皆様、本年も宜しくお願い致します。

歳も明け、待ちに待った成人式も無事に終わりました。

呉服屋にとって少しほっとした時期です。

 

毎年成人式にて振袖のお客様を無事に会場まで送り届けること、

このことを使命としており、成人式が終わったらやっと正月が来た、

という感じです。

 

今年はお天気にも恵まれ、ひじょうに穏やかな成人式となりました。

相変わらずコロナは猛威を振るっておりますが、5類に格下げされ

今後は余程のことがない限り、成人式が中止になるようなことも

ないかと思っています。

 

3年前はとても悲しい成人式となりました。成人のお嬢さんも親御さんも私たち

呉服屋も大変つらい思いをしましたが、このことを教訓に、今後も

素敵な成人式のお手伝いが出来ますよう、スタッフ一同努力して参ります。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

今日31日大晦日いよいよですね。

一年間大変お世話になりました。今年はコロナ、戦争、円安など多くの問題も発生しましたが、こうして本年31日最終日を迎えることが出来ましたのも、当店を愛してくださるお客様、地域の皆様のお陰です。誠にありがとうございます。

 

大晦日は大つごもりとも言われ、一年の最終日を指します。各地で歳神様をお迎えする大切な行事も行われます。健康長寿を祈る年越しそばを食べ、108ある人間の煩悩を表す除夜の鐘を聞いて祈ることなどがあります。

 

また夜中12時を過ぎて年が明けると初詣に氏神様のもとへお詣りに行かれる方も多いですね。その起源は平安時代の宮廷行事のひとつ「鬼やらい」と呼ばれるものであると言われています。

 

また明治20年代に官公庁から始まった元旦にご真影を拝む「新年拝賀式」から始まったと言われる説もあります。いづれにしましても大掃除をして大切な行事を済ませ、歳神様をお迎え出来るよう準備しましょう。一年間を振り返り来年の書初めの言葉を考えるなんていうのも乙なことですね。

 

茶道の言葉に一期一会という言葉があります。目の前のひとりの人物に命を掛ける程の誠意をもって対応する。という意味ですが、昔茶道は武士のたしなみでもありました。武士は目の前の客人に対してそのような気持ちをもって対応したのだと考えます。

 

来年は少しでも一期一会の精神に近づけるように、目の前の事象に誠意をもって、さらに対応できるようになりたいと思います。

一年間誠にありがとうございました。心より感謝御礼申し上げます。

 

 

恩師も走ると書いて師走となりました。歳の瀬も近づいてきました今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

仕事に家庭に、慌ただしい毎日をお過ごしのことと思います。

 

我が家では毎年この時期は、ご成約頂いた成人の皆様の式典に向けた準備期間ということで、ほとんど休日なしで(店が休んでいても内は稼働中)動き続けております。

 

さて、師走ということですが、これは陰暦でいう12月を指します。

師が走るほど忙しいからきている言葉と考えられていますが、

 

師匠の僧侶がお経を上げる為に東に西に慌てて馳せ参じている、ことからきていると解釈する説や、

一年の終わりに、年が果てるという意味のしはつ、から来ているという説などもあり語源は様々です。

 

私事ですが、今年は大切な恩師の一人がこの世を去りました。もしご存命なら普段から大変忙しくされている師が、ますます慌ただしいこの季節、さらに走り回っていたことでしょう。とても残念ではありますが、今年は走ることなくゆっくりと休んで頂きたいと思います。

ゆく年くる年は、ゆく歳くる歳とも読めます。歳を重ねてみんないずれ行く世界、現世であるこの世を噛みしめながら、そして先達に感謝しながら、ゆっくりと参りたいと思います。

しちごさんとは7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う日本の伝統行事です。

3歳は言葉、5歳は知恵、7歳は丈夫な歯を神様から賜ると言われています。

 

このあたりでは三嶋神社、石鎚神社、石岡神社などで七五三詣でを行い、

子供の健全な成長と家族の多幸を記念いたします。

由来は徳川家より、五代将軍の綱吉の健康を祈願したことから始まったと言われています。

お正月より前の11月中旬を目途に、神様へ豊富な収穫を感謝するとともに健やかな子供の成長を祈念いたします。

 

7歳5歳3歳の子供の行事と言われていますが、実際にはこの辺りでは女の子は7歳と3歳、男の子は5歳で祝うという風習もあります。決まりはありませんからご家族のご都合に合わせてお詣りするのが良いかと思われます。その場合出来ましたら、神主さんにお願いして祝詞を挙げてもらい健康祈願して頂けたら、これ以上はないですよね。

ご神前はもちろん洋服でもOKですが、出来たら神様の前、お着物でお詣りされるとまた一段と格式が上がり、神様への感謝もより伝わるかもしれませんね。

 

七五三という伝統行事がいまだに残り、皆さん取り行われていることは本当に素晴らしいことだと感じています。

 

 

秋も深まってきました。皆様お元気でしょうか

さて今回は日本の伝統芸能、茶道について記載いたします。

 

茶道はさどう、ちゃどうとも呼ばれますが、お茶をたてるもしくは頂くかの

どちらかを作法に従い取り行う日本の伝統様式あるいは芸道です。

 

元来ちゃのゆ、と言われ古くは安土桃山時代、千利休の時代からより深められ

織田信長、豊臣秀吉など戦国武将に擁護され確立されてきました。

 

茶道の英訳はTea Seremony。表千家ではさどう、裏千家ではちゃどう、

と呼ばれています。

 

狭い茶室内で亭主と主客の一体感を旨とし、茶碗に始まる道具一式、禅語の掛け軸、季節の花、花入れ、香合などは単なる美術品である以上に、全体を構成する要素として一体となり、心のふれあい茶事として進行するその場、時間そのものが伝統芸術となる。

 

茶道は華道、陶芸、菓子、建築、禅語、論語、詩吟、謡、着物など日本の伝統芸能を全て含む集大成ともいえる芸道といえます。

 

昨今では子供たちの心を養う教育の一環として、茶道を教える幼稚園や小学校、中学校なども増えてきました。子供だけでなく大人も茶道に触れることで心が修養できます。

外国文化も素晴らしいものがありますが、自国日本の伝統文化である茶道を皆様、少しでも触れてみませんか。きっと新しい自分自身の発見があるかと思います。