ある意味、毎日毎日が新しいとしたら、里見さんに会えて今日が人生で一番楽しかったと言っても過言ではない。里見さんに会うと嫌なこととか辛いこととか(実際にはあんまりないんだけど・・・)全部きれいさっぱり忘れちゃう感じです。お釈迦様は生老病死の全てが苦しみであると説いたわけですが、好きなことをしてhappyな一日を過ごせればそれで良い訳で。。。
掲題のフォーラムに行って参りました。最初に経産省の方が働き方改革とAIについて語られ、その次に羽生竜王の講演。30分弱でしたが、配られた資料にレジメが入っていて、まさかと思いましたが、羽生さんの作られたメモでした。なんかおかしくねか?どうみてもAI技術者のメモでしょ。。。
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時間が足りなかったので、上のストーリーはかいつまんで挿入するくらいで、時間が許せば60分でも90分でも話したそうな感じに見えました。でも、竜王戦に向けて将棋以外の仕事は流石に減らしたいみたないな流れも有りますが。。。2年前に聞いた講演の時とベースはそれほどぶれていませんが、将棋ソフトの進化に合わせてというか羽生さんの人工知能への理解度というか勉強もすすんでいるようです。講演の後に経産省の人とリコーの人を交えての鼎談となりました。そこの部分も含めて羽生さんの話されたことを少し拾ってみます。
・3手の読みで大事なのは相手の指す2手目を予測すること。正確に読むためには形勢判断が大事になるが、将棋の優劣の価値判断は駒の損得、厚み、スピードetc.一つで無いのでそこが難しい。ソフトは3駒関係を利用して、その特徴量の抽出に成功している。あらゆる選択肢をしらみつぶしに読むことは不可能。---ということで、評価関数の重要性を強調していました。
・αゼロが2時間の学習で既存のソフトを超えた(らしい)。しかも過去の人間の棋譜を使っていないので、自分の30年間は何だったのか?(と軽い笑いを取る)。---この部分は、やねうら王さんが、最初にやったのは自分だと言ってたのと、αゼロが将棋で本当に強いのかは今一不明。
・人間の思考は構想から描くので一貫的で時系列だが、AIは瞬間的。(だけど、RNNは時系列的・・・となったのですが私にはよく理解できませんでした。)
・ソフトの活用という意味では、人間の発想は限定的なので発想の幅を広げたり盲点を取り除くのに有効
・象の時間、ねずみの時間という話があるが、今までの人間の時間とは違った時間軸で技術が発展する
・AIに限らず新しいテクノロジーが生まれた時に人は意外と順応性がある。またAIが人間に合わせていく面もある
・ソフトが強くなって棋士の存在価値が問われている。棋士の対局に魅力を感じてもらえるかどうか。そういうものを作り出せるかどうか、楽観はしておらず大変なことという認識
・ソフトが強くなって、それを取り入れていく過程で画一的になるか(つまらなくなるか)、アクロバティックになるか(面白くなるか)
・AIは最適化を目指すのに優れているが、人間はそれだけではない。今年は自然災害が多くて大変だったが、そういう時にどこの地域でも必ずボランティアに駆け付ける人が損得抜きに現れる。
続いてのプログラムは特選対局で、里見女流四冠(先手)対山口恵梨子女流二段(後手)の対局でした。持ち時間5分、切れると一手30秒の早指し。解説が羽生竜王で、聞き手が咲紀さんでした。咲紀さんの情報によると姉はこういう対局では派手な?指し方をする傾向があるとのことでした。▲7六歩、△3四歩、▲2六歩で居飛車を宣言。これは山口さんに振り飛車を渡した?ものと思いましたが、山口さんも振り飛車党から居飛車に転換している?(と聞いたような記憶があるが、よく考えたらえりりんの将棋は一回も見たこと無かった・・・)。結局、相居飛車の左美濃対雁木模様になったものの、上の写真の局面の後(正確には覚えていませんが)左桂飛んで、▲6五歩から衝突が始まり一気に乱戦になりました。盤面の左側で戦いが起こり、里見さんの金銀がずんずん上がっていくという伊藤さんみたいな?感じ?でえりりんさんの飛車を取ったものの後手の角が成り込んできて両者攻め合いの激しい将棋に。どっちが勝っているのかよく分かりませんでしたが、里見さんが余せると見切っていたようで、熱戦ながら順当勝ちだったようです。
今回、写真はバカボンが撮影したものをリコーさんのプリンターで印刷し持ち帰り可能ということで、そちらを本ブログでは使用することに。(ここでは遠慮してカメラマンS氏と書きましたが、ハッキリ正直に言えばバカボンのほうがピッタリする方です。気さくでいい人ですが…。)
これでフォーラムは終了し、ここからは懇親会となりました。乾杯の挨拶は連盟代表で来ていた鈴木大介常務理事が行いました(長いかなと思ったけど、それほどでもなかったメデタシメデタシ・・・)。懇親会の場は写真撮影okとのことで、羽生さんの前にはずら~と列が出来て約1時間半の間、ステージに上がってトークショーなどをやるとき以外にはまったく列が途切れない超人気ぶりでした。一人一人のファンに写真撮影など応対されてましたし…。私もちゃっかりツーショット写真を撮ってもらいました。
懇親会の途中で、今回参加の棋士/女流棋士全員(里見姉妹、えりりん、読み上げの飯野愛さん)がステージに上がってトークショー。今月始まる女流王座戦の話が出てきて、今回挑戦者の清水女流六段は常務理事で忙しいはずなのに逆に絶好調とのこともあり、羽生さんの見どころ解説でも気力充実している相手には少し注意が必要とのアドバイス。逆に言えば順当なら里見さんのはずというニュアンスか?里見さんに対しては昨日も含め、一般棋戦でも勝っており、調子が良さそうに見えるというような話でした。里見さん本人も環境が変わって一般棋戦を戦いながらの女流タイトル戦は初めてになるけど力出せるように頑張ると。また清水さんは大変優しくて尊敬する方でもあり、最近は(だったか?)気に掛けて面倒を見てくれるとのことでした。言葉の一つ一つをちゃんと思い出せないのですが、全体を通して非常に元気そうに見えました。トークショーの後半で、普段なかなかできないでしょうからと、女流棋士全員から一人ずつ羽生竜王に質問というコーナーが設けられ、これが一番面白かったかも。ちゃんと覚えていないのですが・・・
里見香奈さん「私も26歳になって疲れが取れにくくなったのですが、いい方法は有りますか?」
羽生竜王「まだまだ若いでしょ。あと10年は大丈夫(笑)。それでも連戦で地方に行ったりしたら、おいしいものを食べて温泉に入ったりしてリラックスするのが良いのでは。」
山口さん「先ほどの講演は素晴らしかったです。ソフト開発が進んで・・・どうなる・・・??(忘れました)」
羽生竜王「雁木が出てきたり・・・」(すいません思い出せません)
咲紀さん「羽生竜王はチェスが趣味と聞いていますが、どんな趣味を持てば良いでしょうか?」
羽生竜王「それはお姉さんに聞いた方が良いのでは(笑)」
咲紀さん「スポーツとかやりたいのですが」
羽生竜王「関西でフットサル部とかありますよね?」
咲紀さん「時々行くんですけど、行くたびに怪我してしまうので」
羽生竜王「だったら、もっと軽いスポーツとか。いずれにせよ趣味はやらされてやるものではないから、自分が興味の持てることをやるのが一番」
飯野愛さん「羽生竜王はどんな質問が来ても必ず答えられるので感心しています。」(で、その後の質問が思い出せない・・・)
羽生竜王「 」(質問が思い出せないので回答も思い出せない・・・。すいません<m(__)m>)
あと、それ以外にも司会者(いつもの綺麗な人。福山さん?)からの質問で、里見さんが将棋ソフトについて話していました。自分に合ったものを使って局面解析させたりして、そういう手を自分の将棋にうまく取り入れていけるように努力しているというような話でした。
懇親会では羽生さんのところの長蛇の列のことを考えれば、積極的に割って入ればもう少し里見さんとも話が出来たようにも思えますが(ツーショット写真は撮らせてもらったけど)、あんまりそうガツガツ行くのも性に合わないので、少し離れて見ているくらいで十分だったり。そう思えたのも、実は今日のハイライトは会場の明治記念館に到着した時に里見さんを見かけて声を掛けたら、自分のことを覚えていてくれて、それで十分満足してました。あと最後帰る時に会場出口で女流棋士のみなさんが見送りをしてくれたのですが、その時に「元気で頑張ってください」とメッセージを伝えることが出来たので、今日は100点ってことでいいかなと。
(なんか、だらっとして読みにくく締まりのないブログになっちゃいましたが幸せボケしているので。。。へへへ。)