暇老身辺雑記 -32ページ目

第49期十段戦五番勝負第3局

 今日行われた第3局を産経ネットで観ていたが、序盤の右下隅の折衝に井山挑戦者の誤算があったようで、下辺を6本も這わされた時点で勝負が決したような気がした。その後は終始井山が守勢に回り、結局中押し負けとなった。通算成績は井山の1勝2敗となった。

 今月22日に行われる第4局で井山が勝ち、第5局にもつれ込む事を期待したい。

同窓会

 今日は一年ぶりの大学の応用化学科同期の同窓会だった。案内にはANAクラウンプラザホテル神戸とあった。そんなホテルがあったかなと思ったが、新神戸オリエンタルホテルが何時の間にか名前を変えていたと知った。

 大震災の影響で東日本在住者の出席が一人もなく、また、体調を崩して外出出来なくなった人数が増えて、去年に比べて出席者は半減した。早生まれを除いて今年中に全員75歳以上になるともなれば、故人が15%となり病人が続出するのも当たり前なのかもしれない。その一方で去年ネパールに山登りに行った猛者が二人もいたのには驚いた。

被災地の回収金庫が6ヶ月も開けられない

 津波の被災地の警察署に回収された数百個の金庫が届いているが持ち主が特定できないという新聞記事を読んで不思議に思った。金庫には現金、貴金属、宝石などの他に不動産の権利書や預金通帳なども入っている場合が多いと思われる。中身を見れば、持ち主を特定できる可能性が高いと思ったからである。しかし、さらに記事を読むと、遺失物法で金庫は6ヶ月間開ける事が出来ないとの事である。未曾有の大津波に襲われた被災地においては、もう少し臨機応変の法適用が出来ないのかと悲しく思った。国会議員たちはこの非常時に一体何をしているのだろう。

放射性物質の生物濃縮が始まった

 茨城県北茨城市の沖で41日に採取されたコウナゴから、1キログラム当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素を検出された。怖れていた放射性物質の生物濃縮が始まったのだ。コウナゴや成長したイカナゴは海釣りの活き餌としてよく使われる位、より大きな魚が好んで食べる。その魚をより大きな魚が食べてさらに放射性物質が濃縮されて行く。

 一方、福島原発からの放射性物質の垂れ流しは一向に止まらない。その上、約1万トンの低濃度放射性物資を含む水を海洋投棄する事が発表された。低濃度であっても放射性物質を外部に放出する事はあってはならないのだが、大量の水の処理に困り果てた政府の止むを得ない決断なのだろう。今回の福島原発事故で、世界の放射能のバックグラウンドは恐らくレベルアップする筈だ。当然の事ながら世界は海でつながっているのだから。

 福島原発の事故処理が長引けば日本近海の魚は、いちいち放射能を測定しなければ食べられなくなるだろう。福島県の農業を壊滅の追い込んだ事故が、近海漁業も崩壊させようとしているのだ。

 この期に及んでも、原発を推進して来た自民党、またそれに加担して来た公明党からの謝罪や反省の言葉は全くない。少なくとも責任者であった歴代の首相や通産大臣は我が国民のみならず世界の人々に事故を予見できなかった不明を謝罪し、全私財を事故処理の費用の足しに寄付するべきであろう。

非常用光源

 ヤフーの映像トピックスで、ツナ缶を用いた灯りが紹介されていた。ツナ缶の蓋の中央部に穴を開けて紐を差し込み、しばらくしてから紐に火を点ける。すると缶の中の油分が徐々に燃えて、2時間ほど持続する灯りとなるそうだ。頭の良い人もいるものだと感心したが、しかしツナ缶がなかったらどうするのか。どこの家庭でも食用油は備えているのではなかろうか。食用油を陶製かガラス製の容器に入れて紐を浸し、火を点ければ灯りとなる筈だ。昔の行灯は菜種油を燃やす照明具だったし、ランプも油を燃やして光源にしていた。

ただし、ツナ缶を使うにしろ、食用油を燃やすにしろ、火の用心は心掛けて欲しい。

桜の開花が始まったが

 近所の桜もようやく開花し始めた。同じソメイヨシノでも日当たりの具合で時期がずれるようで、未だつぼみだけの樹もあり、4分咲き位のもある。例年なら桜花を見ると心が浮き立つように感じるのだが、東日本大震災のせいで今年はそんな気分にはなれない。

 花見の恒例行事を今年は取り止めるところが多いらしい。芦屋川沿いの桜並木は例年大勢の花見客で賑わうが、今年は屋台の出店を取り止めるそうだ。

 身近なところでは、勤めていた会社のOB会から予定していた「お花見」を中止するとの連絡を受けた。

 今年は、夏の花火大会を取り止めるところも多くなりそうだし、夏祭りや秋祭りにも自粛の声が挙がりそうな気がする。当分、天災の恐ろしさを何度も反芻しながら過ごすしかないようだ。

碁は悟り

 今日碁会所で打っていた相手は2001年生まれの小学生。私との年齢差は実に65歳だ。私は手加減しないし、相手も全力で向かって来るので楽しい。

この小学生が初段格だと碁会所に現れたのは1年半位前だったが、今は4段で打っている。進歩の速さに周囲を驚かせていたが最近伸び悩んでいる。最近の小学生は昔と違って大変忙しいようで学級が上になるに従って、碁に割ける時間が少なくなるのがその理由のようだ。

 囲碁は悟りによって昇級・昇段すると言われている。悟りの内容は、「丸儲けしようとすると丸損する」、「損して得を取る」、「道理が引っ込むような無理は通らない」、「小を棄てて大を取る」、「急所を逃さない」、「焦りは自滅を招く」など様々で、人生訓として通用するものが多いようだ。私ももう少し悟りを開きたいと言う思いもあるが、20年近く棋力が上がらないのでもう無理だろう。

全国原発の想定する津波の高さ

 今日の朝日朝刊に原発の津波対策についての記事で、全国の商業用原発54基と高速増殖炉「もんじゅ」の想定津波高さが下記のように示されていた。

 北海道電力泊     9.8m

 東北電力東通     6.5m

 東北電力女川      9.1m

 東京電力福島第一   5.7m

 東京電力福島第二   5.2m

 日本原子力発電東海第二5.7m

 東京電力柏崎刈羽   3.3m

 北陸電力志賀     5.0m

 中部電力浜岡     8.0m

 原子力機構もんじゅ  5.2m

 日本原子力発電敦賀  2.8m

 関西電力美浜1.53~1.57m

 関西電力大飯1.66~1.86m

 関西電力高浜0.74~1.34m

 中国電力島根     5.7m

 四国電力伊方3.49~4.25m

 九州電力玄海 2.0~2.1m

 九州電力川内     3.7m

 驚くべき事に、今回のような14mを越える津波を想定している原発は一基もない。政府が謳って来た原発の安全性の実態がこの程度のものだったのかと思うと、宣伝を真に受けてきた自分が情けない。それにしても、長年にわたって危険な原発を推進して来た自民党から謝罪の一言がないのが不思議だ。

東京電力会長の記者会見

 福島原発の事故後初めての東京電力会長の記者会見を見て呆れ果てた。何と謝罪の言葉を述べるのに、書いた文章を読み上げているのである。その姿には一片の誠意も感じられなかった。お詫びするのに文章を読まねばならないような男が東京電力のトップに座っていたのである。しかも事故後2週間も経ってからの初めての会見など遅きに失する。一方、社長は過労で入院したが辞表は出していないそうだ。東京電力と言う会社の病根を見たような気がする。平時には少々出来の悪い人間でもトップは務まる。周りがサポートしてカリスマ性を保たせるからだ。しかし、危急存亡の時にこそトップの姿は浮き彫りになる。トップが的確な行動を取らない限り。その組織は崩壊を免れない。かつて、「張子の虎」と言う言葉が流行した時期があった。日本の電力企業の中で飛び抜けてナンバーワンの位置を占めていた東京電力の実態が「張子の虎」であったような気がしてならない。

東京電力の対応のまずさ

 私は応用化学科の学生だった頃、研究室で実験中に火災・爆発などの事故を起こした際の心得を教えられた。「事故を起こした当人は決して処理に当たってはならない」のである。当人はパニック状態となっているので、何かをしようとすると却って事故を大きくしてしまうそうである。今回の福島原発事故で私はこの事を思い出した。今回の当事者である東京電力はパニック状態に陥っているような気がしてならない。当初の海水注入による冷却の遅れは炉心溶解を招いたし、放射能の強度や核種を間違えて発表するし、記者会見での説明は分かり難いく質問を受けるとしどろもどろの無様な対応しか出来ない。

 事故が発生した際に、東京電力は先ず他の電力会社に救援を求めるべきではなかったのか。