滞納金の現状、、、 | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ

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兵庫県西宮市の若手市議、鷹野伸(たかのしん)の公式ブログ。1990年(平成2年)生まれ・35才、政党無所属、現在2期目。日々、地元・西宮を奔走しています!

市政報告チラシ第14号が完成し、先週から配布を開始しています!
ホームページにデータを掲載しておりますので、是非ご覧くださいませ。
https://takanoshin.jp/takanostyle/

 





≪TOPICS≫
◆生徒自身の手で、校則の積極的な見直しを!
◆滞納金の解消に向けた具体策を提案しています!
◆市立中央病院跡地の活用方針が公表されました!
◆たかのしんの政策、着実に進行中!

駅立ち&ポスティング、今回も頑張るぞー。

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この最新チラシにも掲載しているテーマですが、今回からは一般質問「滞納整理の強化」についてご報告してまいります!
私たち市民は、市に対して税金・保険料・施設使用料・学校給食費・市営住宅家賃などなど、様々なお金を納めています。
多くの方はルール通り適切に納めていますが、資力があるにもかかわらず納めていない悪質な滞納者が存在しているのも事実です。
こうした滞納金の総額は、2021年度決算で約42.7億円にものぼっています。

この現状は、歳入確保の意味でも、公平性の観点からも、大きな問題があります。
私は継続してこの課題に取り組んでおり、2021年3月議会における議員提出議案「市長専決処分事項の指定の件」も、その一環として提起したものでした。

※ご参考 2021/3/23「19対20」
19 対 20 | 西宮市議会議員・たかのしん公式ブログ (ameblo.jp)

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この度、私は収納対策本部(滞納対策を推進している会議体)だけでなく、実際に滞納が発生している債権の所管課にも一つずつヒアリングを行いました。
すると、まず見えてきたのが、他と取り扱いが大きく異なる債権の存在です。
市は、滞納整理の手法を統一するため「標準的な債権管理事務モデル」を導入していますが、その趣旨から大きく逸脱している債権所管課が発見されました。

それは、災害援護資金貸付償還金を扱う福祉総務課と、同和更生生業資金貸付元金等を扱う人権平和推進課です。
これらは、いずれも新規の貸付を終了し、長期間にわたって償還のみを受け付けている債権であり、その業務の特殊性は一定理解できるところです。
とはいえ、滞納整理の手法が他の部署に大きく見劣りする状況を放置することはできません。

災害援護資金貸付償還金では、滞納が発生してもすぐには督促を行っていません。
督促を行うのは未納が3か月間続いた場合で、その方法も電話が基本となっています。
督促状を送付しない場合があるなど、債権回収の一般的な感覚からはかけ離れていますよね…
人権平和推進課所管の債権では、滞納の未然防止や確実な回収につながる口座振替が、全41件の債権者のうち9件しか登録されていません。
請求書を送ってはいるのですが、他の債権の催告書には記載されている「法的措置を行う可能性があること」の警告が記載されていないことも気になります。
回収の難度が高い債権であっても「やるべきことを、きちんとやること」は当然の責務であり、両課の滞納整理の実務については抜本的な見直しが必要です。

この点を一般質問で質したところ、市からは「今後はモデルで示された内容や趣旨を踏まえた債権回収を行う。」「口座振替を勧奨するとともに、法的措置の可能性があることの周知も含め、債権の回収に努める。」との答弁を得ました。
これらの債権は、歴史的な経緯があること、対応が長期化していることから、回収のハードルが高くなっていることは事実です。
今後、債権管理のあり方を見直すべきとの考えもあるようですが、その前に、まずは回収可能な債権を、確実に回収しなければなりません。
「事情が複雑だから仕方がない」「既に十分回収している」という姿勢ではなく、1件でも、1円でも多く納めていただくことを念頭に、取り組みを進めることを期待します。

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本件は大きく3つの視点で問題提起しており、続く2点は次回以降の投稿でお伝えしてまいります!

さて、ただいま管外視察で関東に向かう新幹線の中です。
得た知見を今後の市政に反映できるよう、学びを深めてまいります。