去年の6月に買った水色の『5手詰ハンドブック』は、出雲にも持って行ったりして、全問解くのに1か月くらいかかりました。その後、この本はずっと放置していましたが、先週から2周目に取り組み、今日の午前中で200問完了。時間は測りませんでしたが、平均すると1時間で10問くらいのペースかなぁ(遅っ)。で、今回は1年ぶりにせよ、一回自力で解いたことがある問題なのに、なんで答えを忘れてしまうのか?中にはわりとすぐ解ける問題もあるけど、10分、20分と考えても、これ絶対解けねぇみたいな袋小路にはまることがあるのは何故だろうと思って、自分がどうやって問題を解いているのか、どこで躓いているのかを( ..)φメモしながらやってみました。
1.最初問題見た時
・初期局面で玉の逃げられる升目を確認
・絶対逃げられたら困る(or困りそうな)升目があるか?
・駒の配置で、最終の詰み形が分かるか?
(残念ながら拙者はほぼ分からぬなり。まれにパッと解けるときは予想が当たるというか・・・)
・持ち駒の数(本質的ではないけど、これで指し手が限定されるので)
2.問題を解きながら、どんなことを考えているか?
・玉に逃げられないために、
→逃げ場所を捨て駒で封鎖
→飛車や角で引き戻す
・捨てる(指す)順番
→指し手AとBの組み合わせのとき、どちらかが手順前後
(順番が逆ならちゃんと詰むのに、そこになかなか気づかなかったり、)
(解けそうなめどが立ったけど頭の中で図面がぐちゃぐちゃするケース)
(および、手順前後に気づかず誤答してるのに正解と勘違いするケース)
・邪魔駒消去の問題かどうか
(「邪魔駒消去問題」と意識しないと、前進感がない)
・馬とか龍とかはただで捨ててみる
(そういう作意であるかもしれないし・・・飛車は成ってただ捨て、馬は動いてただ捨てってケースが多いような気もする)
・焦点があったらそこに駒を打ってみる
(そういう作意であるかもしれないし)
・桂があったらまずは打ってみる
(この本の中ではあまり出てこなかったと思いますが、高橋九段の本とかは割とあったような・・・。桂があったら最初に打つか、吊るしで最後に打つかと仮定してみる)
・解けそうなきっかけを作る
(玉方が対応を誤って3手で詰む手順とか。こうなったら早詰みなので、玉方の対応はこうなるだろうけど、その場合はさらに・・・と、なんか考えるきっかけを作っていく)
・大駒は離して打つ
(成るためか、または逃げ道封鎖で一路離して打つとか)
だいたい、こんな感じで、手筋そのものみたいな考え方は、沢山あるでしょうから割愛。
3.盲点になりやすいこと
邪魔駒に関すること
・邪魔駒消去問題だと気付かない
・上記の裏をかかれ、逆に邪魔駒はあるけど単純な消去問題ではない場合(まれ)
最終の詰み形に関すること
・最終の詰み形が自分の予想範囲外
→利き駒による玉のサンドイッチ(飛と角は多いけど、金と角、銀と香とか)※
→合利かず(飛(龍)、角(馬)など玉から一路以上離れているので理解しにくい)
・(盲点ではないけど)角、桂、銀などの利き(特に下から上)は見えにくい
駒(余り)に関すること
・詰将棋は玉方の駒を普通は取らないもんだという先入観
・不正解同手数(玉方対応間違い)の変化手順の中に駒を取って駒余りで詰む手順があると、この追い方は間違いだと考えるのを中断して、正解手順の方も放棄してしまう
初手
・まさかの初手
→金を一段目に打つとか、重いとか、まさかここに捨てるのとか、最初から可能性がないという思い込み。(青野九段の本の中だと、玉を下から上に追い始める手順とか)
※玉のサンドイッチとは、こんな感じのことです。
ちなみに、よく出てくる詰み形とは、こんな感じのもの。
最初の図面の右上の玉方の歩は、金とか銀とかでもよいし、空白になっていて別の攻め方の駒の利きがある場合など、バリエーションは様々かと。後の図面はシンプルですが、端玉がこれで詰んじゃうのかと3,4年くらい前に始めたころはけっこう感動した。こういうパターンが、もう少しあると思いますが、取りあえず今日はここまで。