GWのヒーリングワークは『イノセントワールド〜罪なき世界への誘い〜』 〈第3回〉 | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!
 

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   愛したいのに愛せない。

  それは、こんなにも悲しく、つらいことなのか

  

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こんにちは。

神戸メンタルサービスの平です。

 

今年のGWのロングワークのテーマを

 

『イノセントワールド〜罪なき世界への誘い〜』

 

に決めました。

 

私たちの人生がうまくいかない一番の理由は、ずばり“罪悪感”。

 

そこで、GW後半の5日間でこの罪悪感の撲滅にじっくりと取り組むことを今回の癒しの目標といたします。

 

さて、罪悪感は自分を責める感情ですから、私たちはできるだけ「感じたくない」と思っているものです。

 

「だって、私じゃない! すべてはあいつのせい!」と言いたいわけです。

 

たとえば、ご主人の金遣いが荒く、しかも浮気性で、不幸になったとしましょう。

 

すると、「不幸になったのは、全部あいつのせいだ!」と言いたくなるものですが、「そんな相手を選んだのは私」という決定的な事実もあるわけです。

 

つまり、「見る目がない」ということですよね。

 

そして、「なんで、こんな人だと気づかずに結婚してしまったんだろう?」という大問題を解決しないかぎり、あなたは「また男にだまされるんじゃないか」と思うわけです。

 

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あなたはこの夏の5日間ワークで罪悪感という感情をゲロを吐くぐらい味っていただきます。するとあることに気づくのです。

 

「罪悪感で苦しんでいるのは、私だけではないようだ」

 

昔、私どもに来ていたある女性は、子どものころにご両親が離婚し、おかあさん側に引き取られました。

 

別れたおとうさんは不動産業を営んでいたのですが、その当時、日本はバブル経済という景気がものすごくよい時代でした。

 

おとうさんもとても豊かだったので、離婚するときは、「毎月、養育費として30万円振り込む」という条件をつけたそうです。一般的な水準に照らすと、養育費としてはかなり高いほうだといえますね。

 

その後、バブル経済は破綻し、日本の景気はどんどん悪くなりました。土地神話も崩壊し、おとうさんの不動産業も経営が苦しくなっていきます。

 

そして、次第に養育費の振り込みが安定しなくなっていきました。30万円振り込まれるときもあれば、25万円や27万円というときも出はじめたのです。

 

おかあさんはグチを言います。

 

「あなたの父親は養育費をケチってる。約束を守らない」

 

彼女は彼女で「振り込みが減るということは、私はおとうさんに愛されていないのだ」と判断し、男性不信の傾向が強まっていったのです。

 

そんな彼女に、私はこんな話をしました。

 

27万円しか振り込めないとき、おとうさんはどういう気持ちでいるのかな?」

 

「あと3万円が払えないぐらい追い込まれていたということだよね?」

 

「でも、おとうさんが振り込まなかったときはないよね?」

 

その後、メンタルでは恒例といえること‥‥、おとうさんに会いにいくということを彼女はしました。そのとき、こんな話をしたそうです。

 

「おとうさん、毎月、養育費の振り込みをありがとう。30万円を切っていたときもあったけど、おとうさんはギリギリいっぱいの額を振り込んでくれていたのよね」

 

彼女がこう言うと、目の前のおとうさんは号泣されたそうです。それは彼女が愛されていなかった証ではなく、愛されていた証になったわけです。

 

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罪悪感という感情を知ると、愛を選べないときや、相手を十分に愛してあげられないときの悲しみとつらさを理解することができます。

 

すると、だれかを十分に愛することのできない自分を責める代わりに、「愛せないというのは、こんなにつらいことなのか」という思いで相手を見ることもできるでしょう。

 

あなたのことを十分に愛せない人の悲しみを理解することができとき、あなたの人として器はさらに大きくなるはずです。

 

 
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