2/17 アテネ
2/17 アテネ
朝、外はまさかの銀世界だった。
雪に覆われたアテネの町
ギリシャといえば、青い海にまぶしい太陽・・・のイメージであったが、どうやら普通に雪も降るらしい。
昨日店員と話したことを思い出した。
この雪がアテネでの予定を大きく狂わせることになるとは・・・
昨夜寝ぼけながらも自分を含め部屋には三人泊まっていたようであった。
一人は既に出発していたが、もう一人は部屋にいた。日本人だった。聞くと、しばらくエギナ島でボランティアをしていて、アテネへやってきたとのこと。しばし雑談し、宿を出た。
日曜は博物館やら何やらの入場料がフリーになる日である・・・と地球の歩き方に書いてあったので、パルテノン神殿の遺跡群に行こうと考えていた。しかし、いざ正面に来てみると様子がおかしい。
入り口にかかる「Closed」の文字。
閉まっていることが判明した。
係りの人に聞くと、遺跡は大理石でできているため、積雪がある状況ではスリッピーで危険だとの話であった。なんてこった。一応他の遺跡も回ってみたが全て閉店ガラガラ。しょうがないので、当初予定していなかった「考古学博物館」へ行くことにした。博物館なら雪なんて関係ない。
体が大分冷えてきた。
少し温まろうと、マクドナルドに入ってみた。
チーズバーガー1ユーロ、ハッシュドポテト0.8ユーロ。日本円にすると、日本で買うより高い。メニューは若干違うようだが、味は同じで万国共通のようだった。
マックを出て、オモニア広場を抜け、考古学博物館へ着いた。
ここは、ギリシャ全土で出土した考古学的資産が集められているだけあって、展示品はもう膨大。
守り神的な存在で、神殿の前に立つ巨大な成人男性の裸体の像「クーロス像」、アガムメノンの黄金のマスク、今にも飛び出しそうな馬に乗った少年の像、気品が伺えるアウグストゥス、黒が映えるコリントス時代の陶器。
基本的には古代ギリシャのものが多いが、そのなかでのデザインや色調の移り変わりなんかも楽しめるもので、一通り見て回った頃にはもはやお腹いっぱいになっていた。
途中相部屋だったボランティアの人と会った。
軽い会釈をし、この雪ではみんな行きつくところは同じなのかな・・と思ったりもした。
帰り道、古代オリンピックの舞台で、馬蹄状の形状が特徴的な「パナティナイコスタジアム」を柵からのぞいたり、その脇の公園内を散策したり、やっぱり閉まっていたゼウス神殿をやっぱり入り口からのぞいたりし、いったんホテルへ戻った。ギロピタを二つ食べ、昼食とした後、少し考え込む。
パナティナイコスタジアム
外は雪がまた一段と強くなる一方だが、意を決し、アテネオリンピックのメイン会場であったスタジアムへ行くことに決めた。そこではギリシャのサッカーチームAEKアテネの試合が予定されていた。
実は、今回のギリシャへの旅のなかで「海外でサッカーを見る」という目的を達成したいと考えていた。
最終目標は19日のチャンピオンズリーグオリンピアコス対チェルシーだったが、チケットも何もない現状をふまえ、別で試合を見てもいいなと色々検索をしていたところだ。この雪であるが、よく雪の中でもオレンジボールでサッカーが行われていたはずだし、なんとかなるだろう。
そうと決まれば進むのみ。
初めての地下鉄にちょっと戸惑うも、無事に切符を購入し、モナスティラキ駅から乗車して10分ほどたっただろうか。目的地のIris駅で下車したところ、想像をこえて外は猛吹雪となっていた。
しかもスタジアムは白系統のため、雪と同化して見えない。
これはヤヴァイ。
予感は確信へ・・・試合は中止になっていた。
サッカーの試合はもちろんだが、一目リバウド(当時AEKにいた)を見るという目論見は見事に水の泡となった。
雪のおかげで予定が大幅にくるってしまった。
することがない。
日曜日のため、店は軒並み閉まっており、ショッピングもままならず。
いったんホテルに戻った後、これまた万国共通スターバックスで一杯コーヒーを飲み、
プラカ地区をただ宛もなくふらついた。
結局、そのまま夜となった。
唯一の楽しみの夕食は、昨夜と違うレストランへ。
入ったレストラン「アクロポール」では、スタッフドなんちゃらという肉料理と、パン、そしてギリシャのお酒ウゾを頼む。肉料理は大変おいしかったが、自分にはウゾが全く合わなかった。
水を入れると白く濁るというこのお酒は、香草アニスの匂いが特徴的で、言わずと知れたギリシャ名物である。
しかし、この匂いにはどうしても慣れることができず、加えて10度を超すアルコールの強さに、あえなく残すことを決めた。
部屋に戻ると、ボランティアの人が帰っていた。
名前を聞き(以後Oさんとする)、しばしOさんと世間話をした。Oさんはなかなかすごい人で、どうやら会計士だったらしく、当時の思い出話は学生の自分にとっては非常に興味深いものであった。
そしてこの異国の地で、日本の企業や業界の話をしているのがおかしかった。
会話はなかなか途切れることもなく、遅くまで続くのだった。
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