↓で書いたとおり、高1長女の中学受験では、親として最難関にこだわりすぎて娘に無理をさせてしまったという反省がありました。

 

 

この経験も踏まえて、小6次女に関しては、当初から長女と同じ国立大附属中へ進学、高校受験で公立高というルートを考えていました。


次女の勉強スタイル

 

次女は読書が大好きだったこともあり、親としては、中学受験の勉強だけではなく、次女が興味のある本を読む時間を大切にしたい、また、家族団欒の時間も十分に確保したいという想いなどから、塾にフルで通わせるという選択肢はありませんでした。

現在も四谷大塚YTnet提携塾で融通を利かせてもらって週1日だけ授業を受け、組分けテストや週テストなどを受験するという(ほぼ)自習スタイルを続けています。夏期講習などもテキスト代だけお支払して自習です。

国語力が高いためかテキストや解説を読めば概ね理解できるようで、「親塾」も拒否しています。週テストや組分けテストのための日々の勉強のスケジュールも自分で立てて管理しています。以前はたまに分からないことがあると親に聞いてくることもありましたが、親が即答できないことが多くなるにつれて、次第に聞いてくることもなくなりました。

今でも娘の方から答え合わせなどを頼んできたり、社会の用語などを声に出して覚えるために絡んできたりすることはありますが、親の方から勉強のやりかたなどに口を挟むと不機嫌になるので、親が出る幕は、図書館で娘が読みたい本や興味を持ちそうな本を借りてきたり、他塾の無料テストなどに申し込んだりする程度です。申し込んでも気が乗らなかったり、余裕がなかったりすると却下されます。

次女の選択

国語や社会はともかく算数や理科に関しては自習では限界が出てくるだろうと考えていました。そこで、第1回合不合で算数の偏差値が51だったことなどを持ち出して、次女に対して次の選択肢を提示しました。

  1. 算数や理科の成績を上げるため、通塾日数を増やす。
  2. 中学受験の勉強はほどほどにして、英語学習などに切り替える。
  3. 現状の自習スタイルを続ける。

親としては、国立大附属中への進学を考えれば、現時点の学力でも全く問題ないはずだし、中学受験の算数を極めたとしても必ずしも中高の数学に直結するわけではないことなどを考え、2が良いのではないかと誘導しようとしました。

しかし、次女の選択は3でした。さらに、国立大附属中への進学を前提としながらも「私が努力してきたことや努力しようとしていることを無駄であるかのように言わないでほしい」と言ってきました。また、第1回合不合の算数の成績が悪かった理由についても、娘は、前日まで1週間の家族旅行で算数の勉強をする時間がとれずに勘が鈍っていたからだと説明してきました。

親のさらなる反省

次女の発言を受けて、自分でスケジュール管理を行い、塾の授業に頼らずに自習スタイルで好成績を収めることにやりがいや喜びを見出しているにもかかわらず、それを取り上げようとするのは良くないことだと反省しました。

親としては、記念受験(進学意思のない受験)についても否定的でしたが、娘がやりがいや喜びを見出すのであれば、国立大附属中への進学を前提としながら最難関を受験して合格を目指すことにも意味があるのではないかと考え直すようになりました。

また、次女が信念を持って中学受験に挑んでいるのであれば、親としても関心は持ち続けるべきだと思い、組分けテストの成績推移を分析してみると、↓のとおり、自習スタイルでは限界が来るだろうと思い込んでいた算数の偏差値が上昇基調であったことに初めて気づきました。

 


親の思い込み

次女のケースは塾の授業に頼らない(ほぼ)自習スタイルという点においては特殊ですが、自らスケジュール管理を行って好成績を収めることにやりがいや喜びを見出すのは、中学受験の伴走にやりがいや喜びを見出す親とあまり変わらないことを考えれば、次女はプレイングマネージャーをしているにすぎないのかもしれません。

そう考えると、↓のブログ記事で言われているような「親からの勉強の進捗管理なしでの難関中学への合格などあり得ない」「最上位クラスだからといって、喜んで勉強してる奴なんて居ないから」という考え方は極端なのではないかと思います。

 

 


親がわが子の勉強の進捗管理を行って目標を達成することにやりがいや喜びを見出すのと同じように、自分自身で進捗管理して目標を達成することにやりがいや喜びを見出す小学生も一定数います。

さらに言えば、特に最難関に合格するレベルであれば、ある時期までは親による進捗管理(補助輪)が必要だったとしても、最終的には実は補助輪なしでも自走できている小学生も少なくないはずです。

 

次女の発言から学んだことは、親の思い込みは子どものやりがいや自主性を奪いかねないということでした。次女の自律的な学習スタイルを尊重し、見守りながらサポートする姿勢を持ち続けることが大切だと改めて感じました。

 

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今後も娘たちの考えや努力を尊重し、彼女たちが最終的には自分の力で道を切り開いていけるように、親ができることは、子どもの意欲や努力を信じ、必要な環境を整え、健全な成長を温かく見守ることだと肝に銘じて向き合っていきたいと考えています。