間引き⑥登校拒否女子からのある提案 | いろいろしぃーのブログ

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前回分



ーーそれが本当なら、わたしが殺して欲しいと思う人を殺せばいいんじゃない?


担任の先生の葬式に突然現れた登校拒否の八住奏利(ヤスミ カナリ)は、ひとりでいた伊達省我に提案して……

え、それって……オレが実際、そうしようと思っていたことだけど!?

 

あれ、何で? 

 

「どうかした?」


八住は怪訝(ケゲン)がる。


「いや……何で? とかなって……」


確かに登校拒否の家には行こうとは思っていたけど……いきなり行くのもとか考えていたら数日経っていて……


「それなら、伊達君セフセフでしょ」


八住は真顔で言う。


「まーそれだったら、オレが選ばれないらしいけど……」


「じゃあ、そうしなよ、最初は……」


その時、人がたくさん出てきて声が一斉にしてきた。


式が終わったらしい。


「……伊達君の家に行くから」


そう言うと八住は急いでその場を立ち去って行った。


「え?」


省我が驚いて顔をあげた時には、八住はあっという間に遠くへ……


「大丈夫か? 省我」


大葉が声をかけてきた。


「え、あ、何が?」


と一瞬何のことなのか判らなくなる省我。


「何がじゃないよ、具合悪くなったんだろう?」


「あ、うん、何とか大丈夫……」と省我。


「すげえ、汗だけど」と大葉。


「外はやっぱり暑いわ」


「当たり前だ、ロビーにいるかと思ったら、外まで出たのかよ!」


大葉は呆れていた。


「あのさ…もしかして、誰かに連絡した?」


「連絡? 誰に?」


「クラスの誰かに……」


「ええっ? みんな知ってるのに? 何でわざわざ連絡しないといけねえんだよ」


「あ、そうだよな、だよな~~何でもない」


そうじゃなくて……ま、いっか。


「何かおかしいな、お前…」


大葉まで怪訝な顔をしていた。


とにかく、オレのすることは責任重大だ。


苗木を抜くのは本当に慎重にしないと……



そして、家に戻ってきた省我、


そこへ


「やっと帰ってきた」と声が!


「わあ!」と省我。


省我の家の前に八住が省我を待ち構えていた!


「話の続きをしたいんだけど、いいかな?」


八住は省我の家を指さす。



家に入ると鍵がかかっていたので、合鍵で省我は鍵を開けた。


そして、そのまま八住を自分の部屋へ通す。


生憎、ほぼ物がないので散らかっていなかった。


そして、八住はキョロキョロする。


「その苗はどこにあるの?」


「苗は……オレしか見えないんだ」


「あ、そうなんだ、実際はどこにあるの?」


「あ、ここ」


テーブルを指さす。


八住はテーブルを触ると、


「おい!」


省我は慌てる。


「本当にあるの? ウソみたい」


八住は少し疑う。


「そっちには見えないけど、オレは見えるの」


すると、


「じゃあ、証明してみせてよ」と八住。


「八住……」


「本当にそうなるのか証明してみせてよ」


八住は急に冷ややかに言ってみせた。



続き


はじめから