もあるのではないだろうか。

 

 一部の中国人からすると「明文化せず、ルールを厳しくしないことにも問題がある」と見えるようだ。例えば、外国人が日本で会社を設立し、事業を行うための在留資格、経営・管理ビザは500万円以上の出資金、または2人以上の常勤職員を雇用するという条件をクリアすれば、比較的取得が容易だ。しかし、一度取得してしまえば、その後のチェックは甘く、日本に居続けなければならないなどの「縛り」はない。 

 

 そのため、同ビザで来日し、日本の不動産を取得した後、帰国してしまう中国人もいる。ビザ取得資格の条件としては問題ないが、日本人としてはどこか釈然としない。

 

「外国人=悪」なのか?問題の背景の冷静な分析を

 こうした問題を踏まえ、日本政府は長期目線で、中国人など外国人が増えることによるリスクも想定した制度設計を検討しなければならないと考える。むろん、日本の大学、特に理系の大学院などでは「留学生がいなければ研究室を維持できない」という問題も生じている。  

 

 都内のある名門私立大学の教授は「留学生が増えること自体は悪いことではない。日本人が減少している以上、今後も高い偏差値を維持するためには優秀な留学生が欲しい」と本音を語る。  

 

 しかし、「日本人を優遇したいが、偏差値も維持したい」、あるいは「安い労働力が欲しいが、問題(と日本人が感じる)行動をする外国人労働者は不要」というのは、ある面では「いいとこ取りのご都合主義」にも映り、持続可能性は低い。日本側が「外国人を入れてやっている」という「上から目線」の態度のままでは、お互いのすれ違いや誤解を生むだけだろう。  

 

 中国人をはじめ、既に多くの外国人が日本に住んでいる今、「いかに日本を守るか」という観点からも、国際感覚を踏まえた長期目線での制度設計が求められている。  

 

 7月に行われた参議院選挙でも外国人問題が争点の一つになったが、「外国人=悪」という短絡的な見方をするのは一面的である。まずは、外国人が増えている現状を直視し、それをしっかりと分析し、日本の制度のどこに盲点があるのかを見極め、不備を早急に改める必要があるだろう。  

 

 その上で、今後も中国人など外国人を入国・在留させる選択をするのであれば、オランダなどが実施する「市民化テスト」のようなものにより、言語の読み書きや常識を問い、一定のスクリーニング基準を設けることも一案だ。  

 

 いずれにせよ、従来のような行き当たりばったりの外国人政策は、そろそろ改めなければならない時期がきている。  

 

 政府だけでなく日本人一人ひとりも、単に中国人に悪感情を抱くだけではさらなる軋轢を生むだけだ。そうではなく、問題の背景を冷静になって考えるべきではないかと感じている。その上で「いかに日本を守るか」という視点を持ち、そのために必要な実効性の高い政策を実施していくべきではないだろうか。

中島 恵(なかじま けい)

 

〈在日中国人の増加は想像以上〉ついに和歌山県の人口とほぼ匹敵!「日本の盲点」を直視し、国を守れ(Wedge(ウェッジ)) - Yahoo!ニュース

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<私の意見>

 

 本日、ウェッジに中島恵さんの記事があがっていました。僕と考え方がとても似通っておりupさせていただきます。下にある関連記事は中島さんとお考えとほぼ同様な観点で記載している僕の考えです。

 

 中島さんは中国の大学にも留学経験があり、本記事は実体験に即し、きちんと整理されていると思います。いくつかの著書も読まさせていただきましたし、中国に関する配信記事もよく出され目にすることが多いいます。

 

 僕は本来は「中国人排除」という考えではなく、単に中国の生活が制約があるから出たいという理由だけで来日する中国人については否定しますが、秩序ある中国人、日本を尊重する方々を日本に向かい入れ、将来にわたって、安全、平和で生活できる日本を作りたいと思います。日本に来る中国人はまず自分の立ち位置を自覚し、日本を尊重する考えに至ってもらいたいと考えています。最近の中国人は日本が好きだからやってくるのではなく、中国での生活に極端に不便さがあり、お人よしの多く秩序があり、きれいな環境のある日本情報を先住中国人から入れ、「反日意識」のまま安易にやってきているという方々が多く含まれているということです。

 

 先に日本に永住している中国出身者の中には、日本文化の長所を認識し共生しようと考えている方が一定数いることは理解しています。

 日本政府が日本文化の世界化と経済発展のために急激にインバウンドを強化した弊害として、「残念な中国人たち」が押し寄せてきたのも事実であり、一方的に中国(人)を非難するのも問題はあるかもしれません。きちんと法整備を行い、不良中国人と善良中国人の対応を切り分ける必要はあります。

 

 一方、気になるのはやはり目に余る中国人の姿の多さです。

 奈良公園で動画や興味本位に写真を撮るため鹿に餌を与えずイライラする鹿にイタズラされ、逆恨みにより鹿をぶん殴る中国人や千葉の海で貴重なワタリガニを奪い取る中国人、かつては日本の領海と排他的経済水域(EEZ)で中国漁船サンゴ密漁問題(2014年11月;平成26年)を起こした中国。いつもいつも日本が保護している貴重な資源、動物を「自分の利益追求」にのみ傾注し、無秩序に踏みにじる中国ならびに中国人の行動が心底許せないです。これらについては「普通の日本人」として絶対に看過できません。一番日本にいる人数が中国から多いので目につきますが、ここまで迷惑をかけ続ける出身者はいません。

 

<最近の迷惑中国人記事一覧>

 

 佐賀県では中国人旅行者が線路内に入って撮影しが列車にはねられました_哀れな中国人の話

線路内に入って撮影・・・外国人観光客が列車にはねられる事故があいつぐ 急増するインバウンド 対策急務(RKB毎日放送) - Yahoo!ニュース

 

 富士山で遭難したバカな中国国籍の大学生もいました_自己中心的で幼稚な中国人の話

富士山で救助の中国人、携帯電話探しに戻って再び救助 そもそも閉山中「二度と登らない」 - 産経ニュース

 

 空港での迷惑な中国人_素養はゼロ、自国の人間からも馬鹿にされるあほな中国人の話

中国人観光客か?関空で「理解不能」な迷惑行為=中国ネット「恥さらし」「素養がひどい」(レコードチャイナ)|dメニューニュース(NTTドコモ)

 

 北海道での出来事、迷惑かけたもの勝ちという考え_中国ネットで恥ずかしいと言っているが、実は自分たちも他の恥ずかしいことをしているであろう中国人の話

北海道を訪れた中国人観光客らの迷惑行為に中国ネット「恥ずかしい」「迷惑かけるな」

 

 日本のビュッフェで散々食い散らします_心底ばかな中国人の話

中国人ユーチューバー「日本人に思い知らせる」食い散らす動画が物議 台湾メディア報じる - 産経ニュース

 

 有名な先住の日本人を追い出し違法民泊を営む_金の亡者、身勝手な中国人の話

民泊トラブル『家賃2倍』『 呼び鈴連打』中国人経営で急増『経営・管理ビザ』悪用も(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

 

 白タクに関し中国に忖度する検察_秩序を乱す、業界の仕組みを崩す中国人の行動

“白タク”疑いで書類送検の中国籍の男性を不起訴 東京地検 | TBS NEWS DIG

 

 一方で、国内に永住する中国人が同じ中国人に対して、非難行動を示している例もありますが、うがった見方をすると既得権益確保という見方もできなくはないです。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」が浮かびました。

 

 中国人による医療のタダ乗り_日本人の突っ込み以前に在日中国人の指摘

「同胞として恥ずかしい」中国人の医療タダ乗りや迷惑行為、日本人以上に在日中国人が怒るワケ | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン

 

 公衆の場の迷惑行為_大陸中国人を非難する中国人の行動

日本の地下鉄で中国人女性が迷惑行為、「ここは日本ですよ」と注意した中国人男性と口論に(レコードチャイナ)|dメニューニュース(NTTドコモ)

 

 ネット上、ニュースで中国人による「日本での良いおこない」を検索しても全く出てきません。

 You Tubeなどの中国人の日本での行動は目に余るものばかりがupされているのは事実ですが、日本人と同様なことはできても、良い行動を見せる情報がまるでありません。あるところだけを切り取れば、素養の高い中国人も当然おいでになるとは思いますが、中国人が少なくとも日本国内でボランティア活動や環境保護を積極的に行ったと聴いたことがありません。

 中国政府は日本は中国の悪いところばかり切り取り、中国を非難するので日本政府はきちんと日本人を教育して欲しいと言います。「教育する」という言葉に普通の日本人なら反応します。

 中国政府つまり中国共産党の発想こそが日本人には全く相いれないものであり、「中華思想」の中で自分たちの「正義」のみを押し付けるのが現状のこの国家の本質です。

 

 そこで教育を受けた人々が日本人が尊敬する人格形成ができるのは相当未来のことでしょうかね。

 中国共産党が中国を牛耳っている限り、日本人が中国人や現代中国文化を尊敬することはありえないでしょうね。

 

ー 備考欄 -

在日外国人(2024年)

1 中国人     80万人

2 ベトナム人   60万人

3 韓国人     40万人

4 フィリピン人  30万人

5 ブラジル人   20万人

 

■ 関連記事 ■

在日中国人による日本での犯罪行為_中国に食い物にされる日本の将来 | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

 

韓国報道機関が記載する中国における「潤日ブーム」_その懸念材料(中央日報記事) | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

 

 

 

■ 「米兵相手の売春を強制」女性100人超、韓国政府を提訴 米軍を告発(AFP記事) ■

配信

 

 

【AFP=時事】韓国に駐留する米兵を相手に売春婦として働くことを強制されたと主張する韓国人女性100人以上が、米国による虐待を訴える画期的な訴訟を韓国政府に対して起こした。原告弁護団が9日、明らかにした。

 

歴史家や活動家によると、1950年代から1980年代にかけて、何万人もの韓国人女性が国営の売春宿で働き、北朝鮮から韓国を守るために駐留する米兵に性的サービスを提供していた。 韓国最高裁は2022年、同国政府が米軍のために違法に売春宿を「設立、管理、運営」したと判断し、原告約120人に損害賠償を支払うよう命じた。 

 

先週、117人が新たな訴訟を起こした。今回は初めて米軍を正式に告発し、謝罪を求めるとともに、1人あたり1000万ウォン(約106万円)の損害賠償も求めている。 第2次世界大戦終戦まで旧日本兵が利用していたことでよく知られる「慰安婦」とは異なり、米兵を相手に売春していた女性たちは、米国が韓国にとって長年の安全保障上の主要同盟国であったことなどから、あまり注目されてこなかった。 

 

歴史家によると、米軍基地周辺の町にあった売春街(米兵を客とするレストラン、理髪店、バーなどを含む)の経済規模は、1960年代から70年代にかけて韓国の国内総生産(GDP)の約25%を占めていた。 

 

60代の原告の一人(匿名希望)はAFPへの声明で、「米兵に殴られたことは今でも忘れられない。飲み物をつぐ時に頭を下げただけで、笑わなかっただけで、あるいは何の理由もなくてもぶたれた」と、述べた。 この女性は17歳の時にだまされて売春婦にさせられたという。バーテンダーになるつもりだったが、性労働を強いられ、「借金」を負っているので辞めることはできないと言われたという。 

 

■「歩くこともできなかった」 

女性は、「私たちは毎晩、米兵のところに連れて行かれ、性的虐待を受けた。毎週、性病検査を受けさせられた。少しでも異常があれば、狭い部屋に閉じ込められ、強いペニシリンを太い針で打たれた」「注射はあまりにも強烈で、足が震え、歩くこともできなかった」と語った。 原告らを支援する女性の権利活動家たちは共同声明で、米軍が「韓国憲法を無視し」、女性たちの個人の自由を奪い、「人生を台無しにした」と非難した。

 

 弁護団によると、この訴訟では韓国政府が被告となっている。現行法では、韓国政府はまず任務中の米兵による違法行為について被害者に賠償し、その後、米政府に賠償を求めなければならないとなっているためだ。 弁護士のハ・ジュヒ氏はAFPに対し、「この訴訟は、韓国政府と米軍当局の双方に違法行為の共同責任を負わせることを目指している」と述べた。 米国は、核武装した北朝鮮からの防衛を支援するため、今も兵士約2万8500人を韓国に駐留させている。 在韓米軍(USFK)はAFPに対し、「この問題に関する報道は承知している」「法的手続きが進行中のためコメントは控える」と述べた。

【翻訳編集】 AFPBB News

 

「米兵相手の売春を強制」女性100人超、韓国政府を提訴 米軍を告発(AFP=時事) - Yahoo!ニュース

 

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<私の意見>

 

とうとう出てきました。日本軍の慰安婦問題が叫ばれる中、米軍に対する「韓国政府が関わった」慰安婦問題が出てきました。本来であれば1990年代、韓国民衆が米国に否定的だった頃に出てもおかしくはなかったのですが、ずっと日本に対する敵視政策と、米国とは軋轢を起こしたくないから、なんらかの力が働いていたようですが、やっと出てきたといったところでしょうか。

 

「戦争と性」は切っても切れない関係で、有史来、戦闘のあるところ必ず「性の問題」はありました。それも例外なくです。

「戦争の怖さ」とは所属する軍人の生命と構造物の破壊はもちろんなのですが、戦闘箇所、周辺地域、占領地域における女性、子供たちへの性暴力があります。この悲惨な行為は過去の出来事ではなく、現在進行形、さらに未来においても必ず起こりうるということです。

 

どんなに倫理観を求められた軍組織でも例外はありません。一度タガが崩れるとダムが決壊したように我も我もと非道な行為を行います。ロシア軍の非道さは殊更有名ですが、古くはローマ軍、エジプト軍、トルコ軍もそうですし、ベトナム戦争での米軍は逃げ惑う少女を片っ端から手にかけていたと言われ、ロシア=ウクライナ戦争でのロシア軍は相手の戦意喪失のため、レイプをプーチンを含む指導者が奨励しているとも言われています。

 

戦時下の犯罪は禁止されていますが、守られた戦争は一つとしてありません。

もっと悲惨なのは、敗北した側の占領下の状況です。

第二次大戦後のドイツは修羅場だったようで、皆が公には口を噤んでいますが、当時のソビエト兵は女性と見るや例外なく、レイプの嵐だったということです。それ以前にドイツ兵が第1次大戦時にフランス占領で凄まじい強姦を行っています。まずはドイツ側が犯した状況の内容としてレギーナ・ミュールホイザー著(姫岡とし子訳)「戦場の性:独ソ戦下のドイツ兵と女性たち」(岩波書店)で記載されているので是非読んでいただきたいです。

一方でソビエト兵により第二次大戦後ドイツ全域で集団強姦された人数は200万人にものぼります。当時のソビエト政府は兵士の行動を黙認しています。そもそもソビエトとはそういう国です。

 

それは日本の関係でも生じており、満州に攻め込む、あるいは朝鮮半島に攻め込むソビエト兵もすさまじかったです。戦闘中ではなく、駐留した際、女性を差し出すことを強要し、彼女らを道具として扱った過去があります。ソビエト兵は人間ではなく「けだもの」であった表現してよく、「北方領土はけしからん」以上に日本政府はこのことに対してロシア政府に対し追求し続けるべき義務があると思っています。

 

「兵士の倍の女を差し出せ」敗戦直後の旧満州でソ連軍からの横暴な要求…女性たちを救った日本人教官の悲しい末路 | ニュースな本 | ダイヤモンド・オンライン

 

運よく日本に帰還できた人々もいますが、大陸にいた婦女子の中にはレイプと同時に殺害され、土になった方々が数えきれないぐらいいます。そのことを日本政府は全く口にしませんから、日本人の中にはその過去について全く知らない人がほとんどではないでしょうか。

日本政府の記録は、帰国者の数、さらに帰国者で妊娠させられた人数でその被害を示そうとしますが、実際は集団で強姦された女性がそのまま殺害、あるいは自害して果てた方々が莫大にいるということを調査あるいは研究すべきだと思います。歴史に埋もれたもっとも悲惨な女性の皆さんがいるのです。

 

それはロシア(ソビエト)軍だけではないです。米軍も同様で、沖縄における駐留時の悲劇は言葉で表せないものです。今も起きていますし、先般米政府が現況調査をするようなお達しが出たところです。

ところが、米軍駐留時、軍人たちはソビエト兵同様、「女性を差し出せ」と言い大きな被害がありました。その事実は沖縄が日本に返還されるまでわからないだけでなく、返還されるまでの数十年は彼女たちを守る術が全くなかったとされています。

まず、そのことを今いる人間はきちんと理解すべきだと思います。

兵士それも戦闘行為を行っている兵士、戦闘行為を行った直後生き残った兵士に「人間の心」を期待するのは頭の程度のすこぶる低い楽観主義者でしかありません。

 

さて韓国での出来事ですが、慰安婦制度は上記のような軍が駐留するにあたり、「無秩序なレイプ被害」を防止するにはどうすれば良いかという流れで整備された制度です。僕自身、そのことを奨励しているわけではないですが、為政者が考える方法として、職業売春を駐留軍の秩序を守るための方策はないかということで「必要悪」として存在する仕組みだと考えています。

ベトナム戦争での韓国人兵士の無秩序さはつとに有名です。場所によっては、女性と名の付くもの全てを強姦し、殺害、若くて美人な女性は殺害せず持ち帰り、自分たちの「慰安婦(金の支払いを行わない)」つまり「本当の性奴隷」に仕立てており、戦後生き残った多くの女性が身ごもったとされています。

 

それ以前に第二次大戦時、この慰安婦問題について、日本政府あるいは日本軍が関与してかどうかについて、ここで記載するかはひかえますが、黙認していたのは間違いない事実です。業者が自発的に商売をしていたと言い切るのは卑怯な言葉だと思います。

その前提条件として慰安婦を集めるためには高額収入を提示しなくてはならならないし、それに従事することがとても不幸なことだというのは関係者皆が理解していることです。

一方で、軍が軍紀を守る最小限の方法としてそういう女性たちを帯同させることが必要だと軍幹部、政府関係者が考えるのは当然のことです。

このことで一部の方々が慰安婦たちが「高収入をもらっているんだから」という表現で突き放す表現は絶対にあってはならないと思います。誰も就きたい職業(事柄)ではないし、高額収入ありきではなく、「やむなく高額収入」でという表現が正しいのだと思います。

 

日本軍においてももともと慰安婦を帯同させていない、あるいはどこかで帯同していた慰安婦と離れてしまった部隊は東南アジア地域で誘拐のように現地調達したのも事実です。極限状態に陥った軍人たちの規律を維持させるために取った行動はこのようなことで、他国の軍隊が村を襲い、女性をレイプし殺害する行動を防止するために実施せざるを得なかったと理解すべきです。残念であり、肯定できる行為ではありませんが。

日本がこのような行動を制御できたのは山東出兵(1927~28)までで、それ以後は海外の軍隊と変わらない状況だったということで、軍の上層部は慰安婦が帯同させることが必要と考えたようです。

 

日本軍が、戦時下で強姦を慎んだのは、日本人が立派だったというよりも、「日本の近代化」の過程で日本軍が当時の欧米の兵士よりも罪をおこなわないことで、近代国家として認めてもらいたい意識が極端に強かったということです。

その後は、完全には制御できず、中国占領時もひどい所業を行っています。残念ながら、写真好きの日本人は強姦した中国の民間女性と記念撮影までし、それが今も残っています。日本軍は統率が取れていたとおっしゃる方がいますが、それは幻想です。もちろん軍の上層部はそのことをとても憂えていて対応を常に考えていたそうです。その点では他国の軍隊よりはましだったと理解しても良いかもしれません。

 

そして、戦後、英国、オランダ、あるいは東南アジアの各国からこの「慰安婦の問題」(もとからの「慰安所」と現地調達の「慰安婦」は根本的に問題が異なります。「現地調達慰安婦」は職業慰安婦ではなく、拉致あるいは誘拐女性を強制的に慰安婦に仕立てた行為です。)で糾弾されるのは否定できないことです。兵隊が無秩序に行った行為は、誰がやったかわからないし、ほとんどの状況において殺害されているから事実関係が確認できないだけのことです。日本政府への非難は「事実確認の有無」の結果だということです。

 

そして第二次大戦の日本のこの対応を目にした、朝鮮戦争時の韓国が、自国の国民(女性)を守るためにどうしたら良いかということでやむなく採ったのが、新たな慰安婦制度です。

現在の日本人たちが「特殊慰安隊」または「第5種補給品」呼ばれていたこの慰安婦たちを揶揄しますが、何度も言いますがどの女性も望んでいった人は一人もいなかったと思います。当時の政府を責めても、決して彼女らを侮蔑してはならないと思います。

そして、歴史の隙間に隠してしまっている韓国政府も、誰かに犠牲になってもらわないと、もっと大きな被害が起こるとした判断です。

 

このことを耳にしていつも思うのが、自分が作戦を遂行する人間であったとき、どのような判断をするだろうと考えた時、秩序を守るなら、高収入を条件に慰安婦を引き受けてくれる人を募集するしかないと思います。

ただ、このことは国際的取り決めでは犯罪であり、将来罰せられる行為です。

現在の戦争を遂行する軍隊においても、軍幹部ならびに為政者はその事実を承知しているから、組織を作らず「兵士の無秩序行為を黙認」することになっているのです。

 

もう一度繰り返しますが、戦争の恐ろしさとは「人が死ぬこと」「構造物や社会環境が破壊される」ことだけではなく、「人間が尊厳をなくし、不法行為を無秩序に行うこと」なのです。

現在戦闘行為が行われているロシア=ウクライナ戦時下、ガザ地区、アフリカの部族間で小競り合いが行われている最中、さらに国連軍の駐留箇所ですら行われています。

 

強者と弱者が存在し、弱者が女性で、強者に匿名性に守られた(仮に守られなくても)場所では間違いなくレイプが起きます。これは断言できます。

 

韓国における今回の訴訟の意味は、米軍の慰安婦として従事した人たちのその後について、米韓関係の大事さから声を上げることができなかった女性と協力者たちが、今がタイミングだとして動き出したのでしょう。彼女たちに高額の収入があったかどうか知りませんが、そんなものはすぐになくなります。戦後彼女たちがどんなまともな職業につけたでしょうか。もともと貧しく、当時は韓国は最貧国でもあり、戦争が行われていた時期、教育もまともに受けてなかったと思います。

大方の女性たちは現在まで最下層の生活をしていたと推測できます。

 

そういう背景を推測はできますが、どのようにするかは韓国政府が考えるしかないと思います。

結局戦争とはそういうもので、何も得るものはなく、弱い人々をさらに苦しめる所業なのです。抑圧された兵士が無抵抗な女性・子どもたちに対して全ての害悪を受ける対象になってしまうということです。

普通にYou Tubeを見ていると、番組途中でいろんなPR動画に出会いますが、最近中国ドラマが出てきます。大体You Tubeはよっぽどの長い対談でなければ、いちいち飛ばすこともないので流すと同じドラマが何度もひっかかります。AI機能なのかも、尊大な中国(丁寧な中国は嫌いではないですよ)の嫌いな僕に対し、中国びいきになるような代物が敢えてひっかります。不思議です。

 

夏前は「絶世」、「化龍」(主人公の男性俳優が同じ)というのがよくひっかかりました。そして最近は「息子よ上司が継母になるがよろしく頼む」(主人公の男優がどことなくムロツヨシさんに似ています)というのがひっかかりそれとなく観ます。

話の流れが早く、良い意味で人の気をひくのが結構巧みですね(女優さんもとても美人の方です)。

 

ただ中国物ってTikTokでも話題になりましたが、パソコンやスマホ、タブレットの「情報を抜かれる疑惑」がありますよね。

 

それでも観ることができる範囲まで観ていると中国人のツボに当たるのですよね。

 

<中国ドラマのツボ>

1 主人公は抜群に身分の高い家柄を有しているがほとんど隠しているか誰にも知られていない

2 自分が関わる相手(異性)はある程度家柄が高く、裕福だが事業的に少し傾いている

3 主人公が陰ながら援助し確固たる地位になる

4 その相手の家は、都市の名士として他の裕福な家ともつきあい会合に出ることになる

5 主人公もその家族の縁で出席するが、誰も知らず主人公を馬鹿にする

6 その会合には名士たちよりもさらに高い位の人も参加するが、必ずあとで出席する

7 主人公はその会に出て、それなりの能力を見せつけるが出生は低いと決めつけられ、馬鹿にされるだけでなく、主人公を連れてきた家族(配偶者とその親族)をもけなし、袋叩きにする

8 当初は家族たちは主人公をかばうが途中で見放す

9 そこへその会で最も地位の高い人間がやってきて、まわりの人間がその身分の高い人間にその会の出席として場違いである主人公をけなす

10 ところがその地位の高い人はその主人公が自分よりもさらに身分が高く、能力があって自分を助けてくれた、または足元にも及ばないと皆に公表

11 主人公を馬鹿にした人々をこっぴどく叱りつける

 

大体、企業・恋愛ものはこの流れがマストです。

さらに主人公(美男子)の見せかけの職業はガードマンや配達員で社会の流れを見渡す職業で実は経営能力に秀でていて、人知れず特別な人脈を駆使していることがほとんどです。

日本でいえば「御落胤(ごらくいん)」的立場で人知れず名家の人間で源氏の御曹司 源義経みたいな人間が金も能力あるという中でけなげに立ち回ります

 

こういう背景で動き回るにあたり、登場人物たちは、①地位と②金と③こねを持ち、それで相手を屈服させます。

主人公に対してもそれで叩きのめそうとします。しかしながら、その主人公はそれよりもさらに強い①地位と②金と③こねを見せつけそれで相手をやりこめ、最後に完全勝利を飾り、頭を下げさせます。

 

この姿は中国人としては爽快なのでしょうが、日本人としてはどこかやるせない気持ちになりませんか。

「力」とは、やはり「力」でしかなく、主人公だろうと敵役だろうと同じ態度で相手を屈服させるということです。中国人が支配する力とは結局これらだけで対応なされ、人間的にどうであるかは全く関係がないということです。

 

物語としてはわかりやすく、馬鹿でも簡単に理解できる「勧善懲悪」の内容です。

観ていて、職業差別がしっかりあり、権力に屈する姿がなんとも情けないです。

美男、美女を見るのは良いのですがしっくりこない部分があります。

日本でこの構成に近いのは 花登 筐(はなと こばこ)原作(「どてらい男」や「あかんたれ」、「細うで繁盛記」)に近い感覚です(但し、花登さんの場合は主人公は大変な努力家で傲慢ではなく、立身出世します)。

主人公の人間性は格段に花登の方がいいですね。

 

中国ドラマの主人公の性格は一見よさそうですが、その芸風は敵役と全く変わらないです。主人公はハンサム、敵役は悪人顔をしているだけで横暴さは本質的にはどちらも変わりません。主人公が影響力のある部下に対して携帯電話で「3分以内に来い」と平気で言います。決して自分で片付けず、あとで「吠え面かくな」方式で陰湿な方法をとり、悦に入ります(視聴者も同様)。

こういう「仮の姿はともかく、実は〇〇、実は力がある」というドラマ形式は常に同じで「またですかあ」となります。

「判官びいき」と言えますが、その判官は敵役以上に傲慢です。中国人の好む姿、性根の本質はここにあるのでしょうね。

2~3作は見られますが、あっという間に飽きます。

 

あとドラマの作りのプアーさがすごいです。1分のドラマをいくつもつなぎ合わせていますが、通行人の統一感のなさだけでなく、合間に出てくる俳優たちの表情とメイクが適当すぎるところが笑ってしまいます。

 

さらに金持ちたちが乗る車はいつも黒ベンツで5~6台の列をなして走りますがなぜ、金持ちが車から出てくるとき、他のクルマからも黒服、黒サングラスの男たちが束になって「がん首部隊として」出てくるのでしょうね。滑稽すぎます。

 

ホテルの会合もだだっ広い広間に10人ぐらいの出演者がちょこまかと動きバランスが悪いです。日本のドラマならせめて広間を人でうめつくしますけど。

その出演者も後ろにいる人はぼおーっとしていて全くドラマ感がないです。

 

中国ドラマのいい加減さはなんとも言えません。

中国人の権力志向の起因する根源はよくわかります。

来日している中国人が「自分は金をはらっているんだから優先されて当然」というのをドラマは地で行っています。彼らの軽薄さはある意味ドラマの軽薄さとおなじということもよくわかります。

 

今後ネット配信のドラマを見ることはないでしょうが、その国のドラマを見るとやはりその国の人間の思考は断片的にわかります。

 

 

<参考ドラマ>

絶世

(吹替版)絶世(無双)の全エピソード&映画 - GoodShort

 

息子よ上司が継母になるが、よろしく頼む

吹替版 息子より上司が継母になるがよろしく頼む全話 | TikTok

 

 

無味乾燥なな未来都市 深セン

深センを探訪:中国の未来のテクノロジー都市 | Watch

 

■ 食事のときは日本の話ばかり…「潤日ブーム」が吹く上海の今(中央日報)記事 ■

配信

 

東京文京区に住む中国人のチャオさんは引っ越しを準備中だ。どこに行っても聞こえてくる中国語のせいだ。中国から移住してきた昨年1月、当時は自分を含めてマンション内の中国人世帯は3戸しかなかったが、今は11戸に増えた。チャオさんは「中国が嫌で出てきたのに、ここに中国人社会ができつつある」とし「中国人が少ない都市に移ろうと考えている」と話した。

 

中国人の日本移住が増えている。日本法務省によると、昨年末現在、日本に住む中国人は87万3286人となっている。 在日外国人(376万9000人)のうち最多(23%)だ。日本経済新聞は、今の傾向が続けば2026年末には在日中国人が100万人を突破すると予測した。7日(現地時間)、英フィナンシャル・タイムズ(FT)はこの現象について「中国人の間で吹いている『潤日』ブームが背景」とし「日本が中国中産層の安息地になっている」と報じた。

 

潤日は日本への脱出を指す隠語だ。英語の “run(逃げる)” と同じ発音の中国語表記(ピンイン)を持つ「潤(run)」に日本の「日」を合わせたものだ。2022年、上海などで展開された極端な「清零(ゼロコロナ)」防疫に反発した中国人の海外留学・移民の動きを指した「潤学」から派生した。 

 

中国人約100人に取材し、今年2月に『潤日(ルンリィー): 日本へ大脱出する中国人富裕層を追う』を出版したジャーナリスト・舛友雄大氏によると、「潤」は2018年に始まった。習近平国家主席の「共同富裕」論で社会主義イデオロギーが強調されると、富裕層や中産層の間で資産を処分して海外へ出ていく動きが生まれた。国家安全維持法施行(2020年)で香港の「一国二制度」が崩れ、ゼロコロナ防疫が実施されると、この傾向はさらに強まった。

 

 ◇ 米国、トランプ・MAGAの登場で選択肢からは除外 

しかし、最も人気の脱出先だった米国は、MAGA(米国を再び偉大に)勢力を後ろ盾にしたドナルド・トランプ大統領の反移民政策により、中国人の選択肢から外れている。米国に脱出した中国人が日本に移住先を変える「二潤(2次脱出)」現象まで現れているほどだ。東京で中国人対象の投資コンサルティングを行うコンパス・キャピタルのAlex Hayashi代表はFTに対し、「人気だったシンガポールは面積が小さく投資機会も少ないため、人気が低下している」と説明した。

 

 こうした状況で、日本が最良の代案に浮上した。治安が安定しており、米中に比べても政治的に自由だ。漢字生活圏という利点もあり、子どもの教育にも支障がない。昨年11月現在、東京大学の外国人留学生5231人のうち、中国人は3545人(67.8%)で、2014年(1270人)の3倍に増えている。 

 

◇「潤日は中国大都市の資産階層が主導」

 経済的にも、日本の円安基調は資産を持つ中国人にとって良い環境だ。舛友氏は「2010年代以前の中国人は大きな資産を持たず留学生などとして日本に来ていため親中傾向があった」とし「潤日移住者は一線都市(北京・上海・深圳など大都市)からの居住者で、かなりの資産を持ち、習近平政権に愛着がない」と語った。 

 

東京で書店を経営する中国人のZhang JiepingさんはFTに対して「上海など中国の大都市では夕食の主要な話題が東京や大阪に移住する方法だ」と話した。そして「(改革開放以降の)過去30年間、中国人は常に住みやすい場所へと移ってきた」とし「田舎から都市へ、都市から大都市へ、大都市から米国へ、そしていま米国から日本へ移っている」と付け加えた。 

 

比較的容易な移民手続きも一役買っている。日本政府は500万円の資本金、または2人以上の常勤社員という条件のいずれかを満たした外国人事業家に、最大5年間家族同伴で滞在資格を持つ「経営・管理ビザ」を発給している。 

 

◇ ペーパーカンパニー・住宅価格急騰などの問題拡散 

影の部分もある。事業移民を悪用してペーパーカンパニーを設立して日本に来る中国人が増えているのだ。微博など中国SNSでは「500万円あれば日本移住可能」「会社設立代行サービス」などの投稿が出回っている。中国人の大量移住で文京や豊洲など東京の主要地域の住宅価格が急騰し、首都圏の観光・リゾート都市の宿泊施設の25%以上が中国系資本に買収されたと日経は伝えた。 潤日現象を見つめる日本人の心境は複雑だ。人口減少と景気停滞で苦しむ地方では「ゴーストタウンよりチャイナタウンのほうがまし」という声が出ている。しかし東京など大都市では「中国人の浸透を防ぐべきだ」という世論が高まっている。日本政府は10月から「経営・管理ビザ」の発給要件を、資本金3000万円以上を確保し、かつ1人以上の常勤社員を雇用する方向で強化を図る方針だ。

 

食事のときは日本の話ばかり…「潤日ブーム」が吹く上海の今(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース

 

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<私の意見>

 

 中央日報から上のような記事が発出されました。日本同様、韓国も中国人の扱いをどのようにするか考える時期にきています。

ビザの発給をどうするのか、移民対策をどうするのかといったことです。

 韓国人の記者の立場から記載されているので、韓国人が移民対策についてどのように考え、日本の状況をみて参考にしようとしているという意味から興味深いものです。

 

 日本ではかつて安倍政権にインバウンドを増やし、日本経済の活性化につなげていこうという考えにありました。さらにそこには、日本文化を海外に広めるという目的もあり、もともと観光資源に恵まれていた日本は目標以上の成果を上げました。

 しかし、円安というファクターが入り、イレギュラーなことも同時に引き受ける羽目になったのも事実です。

 それは、受け入れたくない観光客まで流入してきたことです。

 

 従来日本に来てくれるお客は、不便な日本にまで来てくれるということで、日本を理解する比較的民度の高いお客がやってきて、日本の文化を尊重して過ごすお客が来ていたということです。

 それらのお客は、日本を愛し、日本文化をリスペクトしてきているので、日本人と軋轢を起こすことは非常に少なかい状況でした。

 しかしながら、近年になり日本にやってくるお客は、そのようなお客にとどまらず、「円安効果」のおかげで治安が良くおいしいものが食べられる観光地としてなんの意識もなくズカズカと迷惑行為もなんのそので食い散らすお客がやまのように入ってくることになりました。

 

 彼らにとって、日本文化はせいぜい、日本アニメぐらいの知識で、日本文化への協調性もなく、低収入でも来ることができ、やりたい放題やって帰っていくお客が山のように来たということです。

 

 その中で中国人、韓国人がリピーターとして日本にやってきましたが、旅行者として終わるのではなく今や移住者としてやってくるようになりました。ちなみに韓国人は旅行者のリピーターまでなのですが、中国人は旅行者に終わりません。

 都市でいえば中国深せんの方が人工的ですがずっと都会です。

 

2025年 深圳の建築物: 深圳の 10 件の建築物をチェックする - トリップアドバイザー

 

 日本なんかに来ずに中国の都市に行けば良いと思うのですけどね。

 中国人の嫌なのは

① 拝金主義であることに加え、お金に汚く、金を得るためには手段を択ばないこと。

② 他国の文化を尊重できず、中華思想から抜け出ることができないこと。

③ ②にも共通するのですが自己中心的で、他者の価値観を共有できず、自分たちが自分たちのやりたいことだけ従い、そのほかのことは秩序に従わず無視すること。

④ 自分たちの義務は果たさず、自分たちの権利だけを殊更強調すること。

⑤ 法や秩序、慣習が守れ(ら)ず、どこまで破ることができるかから事柄にあたり、確信犯であるにもかかわらず、卑怯で言い訳ばかりして決して潔く謝らないこと。

 

 こういう人間たちが我が物顔で日本に入り込んできはじめたことが何よりも気持ちが悪いです。

 たとえば、日本人を配偶者にしてくる中国人は、日本人の資質をきちんと理解できますが、何も知らず、日本人の中に入り込む中国人は日本文化を表層しか理解できず、自分たちの身勝手な行動を理解せず、「迷惑かけたもの勝ち」のような意識を有していることにあります。

 さらに中国人が集団化された地域(新たなチャイナタウン)では無秩序な中国本土の町が日本にやってきたようになります。そこには民度の低い中国人が相当数いて、彼らの身勝手な行為が周辺の日本人の居住箇所にも侵食し始めています。

 

 記事にもあるように500万円のペーパーカンパニーを設立して日本に入り込んできた「ごみのような中国人」が相当な数います。

 東京でいえば、山手線東では新橋や上野界隈、西側は池袋界隈でマッサージや飲食店、雑貨店、貿易業を営んでいる人の多くにそのような寄生した人たちが含まれていると思います。無許可で違反行為の白タクで身を立てている人も相当数いますね。

 

 先住者がその地盤を作れば500万円のペーパーカンパニーは簡単に作ることができます。さらに彼らは法律の隙間をつくのが異常に巧みなので、民度の低い人間がどんとん入り込み、まじめな日本人を出し抜いて町中の片隅で寄生しているだけではなく、今後は多数派になり日本人を追い出していくことになるでしょう。

 民泊マンションなどはまさにそうで、建設年数が経過したお手軽なマンションも安く購入し、空き間を民泊にして稼ぎ、家賃を大幅に上げて日本人を追い出し、マンションを中国化してしまうという手法です。

 

 今はマンションで済んでいますが、これが面となり地区、さらに帰化を進めある地方公共団体(町レベル)は中国出身の町会議員で埋め尽くされ実質中国人の町になってしまう将来も想定されます。

 これらを防止するため、「経営・管理ビザ」の発給要件を、資本金3000万円以上としていますが甘いです。

 中国人は次に手っ取り早く、日本の投資ブームにのり、マイクロ法人を作り、500万円が3000万円になってもあっという間に中国本土から人を呼び込んできますよ。

 欧米のようにファイヤーを目指す日本人はしきりにマイクロ法人を活用して投資生活を始めつつありますが、中国人は間違いなくこの仕組みを悪用した裏技を次々に開発すると思います。

 

 日本側の対応手段として資本金を上げていくかもしれませんが、イタチごっこになるのではないでしょうかね。

 

 上記したように、中国人たちは同じ(自分にとって嫌な)中国人がいない場所に移住する為地方都市に侵食していくでしょう。

 人口減に苦しむ地方都市、とりわけ過疎地域は中国人でも積極的に受け入れる可能性があります。

 総務省の制度で「地域おこし協力隊」がありますが、「技能実習制度」同様この制度を突破口に制度の緩和がなされた暁には日本社会に入り込む中国人が今後あるかもしれません。

 

 日本の中国と比較した時の自由、社会保険制度の充実、生活保護の存在、年金制度といった仕組みは宝の山です。既に善良な日本人から害悪な中国人がこれらの制度を奪い取っている事例が相当あることは広く知られています。

 中国の不満分子が我も我もと日本に押しかけてくる可能性は相当あります。

 韓国の記者は淡々と記事にしていますが、僕は中国、中国人に対して恐怖でいっぱいです。協調性のない中国人が自分の隣人になるかと思うと本当に恐怖でしかありません。

 今の彼らの教育、文化には相手に尊重するなどという考えはありません。生存競争で秩序に関係なく勝ったものが「正義」、強い力で相手を屈服させることが「正義」なのです。負けて文句を言っても「負け犬の遠吠え」でしかない文化で、日本にこのような考えの中国人が日本で発言だける数入り込めば、間違いなく従来の日本の考え方は駆逐され、日本の豊かな文化が失われていくことになるだけでなく、帰化中国人の支配のもと、日本人が生活する時代がくる将来を懸念します。

 

 日本人がきちんとしなくてはならないのは、迷惑をかけた中国人はきちんと叱り飛ばさないといけないということです。黙っていると彼らは勝手に侵食して平気で自分たちのものにします。

 僕も最初に驚いたのは、東京ディズニーランドでアトラクションに並んでいて、前にほんの少し隙間があくと、集団でさっと割り込んできたことです。きちんと𠮟りつけるとそのゴミ集団はバツの悪い顔をしてさらに数十人前のところに割り込みをおこないました。20年前のことですが、このような中国人本質は変わっていません。

 このことを記載して残念に思うのは、中国人をきちんと𠮟りつける行為を行うことは自分も中国的な行動を取るということです。本来はそんなこと言わなくてもきちんと規則を守る文化をお互いが共有して成立する文化が往来してくる中国人、帰化中国人によって徐々に失われていく可能性があることです。

 

 今でも新幹線の指定席で勝手に座り込み、日本人が小さな声で「自分の席です」といってもどきません。きちんと大きな声で「どきなさい!」と言わないと席を返してくれません。これらは単に席だけでなく、社会の生き方も同様です。

 所得が高かろうが、低かろうが人間の本質は同じです。「迷惑をかけたもの勝ち」という考え方は絶対に通用しません。日本人のように「性善説」は中国人に通用しません。

 

 相変わらず視聴率は低迷していますが、大河ドラマ「べらぼう」をとても楽しく見させてもらっています。

 今回蔦屋重三郎に力点を置いて展開させていますが、田沼意次に焦点をあてて大河ドラマを放映していても良かったでしょうね。

 

 僕が学んだ日本史で、田沼意次は賄賂政治の悪人でしか扱われませんでした。

 しかし、高校の教師からは、日本史の授業でも田沼意次は決して悪人ではないとし、松平定信は「善」、田沼意次は「悪」とするのは実は間違いなんだと習いました。

 それを如実に表したのが、当時の川柳で「白河の 清きの流れに 住みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」がありましたが、このようなものを出す作者はいかがなものだろうと思っていたのですが、今考えるにあえて「濁り」を選択する意味も大事なのだと考えるようになりました。

 

 今回の台本では、意次びいきで定信を敵役としています。

 定信はこの先11代将軍の家斉の父である一橋治済と対立し老中から引きずり降ろされます。吉宗の孫として改革に邁進しますが「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」をやらかしてしまいフェードアウトしてしまいます。

 

 その意味で考えるのが同じ江戸時代の吉良上野介です。5代将軍綱吉の時代で、この時代より約100年前の出来事です。この話は大河ドラマの常連で映画でも何度も何度も題材として出されており、浅野内匠頭、大石内蔵助は「善」、吉良上野介は「悪」として取り上げ続けられています。

 この善悪は仮名手本忠臣蔵をはじめ、ずっと正義と敵役が決められていますが、果たしてそれで良いのかどうかを考えさせられます。

 

 田沼時代、既に「べらぼう」でも放映されましたが、田沼意次の息子、田沼意知は佐野政言により殺害されました。浅野内匠頭、佐野政言ともに切腹させられますが、歴史的には2人とも正義として取り扱われています。

 実際はどうなのでしょうか。佐野政言については今回の物語でも本人自体は悪い人間として取り扱われておらず、一橋治済をはじめとする周辺の人間に騙されたような扱いになっています。

 また、浅野内匠頭ですが、吉良が塩の製法にあたって赤穂に反感を持ち、朝廷との接待には3-10万石程度の所領を持つ大名が勅使饗応役のしきたりを教授するにあたり「袖の下」が足らないため内匠頭に恥をかかせたために恨みを買ったとされています。

 

 吉良家は足利氏の血筋で、奥方は上杉謙信の流れをくむ家系で江戸時代においても名門とされています。一方浅野は広島藩浅野家の傍流でそれほどの武家で豊臣五奉行の一人浅野長政からの流れになります。徳川時代において、豊臣の重臣となると主流ではなかったのかもしれません。

 

 そういった中で吉良を正義とし、浅野を悪とする話にはなっていません。当時5代将軍綱吉は相当の怒りから、浅野内匠頭は即日切腹となっています。綱吉からすると浅野が悪、吉良が正義と判断し現在とは全く異なる判断で、綱吉がそのような判定をしたことこそ適切ではなかったとしているものです。

 実際に浅野内匠頭は気が短く、精神的も不安定で、独善的であったとも言われています。所作もへたくそで風流に長けた吉良上野介に不興を買ったとも言われています。現代でも不器用で物覚えのが悪く、要領の悪い人間は、ぞんざいに扱われますが、同様なことだったと考えてもおかしくありません。徳川260年に勅使饗応役は何人もいたと思いますが、刃を振るったのは浅野内匠頭だけです。

 

 結局、元禄にもなり、忠義という考えも薄れた中で、当時の徳川幕府も忠臣という形で徳川の時代を統治しやすくしたと考えるべきなのでしょうね。何が正義で悪かはなかなか決めがたいと思います。

 

 

 昨日朝のTBS「サンデーモ-ニング」において、石破=小泉・菅協議ですでに方向性は決し、日曜日か月曜日には石破首相が退陣するという情報が出ていました。

 日曜日の夕方には情報が出たところですが、石破首相からは結局自分のやりたいことがやれず、妥協の産物での政治しかできなかったという恨み節が出ていました。

 

 個人的には石破茂氏が好きではなかったので、退陣していただけることはとてもうれしいです。現在候補者としてあがっている方々は小泉進次郎農相、高市早苗前経済安保担当大臣、小林鷹之元経済安保相、林芳正官房長官、茂木敏充前幹事長に加え河野太郎さんの名前もあがっています。個人的には高市さん、小林さん、茂木さんならOK、小泉さんは可もなく不可もなく、林さん、河野さんはやっていただきたくない方々です。

とくに、林さんは故安倍首相が中国のハニートラップに遭ったと名指しでおっしゃっていたので外交、防衛関係の大臣にも金輪際ついていただきたくないです。

 

 

もちろん、自由民主党は少数与党なので、かつて河野洋平氏が自民党総裁でありながら総理大臣にはなれなかったのと同様、今回も必ず首相になれるかどうかはわかりませんが、標題でも記載したように、経済は本日段階では高市早苗さんが首相だと織り込んだようです。

 

その理由は今朝の日経が一時期一気に800円も上げたことに加え、円安が1円もドル高になったことがあげられます。

 

昨年、石破氏と高市氏が総裁選挙で一機うちになったとき、経済は高市さんの勝利を確信して株価を上昇させ、円安に振れましたが、石破氏が当選するや、あっという間に株価を下げ、円高にふれたことを今もおぼえています。

 

経済アナリストの馬渕磨理子さんがすでにyahooで以下のようなコメントを出されています。

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金融市場は「①積極財政派(高市氏)」「②改革志向派(小泉氏)」「③その他」と単純化。市場はすでに①のシナリオを織り込みつつあり、日経平均は積極財政期待で上昇し、利上げ観測の後退を受けて銀行株は軟調、安全保障関連株は買われ、為替は円安基調を強めている。しかし、永田町の力学は必ずしも市場の論理と一致せず、政治の決定には政策や理屈だけでなく人事や選挙をめぐる「なかま意識」が強く作用する。前回の総裁選で「高市トレード」が盛り上がりながらも最終的に石破氏が選出され市場が一転してトーンダウンしたように、今回もまた市場が先に描いた期待と実際に誕生する政権の政策現実の間に乖離が生じる可能性が小さくない。さらに茂木氏・林氏・加藤氏といった他の有力候補が最終局面で台頭する展開も想定される。株価の上昇を過信せず新総裁が就任後にいかなる「初手」を打ち出すのかを冷静に見極める姿勢が市場参加者には求められます。

 

東京株、一時800円超高 石破首相の退陣表明で(時事通信) - Yahoo!ニュース

 

馬渕磨理子さんのコメント記事

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僕も馬渕さんの意見とほとんど同じ理解をしています。

日本経済的には高市さんについていただくことが望ましいと思いますが、自民党内においては彼女に対する抵抗勢力が相当あるように感じます。

外交的にはタカ派政策で米国・欧州協調、中国対抗というのが彼女の姿勢だと思います。金融資産についてはその利益に対し現在20%が納税されますが、これを25~30%にする考え方をお持ちだそうです。バックは麻生太郎氏ですがどうでしょうか。

 

ただ、NISA枠は堅持だと思いますし、暗号資産についてはどのようなお考えかは僕は承知していません。

スパイ防止法を成立させる尽力をしてもらえるのではないかと期待しています。

中国、韓国は林さんを穏健派とみているのではないでしょうか。

 

今回、石破茂氏がお辞めになってよかったのですが、さらに良かったのが、岩屋毅外務大臣が外相を辞めていただける可能性が出たことです。この人から政治センスを感じたことがまるでなく、外相であり続けること自体が日本の国益を損なうと思っています。

 

ダークホースを一人上げるとすると、岸田前首相です。消去法的にこの人が総裁になる可能性があります・・・・

容姿が悪いわけではありませんし、政治家としては悪い人とは思いませんが、あのヘラヘラした表情が好きではありません。

昔、安倍晋三さんが言っていましたね「頭のいいのは林さん、顔がいいのは岸田さん」。どうでもよいことですけど。