前回分
こだぬきはやっと自分の口を取り返したのもつかの間、まさかのトンビにこだぬきの口を持っていかれてしまいました。
ーー返せ~~!
こだぬきはまたしゃべれなくなっていて困ります。
がトンビはこだぬきの口を何かの食べ物だと持ち去ったわけですが、もういきなりプ~~ンと嫌な匂いがしてきて……
「うっわ! くっさ! これ臭い!」
なんとこだぬきの口は口臭が強くて、トンビはもん絶しそうになりました!
あまりに臭過ぎて思わず、川に落としてしまいます!
なぜMッフィは大丈夫だったかというと、口としてつければ全く害はなかったようでした。(ええ~~💦)
そうして、こだぬきの口はドンブラコ、ドンブラコと流れてしまいましたとさ、おしまい、て。
こだぬきは岸辺で右往左往しますが、こだぬきの口は無常にもどんどん流れてしまい、とうとう見えなくなってしまいました。
Mッフィはまだ気を失っています。
こだぬきはまたMッフィのバッテンの口を自分のところにつけようとしますが……
ーーもう、この口つけたくねーな。
こだぬきはつけるのをやめました。
そしてポケットをさぐると油性マジックが出てきます。
こだぬきはこれだ! となり、なんとその油性マジックで口を描くことにしました。
川に自分の顔を映して口を描きます。
今までの口はうるさ過ぎたので、もうちょっと小さめな口を描いてみました。
「わ~~やっとしゃべれた~~!」
こだぬきは声を何とか取り戻します。
でも何だか1オクターブ高い声になってしまいました。
「ちょっとかわいく描き過ぎたかな?」
そしてこだぬきは振り返り気を失ったままのMッフィを見ると、
「そうだ!」
こだぬきはあることを思い付きました。
そして持っていた油性マジックで、同じようなバッテンを横並びにたくさん描いてしまいます。
何だか、口を縫い合わせたような怖い口になり……
「じゃあな~~」
こだぬきはMッフィをそのままにして、おうちに帰ってしまいました。
そして、Mッフィは目が覚めると、
「あれ? こだぬきくんは?」
どうやら自分は置き去りにされてバッテンの口に戻っていたことに気づきます。
そして、口にも異変を感じました。
こだぬきがバッテンを横並びに油性マジックで描いたせいで、異様にMッフィは何かを食べたくなって仕方なくなります。
するとバッテンが縫い目みたいに見えると、その、縫い目のようなバッテンがほどけていき口が……
大きく開いてまるで、ウサギ版の口割けMッフィになり、
「こんな口にしたこだぬきくんを見つけ出して、絶対、食ッテヤル~~~~……」
最初はとてもかわいらしかったMッフィ、置き去りにされてこんな口にされたこだぬきに復讐を誓い、声は低くて遅くなってしまいました。
おしまい
てことでラストはまさかのホラーになりましたね~~(ドン引き~~~~)
油断したでしょ~~
はじめから