こんにちは、シェフ喜八郎です。
大変ご無沙汰しておりました。
今日は、僕の日課でもある築地についてです。
毎朝、僕は大江戸線の築地市場(つきじしじょうと読みます。)駅で降ります。
ここは朝日新聞本社もあるので、とてもたくさんの人が乗り降りします。
半分会社員、半分観光客、ほんのわずかな買い出しに来る料理人…
残念なことに、築地に買い出しに来る料理人は年々減る一方です。
理由は、鮮度のいい魚や野菜を産地直送で、
宅配便で送ってもらうお店が非常に増えたからです。
また、注文は前日のファックスで済ませて、食材は全て配達してもらうようになったからです。
どちらも決して悪いことではなく、むしろ時間を有効に使って、
浮いた時間を他のことに充てることもできます。
僕自身も、野菜は築地ミクリヤさんにすべておまかせしてあるので、
市場でそんなに多くの物を買うわけではありません。
けれども、どうにもこうにもアナログなつくりの僕は、たとえその日の買い物が葉玉ねぎ1パックだけでも、
市場をぐるーっと一回りすれば今が旬の食材がわかるし、
メニューを考えるのにも自然に食材のイメージが沸きます。
いまや観光ルートにもなり、観光客がほとんどを占める築地市場ですが、
プロの料理人にとってもこんなに楽しいところはありません。
何回かにわたって市場の中の様子もお話しします。