[将棋]女流王将戦の結末 | 福間香奈さんを応援するブログ!

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 昨日行われました第44期女流王将戦の最終局となる第3局は挑戦者の西山女王が勝ち、これで再び女流二冠に、敗れた里見女流王将は女流五冠に戻りました。この二人のタイトル戦を遡ると、今期の白玲戦、マイナビ、女流王位戦、昨年度の女流王座戦、そして女流王将戦となりますが、番勝負で里見さんが西山さんに勝てるようになったのはその昨年の女流王将戦からですから、まだ1年足らず。その間、互いに勝ったり負けたり防衛、奪取とあり、今後も激戦が続くと思われます。来月、というよりはや来週11月2日(水)から倉敷藤花戦が始まります。

 二人とも体力・精神力的にはやや疲弊しながらも※激突を繰り返し、その中で徐々に耐久力を身に付けているような感じもあり、そういう状態が続くと加藤桃子女流三段や伊藤女流名人をはじめ、他の女流棋士の方が少し置いてきぼりになるような感もあり。現在始まっている女流王座戦もそうですが、年が明けてからの女流名人戦も(挑戦者争いがこれまた里見vs西山戦に委ねられておりますが)大事なところかなと。

(※昨日の終局後のインタビューで西山さんも体力は大丈夫だが、精神的なピークがずっと続いているような状態で、一回どこかで休みたいような話でした。)

 

 

 

 昨日私は父親の葬儀と初七日法要があり、夕方帰宅してから録画していた囲碁将棋チャンネルを少しだけ見ました。少しだけ、というのも見始める前にツイッターなどで里見さんが負けてしまったのが分かったし、ずいぶん早い時間に終わったんだなというのもあり。持ち時間3時間の対局でしたが、里見さんは時間を全て目一杯使い切り、西山さんは最後1時間21分を残しての快勝譜でした。戦形は先手の里見さんが中飛車から居飛車に戻しての対抗形という大括りの分類では第2局と似た出だしかもしれません(その後の進行は全然違いましたが)。聞き手村田女流二段、解説中川八段でしたが、一局終わっての中川先生の総括で、里見さんに悪手があったようには見えないので、どこが敗着かはすぐには分からない。そういう意味では序盤で作戦負けになったのかもしれない。また、優勢になってからの西山さんが△6三桂や△8七香不成などの好手を連発し完勝譜だったとのことでした。先日の白玲戦最終局で、西山さんは珍しく?少し気弱な感じになってしまったのですが、今日はアクセル全開だったのかなと。持ち時間の使い方でも、これはなかなか難しいですが、目一杯使うのが良いという時と、自信を持ってよく手が見えている時は躊躇わずに進んだ方がいいという時があるように思われますが、昨日の西山さんは鋭かったですかね...。

 

 里見さんが負けてしまったのは、やっぱり残念は残念(昨日はブログ書く気力が湧きませんでした...)が、一局入魂とでもいうか、番勝負やタイトルの行方も大切ですが、強い相手と戦ったり、戦っている相手の調子が良い方が勉強という意味では実りも多いと思うので、次に向かって行こう(と自分自身に言っている気もするが)。もちろん分の良い相手に対してきっちり勝ち切ることも簡単ではないし、負けが込むと勝ち方が分からなくなるというようなことが、勝負事一般ではあるので(プロの将棋でもそういう要素があるとして)、勝つのが薬というのも真実。という意味で、常に上を目指して歩いているひとであれば、勝っても負けても、それが経験になるのかと。ファンの立場で言えば、あまり結果だけに一喜一憂せず、けれども全力応援のスタンスでいきたいですね。

 

※直接関係ない話ですが、紳哉先生の(○○?)ツイートを見て思い出し、アクリルスタンドとボイスキーホルダーを購入ぽちりました(もちろん両方とも里見さんで)。