紆余曲折の結果、高市早苗内閣が発足しました。

 成立にあたり、国民の意志はともかく、マスコミ内で高市さんを押す勢力と、時事通信社」をはじめ否定する勢力がこれだけ表面化した事例も少ないと思います。

 

 これまでの彼女の行動について特に失点があるわけではないですが、一部の国民と平和主義を自称するマスコミ関係者が右翼思想を持つ高市さんに拒否反応を示していたのは間違いありません。

 

 それは対外的にも同様で、中国と韓国は発足前からかなり警戒をしており、中国外外交部の郭嘉昆報道官は記者会見で日本の高市総理選出に「日本が歴史と台湾の問題に関する政治的約束を守ることを望む」と述べています。

 戦後80年で超大国になったと自称する国家がいまだに「歴史問題」という言葉を使用するというなんともみっともない外交を展開しています。

 

 ただ、典型的な覇権国家の犬の遠吠えはともかく、国内の「過去の社会党的な考え」しかできないお花畑頭の敗北主義者はおいといて、現状で高市政権の支持率は産経新聞の調査では64%、読売新聞の調査では71%にのぼっています。

 

 これを紐解くに国民が期待するのは大きく二つだと思います。

 一つ目は「経済」。高市という言葉が出ただけで彼女の苗字のとおり、「市場が高く」なります。彼女の経済論は非常にわかりやすく、どの産業を伸ばすかが将来の日本に必要かを明確にしています。今月頭に日本人二人がノーベル科学省を受賞し、日本を一等国家として維持していくには何が必要かということを国民も察知しています。

 

 現代版の「富国強兵」とはやはり先端事業を日本のお家芸にイノベーションを起こすぐらいな国家にしなくてはならないということです。

 ここ10年で明らかに日本企業の開発力は大幅に低下し米国の背中すら見られず、中国に抜かれ、韓国にも半導体やスマホでは差を開けられ、シンガポールに給与で完全に話され、ドイツにGDPで抜かれ、今インド、英国にもぶち抜かれかかっています。

 

 一部の経済評論家には「単に円安になっていてドル換算にしたからだ」と平気で言う人がいますが、それは違います。

 

 僕が例として挙げたいのは「録画用ブルーレイディスク」です。

 今年のショックなできごととしてSONYが生産を中止したことです。ずっと日本製として出しており、僕は信頼を置いていました。

 かつてのテレビでのシャープの「亀山モデル」同様、最も良いものはやはり日本での製造のはずでしたが、現在は見るも無残です。

 

 ディスクはマクセル、ビクター等で今も販売していますが全て台湾製です。円安になっているのであれば、当然国内消費だけでなく輸出もできるはずですが、録画機自体のハードディスク容量が増加しただけでなく、日本国内でテレビを見なくなったせいで録画として残すことが減少したのも要因だと思いますが、モノづくりそのものがたちいかなくなっている状況でもあり、背景も含め、大きな課題です。

 

 ハード部分はもちろんですが、システムを含めたソフト部分まで切り込んだ上、日本のモノ作り技術を再生する必要がある状況にもあり、従来の内閣、さらに野党の指導者では問題提起すらできない状況にあります。

 

 そしてもう一つが国益です。近年の中国の動き、影響力は大きく、中国は本気で米国中心の世界を中国によって書き換えようとしています。

 中国的秩序が、従来の西側の上書きになる代物ではないのは明らかで、人権をないがしろにした一党による独裁国家の統制運営は、近代民主主義で慣れた人間には受け入れられないものです。

 

 高市総理は、自民党総裁を選ぶ演説で「(ご自分が育った)奈良の鹿」で外国人(とりわけ中国人)により蹴られる事例をあげ、国民に対し、中国(人)により日本の秩序を乱そうとされていることを端的に言い表わしています。

 ちまたの批判では、「そのような事実は明確にはない」、「日本人も鹿を痛めつけている」というような批判はありましたが、中国人を含めた外国人による日本の秩序を乱す事実、犯罪増加は統計的に調査すればわかることで、今後これらに関する客観的数字は明らかになると思われます。

 

 さらに、先般中国人たちによる日本の医療制度のただ乗りに関する記事が以下の通り出されてます。

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税金未納の中国人にカモられるだけ…日本の最強の医療制度を"格安"で開放する「経営・管理ビザ」の大罪(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

 

日本で起業する外国人向けの「経営・管理ビザ」の要件が厳格化し、資本金500万円以上から3000万円以上に引き上げられる。中国人の生態や活動をウォッチしているルポライターの昭島聡さんは「中国のSNS上では、このビザを取得すれば日本の充実した社会福祉制度を自由に享受できる、という情報が日々拡散されている」という――。

■「経営・管理ビザ」が“移住の踏み台”に

  本来は日本国内での事業活動を前提とした在留資格であるはずの「経営・管理ビザ」が、いつの間にか一時的な滞在や移動のための“踏み台”として利用されている実態がある。

  というのも、在留資格は国籍と異なり、ひとりの人物が複数の国でビザを取得し、状況に応じて使い分けることが可能だからだ。実際、多くの国際的ビジネスパーソンや富裕層がこうした形で各国を往来している。

  特に、トランプ政権以降に強化された米国の移民政策を受け、アメリカへの滞在が困難になった中国人たちは、日本やシンガポールなどを新たな拠点としながら、「どの国で最も有利に生きられるか」を見極め、合理的かつ戦略的にキャリアと生活の設計を進めている。

  中には、東アジアからドイツ、イタリア、オーストラリアへと移動を繰り返し、在留資格を次々に取得しては居住地を変える“現代の遊牧民”のような中国人も存在する。

  はたから見れば、自由気ままで、ぜいたくなライフスタイルに映るかもしれない。だが、見方を変えれば、それは中国共産党の強い統制の下で生きてきた彼らが選び取った、いわば人生を懸けたリスクヘッジでもあるのだ。 

 

■500万円で買える移住の「通行手形」

  もちろん、入管当局もこうした動きを無視しているわけではない。近年は審査の厳格化が進められ、虚偽申請や実態のない事業に対しては、不許可はもとより、在留資格の取り消しや強制送還といった厳しい措置が講じられる。

  とはいえ、現場の運用実態を見る限り、本来の趣旨を逸脱したケースは依然として後を絶たない。いまや「500万円で買える移住の通行手形」と化しているのではないかとの指摘もあり、制度の信頼性を揺るがしかねない状況が続いている。

  「経営・管理ビザ」を取得すれば、日本での生活は決して難しくない。しかし問題は、「住める」という事実だけにとどまらない点にある。

  真に問われるべきは、そうして得た在留資格によって、日本人とほぼ同等の社会保障制度まで享受できてしまうという構造そのものである。

  では実際に、中国人がこのビザを取得した場合、日本の社会保険制度はどこまで適用されるのか。

 <以下略>

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 民度の低い中国人たちに、日本の財を奪われ、大挙してやってきて国の秩序を乱す人間に制約をかけるということは国益にかなっています。国家として能力が高く、裕福な人間を受け入れることは理にかなっていますが、日本の制度悪用し、道徳心のない人間を受け入れることは害でしかありません。

 

 近年、新たに日本に入り込むクズ中国人情報だけでなく、既に日本に入り込んでいて日本に迷惑をかけている中国人の問題が顕著になっていることに対し、何の対策も打たないどころか、ヘラヘラとし続け、中国に忖度し続けていた石破氏に業を煮やし、結局、高市総理に期待する世論になっているのだと思います。

 

 中国の新たな情報として、レアアースの輸出規制の話も出てきています。パンダを引き上げ、一方的な領海を奪う行為としてフィリピンへの対応に加え、相変わらず尖閣への脅威が露出することも大きな要因になっています。

 

 米国、オーストラリア、台湾と協力して中国の侵略を阻止しなくてはならないという機運が最高潮に達している状況にあります。

 

 これらの期待を踏まえ、「心ある日本人」の期待も大きく膨れ上がっています。

 

 外交についても、安倍さんが行った俯瞰的に世界を見て、日本の存在感を示す方法を取りましたが、その後、菅 → 岸田 → 石破と続く中で、外交が日米、日中、日韓の3つだけに集中化され、存在感が曖昧になりました。日本が世界に向かう外交としては日米間を盤石にした上で、イニシャアチブを示す展開に持ち込む必要があります。

 

 高市さんにどういったシンクタンクがいるのかわからないですが、外交は内政をうまく運営するためのPRになるため、まずは最も難しいトランプがいきいなり来日しますが、強い関係性を構築し、対中国とも十分に対峙できる外交を講じてもらいたいと考えます。

 

 少数与党としての運営はいばらの道になることは間違いないです。維新と連立としてもあまりに不安定な状況ですが、初手で「高市相場」を見限られないようにする必要があります。

 高市さんが今行うこととしては令和8年度の根幹を早く示し、「目玉」をきちんと提示し、どこかのタイミングで衆議院を解散し安定多数を確保することにあると思います。

 

 内政面では選挙の戦い方として、かつて小泉さんが「郵政民営化」を提示し、反対勢力を作り上げ闘争の論点としました。高市さんが大義名分にするとしたら、「金」の問題を明らかに改善する御旗を立てつつ、上の二つの対策を確実に実施できるという方針を打ち立て、国民に問うことが必要だと思います。

 

 高市政権が勝てる選挙は今から3か月以内しかないと思います。1年後、2年後となると「妥協の政治」の中で何もできていないところでの戦いになると思います。

 まずは、トランプ大統領とのやりとりで、リーダーシップが取れる姿を見せ、一気にやることが重要ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

R・シュトラウス/楽劇「ばらの騎士」ウィーン国立劇場来日公演

東京文化会館 大ホール



ファニナール:アドリアン・エレート

 

 いよいよ秋のクラシックシーズンを迎えます。ウィーン国立歌劇場を久々に聴くことができうれしく思います。来月はウィーン・フィルも来日します。

 ヨーロッパに行くためには長期の休みを確保しなくてはならず、今の僕には全く無理な願いです。引っ越し公演で聴くしかないわけで、限られた演奏会や舞台で世界有数の舞台の水準を垣間見る作業を続けています。

 

 「ばらの騎士」は新国立劇場のメインメニューで定期的に公演を続けています。2007年のジョナサン・ミラーの演出を今も続けています。4回、5回と公演をを重ねています。

 新国立劇場に重ねておいでになる観客も多いので、この演目は日本の観客には大変になじみのあるものです。

 

 ちなみに2007年の公演は元帥夫人を今回登場のカミラ・ニールンドが歌っています。

 当時、第1幕の終了前に元帥夫人がたばこの煙を出しながら光差し込む窓の外を眺める姿話題となりました。伝説的な絵図ですがあれから約20年を経過しました。

 ちなみに当時のピットでタクトを持っていた指揮者はペーター・シュナイダーさんで、ウィーン国立歌劇場とは懇意にされており、僕はもちろんですが、多くの観客を魅了した舞台でした。

 

『ばらの騎士6月15日公演』by新国立劇場 | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

 

 今回もニールランドが演じますが、当時と比較して恰幅がよくなりました。貫禄があります。

 

 歌手はもちろんですが、ウィーン国立歌劇場の舞台だけでなく、オーケストラがどういう音を出すのかがとても楽しみでした。とりわけウィーンの現場ではなく、日本のホールでどういう音を奏で、日本のオーケストラの「今」と比較することに傾注しました。

 日本公演の「ばらの騎士」のコンサートマスターはあの強面のライナー・ホネックさんが座っていました。

 

 ウィーン国立歌劇場管弦楽団はウィーン・フィルと「ニア・イコール」の存在であってもイコールではないので皆さんが承知しているところですが、根幹ならびに思想は同一の存在ですから音の質は同じですね。

 

 チューニングから違っていました。「A」の音、ラをオーボエが吹きますが、ピットの楽団員はいきなり、めいめいの音を出していました。

 ウィーン流なのでしょうか。

 冒頭のホルンの音からして独特のものです。R・シュトラウスの他のオーケストラ作品でもよくやるのですが、音をかっとばすのではなく、独特のビブラートを使用して音を表現します。

 

 木管群は相変わらず、重心があり深みのある音でした。

 ただ、全体として淡々とした音を奏でおり、モーツァルトを聴いているような錯覚があったのと、早いパッセージは結構適当(「雑」と言った方がわかりやすい)に音をつなげていました。常に艶めかしい音を出すのではなく、淡々と演奏するところとねっとりと音を出すところは別のオーケストラという感じでした。楽器間が溶け込むよりも、楽器同士がバラバラした音も平気で出していました。

 さらに、特徴として音をあまり大きく出さない、歌手に負担をかけないということが徹底されました。但しソロ部分はやはり美しかったです。 

 音は全体として渋めでうならなかったです。ワーグナーではないですからまあありでしょうけどね。

 

 ジョルダンの指揮も相変わらずで、オーケストラに負担かけず、きちんと歌わせていました。コンマスのホネックさんににらまれたら辛いでしょうね。

 

 さて歌手ですが、元帥夫人のニールンドについては少し先にも取り上げましたが、この役は当たり役です。新国立劇場ではサロメもやりましたが、やりつくしたこの役はやはり彼女のものです。無理なく役柄も心得られており、気品を保ちながら歌っていました。個人的には今世紀を代表するドイツものを歌う女性歌手としてイレーネ・テオリン、エレナ・ツィトコーワ、デボラ・ヴォイトらとならんでこのニールンドも深く尊敬する歌手に加えています。

 

 さらに本公演で仕草(表現・動き)が良かったのは

 

ビゼー/歌劇「カルメン」新国立劇場3月8日公演 | めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくちゃ

 

 彼女から出てくるイメージはカルメンの時にも記載したのですが知性です。とても説得力があり「男前」さがあります。僕はこの歌手がとても好きです。

 

 

 

ファニナール:ドットフリート・ホルネック、

 

 

 

 

 

 

 

 先週末の公明党の動きに驚きました。

 公明党の斎藤鉄夫代表がいきなり自公連立を解消したことです。

 高市自由民主党新総裁は「一方的に解消」という言葉を使用していましたが、僕を含めた国民の多くも、今までの報道情報からそのように感じたのではないでしょうか。

 

 現在、投資を行っており、中国政府の横暴をなんとかおさえられないだろうかという立場である僕からするとなんとか今回高市政権が発足してくれないかと思っていたのですが、安倍さんの意向を引き継ぐ高市さんを拒絶する勢力が相当な数いることを再認識しました。

 

 今回の斎藤鉄夫氏による連立解消の説明が「企業・団体献金の規制強化について自民党が明確な態度を示さなかったこと」としていますが、明言としてあまりに稚拙で納得いく説明ではなかったですね。大人の対応というにはあまりにぼんやりしていました。

 あの説明で公明党の候補者は次回の総選挙では「創価学会票」は確保できず、浮動票は全く手に入れることはできないでしょうね。

 

 多くの方々言うように石破茂内閣ではそのことをことさらあげなかったにも関わらず、今回の理由として説得力がないですね。

 ソースとしていろいろなところで言われているように、公明党の斉藤鉄夫代表は11日のYouTube番組「ReHacQ(リハック)」に出演され、呉江浩中国大使と10月6日において議員会館内で懇談を行ったことが報じられています。連立離脱の4日前です。

 このこと以前に靖国神社に参拝を続け、今後も中国、韓国といった東アジアのチンピラ国家たちと相当な軋轢を続けることが予想される高市さんに加え、そのバックにいる麻生太郎さんと関係を構築するのは困難だと感じたのが主要因だということは誰が見ても明らかです。

 

 企業献金とした方が清廉だと思われると判断したようですが、はっきりと「右傾化の危険をはらんだ高市政権と組むのは、平和主義の公明党としては困難」と言った方が創価学会員以外への説明としてはずっと良かったのではないでしょうか。

 

 そもそも斎藤鉄夫代表自体、2020年に自身が代表の資金管理団体『斉藤鉄夫後援会』が都内の政治団体から受けた寄付金100万円を政治資金収支報告書に記載をしておらず、続いて2021年には衆議院に提出する資産報告書に、姉から相続した有価証券の金銭信託1億379万円や株式5銘柄3200株などの記載漏れがあり、さらに2022年11月には『斉藤鉄夫後援会』に『公明党衆議院小選挙区広島3区総支部』から受け取った90万円の不記載と立て続けに御自身に資金、資産報告のミスがあったとされることから、「まずは御自身の埃を取り除くのが先ではないですか」申し上げたいところですね。

 

 いろいろな情報を見るに公明党と中国との関係を遡ると1964年の公明党結成までさかのぼるとされています。かなり早い段階で中国に対し注目しています。

 結党大会で採択した活動方針で、「日中国交正常化」を提唱しています。1971年6月に中国から招請電報を受け、公明党単独での初の訪中が決まりました。ニクソン米大統領が初めて中国大陸の土を踏んだのが1972年で公明党代表団は5月と7月の2度に中国へ渡っており、この日中関係の基礎を作ったのは公明党という自負があるのは間違いなく、そのためかどうかわかりませんが、中国が理不尽な行動をとってもその関係性を維持するために中国に卑屈に媚びる対応を取り続け、「唯一の存在意義」を守ろうとしていると考えます。

 

 確か創価学会の池田大作元会長が国内での講演で「アジアの繁栄と世界の平和のため、最も重要な要として中国との国交正常化、中国の国連参加、貿易促進に全力を傾注すべきだ」と述べたことが中国にも評価され、それ以後の関係になったとされています。中国は井戸を掘った人を評価しますが、池田大作氏はその「井戸を掘った人」となりました。

 

 日中間に国交のない当時としては画期的な表現でしたが、今にして思うと台湾(中華民国)を引きずり下ろし、中国を表舞台に引き出す支援は正しかったかどうかは現在ではなく後世の人が判断するところですね。僕自身は熟成されていない段階で覇権国家を表舞台に引き出すきっかけを作ったことは誤りだと思います。

 

 新たな自民党の総裁に就任した高市早苗氏だけでなく、バックにある麻生太郎氏はそういった公明党の意志に全く配慮するそぶりを示していないので離脱しかない判断に陥ったと考えていいでしょう。

 

 政治献金の話はとってつけたもので、自民党からの離脱理由を公明党の清廉さを見せるために「中国との関係カード」でなく、「政治献金カード」を理由にした方が受けが良いと考えたのでしょうか。

 公明党はそのバックに創価学会という強固な組織が存在していることから、仮に金の還流がなくても、誰もが欲する「強固な票田」を有します。そのため、他の政治団体と比較して多額の資金を必要としないと考えられます。自民党の政治献金もその「目的は『票を確保すること』であり、それを確保するためには資金がいる」話であり、手っ取り早く票が入るのであれば改めて資金そのものは本来必要ないということでしょうね。

 

 ただ、自公連立時に目立った公明党の施策は商品券を配るような「尻ベタ事業」(人の尻に補助金をベタベタ貼る制度)ことに腐心することが多く、センスがないような内容が非常に多いです。

 個人的に言わせてもらえば、池田大作氏影響がなくなった以降、公明党以外の候補者は創価学会の票はいただきたいが、その一方で施策はなんら斬新的なものがない、「中国べったりの古ぼけた党」としか映りません。毒にも薬にもならないと思っていましたが、現在では「害悪中国」の影響力の保持(自分たちが思うだけで中国から手玉に取られている)から抜けられず、文句の一つも言えない状況では害でしかないと思います。

 中国と良好関係を維持しても「言うべき事は言う」であれば、骨のある存在と感じますが、関係を維持するために中国の顔ばかり立てる組織は全く評価できません。

 仮に自民党が今後、きちんとした国益を守る国家形成に本腰で勝負をかけるなら公明党の離脱は「ピンチ」ではなく「チャンス」でしかないです。

 

 若手議員が創価学会票を獲得できないため、次の総選挙では30議席を落とす可能性があるなどという報道がありますが、そもそも「創価学会様」に頼るのであれば自民党を離党し創価学会に入信し公明党議員として出馬すればいいのです。

 

 先の選挙の結果、主だった衆議院議員の数は「自民196  立憲148  維新35  国民27  公明24」のとおりです。日本共産党以下の政党は残念ながら、失礼ですが、大多数の国民の意識とは異なり、「絵空事の大義名分ばかりを唱え」る独りよがりの集団で、現実的な政権維持の対応もできず、政権に加わる状況にはありません。


 さて、今回の自公連立解消の要因について中国メディアが「高市総裁」の動向を評価なしに連日報道していたようですが、「日本の右翼政治家の代表的存在」「右翼的性格は外交政策にも強いリスクをもたらす」といった表現で形容してきています。公明党の建前でなく、中国は本音の報道をし、その立場を明らかにしています。

 

 かつて安倍首相が第二次政権についたときも、中国、韓国、ロシアだけでなく米国とも疎遠な状況にありました。中国とは前政権が尖閣諸島を国営化したこと、李明博の韓国は竹島に上陸し、慰安婦問題の不調で決定的な断絶があったことに加え、米国に対しては鳩山由紀夫という宇宙人がオバマに対し「トラスト・ミー」というわけのわからない言葉を発してから日米関係が崩れ、さらに人権大統領として慰安婦問題が日韓間に横たわったことに、さらに不信感を募らせ、四面楚歌の状態にありました。

 

 その後、「三本の矢」を打ち出した安倍政権が、俯瞰外交でインド、ロシアと関係を作り、中国の「一帯一路」政策に西側先進国で唯一米国に同調して、抜けきったことから同盟を回復し存在感まで出すに至りました。中国と距離を置き、日本封鎖網を完全に解除し、オバマとトランプ双方と良い関係を持つ奇跡の行為までやってのけられました。

 

 さて、その後継としてやっと登場した高市政権ですが菅さん以後、「岸田→石破」といった冬の時代を超え、これからというところでつまずきました。 

 

 これに対し、野田氏の立憲民主党、国民民主党の玉木代表に維新が政権になろうとしました。僕は玉木氏より榛葉 賀津也(しんば かづや)幹事長に興味があり、YouTubeでも先の選挙前に彼の言動を細かく見ていました。端的で竹を割ったような喋りをして報道機関とのやりとりも歯に衣を着せぬ語り口に好感を持っていました。

 

 公明党が連立が抜けた状況で自民党と付かないかと思っていましたが、立憲民主がはやくからつばをつけていたので、三党+公明党の連立になるかと思いきや、維新が抜けてしまいましたね。維新は小泉さんと近く、高市さんとは疎遠だと聞いていたので驚きました。榛葉 幹事長からは三党の政権協議を実施している最中、吉村氏が自民党との政権協議に入ると発表になり、「二枚舌を使う」という表現が出されました。

 

 自民党の長期政権を崩すことが、日本政治を良くするという論もあり、これを否定はしませんが、僕自身は国益を最優先にすること、盤石な経済大国を目指すこと、覇権国家中国に屈しないをやってくれそうな期待のある高市政権は是非成立して欲しいと考えています。

 

 さらに、自民と組んでくれる党が維新、国民民主ならなおさらです。維新が自民との連立に舵を切ったのが、「公明との連立を解消したおかげで自分たちの存在価値が上がる」と判断したことが誠に秀逸です。

 公明が政権党から抜けることで、次回の選挙で議員の「洗濯」も行えると思います。

 公明党あるいは創価学会の支持者の皆さんには申し訳ないですが、僕は公明の考えに顔色を見て実施する政策には辟易です。

 

 玉木代表も「公明党とは組まない」という声を発していますが、上にも記載したように中国の顔色をうかがう行為があるだけに「売国奴扱い(このあたり一般的国民の気持ちが幹部の方にはわかってないと思います)」される党とあえて組みたくないというのは少数の党が飛躍的に伸びた段階で長く国民の支持を得ようとするのは当然だと思います。将来の可能性を残した好判断の言葉だと思います。

 

 一方、高市さんも高いハードルをクリアする必要がありますが、維新と組むことは、はねのけるだけの価値があると思います。

 但し、絶対的にやるべきことは1にも2にも経済発展を見える形で結果を残すということです。中国に抜かれたGDPは今年にはドイツ、さらにインド、英国にも抜かれるという予想が出ています。

 

 NISAが国民にしつつある中、米国株を購入している投資家たちが円安に振らせて含み資産を「ちまちま稼ぐ」ようにと言っています。国家が財政出動して企業支援を行うことにより国の借金が増加し、円安方向に振れる流れになっていますが、日本人や日本企業が内にこもるのではなく、日本企業が真に強くなり、円高になり円の価値が上がり、日本人が海外にどんどん進出する状況になることが重要です。

 

 海外からインバウンドを増やし、外国人に頭を下げて小金を稼ぐというのは本末転倒です。こんなことを国家の根幹に考えるようでは将来の日本はありません。

 このようなことで実現できるのは、かつての韓国がそうであったように、世界で人気のある日本女性が海外(中国、シンガポール、ドバイ、米国、カナダ等)に売春婦として出稼ぎしてドルを稼ぐ、あるいは日本に往来した中国観光客に身を捧げて産業にする、あるいは愛人になるなどということがあってはならないと考えています。

 

 経済が発展すれば、必ず政権は維持します。かつての安倍政権は、結果として円を弱くして輸出を安定化させ、就職難を一気に解消したおかげで、長期になりました。

 国民はなんだかんだ言いますが、結局は「経済」をきちんと発展できるかで政権になびくものです。経済発展が錦の御旗になります。

 

 逆に経済が不振だと高市政権は求心力を失い、あっという間に吹っ飛ぶでしょう。

 右傾化の高市政権が怖いとほざく、頭の不自由なマスコミや国民がいますが、本質は右傾化や左傾化ではないです。「国益を守ること、国民を守り経済を発展すること、イノベーションを打ち出すチャレンジを国家として進める意識づけをすること」すなわち「衣食足りて礼節を知る」で国体を守ることになり、それに向けた行動を彼女は積極的に進めると思っています。その行動継続することに絶対的な自信があります。それを否定する人間こそ「国賊」です。

 日本(人)がなびくのは結局日本という統一国家の姿であり、オリンピックでの日本の活躍、メジャーリーグでの大谷の活躍、ワールドカップでの日本の活躍、日本アニメーション映画が世界で大ヒットしている事に歓喜し、ノーベル賞での日本人たちの受賞で左右の思想に関係なく人の心、自尊心は一つになります。

 

 中国や韓国が警戒する言葉を出していますが、彼らは自己主張する日本を恐れているわけで、彼らが警戒する国家とは結果として日本が「国益を重視する」ということを意味することです。

 

 良い例が先に開催された「大阪万博」です。開催前ボロクソに言っていた「馬鹿なマスコミ」や民衆はどうでしたか。閉幕前には閉会を惜しむ声しかありませんでした。結局は「覚悟をもって企画をやりきることができるか」に尽きます。

 

 経済活動だけは萎縮し、半導体は海外(米国、韓国、中国、台湾、オランダ)に支配され、かつて日本が世界を優越したイノベーションを作り上げることをできなくなった事に自信を失っています。日本は素材生産だけのちっぽけな国になってしまいました。

 そのため、インバウンドの増加に日本が評価されているとみみっちい事でしか喜べなくなっています。インバウンドの増加は国の威力が増したのではなく、「安い日本」に世界の下層民たちがやってきていることでしかありません。

 

  日本は経済力向上で復活する必要があります。「日本人」がインフレ社会がさらに進んでいく将来において、米国株に投資するのではなく、自信を持って、日本株に投資する、保有するようにならなくてはなりません

 それを確実に進めていく段階で中国に一時的に妥協することもあれば、米国にこびへつらうこと続くことがあるかもしれませんが、次世代の国民、若い日本人の為になんとしてもきちんとした「国の幹」を作り上げていただきたいです。

 しかしながら、高市さんはパフォーマンスができる人です。岸田さんや石破さんみたいに下向きの人間ではないです。必ずや意欲で結果を出します。典型的な日本人のように集合写真の端っこ立つこともなく必ず写真の中央に笑顔で立つ行動をすると断言できます。

 

 僕は国益を守ってくれると明言している高市早苗さんを応援します。

 

■日韓関係は両国の国内政治と密接に絡み合う現実 澤田克己(記事)■

配信

サンデー毎日

 

 韓国ラジオ局のトーク番組に出演していた政治評論家が、高市早苗自民党総裁について「現実的姿勢がいつまで続くのか」と懸念していた。靖国神社への参拝見送り方針を肯定的に評価しつつ、「支持率が低迷したら、対外強硬姿勢でばん回しようとするのではないか。そうしたら韓日関係が心配だ」と語ったのだ。李在明(イ・ジェミョン)大統領について、日本で語られていたことの裏返しである。

 

  一方で、高市氏の支持者には参拝見送りを「仕方ない」と話す人も少なくないようだ。これも、李氏を支持する進歩派が日本に融和的な外交路線に理解を示していることに重なる。なかなか興味深い現象である。

 

 ◇李大統領への批判は広がらず

  李氏は、8月の日韓首脳会談で歴史認識問題を正面から取り上げなかった。魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は、歴史問題について「具体的な懸案というより『この問題をどう扱えばいいか』『どのように扱えば現在と未来の協力を進められるか』といった哲学的認識に基づいたアプローチで論議された」と記者団に説明した。

 

  批判が出なかったわけではない。日本批判の急先鋒ともいえる団体・民族問題研究所は「歴史の正義から目を背けた会談結果に失望を禁じ得ない」という声明を出した。進歩派のハンギョレ新聞も「歴史と安保で譲歩した李大統領、強い物足りなさを残した訪日」という社説を掲げた。

 

  だが、それ以上の広がりは見られなかった。ハンギョレの社説も「日本との関係改善を通じて何を得て、何を失うことになるのか、冷静に振り返ってみることを望む」と弱気だ。

 

  背景には、李氏を強く支持する進歩派の世論がある。全国指標調査という定例世論調査によると、日韓首脳会談で「成果があった」という回答は54%だったが、進歩派の回答者に限ると77%にはね上がった。歴史認識問題へのこだわりが強いとされる進歩派だが、進歩派政権への忠誠心の方が先に立つということだろう。ちなみに中道で「成果あり」としたのは59%、保守派は29%だった。

 

◇歴史問題はケリのつかない問題  

 趙顕(チョ・ヒョン)外相の発信も印象的だ。任命に先立って開かれた国会の人事聴聞会では「歴史問題にケリを付けるのは不可能だ。我々が強く促して日本が変わるとは思えない。辛抱強く、日本が自ら徐々に変わることを目標としなければならない」と語った。

 

  趙氏は日本の歴史教育に問題があるとも付け加えたが、進歩派には不満の残る内容だ。ただ歴史問題を取り上げたのは与党議員だった。話しぶりから日本に強硬な人なのだろうと思わせたが、与党議員であるだけに不服でも引き下がざるをえないようだった。

  8月の日韓首脳会談後にはテレビのインタビュー番組で同じように追及されたが、趙氏はここでも「無理強いして解決できる問題ではない」という説明を貫いた。それでも、進歩派から強い反発が出ることはなかった。  保守派の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権だった昨年8月、金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長が似たような発言をした時の反応は全く違った。

 

  金氏はテレビのインタビューで、もっと自信を持って日本に向き合うべきだと述べつつ、歴史認識問題について「重要なのは日本の気持ちだ。(謝ろうという)気持ちのない人から無理やり謝罪を引き出したところで、それに意味があるのか」と語った。趙氏の発言と大差ないように思えるのだが、この時は進歩派が猛反発していた。

 

  韓国の進歩派勢力が見せる姿勢は、党派色の強いものだ。ただ、それだけに李政権は柔軟な対日外交を展開しやすいというのが現状だ。ただ日本の首相が靖国参拝を強行するようなことがあれば、状況は一気に変わってしまうかもしれない。日韓関係は、互いの国内政治と密接に絡み合っていると改めて感じさせる局面である。  

 澤田克己(さわだ・かつみ) 毎日新聞論説委員

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<私の意見>

 最近の韓国は表立った反日の国民が若い人を中心に減少したように思います。

 先般のノーベル賞受賞のネット掲示板も見ていたのですが、以前と比較して客観的な評価のコメントが多かったです。韓国の基礎科学について長期的な観点が不足し対応がまずいことと、その点は日本が優れていると書き込む人が多かったです。

 

 逆に日本人の方が、偉そうな書き方をし、相手を煽る表現が目立ち、「日本大丈夫か」と懸念しました。最近になり日本人に余裕がなくなってきているのかなと危惧すら湧いてきました。相手方がきちんとした話をしているというのに対しては、懐を深く対応すべきではないでしょうか。もちろん、従来からの韓国(人)の対応については目に余るものが多いのも確かですが、「虎の威を借る狐」的な態度はやはり好ましくないと思います。

 

 今回の記事は毎日新聞のものなので、韓国寄りであることは間違いないのですが、趙顕(チョ・ヒョン)外相は対日のスタイルとして、かつての文 在寅(ムン・ジェイン)の政権時ファイティングスタイルではなく若干緩めの対応に変化してきたことは間違いないです。前大統領の尹 錫悦(ユン・ソンニョル)の対応で日本との軋轢が軽減され外交上のメリットだけでなく、国民同士の軋轢を減少させることで、対外的(特に西側諸国に対して)にも安定的な状況になったのを目の当たりにしたことかもしれません。

 

 最近のYou Tubeでも韓国人による日本をほめる動画がやたらアップされているのが目立ちます。そろいもそろって、動画作成者が日本に定期的にやってきて、あるいは、定期的に韓国から友人のを招き、東京、大阪、九州、名古屋、奈良に行き鮨、和食、牛丼、とんかつ、(和式)カレーライス、お好み焼き、たこ焼き、和菓子、抹茶を食し、韓国のバッタものではなく本場物は素晴らしい、新幹線をはじめとする電車、地下鉄は素晴らしい、空が青く、空気がきれい、タクシーが自動ドアで対応が良い、まわりの人が優しく助けてくれる といったもので、褒めるほどに日本人から「いいね」が付き登録が進むという構造です。

 

 決して否定的に記載することはしませんが、You Tubeの運営は5万人が登録すれば、それなりの収入(最近は広告収入が大幅に減ったと言われますが)があり、さらに10万人が登録されれば、「銀の盾」が贈られるとともに、相当な収入が得られます。

 

 言い方が悪いですが日本人を上手に丸め込み、おだてれば、高収入の生活ができるという構造になっているのも事実です。

 さらに、このことが韓国人のコミュニティで間違いなくこの情報は共有化されており、最初はゲストで出ていた韓国人がいつの間にか新たな運営主になることが多く、また美男美女の運営者の動画は圧倒的に再生回数が伸びている事実があります。

 日本をおだてて、日本人の登録者を増やせば、生活ができるという構造が確立しており、数年前は少数でしたが、現在はどんどん増加しています。運営者はかつては政治的なものもありましたが、最近のものは「和食」「日本文化」「日本の清潔さ」「日本人の親切さ」「静かさ」「街並みの美しさ」に限定され、決して政治的なことは語らないということです。

 

 さらに重要なのは、決して「韓国起源」を語らず、「えびせん」「チョコポッキー」「カラオケ」などについても日本から発生したことをことさら強調し、知らない韓国人に伝えるという「正義の味方」を強調して視聴者の確保に努めるものまで表れました。凄い努力だと思います。

 

 運営者はともかく、あげられた動画に付く韓国人の反応の「ハングルコメント」を見ると日本に対する肯定的なものが結構多く、彼らが韓国における日本感情を良くしているのは間違いないです。もともと動画制作者の意図もわかっているので親日的な韓国人が視聴しているのかもしれませんが、やはり、日本への往来が増加した中で、一定量の親日的な絶対人数が増加したのは間違いなく、動画に出てきた運営者の知人も最初に動画に出てきた際は不信な目で日本を見ていましたが、時間をおうごと、何日か経過するごと、さらに何回も登場するごとに、明らかに柔和な顔に変貌していき、「日本にまた来たい」と発言するものまで出ます。もちろんupされてない動画では「やはり日本に来るべきではなかった」と回答する人もいるのでしょうけど(中国人のものは、そういうものが結構あります)、韓国人運営者はそのあたり上手な対応をしています。

 

 作成の動機はともあれ、日本に害を加えない韓国人が相当数出てくることについては僕も肯定したいと感じています。

 特に驚くのは大阪城や熊本城に積極的に行き、それぞれを否定しないことです。羽柴秀吉や加藤清正は韓国人にとって仇敵であり、これまでであれば全否定されるのですが、「それはそれ、これはこれ」という人間もそれなりにいることに驚きました。

 

 但し、日本人によくしてもらい、男女にかかわらずやたら感激の涙を流すのはうさん臭くて理解ができませんけどね。

 

 もちろん80年代、90年代に思春期を過ごした「反日ごりごりの人間」はなかなか考え方を変えられないでしょうけど、今の若い人たちがその世代の大人(親)をあえて呼び、一生懸命日本のいいところを説得のするような口調で話すうちに対象者が真の日本の姿を見て肯定的な言葉を思わず口にするものがupされたときは驚きました。

 

 その中でも、がちがちの反日世代の人々が「そういえば、自分の親は日本人は自分たちをいじめなかったと言っていたなあ」という言葉をポロリと言い始めたには、1950年代後半から2000年付近までの徹底した反日教育を刷り込まれたことにより、世界一、二位を争う「反日モンスター集団」が出来上がったということを認識しました。

 

 文政権までの反日主義に韓国人自身も疲れ切ったのもあるのだと思いますが、今後政治的にどのような動きになるかはまだわかりません。

 いつも僕は記載しますが、「振り子」は必ず左右に揺れます。左に揺れれば、次は右に行き、右に行けば左に振られます。

 

 台湾のように地政学リスクを抱えていると中国という共通の敵がある限り、米国の同盟国でもある日本と穏便にあるいは強力に絆を強めることで自分たちの生きる道を探るという考え方に至るのだと思っています。

 

 長らく親日的な教育を受けてきたのと統治下の日本の優れた施設が残っているのを目の当たりにして、いきなり反日的になるとは思いませんが、仮に中国との関係が対立関係ではなく、香港を英国が統治してきたときの「中国=香港関係」が築けていたら、もしかすると日本との関係は現在のような蜜月関係ではなく、もう少し異なった状況になっていたかもしれません。

 岸信介が首相であった頃から、一貫して台湾と良好関係を持ち続ける人間が自民党内に居続けたことも今の日台関係を築けているのではないかと推測されます。

 

 さて、日韓関係に戻りますが、韓国側からは慰安婦問題について新たな対立措置を取る行動には出てきていません。

 ドイツの慰安婦像も向こうの裁判所で撤去の判決がくだり、その旨を現地のコミュニティに通知しており、これに対し、従来支援をし続けていた韓国政府がどのような行動を取るでしょうか。

 現地の韓国コミュニティは何への使命感かわかりませんが、反日行動をいつまでも続けています。

 

 僕は韓国の本気度を見るのはやはりソウルの慰安婦像の行方です。現在日本大使館が建設できない理由として日本大使館前に建てられた慰安婦像が障害の大きな理由だと思います。加えて構造物の高さに対しても周辺に高いビルがあるにもかかわらず6階までと嫌がらせのような制約を課していますが、これらが除かれると逆に日本大使館を建設しない理由がなくなり、ここが日韓関係のスタートになるのではないかと思っています。

 慰安婦像を撤去はしないにしてもウィーン条約を守る観点から移動することは可能だと思いますが、行動に出るのにはまだ時間を要しますが、今の若い人たちが主導する時期になれば、すんなりと行われる時期はあるかもしれません。

 

 しかし今のところ、歴史問題に固執する人間が韓国に相当数いますし、米国政府からまるで信用されていない李大統領が国内的にも政権運営で求心力をなくした場合、節操のないこの大統領が自分の人気取りのため、強い反日行動に転換することは簡単に起こりえます。

 日韓基本条約の精神を理解したがらない人間がいつでも動き出す背景は残っています。

 

 日本が追加して謝るということは、日本国民が許しませんが、僕が考える転換期はやはり日本大使館建設のタイミングだと思っています。

 このタイミングで韓国が仕掛けてくるのは天皇陛下の韓国御訪問打診です。先進国だけでなく、中国、東南アジアにも陛下は御訪問されており、いまだに韓国には御訪問されていません。かつて李明博(イ・ミョンバク)元大統領が、日本との間でかねて懸案になっている天皇陛下の訪韓に関し「訪問したいのであれば、(日本の植民地支配からの)独立運動で亡くなった方々を訪ねて心から謝罪するのならよい」と述べていましたし、ぶさいくな顔で超有名な文喜相(ムン・ヒサン)元国会議長で「陛下が韓国を訪問されたい」と勝手なことを言っていました。

 

 韓国社会の「天皇」に対するスタンスを最も端的に示しているのは、「日王」という単語です。近年韓国では日本国天皇について話題にするとき「天皇(チョンファン)」という単語ではなく「日王(イルワン)」という単語を使用していますが、あまりそのことが話題にのぼらなくなっています。

 

 わからない方に補足しておくと、海外では天皇は「皇帝_Emperor」と表記されています。皇帝は一人しかおらずその下に「王_King」が存在します。

 中国の宗主はEmperorで、朝鮮半島の支配者はその下にいるKingという歴史です。

 日中間は、聖徳太子の時代に「日出処の天子から日沈むところの天子」に書状が出されました。

 ここで日中は並列となり、それを世界が認知し、天皇の位置付けは皇帝_Emperorで定着していますが、韓国としては歴史的には朝鮮は日本に文化を伝えていた「中華思想」では上座に位置するという認識があり、朝鮮の弟分が日本で日本が中国と並ぶということを許せないこだわりから敢えて「皇」の文字をすげ替え「日王_日本の王様」という表現にしています。

 

 表立っては示していませんが、韓国の悲願は陛下の御訪問をいただき、「なんらかのお言葉」を頂戴することにあると思います。あわよくば、陛下と韓国大統領が同席する場合、韓国大統領が天皇陛下に対して、申し入れあるいは叱責を残すことをしたいと考えているのではないでしょうか。

 かつて、中国が昭和天皇訪中時に、江沢民があえて「金印」を渡そうとした歴史があります。これはかつて中国皇帝が卑弥呼に下知(上から下の者に対し)するのになぞられたものです。危うく受け取る場面になりましたが、外務省がかろうじて阻止しました。

 日本側としては、きちんと天皇として認識いただくことに加え、韓国側から訪問にあたって謝罪することを要求しないことが必要と考えます。

 陛下が訪問する先で万が一、元慰安婦だの自称徴用工などが予定外に現れたりし、トランプ大統領に行った時のようなハプニングがあれば、その後は収拾がつかなくなることは必然です。

 

 但し、現在の陛下は思いやり深い方ですから、お父上の上皇様の行動をご覧になっておられることから、韓国側に対して一定の御配慮されたお言葉を必ず述べられと思います。但しそのためには当然韓国側の覚悟があってのことです。歴史問題で「完全に不可逆的行動」を担保する行動が必然だと考えています。

 

今までショパン国際コンクールで入賞した日本人の方々

第5回1955年 第10位 田中希代子(たなかきよこ)(1位 ハラシェビチ)
第7回1965年 第4位 中村紘子(なかむらひろこ)(1位 アルゲリッチ)
第8回1970年 第2位 内田光子(うちだみつこ)第8位 遠藤郁子(えんどういくこ)(1位 オールソン)
第10回1980年 第5位 海老彰子(えびあきこ)(1位 ダン・タイ・ソン)
第11回1985年 第4位 小山実稚恵(こやまみちえ)(1位 ブーニン)
第12回1990年 第3位 横山幸雄(よこやまゆきお) 第5位 高橋多佳子(たかはしたかこ)(1位 該当者なし)
第13回1995年 第5位 宮谷理香(みやたにりか)(1位 該当者なし)
第14回2000年 第6位 佐藤美香(さとうみか)(1位 ユンディ・リ)
第15回2005年 第4位 山本貴志(やまもとたかし)、関本昌平(せきもとしょうへい)(1位 ブレハッチ)

第21回2021年 第2位 反田恭平(そりたきょうへい)、第4位 小林愛実(こばやしあいみ)(1位 ブルース・リウ)

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アジア人の優勝者

ダン・タイ・ソン(ベトナム)1980、ユンディ・リ(中国)2000、チョ・ソンジン(韓国)2015

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 ショパン国際コンクール2025(第22回)第三次予選が今展開されています。

 日本人の3人の挑戦者が残っています。牛田智人さん(25)、桑原志織さん(30)、進藤美優さん(23)ですが、このコンクールは本当に過酷ですね。

 多くのコンクールがありますが、作曲家の名称が付いた由緒あるコンクールはチャイコフスキー国際コンクールとこのショパン国際コンクールでしょうか。エリザペートを加え世界三大コンクールと呼ばれているそうですね。

 

 第三次予選は20人残っており、中国が最多の6人で地元ポーランド人と日本人が3名ずつということですね。

 3人の方々には無事弾き終えて最終予選に向かっていただきたいです。僕自身はショパンがとりわけ好きというわけではないですが、日本人からいつか優勝者が出てくれたらいいなぐらいを思っています。

 

 アジア人の優勝者は今まで3人ですね。今回も中国勢(中国人と中国系)はすごいですね。

 ショパンコンクールは関係ないですが、ユンディ以外にランランやユジャワンと個性的で頂点に立つピアニストが輩出されます。今年も若干16歳で登場しているのがTianyao Lyu、 Yifan Wu 。二人もいますね。映像でも見ましたが、二人とも凄いテクニックだけでなく表情が落ち着き払っています。天才がいるところにはいますね。

 特にTianyao Lyu(ティアンヤオ・リュー)の落ち着きは恐ろしいです。この歳で上位入賞しそうです。

 

 ユンディに続き中国人になるのかそれ以外になるかどうでしょうかね。

■晴海フラッグで横行する中国人グループによる“違法民泊”や“白タク” グループ代表は直撃に「警察呼べよ」「やってるよ、何?」「家賃は月600万円だよ」と開き直り(記事)■

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マネーポスト

東京五輪の選手村を改修したマンション群「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」で異変が起きている。規約上民泊が禁止されている晴海フラッグでは、組織化されたグループの運営する「違法民泊」や「違法白タク」が横行しており、さらにはマンション内でリネンサービスやレストランなどが、中国人観光客向けビジネスとして展開されている。従事するのはいずれも中国人か中国系の人々だ。チャイナタウン化した一帯では住人との間でトラブルも続出。客待ちをしている白タク運転手の路上喫煙を注意した住人が唾を吐きかけられる事案も発生したという。

 晴海フラッグには10前後の違法グループがあるといわれており、なかでも有力グループの1つと目されているのが中国系企業Z社だ。前代表は中国人、現在の代表X氏は日本人名だが、不動産関係者によれば「X氏は中国系で、中国語と日本語を話す」という。ジャーナリストの赤石晋一郎氏が、X氏を直撃した。  * * *  鋭い目つきに長髪という出で立ちのX氏は、中国語訛りの日本語で質問に答えた。 ──Xさんが違法民泊をしていると聞いている。 「誰に聞いてるんですか? 誰誰誰誰? だから部屋番号とか名前は? 証拠は?」 ──違法民泊をしている? 「なんでお前に答えられなきゃいけないの。法律違反だと言うなら警察呼んできてよ。警察呼んで。呼んで!」 ──白タクはやってますか? 「やってるよ。何?」 ──法律違反ですよ。 「お前が決めるんですか。警察官の令状が出てきてからちゃんと来てよ。お前はダメだよ」  X氏は苛立った様子で筆者を何度も小突いた。

──暴行になりますよ。 「今、暴行してるよ。警察呼んでよ。暴行したよ。だから何? バカじゃねえのお前。月600万だよ、(合計した)家賃は。その600万で民泊経営してると思ってんのお前? それ儲かると思ってんのお前?」 ──ではなぜ部屋を借りているんですか? 「なんでお前に教えなきゃいけないんですか!」 ──違法行為だからです。 「違法行為は警察に通報しなさいよ。馬鹿野郎! 警察の令状が出てきたら、警察が来たらもちろん答える」 ──実際、捜査を受けていますよね? 「受けてないんですよ。バカなの? お前頭悪いんだな。頭使えよマジで。(月額)60万の部屋借りて民泊に使うんですか? 経営者として失格だね」 ──借りた部屋で何をしてるか説明できれば疑惑は晴れる。 「別に俺、疑惑は晴らすつもりはないんですよ。一般人がドライバー持つことはダメですか? たくさんの部屋持ってじゃダメですか? 法律違反ですか? 自分で勝手に疑惑してしろよ、お前!」  そう吐き捨てるとX氏は立ち去った。白タクの運営や多数の部屋の管理は認めたものの、違法の可能性を指摘すると「警察に通報しなさいよ」と開き直るのだった。 

 

 * * *

 

  マネーポストWEBの関連記事《【現地レポート】晴海フラッグの10月国慶節パニック 中国人による“違法民泊”や“白タク”が横行し、住人は自警団を結成 違法グループ代表は「警察呼べよ」と開き直り》では、中国人による違法行為が横行する晴海フラッグの現状をレポートするとともに、晴海フラッグの開発・販売に携わった三井不動産、三菱地所、野村不動産の見解を紹介している。

赤石晋一郎(あかいし・しんいちろう)/ジャーナリスト

晴海フラッグで横行する中国人グループによる“違法民泊”や“白タク” グループ代表は直撃に「警察呼べよ」「やってるよ、何?」「家賃は月600万円だよ」と開き直り(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース

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 私の考え

 赤石さんによる秀逸の記事が出されました。

 具体的な行為について記載されています。

 

 日本に在住する中国人グループにより組織的な違法な在留組織が暗躍していたのは聞きましたが、今後さらに増加するだけでなく、東京だけでなく、この動きは地方観光都市に広がっていくと考えて良いでしょう。

 

 この話の流れは、在日本中国組織が中国人ツアーを応募させるのですが、集団できた中国人たちは日本の空港に来て中国人が運営する白タクが待ち構え、中国資本の観光バス、中国人が所有する白ナンバーバスを活用して直接、民泊に向かいます。

 

 上記の晴海フラッグといった施設ですが、港区周辺のマンションも利用されています。特に日本は総合所得制度を実施しており、中国富裕層はタワーマンション等を所有していますが、日本に高額納税(税金を逃れるため)しないために日本での在住を暦年で183日以下にし、それ以外は中国本国あるいはアジアの避暑地を渡り歩いています。

 

 そこで、日本に在住していない期間は、他の中国人資本の会社に所有マンションを委託管理させ民泊利用させ、副収入を得るという事例が散見しています。

 

 既に日本に存在するホテルでに宿泊を回避させ広範に裕福な中国人にやり、景観の良さに加え、アクセスの便利さと自由度から代理宿泊所に変貌しているようです。

 

 さらに大きな問題になっているのが、このような民泊には売春婦が往来することもあり、日本において、日本の法律が及びにくい中で違法行為を重ね、中国経済を回す行為を行っています。

 ここでは、晴海が例に上がっていますが、大阪西成の天下茶屋は、中国資本による民泊特区にすらなり、既存に在住の日本人たちがどんどん追い出され始めています。


 日本訪問をする中国観光客たちは、観光にあたっても、上記のような手段でに加え中国資本が関わるレンタカー会社を活用あるいは白タクまがいで運転だけが在日中国人により移動し、主に中国資本のレストランを利用し、中国資本のみやげもの屋に寄り、日本を利用し、中国人社会で経済が還流する仕組みを形成させています。

 

 一方日本に一定期間在住する中国人富裕層の一部にはビットコインをはじめとする暗号資産への大規模投資も行われていて、一定期間日本に在住する中国人の利益はどこにも課税されず脱税状態で日本に生活する輩が存在しているということです。

 

 この暗号資産(仮想通貨)は、銀行預金、株資産、不動産、金・銀といったは資産とは異なり把握する術もなければ取引先(販売所・取引所)との紐づけもむずかしく、住みやすい日本を利用し実質「中国が居座る状況」にあります。

 

 現在、このような「チェーン・システム」都心を中心に展開していますが、いずれ地方にも及んでいくことは必然です。

 このような「連続的な違法行為」や「身勝手なシステム」は自警団だけではとても対応できません。彼らの組織は下手をすると暴力団以上の「問題ある仕組み」が既に構築されていると考えるべきです。

 

 日本の法律に精通した人間が指南し、違法行為だけでなく違法行為すれすれの隙間を駆使し、悪徳対応を展開していると理解すべきです。

 日本が行うべきことは日本政府が「悪徳中国人対策チーム」を立ち上げ、まずは法律的に縛り上げるシステムを省を超えた横断的対応を行う必要があります。

 彼らの恐ろしいのは闇組織と結託することが非常に多く、日本のように性善説にたって行動する社会で自分たちの勢力を拡大し「悪貨が良貨を駆逐する」ことを行っていくということです。

 

 

 

 

 

■ 横田めぐみさん「死亡確認書」の筆跡と似ている「まさかの人物」…蓮池薫氏が語る北朝鮮の偽装工作(記事) ■

ダイアモンド

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 2002年、北朝鮮は「拉致被害者8人はすでに死亡した」と発表し、横田めぐみさんについても「自殺」とする死亡確認書を提示した。だがその文書には、拉致被害者・蓮池薫さんが見覚えのある筆跡が記されていた。拉致被害当事者である蓮池さんが、北の工作の裏側を語り尽くす!

※本稿は、蓮池 薫『日本人拉致』(岩波書店)の一部を抜粋・編集したものです。

 

● 北朝鮮は「死亡確認書」に 罠を仕掛けていた  

 横田めぐみさんについて北朝鮮当局は、2002年9月、日本から事実調査チームが派遣された段階で、平壌49号予防院(精神科病院)で発行した「死亡確認書」、めぐみさんの元夫である韓国人拉致被害者金英男さんが横田滋さんご夫妻に宛てて書いたとされる手紙、拉致されてから「死亡」に至るまでの生活経緯の「報告」などを日本側に提示した。  

 

 このうち、「死亡確認書」には、作成者である「平壌49号予防院」との施設名と印が下欄にあり、その上に、(1)名前:リュ・ミョンスク(2)性別:女(3)生年月日:1964年10月5日(4)死亡日:1993年3月13日(5)住所:平壌市順安区域大陽里 職種:扶養、などと記されている。

  

 めぐみさんの北朝鮮での偽名は、もともとリュ・オクヒだったが、1987年11月に起きた大韓航空機爆破事件の犯人・金賢姫が日本人拉致被害者から日本語を教わったことを自供して、日本で大きく騒がれたあとに、(1)のリュ・ミョンスクに変えられた。  このとき私の妻(編集部注/筆者の妻は拉致被害者の奥土祐木子さん)も名前が変わったが、金賢姫による秘密流出を恐れての措置だったと考える。私たちは何かの手続きをするときは、いつもこの偽名を使っていた。

 

 (3)の生年月日は、めぐみさんの誕生日である。拉致被害者たちは、誕生日については、さほど秘密保持を求められていなかった。招待所(編集部注/拉致被害者や工作員を住まわせる施設)でも拉致被害者の誕生日には、担当の課長や指導員など複数の人が集まって小規模ながらパーティーが開かれていた。  

 

 したがって「死亡確認書」の(1)と(3)は、横田めぐみさんが「入院」したとされる当時に、対外情報調査部から平壌49号予防院に伝えられたとしてもおかしくはない。

 

 ● 最高機密「招待所の住所」を なぜ普通の病院が知っているのか?  

 しかし、(5)の住所は事情が違う。「死亡確認書」の住所欄には入院するまでめぐみさんが暮らしていたところ、すなわちそのとき私たちが住んでいた招待所の位置がそのまま記入されている。  

 

 49号予防院は、秘密警察である国家安全保衛部(当時)の管轄下にあったが、一般市民からも患者を受け入れていた。  一方、めぐみさんを含め私たちは、北朝鮮の中枢である朝鮮労働党中央委員会直属の対外情報調査部によって秘密裏に管理されており、その所在情報は最高機密に属する。よって私たち自身も子どもたちの学校などに出す書類の住所欄には、指導員によって教えられた平壌市内の架空の住所を書き込むように指示されていた。

 

  こういう状態で、対外情報調査部が一般民間人とも接触のある49号予防院に招待所の住所をそのまま伝えることは経験上、絶対にありえない。

 

  「死亡確認書」にこの住所が書き込まれたのは、入院したとされる1994年段階ではなく、北朝鮮側の対日交渉における拉致問題対策が本格化したときであり、目的は一連の「証拠物」の信憑性を高めるためだったと考えられる。 

 

 というのも、大陽里の招待所地区は、日朝首脳会談が開かれる2年前の2000年には廃止されて建物だけになっていた。機密の対象ではなくなったこの地区を、北朝鮮当局は、「証拠物」として捏造工作に利用することにし、めぐみさんの「死亡確認書」によって招待所の位置を示したうえで、2002年9月末に北朝鮮を訪れた日本の事実調査チームに、この地区を「拉致被害者の関連施設」として視察させたのだ。

 

 すなわち「死亡確認書」で布石を打ち、実際の視察で自らの報告の「一貫性」を印象付けようとしたと思われる。 

 

● ころころ変わる死亡日が 信憑性の低さを物語る 

 この経緯は横田めぐみさんの「死亡確認書」の作成に、平壌49号予防院が主体的には関与していなかったことを示している。 

 

 49号予防院の不関与は「死亡確認書」の(4)、「死亡日」をめぐる矛盾によって、より明確に確認できる。 

 

 「死亡確認書」には、「死亡日」が1993年3月13日とある。やはり北朝鮮側が提示した横田めぐみさんの元夫、金英男さんからの横田ご夫妻宛の手紙にも「幸せな生活を送っていたところ、1993年突然、病気でめぐみを失うという不幸が襲ってくるとは誰が想像することができたでしょうか」と書いている。 

 

 しかし、実際、めぐみさんは1986年秋から94年3月まで私たちとともに、大陽里の招待所地区で暮らしていた。  そして、この事実がのちに公表されると、北朝鮮側は、2004年11月、金英男さんのコメントとして「自分が錯覚していた。(死亡時期は)94年3月だった」と修正してきた。 

 

 「不幸に襲われた」と悲しみを表していた元夫が、妻の「死亡日」を錯覚するということ自体考えにくいことではあるが、それより大きな矛盾は、平壌49号予防院が自らの入院患者のこととして記入した「死亡日」が、元夫によっていとも簡単に覆されている点である。 

 

 これはめぐみさんの「死亡日」記入についても、平壌49号予防院が関与していないこととともに、横田ご夫妻宛の手紙の作成にも金英男さんが直接関与していない可能性を示している。 

 

● 死亡確認や手紙の筆跡は あの男と一緒だった 

 めぐみさんの住所や「死亡日」を含む「死亡確認書」、そして横田ご夫妻への手紙を作成したのは誰なのか。  私は、最も多くの日本人を拉致し、しかも工作員の逮捕などによって拉致事件の存在を世界に露呈させた責任を問われ、日朝交渉時に拉致問題対応を負わされた、対外情報調査部の関係者たちであると考えている。

 

 その根拠の1つは、金英男さんからとされる手紙の筆跡が、私が非常に見慣れた対外情報調査部の、チェ・スンチョルという人物の筆跡と酷似していることである。  

 

 実際、この手紙の筆跡について2006年6月に日本の民間団体から疑問が提起されると、金英男さんは翌7月、平壌での記者会見においてこの手紙が代筆によるものであったと認めた。

 

  党中枢機関である対外情報調査部が、肝心かなめの日にちを間違えるといった、単純かつ重大なミスをおかすのかという疑問もあるが、私は十分あり得ることだと考える。

 

  1994年3月、めぐみさんを病院に連れていった担当者はチェ・スンチョルである。日朝交渉の目まぐるしく急速な展開のなかで、直接の担当者が8年前の自分の誤った記憶をもとに、「死亡確認書」の「死亡」時期を決め、それに基づいて横田ご夫妻宛の手紙を書いた可能性が高い。

 

  ましてや、その当時彼は、めぐみさんの入院の経緯を知っている私たちが、最終的に日本に帰り、事実を明らかにするとは思ってもいないはずであるから、慎重を期して確認する必要性は感じていなかっただろう。 

 

● 元対日工作員チェ・スンチョルが 事件解決のキーパーソンになる

  私は、「死亡確認書」の内容もそうだが、横田めぐみさんが最初から平壌49号予防院に入院したとされていることについても否定的にみている。 

 

 私たちは1994年3月に横田めぐみさんが平壌ではなく、平安北道義州にある49号予防院に入院したと、チェ・スンチョルから直接聞いた。

 

  彼は当時、私たちが属していた対外情報調査部傘下の100号資料室(資料室とは、一線を退いた、外国語に堪能な工作員たちが外国語資料を翻訳したり、若い工作員に外国語を教えたりする対外情報調査部の附属機関である)の研究員だったが、もとは対日工作員で1978年7月に新潟県柏崎市の海岸から私たちを北朝鮮に拉致していった張本人である。

 

  北朝鮮で知り得たところによるとチェ・スンチョルは、私たちを拉致して北朝鮮に入ったあと、数カ月間招待所を回りながら私を含む日本人拉致被害者たちに朝鮮語を教えたりしていたが、1979年に入って日本に再派遣された。

 

 しかし、正体が発覚して工作を続けることができなくなった彼は、再び北朝鮮に戻って再起を図っていたがかなわず、最終的に研究員として100号資料室に配属されたのだった。  100号資料室で彼は、資料研究・翻訳作業などを行なう傍ら、私たち日本人拉致被害者たちを管理するという役割を任されていた。彼がめぐみさんの入院に付き添うことになったのは、そういう理由からだった。

 

  1994年3月中旬のある日、私の妻に見送られるなか、チェ・スンチョルは運転手付きの車にめぐみさんを乗せて義州に向かうと言って出発し、数日後に戻ってきた。

 

  そして、病院まで遠くて途中道に迷いそうになったことや、入院先の病院の施設は思ったより良く、テレビもあったということ、担当の看護師がやさしそうな人だったことなどを、具体的に私たちに話したのを覚えている。 

 

● 義州に入院した横田さんの 足取りを不自然に修正 

 しかし、めぐみさんが義州の49号予防院に入院したはずだという、私たちの証言がやはり帰国後に伝えられると、北朝鮮当局は、めぐみさんが義州の病院に入院するために招待所を出たのは事実だが、急に方針が変わって翌日、急きょ平壌に戻り、平壌の49号予防院に入院したと修正してきた。

 

  チェ・スンチョルの話には、めぐみさんを途中で平壌に連れ帰ったなどという内容は一切なかったし、当時、彼が私たちにめぐみさんの行き先を隠す理由も思い当たらない。

 

  私は、のちに平壌49号予防院に移された可能性はゼロではないにしろ、1994年3月の段階では、めぐみさんは義州の49号予防院に入院したと確信している。

 

  なぜ北朝鮮当局は、めぐみさんをたった1日で義州から平壌に連れ戻したという、交通も通信も不便な北朝鮮では不可能に近い、不自然な主張をしたのだろうか。

 

  1ついえることは、めぐみさんが一時的にも義州の病院に入院したことにしてしまうと、平壌49号予防院に入院してすぐに「死亡」したという基本の筋書きが崩れてしまうからだ。

 

 さらに、そこまでして北朝鮮当局が平壌の病院にこだわった理由は、日本側にめぐみさんの「死亡」を受け入れさせるための「証拠づくり」には、遠くの義州より、平壌のほうがはるかに有利だと考えていたためだと思う。現に平壌49号予防院が、日本の事実調査チームの視察対象となった。

 

  以上のように、2002年9月に提出されためぐみさんの「死亡」に関する「証拠物」は、病院や元夫といった直接の当事者によるものではなく、対日交渉において拉致問題対応を担当した、チェ・スンチョルを含む対外情報調査部の主導のもと作成されたものと考えられ、その過程で重大な矛盾を露呈させているのである。

蓮池 薫

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<私の意見>

 この内容が、わざわざ現在記事になることはよくわかりませんが、北朝鮮の拉致問題は現状で「全く風化」しているのは間違いないです。

 北朝鮮の沈黙によって、全く新たな情報を得られませんし、北朝鮮と日本にある朝鮮総連がどのような関係で維持しているのかもわかりません。藤本健二氏の動向も不明の状況になっています。

 

 この件に関して北朝鮮は日本と交渉する「題材(拉致被害者)」が皆、お亡くなりになるまで沈黙を続ける覚悟ではないでしょうか。

 

 横田めぐみさんは金正恩の幼少期に関わっていた情報もありますし、藤本氏も同様で、金正恩自体が自分に関する情報を一切出さないためにすべてを封印することに舵を切ったと考えてよいでしょう。

 現状で、北朝鮮国内がどのような統制になっていること自体、情報が少なくなっており、韓国のドラマを見た未成年の方々が公開処刑された情報が流される程度で、経済運営もわかっておらず日本政府も全く動きがとれない状況になっています。

 

 拉致被害者についてもですが、多くの工作員たちの多くも高齢になり死亡し始めており、拉致問題はいよいよその内容すらわからなくなっていくのではないでしょうか。

 北朝鮮国内の「対日工作部署」が存在しているのかも不明ですし、対日工作の窓口であった「朝日国交正常化交渉担当大使」の宋日昊(ソン・イルホ)自体の動静もはいってきません。1955年4月生まれの彼は現在70歳になりますが、まだ現役なのか、引退したのか、さらに粛清されたのかもわかりません。

 

 2002年に死亡したと発表して23年が経過し、北朝鮮内において拉致の内容全容を知る人間もほとんどいなくなり始めておりこの問題は危機的状況です。

 横田めぐみさんは1964年10月5日生まれでいらっしゃり、5日前に御存命なら61歳のお誕生日を迎えられています。

 また、曽我ひとみさんのお母様である曽我 ミヨシさんは1931年(昭和6年)2月28日生まれで存命していても94歳ですから、あの北朝鮮で健康でおいでになるのは非常に困難な時間に陥っています。 

 

 北朝鮮政府はというより金正恩により封印された「日本人拉致問題」は歴史の中に消されそうになっています。

 スパイ防止法すら成立させられない日本が北朝鮮と本気で交渉する、あるいは圧力をかけられる状況ではありません。

 

 今回の記事も、めぐみさんの誕生日を多分御存知の編集者が「拉致問題を忘れないで」という意味で出されたと思うのですが、新しい題材が出せず蓮池 薫さんの著書から抜粋して情報を出したのでしょうね。

 

 

<東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール定期公演>

2026年1月25日(日)15時開演

第1027回定期公演

レスピーギ/ピアノと管弦楽のためのトッカータ*
マーラー/交響曲第1番「巨人」

ピアノ:五十嵐薫子*

指揮:アンドレア・バッティストーニ

 

2026年2月23日(月・祝)15時開演
第1029回定期公演

ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番*
メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」

ヴァイオリン:岡本誠司*

指揮:チョン・ミョンフン

 

2026年5月17日(日)15時開演

第1031回定期公演

シューマン(バッティストーニ編)/「子供の情景」(世界初演)
マーラー/交響曲第4番

指揮:アンドレア・バッティストーニ
 

6月21日(日)15時開演

第1033回定期公演

モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲
モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番
モーツァルト/交響曲第40番

指揮・ヴァイオリン:ピンカス・ズーカーマン

 

2026年7月26日(日)15時開演

第1035回定期公演

ビゼー/歌劇『カルメン』(演奏会形式)

<歌手等未定>

指揮:チョン・ミョンフン
 

2026年8月11日(火・祝)15時開演

第1036回定期公演

リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」 外
指揮:小林研一郎

 

2026年10月18日(日)15時開演

第1038回定期公演

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲*
ベートーヴェン/交響曲第7番

ヴァイオリン:マキシム・ヴェンゲーロフ*

指揮:チョン・ミョンフン

 

2026年11月15日(日)15時開演

第1039回定期公演

プレトニョフ/14の音楽的記憶(2024)
チャイコフスキー/交響曲第4番

指揮:ミハイル・プレトニョフ

 

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<東京交響楽団 サントリーホール定期公演>

2026年4月26日(日) 14時開演

第739回定期公演

 シューベルト/交響曲第7番「未完成」

ブルックナー/交響曲第6番

指揮:パブロ・エラス=カサド

 

2026年5月16日(土)18時開演

第740回定期公演

 ベートーヴェン/交響曲第1番

マーラー/交響曲第1番「巨人」

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ<音楽監督就任披露>

 

2026年6月13日(土)18時開演

第741回定期公演

ベートーヴェン/交響曲第8番 

ラフマニノフ/交響曲第2番

指揮:オスモ・ヴァンスカ

 

2026年6月27日(土)18時開演 

第742回定期公演

デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」

グノー/歌劇「ファウスト」から"ワルツ" "バレエ音楽"

メンデルスゾーン/序曲「静かな海と楽しい航海」

ブラームス/運命の女神の歌 

ブラームス/アルト・ラプソディ

カウンターテナー:藤木大地*

指揮:沖澤のどか 

合唱:東響コーラス

 

2026年7月18日(土)18時開演

第743回定期公演

ブラームス/交響曲第3番

ドヴォルザーク/交響曲第7番

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ

 

2026年8月22日(土)18時開演

第744回定期公演

角野隼斗/ピアノとオーケストラのための小品*(仮題・世界初演)

カプースチン/ピアノ協奏曲第4番**

ベルリオーズ/幻想交響曲

ピアノ:角野隼斗* **

指揮:ピエール・ブリューズ 

 

2026年9月19日(土)18時開演

第745回定期公演

シュミット:オラトリオ「7つの封印の書」<東京交響楽団創立80周年記念>

テノール(ヨハネ):マキシミリアン・シュミット 

バス(神の声):フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ 

ソプラノ:クリスティーナ・ランツハマー 

メゾソプラノ:カトリオーナ・モリソン  

テノール:パトリック・グラール 

バスバリトン:クレシミル・ストラジャナッツ 

オルガン:大木麻理  

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ 

合唱:東響コーラス 

 

2026年 10月11日(日)14時開演

第746回定期公演

J.S.バッハ(齋藤秀雄編)/シャコンヌ

ショスタコーヴィチ/交響曲第10番

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ

 

2026年11月28日(土)18時開演

第747回定期公演<ユベール・スダーン80歳記念>

ブルックナー/テ・デウム 

モーツァルト/レクイエム

ソプラノ:森麻季  

アルト:金子美香 

テノール:福井敬  

バス:与那城敬 

指揮:ユベール・スダーン

合唱:東響コーラス

 

2026年12月12日(土)18時開演  

第748回定期公演

三善晃/祝典序曲 

芥川也寸志/チェロとオーケストラのためのコンチェルト・オスティナート

ブルックナー/交響曲第0番

チェロ:宮田大

指揮:下野竜也

 

特別演奏会「第九_2026」

2026年12月28日(月)18時30分開演  サントリーホール 

2026年12月29日(火)14時開演  サントリーホール

ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱付」

<歌手調整中>

指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ

合唱:東響コーラス 

 

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 さてこの数週間に在京オーケストラで僕が定期会員になっているオーケストラの2026年公演が発表になりました。これ以外にNHK交響楽団の2026~2027年公演(9月~6月)も公開になりました。

 

 次のシーズンは東京交響楽団が80周年、NHK交響楽団が100周年として企画を出しています。NHK交響楽団については改めてupしたいと思うのですが、個人的な期待がすかされました。東響とN響で共通する大曲がシュミットのオラトリオ「7つの封印の書」というのは驚きでした。同じレア曲を同じシーズンでやります。

 

 さらにN響は同シーズンにバッハのマタイ受難曲もやります。この曲は先日東京soがノットさんと演奏したばかりで重なった感じでした。

 周年に合唱を用いた大曲の企画はするんだろうなと思っていましたが、個人的にはシェーンベルクの「グレの歌」を演奏してくれないかなと思っていたのですが残念ながら実現しませんでした。

 

 東京フィルはかつて尾高さんでやりましたし、東京soも音楽監督に就任してしばらくにノットさんで演奏していましたね。

 

 さて、東京フィルですが、来シーズンの演目にほっとしました。

 定期演奏会スタイルの曲として十分にそろいましたし、ミラノスカラ座の尾安岳監督なるチョン・ミョンフンが3度公演をつとめ、さらに「カルメン」までやってくれます。メンデルスゾーンの「スコットランド」も大好きな曲なので個人的には大満足です。本当にうれしいことです。

 

 バッティストーニもマーラーの第7番に続き、第1番、第4番を演奏します。

 整った演奏会を展開していただけそうなので良かったです。

 ズーカーマンは昨シーズンに続きモーツァルトをしますね。小林さんも久しぶりの定期公演への登場になります。シェエラザードをやるのですか。結構音を動かされるのでしょうね。

 

 一方東京soですが、ノットさんが去られロレンツォ・ヴィオッティが最初のシーズンから結構登場されますね。以前東京soで聴いた演奏はオーケストラを詰めたり、煽ったりする演奏ではなく、おおらかな演奏だったように記憶しています。

 イケメンの指揮者でもあるので女性ファンが結構ホールにお越しになるのではないでしょうか。

   ヴィオッティは就任後ショスタコーヴィチの第10番をやりますが、東京soはこの曲の演奏回数が頻繁に思います。現在では第5番よりも第10番が取り上げられることが多いです。12月の第九も聴いてみたいと思います。

 初年度は演目に一貫性がなく多種の曲目を選択しています。オーケストラの音の特性を確認することが目的なような気がします。

 

 ヴァンスカも今シーズンに続き登場しますが先シーズンも東京soをうまくさばいていて相性は悪くないと思います。加えてやっと定期公演に沖澤さんを迎えることができましたね。心待ちにしていました。

 

 スダーンは80歳になるのですね。ノットにより3年前にモーツァルトのレクイエムをやりましたが、再び演奏され楽しみにします。ヴィオッティが音楽監督になりヴェルディのレクイエムは将来彼が演奏してくれるように思います。

 

 ちなみにノットですが、来シーズンはこのオーケストラでは振らず、10月になんと都響で指揮を行います。N響でいずれ振るかなとは思っていましたが、いきなり都響ですか。ブルックナーの第6番をやりますが、東京soでうまくまとめていました。スクリャービンの交響曲第4番「法悦の詩」も振るようです。かつて東京soのコンマスをしていた水谷晃さんとも再演することになるようです。

 

 都響は東京poと新日本poを振っていたハーディングとも組んでいましたが、良い指揮者を次々と確保しますね。

 インバル、フルシャ、アラン・ギルバートに飽き足らずノットも登場させるのですね。

 高市早苗氏が自民党の総裁に選出されました。やっと石破 茂氏が去ってほっとしています。最近の高市氏は意識的に関西弁を強調するようになりましたね。

 あえて自己主張をする手段として関西弁を利用する当たり同じ奈良県出身の明石家さんまさんに通じるところがありますね。

 

 彼女は普段、共通語もしゃべっており、関西弁をしゃべる必要はないと思うのですが、注目を集めるための演出をしていると思います。さらに総裁に選出された瞬間、とてもいかつい顔をされていましたが、これもポーズのような気がします。マスコミに対してはいつも作り笑いを最初にしてから語っていますよね。石破氏がヘラヘラした顔をしていたのとはいかにも対照的です。「機を見て敏」「君主は豹変す」という行動ですね。

 

 「高市効果」として週明け147円半ばだったドルに対する円が一気に2円下落し149円半ば(本日10/6 午前中)になっています。

 さらに日経株価があれよという間に47,000円を超え、50,000円まで見えてきました。3万円台で低迷し4万円の壁がということを言っていた昨年とは大違いで、今の感覚としては50,000円のハードルがそんなに高くないと感じます。機関投資家に考えさせる相場にしなければ、現在の日本経済力はもっと高く評価されても良いと思います。

 6万円、7万円は向かっても良いのではないでしょうか。

 

 インフレが進んでいますから、当然株価は投資家の為だけでなく日本企業にとっても上昇する必要があります。

 

 さて標題にも掲げたことですが、もともと僕は金と日本株(商社、銀行、航空、自動車)だけを購入していて、新NISAで初めて信託投資(米国)をおこないました。

 新制度が開始されてまだ2年目半ばですが、ハイテク米国株の好調で、投資している皆さん同様とても良好な結果になっています。

 

   2025年9月末でNISA口座開設が2,696万口座と人口の1/5強になりました。まだこの程度なんですね。この中には口座開設し、資金が投入されていない休眠口座が結構あるように思います。金融庁が公表したデータによると、新NISA口座数は2023年末の約2,249万口座から、2024年末には約2,560万口座へと増加してきていました。実施前は2,100万口座程度だったので着実に増加傾向にあるのは間違いないでしょうね。

 

 僕自身も投資信託実施にあたっては何名かのYou Tuberの方々の動画を参考にさせていただき感謝しています。

 インフレが進む中、生活を豊かにするための投資は大切だという思いがあったのでご覧になっていただきたい方々を独断と偏見で選ばさせていただきました。

 今からお伝えする方々はとても言葉が優しく参考になるものです。

 You Tube収入は皆さんにとって大事なことですが、メンバーシップを集めず公開される方々は応援もしたくなります。

 

 インデックス投資を推奨するのではなく、SOXL(半導体の3倍レバレッジ)のようなレバレッジのかかったものや短期投資を推奨される方で投資時期や利益確定する時期を独自のお考えで示され、メンバーシップを積極的に掲げ、さらに価格まで変えて情報提供される方もいますが、そういう方を参考にすることはないと思います。ほとんど「占い」みたいなものです。

 

1 S&P500最強伝説さん

  S&P500最強伝説 - YouTube

  S&P500最強伝説サブ - YouTube

  投資信託されるのであればこの方「一択」で十分です。とても誠意があり、頭もよくわかりやすい動画です。毎週水曜、土曜の19時に動画更新し、非常に貴重な内容を提供してくれます。無駄な話がありません。

 

 投資先は「S&P500」と「NASDAQ100」でインデックス投資の良さを切々とお話しされます。タイミング投資の意味のなさとホールドの重要さを示されます。最近、退職されマイクロ法人を立ち上げられました。資産公開もされており、本当に優良な情報です。通常の動画は30~40分と見ごたえがあります。結局同じことをおっしゃっていますが、視聴者を飽きさせずいろいろな表現をされ毎回新鮮さがあります。

 

 サブチャンネルは平日の午前中ワンポイントのものを出されています。

 メンバーシップ(有料)を設定しないことも誠実さをうかがえます。You Tubeから登録十万人の「銀の盾」を送られています。

 

2 節約オタクふゆこさん

  節約オタクふゆこ - YouTube

  最近はいろんなところにひっぱりだこで御自分の動画配信はありませんが、過去の動画はいまだに優良です。

  特にネット口座開設(楽天等) の開設の仕方を丁寧に説明されており、これらの動画は多くの非投資家の参考になります。

  投資はオールカントリー(投資信託)一本。

  メンバーシップはありません。

 

 ともさん米国株投資チャンネル

  とも米国株投資チャンネル - YouTube

  とてもやさしい語り口で誠意があります。威張ることがなく、淡々と米国株について情報提供されます。毎朝6時台に前日結果(夏時間:日本時間当日朝5時、冬時間:日本時間当日朝6時終了)の解説を15~20分程度で行ってくれます。

 過激な言い方がなくとても安心です。

 投資は米国のインデックスと個別株、その他興味のあるもののようです。

 メンバーシップはありません。

 

4 岡三証券_岡元兵八郎さん

  岡三証券 - YouTube

  岡元兵八郎 - YouTube

  いきなり、証券会社ものですがとても勉強になります。毎月月末に1本動画をあげられます。2時間ぐらいの長時間ですが、非常に丁寧な説明で、米国経済の現況もよくわかります。株主総会でバフェットさんに直接質問をされたこともある方です。

 投資信託に加え、個別米国株の解説もあります。

 なお岡三証券はほかの方々も解説しているので、「岡元さん」を検索する必要があります。個人でも実験のように投資信託しており、十数種類に毎日少額の積み立てをおこない、インデックスは何を購入しても儲かる、必要なのは継続することが重要というのが持論です。

 メンバーシップはありません。

 

5 川田重信のありがとう米国株

  川田重信のありがとうアメリカ株式 - YouTube

  川田さんのものですが、結構癖はありますが、とても良い内容です。毎週日曜日の午前中に動画更新があり、とにかく米国株押しです。「株は米国にしかありません」と言い切り、世界株の60%が米国株でずっと右肩上がりに経済成長しているので米国株(投資信託)をしていれば資産を得られるということを言い続けています。

 投資は「S&P500」と「NASDAQ100」。

  インド株や新興国株のような流行株には肯定的ではないです。一過性のものという判断で「(投資者へ)言うこときかないねえ」とぼやくのがとても良いです。オルカンについても「S&P500」との比較に「どうでもいいけど米国株でいいんじゃないの」という言葉がやはり面白いです。オルカン派にはちょっと嫌味に聞こえるかもしれません。

 個別相談があります。

 

6 Dan Takahashi (Japanese)_たかはしだんさん

  Dan Takahashi (Japanese) - YouTube

  日系の米国人の方で、ウォール街で働いていた方です。

  まさに投資家で先見性があります。株、債券、国債、仮想通貨、コモディティ(金、銀、プラチナだけでなく広く)など幅広い投資の説明があります。不定期(大体午後)ですが頻繁に更新され参考になります。

 メンバーシップがあります。

 

7 ばっちゃまの米国

  ばっちゃまの米国株 - YouTube

  毎日(土日を除き)夕方更新。

  説明している存在感はないですが安定感があります。広瀬隆雄氏の話や米国の著名な投資家の話をからめ、状況をよく伝えてくれます。12~15分の動画で前向きの話をされ安心感があります。

 メンバーシップはありません。

 

8 ボゥの投資

  ボゥの投資 - YouTube

  ばっちゃまの米国株に似た感じです。やはり安定感があるが、存在感のないような投資です。嫌味なところがなく情勢の説明を淡々としてくれます。

  多少メンバーシップはあったかもしれませんが通常動画でほとんど完結しています。

  動画の最後に出る犬がとてもかわいいです。

 

9 鳥海翔の騙されない金融学

  鳥海翔の騙されない金融学 - YouTube

  学校形式での説明をされます。米国株というよりは投資はした方がいいよという啓発動画。ふゆこさん的なものです。

  相談が別途あります。最近本を出されたようです。

  50代、60代の方にも投資の必要性を説かれています。「マネーマシン」を持つことが大事という内容です。

 

10 ガーコちゃんねる

   ガーコちゃんねる - YouTube

   とても温和な話しぶりで安心して聴けます。投資だけでなく投資周辺の話もされます。メンバーシップはありません。

   ふゆこさん同様ネット口座の開設の仕方を丁寧に解説してされています。また、年金お話し等もされいろいろな引き出しを提供されます。

 

 

 

 

 

 

 

2025年10月5日(日) 15時開演 オーチャードホール

第1024回オーチャード定期演奏会 

 

バーンスタイン/『ウエスト・サイド物語』よりシンフォニック・ダンス
ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー*

<アンコール曲>

小曽根 真:オペレク


プロコフィエフ/バレエ音楽『ロメオとジュリエット』

ピアノ:小曽根 真*

指揮:チョン・ミョンフン

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

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 前日、東京フィルは新国立劇場でも演奏しています。新星日本交響楽団と合併したのが2001年でもう25年目となる団員は大幅に減少していると思うのですがその中でよくタイトな演奏を続けていると感心します。

 なお、先週、来年の定期公演の発表になりましたが、2026年シーズンの演目は大変に素晴らしいものです。2025年とは雲泥の差です。

 さらに、ミラノ・スカラ座の音楽監督就任が決定したチョン・ミョンフンが東京フィルとの関係を継続するというのに驚くとともに、定期公演でビゼーの「カルメン」(演奏会形式)まで演奏してくれます。ヴェルディのシリーズが終わり残念に思っていましたが来シーズンはほっとしています。改めてその内容はupしたいと思います。

 

 この日の定期公演はヨーロッパ公演をひかえてのものです。サントリー定期とオペラシティ定期は日程を多少置くという変則的なものです。

 小曽根 真さんを迎えますが、この人を見るといつも思い出すのがテレビ東京のシルベスターです。いつも年末から新年にかけ演奏し、12時にきっかりに終わらせるという企画ですが2009年年越し(16年前)をこの日の公演「ラプソディー・イン・ブルー」を井上道義さんの指揮で演奏しています。

 

 この年は「超伝説の演奏」で通常12時にぴったり演奏を終えるのですが、小曽根_井上コンビ優に10秒近く延びるという大失態を演じています。あの時の井上さんの苦笑が今も思い出されます。

 

 失敗の原因は井上さんではなく小曽根さんの自由奔放なアドリブ演奏だったということはいうまでもありません。

 

 さて、1曲目はバーンスタインの「シンフォニック・ダンス」です。

 このプログラムでヨーロッパ演奏に向かいますが、これらの曲に加えてチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を持っていきます。なんとなく軽量級だなとは思いますが、ブラームスやベートーヴェンよりずっと観客が楽しめ、悪い評価を軽減できるのかなというマエストロ考えではないでしょうかね。

 

 東京フィルは演奏会において重厚さは若干不足しているですが、軽妙さや柔軟さはとても優れているオーケストラだと思います。ポップな曲はとてもしっかり演奏できるオーケストラですね。

 バーンスタインでもそれが十全に表現できると思います。「指鳴らし」や「マンボー」の掛け声は楽しそうにされていました。ラプソディー・イン・ブルーと合わせ、たたみかけるリズム感のあるこれらの曲は素晴らしかったです。

 

 N響にはこのような思い切った楽しい音楽はなかなかできないでしょうね。ラプソディー・イン・ブルーではやはり小曽根さんがアドリブをやっていました。

 この方も楽しみながらやりますね。アンコール曲は自曲の「オペレク」でした。アンコールやる際も相変わらずパフォーマンスのオンパレードです。

 アンコールのためピアノのイスに座ると同時に拍手が終わると「急に拍手やめなくても・・・」とぶつぶいつ独り言のようにおしゃっていました。

 

 なお、私のとなりの女性客がやってくれます。音楽に合わせた「指トントン」攻撃。もう気になって音楽が聴けません。視覚に常に入ってくるのです。この行動は本当に勘弁してもらいたいです。とにかく音楽中に指や手を動かすこと、休憩時間に先の演奏音楽のサビを鼻歌で歌うことは本当にやめていただきたいです。拷問みたいなものです。

 

 休憩後プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。これは新国立劇場のピットでしょっちゅう東京フィルが演奏している十八番(おはこ)です。

 ミョンフン氏がどうのこうのしなくてもしっかり演奏できるもので楽しく聴きましたが、抜粋曲を定期公演で演奏されるのは素晴らしいものでもがっかり感があります。

 

 今月末にはヨーロッパに旅立たれますが無事演奏旅行が終わることを祈念しています。