ギターを鳴らす縁側に
おいてきぼりの僕がいた垣根の向こうからミヨちゃんが
どっかへ行こうと誘います
二つ向こうの部屋の奥
バアさん着物縫いのアルバイト
家計やりくり たいへんな
僕は小遣いチョロまかす
めぬき通りイチョウの木
葉っぱが黄色くなったっけ
バアさん元気でやってるか
耳が遠いとぼやいてたっけ
秋の紅葉名所めぐり
観光客で花が咲き
土手の上から石投げる
屋根はへこんでいないかな
冬になると道路で転ぶ
バアさん年中行事の一つ
湿布薬を塗りつけた
ガーゼを腰に当て うなる頃
昔 お城の栄えある
お堀の跡を風が吹く
切り取り線をつけた封筒で
ミヨちゃんも元気かと書いてみる
めぬき通りイチョウの木
はだかで寒そうに凍えてたっけ
バアさん元気でやってるか
腰が痛いと言ってたっけ
冬は寒いか冷たいか
今年の冬は きびしいぞ
もっと北では大雪だべな
そんな話題で年を越す
作詞作曲
NSPリーダー天野くん
唄
NSP
このバアさんとは
一ノ関に住んでいる母方の
天野くんの おばあさん
天野くんは
小学生の低学年の頃
上野から一人で列車に乗り
一ノ関で過ごしてたり
ご両親が離婚され
おじいさん おばあさん
お母さんと
住んでたことも
その家の裏手が
桜並木となっていて
花見の酔っ払いの投げた
木の枝 空き瓶 空き缶 石が
屋根に飛んで来てた
人が屋根に落ちて来た時は
おばあさんとハシゴを
持っていってあげたり・・・