喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々* -45ページ目

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!

こんにちは!

マダムkikoです。


すっかりご無沙汰してしまってすみませんあせる

「どうしてるのかな」とご心配頂いていた方もいらっしゃるかもしれませんね。


グラース、頑張ってました!キラキラ


どうしてもキャンセルが相次いでしまった先月は、店頭でお弁当も販売していました。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

作りたてのブイヤベース付きパエリアサンドイッチ

どちらも、喜八郎の自信作です。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*
注文を受けてから仕上げのブイヤベースを作ります♪


実際、えらく美味しかったんですよ~ラブラブ!ラブラブ!


突然現れた怪しげな出店に、いぶかしげな顔で通り過ぎる人も少なくありませんでしたが(笑)

ご近所の方が「頑張ってね」と声をかけてくれたり、

「美味しかったから」と言ってリピートしてくださったり、

今まで触れあうことのなかったお客様からも、たくさんの元気をもらうことができました。


私がいない時でも、スタッフは寒い中ずーっと外に出て販売してくれました。

キッチンのみんなも、慣れないサンドイッチ作りやパック詰めを一生懸命やってくれました。

本当に本当にありがとうね。お疲れさまでした合格



今月に入り、お弁当の販売は終了しましたが、

まだまだ「安定した」とはいえない状況です。


それでも、春はしっかり目の前にやってきています。

枯れているように見えた植え込みの木々にも、しっかりと新しい芽が出揃いました。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

私たちも、負けていられません。


支えて下さるみなさんのためにも、

全国で頑張っている自然栽培の農家さんたちのためにも、

この小さなレストランをなくしてはいけない。


その気持ちだけで、これからもグラースはどんどん進化していきます。


暖かくなって、春のお野菜が食べたくなったら、ぜひグラースに足をお運びください。

喜八郎が試作に試作を重ねて、丁寧に仕上げた春のコース料理がお待ちしていますよキラキラ




kikoです。


3月11日の大地震で、全国的に甚大な被害が発生しております。
まずは、大きな被害を受けた皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。


我が家では皆、怪我ひとつなく無事でしたが、

当日は、子供たちのために自宅に向かっていた母親と夜遅くまで連絡が取れず、

その間の押しつぶされるような不安と焦りは、筆舌に尽くしがたいものでした。


未だに消息がわからない親族をお持ちの方がたくさんいらっしゃいます。

その方々の辛すぎる心中を思うと、本当に本当に、涙がこぼれます。


被災地の一刻も早い復旧と、行方不明の皆さまのご無事を心よりお祈り申し上げます。



レストラン・グラースの店内は、非常に幸いなことに、地震による被害は驚くほど何もありませんでした。

(店内をご存じの方、驚くなかれ、あのフルオープンのグラス棚も全くの無傷でした!)


そのため翌日の土曜日でさえ、ご来店をご希望されたお客様をいつも通りお迎えすることができました。

明日15日以降も、通常どおりに営業させていただく予定です。


可能な限りお店を開け、いつものように皆様に心温まるお食事をご提供していくこと…

閉店を余儀なくされるお店も多い中で、これが今、私たちがとるべき最良の行動だと考えています。



そして、

小さな小さな、まだ軌道にも乗っていないレストランながらも、

グラースとして何かお役に立てることはないか?と考えた末、


当面の間、皆さまから頂くサービス料は全て、被災地への義援金にあてさせて頂こうと思います。


ご予約を頂いている皆様、ご来店をご検討いただいている皆様、
どうぞ、くれぐれもお気をつけていらしてください。


いつものように、美味しいお料理と美味しいワインをご用意してお待ちしています。

夜はいつもより少し薄暗いかもしれませんが、その雰囲気もお楽しみいただければ嬉しいです。



微力ながら、グラースの活動が一人でも多くの方のお役に立てますように…。


http://gracetokyo.com/

グラース初、野菜イベント開催のお知らせです!クラッカー



グラースの料理の基本となる自然栽培野菜

その大半を支えているのが、「築地ミクリヤ」 です。

喜八郎が独立をしたのは、このミクリヤ野菜を使った料理を作りたかったから・・・

といっても過言ではないくらい、喜八郎が古くから信頼を寄せている八百屋さんでもあります。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

自然の力に満ち溢れた野菜たち。どれも絶品!



代表の内田悟氏は、「野菜選びの賢人」として今やテレビや雑誌でも引っ張りだこ。
主催する「野菜塾」は、二か月先まで予約の取れない人気講座となっています。

今回は、古くから親交のあるシェフ喜八郎のために、内田氏自ら、グラースで自然栽培野菜に関する講義を特別開催してくださることになりましたキラキラ


講義の後は、ミクリヤ野菜を使い、内田氏のエスプリを組み込んだ一日限りのコース料理を

シェフ喜八郎がご提供します。

現在、数多くの料理人に多大な影響を与える「築地ミクリヤ」の野菜の魅力を、

その料理を通じて皆様にお伝えできればと思っています。


野菜の賢人・内田悟氏と、我らがシェフ喜八郎とのコラボレーション。

貴重なこの機会に、みなさんもぜひ自然栽培野菜の魅力に触れて下さいね!



『築地ミクリヤ・内田悟氏の野菜セミナー&ミクリヤ野菜特別コース』


【日時】 
327日(日) 1130分~
  *内田氏による野菜セミナーの後、シェフ蜂須賀によるコース料理をお楽しみ頂きます。

【場所】 レストラン 
graceグラース kihachiro HACHISUKA

【定員】 
20

【参加費】 
5,000円 (受講料、お食事代込み)


お申し込み/お問い合わせ

   レストラン graceグラース kihachiro HACHISUKA


TEL : 03-6440-0400
(担当/蜂須賀・大島)


E-mail : contact@gracetokyo.com



築地御厨 内田悟の「野菜塾」

http://www.yasaijyuku.com/





こんにちは、シェフ喜八郎です。

大変ご無沙汰しておりました。


今日は、僕の日課でもある築地についてです。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

毎朝、僕は大江戸線の築地市場(つきじしじょうと読みます。)駅で降ります。


ここは朝日新聞本社もあるので、とてもたくさんの人が乗り降りします。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

半分会社員、半分観光客、ほんのわずかな買い出しに来る料理人…

残念なことに、築地に買い出しに来る料理人は年々減る一方です。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


理由は、鮮度のいい魚や野菜を産地直送で、

宅配便で送ってもらうお店が非常に増えたからです。

また、注文は前日のファックスで済ませて、食材は全て配達してもらうようになったからです。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


どちらも決して悪いことではなく、むしろ時間を有効に使って、

浮いた時間を他のことに充てることもできます。  

僕自身も、野菜は築地ミクリヤさんにすべておまかせしてあるので、

市場でそんなに多くの物を買うわけではありません。


けれども、どうにもこうにもアナログなつくりの僕は、たとえその日の買い物が葉玉ねぎ1パックだけでも、

市場をぐるーっと一回りすれば今が旬の食材がわかるし、

メニューを考えるのにも自然に食材のイメージが沸きます。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

いまや観光ルートにもなり、観光客がほとんどを占める築地市場ですが、

プロの料理人にとってもこんなに楽しいところはありません。


何回かにわたって市場の中の様子もお話しします。




お久しぶりです!マダムkikoです♪


ちょっと遅くなりましたが、先日開催した「シェフ喜八郎の料理講座」の様子をご紹介しますね。


今回のメニューは、

「カニとカブのタルタル」

「仔鴨のロティ ソース・ヴィガラード」

の2品です。


どちらもグラースで実際にお出ししているメニューですので、召し上がった方も多いかもしれませんね。


講座の形式は、デモンストレーション。

参加者の皆さんに狭ーい厨房に入って頂き、喜八郎の説明を聞きながらデモを見て頂く、という形式でした。

もちろん、メモも写真もOKグッド!


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*
狭い厨房ですが、逆に身近に感じてもらえたかな?!



ご参加いただいた皆様が異口同音にした感想が、

「シェフの説明が細かくて驚いた!」

というもの。


そうなんです。

喜八郎は、意外とよくしゃべるんですあせる


というより、料理のことだとしゃべりだしたら止まりません。

調理師学校の先生できるよね?といつも言ってます。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

ソースの作り方も丁寧に…


細かい作業の説明はもちろん、ちょっとした食材マメ知識などもチラホラ。

ポイントごとにこまめに試食もさせていましたラブラブ


それでも、デモンストレーションはしっかりと時間内に終了。

終わった後は、デモで学んだ料理を客席で召し上がっていただきます。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

カニとカブのタルタル。美味しいカブのピュレの作り方は必見でした☆



食べるだけではわからない細かなトリックを目にした後では、味わいもずいぶんと変わってくるはず。

「これがあの時の…」とお料理の会話が弾んでのお食事となりました。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*
仔鴨のロティ。鴨の焼き方については、メルマガでも紹介してます~♪



もちろん、家庭で同じものが作れるような内容ではありませんが、

プロのテクニックの中には、ちょっとした工夫で日常の料理に生かせるものがたくさんあります。


レシピだけでなく、掃除の行きとどいたピカピカの厨房に目を見張り、

「見習いたい!」という方もいらっしゃいました。


喜八郎の料理講座、次回は4月5日と6日に開催予定です。


なかなか目にすることのない、プロの世界。

みなさんも一度、覗きにいらしてはいかがでしょう?