間引き⑦指定間引き | いろいろしぃーのブログ

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前回分



証明してみせて……

八住奏利(ヤスミ カナリ)が難なく言って見せる。

それは出来るけど、と省我がためらう。

「証明は出来る……けど、判るだろう? 先生が亡くなっただろ? また死なせるって……」

「先生は死なせようとして死なせたわけじゃないでしょう? 指定すれば確実なんでしょ?」

八住は確認してくる。

「それはそうだけど……」

省我はつい口を滑らせたことを後悔していた。

「じゃあ、今すぐ実行しなくてもいいから、鬼来多陽(キライ タヨウ)を指定欲しい」

八住は名前を告げる。

「鬼来……?」

省我のクラスにはいない名前だ。

「他のクラスよ、メッセグループから私を追い出した張本人」と八住。

「もしかして、メッセが原因で?」

登校拒否になったのか!

「……とにかく、鬼来を指定してよ」

妙に執着してきた。

そして省我は少し考えてから、他のクラスなら……いいか。

省我は決心する。

そして、

鬼来多陽!

省我は心の中で言いながら2本目の苗木を抜いた!

すると、2本目を抜くとやはりその周辺の苗木は無くなる。

あと3エリアか……

「抜いたの?」

八住は問いかけた。

「ああ、抜いた、雨が降ってきたらそれが誰かが亡くなった証拠だ」

省我が言い終わる頃、雨粒が窓ガラスに当たりだす。

「あ、雨!」

八住は驚く。

そして、またもや良い降りになる雨。

「凄い! 本当に雨が降ってきた!」

八住は笑顔になっていた。

「だろう? これで信じてくれた?」

省我はためいきをつく。

すると、八住のスマホに何かを知らせる音が一瞬鳴る。

八住がスマホを見ると、

「メッセからお知らせが……」

凄いタイミングだ。

それはメッセらしく、個人メッセなのかまた別のメッセグループなのかは省我には判らない。

途端、八住は笑いだした。

省我はワケが判らない。

「まだそのグループ動いてて、どうやら鬼来多陽の事故現場をたまたま見た人がいたみたい」

「そ、そうか……」

省我はゾゾとするものを感じていた。


鬼来多陽は事故で即死したらしい。

これでますます後戻りが出来ないと感じる省我だった。


続き



 

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