喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々* -19ページ目

喜八郎の道中日記 *小さなフランス料理店復活までの日々*

新たなステージへと歩み始めた喜八郎。
その道のりは意外と長く険しいものに…?こうなったら、焦らず騒がず機を待つべし。
黙々と復活の機会を待ちながら、日々料理の道を究めるべく精進する喜八郎の奮闘記!

ワイナートに引き続き、現在発売中の「食楽 No.85」にグラースが掲載されていますクラッカー


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

旬のシェフが「刺激を受けている店」という特集で、

薬膳中華エッセンス の薮崎シェフからご紹介いただきました。



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


素敵な写真に、とっておきのお褒めの言葉ラブラブ!


野菜に限らず、素材や食の安全にしっかりと気を配り、ワインにも精通している薮崎シェフ。

ジャンルは違えど、共感するところの多い尊敬すべき料理人です。


ささやかながら私たちが料理やお店に込めた想いを、

プロの方がこうしてしっかりと受け止めてくださっているというのは、本当に励みになります。



みなさまもぜひ、ご一読くださいねラブラブ


後ろ髪を思いっきり引かれつつドメーヌタカヒコを後にし、

午後は「ニッカウヰイスキー余市蒸留所」 へ。


なぜウイスキー?!と思うかもしれませんが、

「余市といえば有名なのはウイスキー。せっかく来たなら地の特産が見たい!」

というシェフの希望ですにひひ


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

この余市蒸留所は、ウイスキーに適した土地を探し求めていた創設者が1934年に建設したものだとか。

やっぱり、余市の気候風土がウイスキー作りに適していたということなんでしょうね。


敷地はものすごい広さで、豊かな緑の中に美しい建物が並びます。

工場というよりは庭園といった品のある風情。


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和洋折衷で古き良き明治といった作りの建物は、

当時としては珍しく国際結婚していたという創業者のセンスだったのでしょうか。


いやいや、なかなかの居心地の良さですラブラブ


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

ガイドさん付きの見学コースもしっかりできていて(もちろん無料!)、

ニッカの歴史やウイスキーの製造過程などをじっくり説明してくれます。


こちらが、どーんと立ち並ぶ蒸留器ビックリマーク


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巨大なハクション大魔王が飛び出してきそうな(年代がばれる…)ユニークな形ですが、

アームの角度や胴体の広がり具合で味わいが変わってくるそうです。


今でも石炭直火を燃料として、職人さんが火加減を調節しながら加熱しているとか。

夏場はお休みしているということでしたが、実際に動いているところ、見てみたかったなあキラキラ


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


博物館には、古い連続式の蒸留器も展示されていました。


蒸留の方法だけではなく、樽の選び方熟成方法、そしてブレンドにいたるまで、

そのこだわりと細かな違いに驚かされます。


蒸留酒という意味では、コニャックやアルマニャックなどと共通する部分が多いウィスキー。

以前にコニャックの生産者の通訳を担当したとき、蒸留酒って本当に奥が深い!と感心したのを思い出しました。



見学の最後は、試飲コナーでタイプ別のウィスキーを試飲。

これも無料チョキ


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強いお酒は苦手なほうですが、こうして比べると違いがはっきりわかります。

個人的には、ピートのスモーキーさが強すぎないほうが好みかな得意げ


あまりにおもしろかったので、その後は離れの蔵の中にある有料試飲コーナーへ音譜


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みんなで1杯だけ、バーボンの古樽で熟成させた25年物の原酒をいただきました。

アルコール度数、なんと約60%!


樽ごとに個性の違う「原酒」は、熟成した樽の種類や熟成の状態、年代により味わいが異なります。

まさに、一樽一樽味わいが違うのです。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

そして、サービスしてくれたおじさまバーテンダーがかっこいいのなんのってラブラブ!


ほんの少しの水を注ぐことで、ウイスキーの香りを驚くほど開かせくれました。

その注ぎ具合、手さばき、まさに職人です。

おじさまとウイスキーの奥深さに魅了され、ついつい購入してしまったのがこちら。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


新樽熟成10年の原酒です。しっかり樽番号入りラブラブ

華やかな香りとまろやかさがあって、本当に素晴らしい味わいです。


さっそくグラースのドリンクメニューにも追加しちゃいましたので、

ご興味のある方はぜひ一度味わってみてくださいね!!



♪♪その⑧に続く♪♪かたつむり


5日に発売されたワイナート No.68に、グラースが掲載されていますラブラブ


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巻頭の、「今月のレストラン」のコーナーです。


料理雑誌や女性誌では何度か取り上げていただいてますが、

ワイン雑誌にグラースが登場するのは初!クラッカー


日本ワインを取り扱うレストラン、ということで選んでいただきましたが、

ワイン選びのこだわりや、日本ワインから始まるワインリストについても書いていただいてます音譜


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

そしてこんな時にお料理と共に登場するのは、やっぱりまた貴彦さんのピノラブラブ

酒井さんの名古山、勝醸の御坂、そして大切なトルショーもキレイに撮っていただきましたキラキラ


お店もすごく広く見える―!とカメラマンさんの腕前を称賛する声もちらほら(笑)

はい。実際はとってもこじんまりとしたお店ですあせる



小さな小さなお店のこだわりですが、こうして雑誌で取り上げていただけるようになったことが、

なんだかとっても嬉しいです。


フランス料理店らしくないとか、こんなカテゴリーのお店はないとか、

オープン当時はいろいろと言われることもありました。

でも、めげずに信念を貫いていけば、周りが慣れて(諦めて)くれるもんですねにひひ


こんな頑固おやじと頑固マダムの変わり者レストランですが、

今後ともどうぞよろしくお願いいたしますキラキラ


山形から東京に戻った私たちは、そのままきびすを返して空路北海道へ飛行機


なんと新幹線が1時間半も遅れ、羽田で乗るはずだった飛行機に間に合わず、ひと便遅れて搭乗・・・なんていうアクシデントもありましたが、なんとかその日のうちに札幌市内のホテルに到着しましたあせる


翌日からの北海道での行動は、札幌に住むソムリエの出蔵さんにすべてお任せキラキラ

レンタカーの手配からタイムスケジュールまでばっちり設定していただいたので、

初の北海道も大船に乗った気分ですニコニコ


とうわけで、翌朝も早くから車でお迎えに来ていただき、真っ先に向かったのは、もちろん余市。


残念ながらこの日は朝から小雨混じりの天気でしたが、

ここに来なくては北海道に来た意味がありません!


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

驚くほど山の中で、ポツンと姿を現すドメーヌ・タカヒコキラキラ


醸造所を増設中ということで、作業着姿の方や車も何台か停まっていましたが、

そうでなければ本当に静かで人気のない場所に違いない。



車から降りると、懐かしい貴彦さんが笑顔でお出迎えしてくれましたニコニコ


雨が止まなかったので、まずはシェの中でのテイスティングから。


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小さな醸造所の片隅に並べられた樽。

施設は本当にシンプルでこじんまりとしています。


その奥でまだ出荷を待つピノ・ノワールを、貴彦さんが樽から取り出して注いでくれました。


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ワインに顔に近づけた瞬間、「ああこれだ!」と目の前にハートが浮かんでしまう個性的な香りラブラブ!

悪天候に落ち込んだ気持ちも吹き飛んでしまう、魅惑の香りです。


この香りと味わいに酔いながら、貴彦さんの話をゆっくり伺うことができました。


メーカーズディナーの時も思ったけれど、貴彦さんの考えとか理想とか目指しているものとか、

どれもこれも本当にグラースのコンセプトに近いんですよね~。


シェフなんか、今にも貴彦さんの手を握り締めるんじゃないかと思うぐらいの共感ぶり。

「こんなに同じこと考えてる人に会ったことない!」にひひ



毎回、雑誌の取材などで「どれか一本お料理に合うワインを…」といわれると、ついつい貴彦さんのワインを差し出してしまうのですが、その理由は味わいだけじゃないんだと改めて実感しました。


シェフの料理と貴彦さんのワインは、エスプリが近いんですね。ものすごく。



ほんの少しの晴れ間を見計らって、いよいよ噂の自社畑へ!


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


なだらかな丘に整然と並んだ葡萄の樹、適度に生い茂った下草。緑、緑、緑・・・。

まさに、息をのむような美しさですラブラブ


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


なんなんでしょうか。なんというか、畑にオーラがあるんですよ。

自然でありながら、雑然とせず美しい。思わず吸いこまれていきそうな空間です。


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ここで育てられたブドウでワインを作ったら、いったいどんなことになっちゃうの?!ショック!

ついさっき醸造所の中で嗅いだ香りを思い出しながら、期待で胸がいっぱいになりました。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*



「できれば、自分の子供にこの畑を継いでもらいたい。そのためには、若い人たちが働きたいと思うような畑を作っておかなくてはいけない。」


「今、自分は新しい農業をやって周りから変わり者扱いされているけど、自分が成功して仲間を広げて、もっと北海道の農業やワイン産業を活性化させていかなくてはいけない。」


「自分がこけたら、子供たちの世代は今よりもっと苦労をする。だから、自分は失敗するわけにいかない。」



畑を見渡す丘に椅子を並べながら貴彦さんが語る未来は、

子供への愛情と未来への責任感に満ちていました。


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*

子供の誕生は、貴彦さんのワイン造りに計り知れない影響を及ぼしたに違いありません。

強く共感すると同時に、忘れかけていた大切なことも思い出させてくれた、本当に本当に貴重な時間でした。



雨が降り出してしまったので残念ながら早々にお開きとなりましたが、

もっともっと、できれば一日中でも、貴彦さんの話を聞いていたかったです。



そのあとは中井さんの畑を見せてもらいに行きましたが、

見晴らしがいいという高台の畑も、どんよりした雨雲で視界は悪く、本当に残念しょぼん



grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


絶対にもう一度、天気のいい日に再訪しなくては!



ここに来るためだけに、またすぐにでも北海道にやって来たい ―

本気でそう思える、唯一無二の存在感。



貴彦さん、お忙しいところ本当にどうもありがとうございました!!



♪♪その⑦に続く♪♪かたつむり


旅行記はちょっとお休みして、今回はイベントの告知をひとつ♪


定例の『日本ワイン特別メーカーズディナー』、
記念すべき第10回は、大分県の「安心院葡萄酒工房」キラキラ


grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*


安心院葡萄酒工房は2001年に設立され、安心院町内の契約農家や自社畑の良質なブドウからコストパフォーマンスに優れたワインを生み出している注目のワイナリー。

今回は、ワイナリーの設立時から安心院を支え続けている醸造醸造責任者の古屋浩二さんをお招きし、ブドウ栽培や醸造に関するこだわりについて貴重なお話を伺います。

料理はもちろん、シェフ喜八郎がそれぞれのワインの魅力を最大限に引き出す一皿を実現。
その日限りの特別なコースで、古屋氏が直々にセレクトした6種のワインとの贅沢なマリアージュをご賞味いただきますニコニコ

grace グラース kihachiro HACHISUKA *小さなフランス料理店の日々*
早くも試飲&メニュー決めのための第一回ミーティング!
みんな真剣です☆


『「農」のあるワイン』をテーマに自然なワイン造りを目指し続けている「安心院葡萄酒工房」。

その素晴らしい魅力をたっぷりとご堪能くださいキラキラ


【日時】 9月26日(水)19時~(18時30分開場)
   *当初のお知らせから日程が変更になりました!!初の水曜開催です!
【場所】 レストラン graceグラース kihachiro HACHISUKA
【定員】 22名
【参加費】 12000円(税・サービス料込み)


*ワインのラインナップなど、詳細は決まり次第HPまたはブログにてご案内致します。

*お申込み&お問い合わせはこちら♪

  03-6440-0400 / contact@gracetokyo.com