もっとも難しいのは「ゆるす」ということではないか~ドキュメンタリー映画「お前の親になったるで」 | 40代50代「このままでいいの?」は大事なサイン!自分を知って、自分とともに生きていこう~対話空間「旅するコーチング」~

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 ~コーチとの対話をとおして自分を知り、もっと自分の人生を大切に生きていきませんか~

偶然、ネットを見ていて

こんなドキュメンタリー映画が

上映されていることを知りました。

 

 

 

『お前の親になったるで』

 

 

 

 

10年前、関西の中小企業7社が集まり、あるプロジェクトが発足した。
元受刑者に住まいや仕事を提供し、再犯を防ぐ「日本財団職親プロジェクト」。
受刑者の半分が出所しても仕事や居場所がなく、再び罪を犯していた社会問題に立ち上がったのだ。
しかし、参加者の中にひとり複雑な思いを抱えた男がいた。
大阪の建設会社・社長の草刈健太郎さん・・・
大切な妹を殺された悲しい過去があった。

ふたつの問題と向き合い、自問自答しながら生きる・・・
加害者と被害者の間で闘ってきた、男性の10年間に密着したドキュメンタリー

 

 

 

 

 

最愛の妹を殺害されながらも

刑務所・少年院を出所した人の

更生支援に取り組む草刈さんを追った

ドキュメンタリー。

 

 

 

 

全く草刈さんのことは存じ上げなかったですが

その背景を知ると、気になりました。

 

 

 

 

21日は「アップリンク京都」に
その草刈さんや映画の監督さんの

舞台挨拶があるとのことで行ってきました。

 

 

 

 

ライフコーチの小国里恵@京都です

 

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上記画像に込められたもの

 

 

 

 

映画は90分でしたが、

監督さんによると実際のフィルムは

700時間あったそうです。

 

 

 

 

ドキュメンタリーですから

生々しい場面もたくさんあったのですが、

それでも、とても映画では放映できないような

ギリギリのこともいっぱいあったと

草刈さんも言われていました。

 

 

 

 

最愛の人の命を突然、

殺害という形で奪われた経験など

私にはもちろんないので

とてもその気持ちがわかる等

軽々しく言えないですが

それでも、泣けてきました。

 

 

 

そして、あらためて思ったのは

人間にとって

「ゆるす」という行為が

どれほど困難であることか、

いうことです。

 

 

 

 

生死にかかわることではなくとも

自分が傷ついた体験、あるいは

誰かを傷つけた体験を思い出した時

安易に「ゆるす」という言葉を

使うことすらできないこともあります。

 

 

 

 

 

映画の中で、

妹を殺した犯人(妹の夫)に対して、

草刈さんやご家族が

いろいろな思いを語られているのですが

本当にそこは複雑なものがありました。

 

 

 

 

ひとことでは言い難い。

 

 

 

 

犯人を殺すことばっかりを

考えていたそうです。

 

 

 

 

映画の中で、犯人の仮釈放に関する

委員会のようなものが

開かれる場面が出てきます。




※犯人はアメリカ人で

アメリカでの裁判となっています。




そこに草刈さんや家族が同席され

犯人と対峙されます。

 

 

 

 

そこで「許すことはできないが

伝えることはできる」と

必死で言葉を選びながら

対峙されている姿が本当に胸に迫りました。

 

 

 

 

「妹を傷つけるな」

「再犯をするな」

 

 

 

鬼気迫るものがありました。

 

 

 

 

 

 

そんな背景を持ちつつ、

一方で更生支援をされている草刈さん。

支えても裏切られることはいっぱい。

 

 

 

なぜそんなことができるのかと

たくさんの人に訊かれる、と言われていました。

 

 

 

草刈さん自身も舞台あいさつで

何が自分をここまで駆り立てるんだろう?と

言いつつも

「そうせずにはいられないのだ」と。

 

 

 

家族がいない子もいる

いても放任されている子もいる。

 

 

 

「そうなると誰かが向き合わないと

いけないんです」と。

 

 

 

 

「再犯しなければ次の被害者も生まない」

 

 

 

 

ゆるすことのできないものを

抱えておられるがゆえに

芯から出てくる言葉なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

終わってから、草刈さんの本の

サイン会がありました。

 

 

 

 

私の前に並んでいた方は

犯罪被害者であることを草刈さんに

告げられていました。

 

 

 

 

映画館で私の前の席に座っておられた方は

殺された妹さんの同級生だと

言われていました。

 

 

 

 

いろいろな思いの方が

来られていたんですね。

 

 

 

 

 

私が偶然ネットで見て来ました、と

お伝えすると驚いておられました。

こういう活動もあるとお伝えくださいと

言われていました。

 

 

 

京都はいま、祇園祭です。

そぞろ歩く人は、

みなにこやかに見えますが

それだけでは何にもわからない。

 

 

 

 

いろいろな事情を抱えつつ、

それでも生きておられるのかなぁ…

 

 

 

 

そんなことを思いながら

猛暑の中、帰ったのでした。

 

 

 

 

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