本日行われました棋王戦予選1回戦で、後手となった里見女流四冠が中飛車を採用し、先手の神崎八段に102手で見事な勝利を飾りました。2回戦の相手は、村山七段ですが、まさか命の恩人である里見さんに勝つってつもりではないですよね...
。まぁ、現実的にはなかなか厳しいくらいの感じで、世間的な里見さんの期待勝率は35%くらいでしょうか？ただ、当方としてはシンプルに200%勝つと信じて応援です。豊島竜王や渡辺名人相手に勝つのは、相当難しいかもしれませんが、相手が男性棋士の誰であろうと勝つチャンスはあるものだと思ってます。そういう勝負が出来るのもあと5年から10年くらいのことかもしれませんし......。
今日は先手の神崎八段が1▲２六歩の出だしから居飛車としましたが、右側に雁木を組んで玉は４八に入り、場合によっては飛車を２九から左に振るのかなという変わった布陣。一方の里見さんは中飛車から三間飛車に振り直してオーソドックスな美濃囲い。そんな序盤の駒組みの差（先手の方が変わったことをやってる分、どこかで損してる？）からか、今日のモバイル中継のコメントは割と早々に後手ペースになったような論調で読んでましたが、途中まではそうではなかったようです。50△４二角、51▲同角成、52△同金と角交換して先手も調子よく、そこから9筋の端攻めを敢行。どうやら65▲２二角、66△３三桂のあたりから徐々に後手ペースになったようです。ただ、今日はその辺からの加速が見事で、72△５六桂の王手が入った後は、怒涛の攻めで一気に勝利を手繰り寄せた感じでした。優勢になってから、あんまり紛れることのない展開だったのかもしれませんが、不必要に受けたり、時間を使ったりせず、勝てると思ったら踏み込んで勝ちに行くのが逆に一番の安全策と言わんばかりの積極策に見えました。もちろん、それを支える確かな読みがあってのことなのでしょうが。
里見さん、今日もナイスファイト
、お疲れさまでした
