オール電化とエコロジーの微妙な関係
昨今、環境に対する意識が高まっているのは、とてもすばらしいな、と思っています。オバマ大統領の効果も絶大ですね。以前から、環境やエコロジーについて一生懸命考えておられた方もおられると思いますし、私も人一倍エコロジーにコミットがあります。建築において、人と環境にも悪い影響がなく、エネルギーゼロエミッション、さらに自然エネルギーを生産することで、地域生活のエネルギーをすべてまかなえる、そういう未来の建築をつくりたいと夢見ています・・・。
今日は、オール電気とエコロジーについてまじめに考えてみたいと思います。オール電化住宅は給湯器も夜間電力で安くお湯がつくれる、トータルランニングコストはガスより安い、という理論で、なんとなくオール電化は環境に良い?というのは「なんちゃってエコロジー」なお話。まじめな話では、住宅からのCO2の最大発生源は、ガス給湯器といわれています。ガス給湯器から発生するCo2とエコキュートが発生させるCO2は同じお湯に対して約半分ですむからCO2の発生を抑えられる、というお話です。
ところが、私はどうもその辺が腑に落ちないのです。電気というのはそもそも石油や石炭を燃やして熱を電気に変換する過程で大量のCO2を発生しています。さらに電気を発電所から家庭まで運ぶ間に送電中に2/3は消えてしまいます。エコキュートの消費する電気、さらに送電中に失われた電気を作るために発生させたCO2を換算するとどうなのでしょう?深夜電力は安いといいますが、電気を作るために必要な石炭石油の量や発生するCO2の量は同じです。エコ家電を買いましょう、エコロジー住宅を買いましょう、いろいろと名目上エコロジーを詠っている商品が、本当にエコなのか、きちんと考える時期にきているかもしれません。
風力や太陽光、潮力発電のような電気が大量に作られるような世界になったらもちろんオール電化に軍配が上がりますが、そのような電力は全体の数%に過ぎません。建築個別に考えるなら、太陽光発電や燃料電池、風力発電を搭載したゼロエミッション住宅ならオール電化にする意味があると思います。電気会社からの深夜電力を大量に使うオール電化は、無駄にしている深夜電力のエネルギーを使うという意味はあるのでしょうし、あるレベルでは効果がありますが、本質的にはエコではないのでは、と思っています。
給湯器の問題を解決するのには、昔ながらの太陽熱温水器が一番効率がよいでしょう。太陽の熱をできるだけダイレクトに利用して暖房に使うOMソーラーも意味かなりすごいと思います。太陽のエネルギーを直接利用して、送電線からの電力消費量を抑えることがエコロジーなのは間違いないでしょう!
千駄木の家現場レポート20090808
昨日、「千駄木の家」現場に行ってきました。外壁の防水シートとラス(モルタルの下地金網)がはられて、内装もだいぶボードが張られていました。
屋根の板金、手摺の笠木などもほぼ完成しています。ここまで来ると一山超えた感があります。モルタル下地の防水紙の納まりは、後から見えなくなってしまうところなので、どんなふうに納まっているか、細かくチェックします。最近、ウェザータイトという塩ビ製の窓周り防水キャップができていて、昔は防水紙をかさね張りしたりテープ止めしたりしていた部分が、一枚のシートでカバーできるようになりました。なるほど、合理的だなあと思いました。
右側の写真、緑のシートがウェザータイト。右は防水紙の前,左が防水紙を張ったところ。
外壁のラスもリブラスを使っていて耐久性が良いものを選んでるな、と安心しました。
今日の現場での発見は、書斎の本箱が130cmで下の人がまったく見えないのはつまらないではないか、ということです。本箱の一部に穴を開けて、吹き抜けの下にいる人がちらちら見えるようにしよう、などと思いつき、30cmほどの四角い穴を3箇所追加してもらうことに・・。工務店は明日には本箱の壁をつくるところだと言うのに、いつもながら思いつくと止められない、懲りない私でした。工務店さん、いつもありがとうございます。
現場監督に書棚を持ってもらって「あー、その辺に穴があいているといいわね!」と田口。現場で突如設計変更。工務店さんすみません・・。







