築地市場 | 喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!


こんにちは、シェフ喜八郎です。

大変ご無沙汰しておりました。


今日は、僕の日課でもある築地についてです。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

毎朝、僕は大江戸線の築地市場(つきじしじょうと読みます。)駅で降ります。


ここは朝日新聞本社もあるので、とてもたくさんの人が乗り降りします。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

半分会社員、半分観光客、ほんのわずかな買い出しに来る料理人…

残念なことに、築地に買い出しに来る料理人は年々減る一方です。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


理由は、鮮度のいい魚や野菜を産地直送で、

宅配便で送ってもらうお店が非常に増えたからです。

また、注文は前日のファックスで済ませて、食材は全て配達してもらうようになったからです。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


どちらも決して悪いことではなく、むしろ時間を有効に使って、

浮いた時間を他のことに充てることもできます。  

僕自身も、野菜は築地ミクリヤさんにすべておまかせしてあるので、

市場でそんなに多くの物を買うわけではありません。


けれども、どうにもこうにもアナログなつくりの僕は、たとえその日の買い物が葉玉ねぎ1パックだけでも、

市場をぐるーっと一回りすれば今が旬の食材がわかるし、

メニューを考えるのにも自然に食材のイメージが沸きます。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

いまや観光ルートにもなり、観光客がほとんどを占める築地市場ですが、

プロの料理人にとってもこんなに楽しいところはありません。


何回かにわたって市場の中の様子もお話しします。