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マレーシアへの旅9 クアラルンプール空港

 関西空港行の便は午後11時59分発だった。ホテルを12時にチェックアウトし、KLセントラル駅までスーツケースを引っ張りながら歩いた。ここからはKLIAエクスプレスがノンストップ、所要時間28分で運んでくれる。しかも乗り場で、航空機のチェックインが出来る。つまり、駅で預けたスーツケースがそのまま関空に着くので非常に便利なのだ。

チェックインを済ませて身軽になり、構内のマレー料理屋で昼食を摂った。その後市内に出ようかとも思ったが、暑いのと疲れているのとで断念し長い待ち時間を覚悟しながらエクスプレスで空港に向かった。乗り心地は上々で振動も騒音も殆ど感じない。

 空港に着いて驚いたのは、前回の旅で泊まった空港と空中回廊で結ばれたザ・パン・パシフィック・ホテル・クアラルンプールの名前がSama-Sama Hotelと言う名前に替わっている事だった。経営母体が代わったのか、長過ぎる名前を呼び易くしたのかは分からなかった。ターミナルビルを1階から5階まで見て回るとする事がなくなってしまった。ベンチに座って持参の文庫本を読んで時間をつぶす事にした。やがて夕食の頃合いとなり2階のフードコートに入った。いろんな料理のカウンターが並んでいるが、アルコール飲料のカウンターはない。麺料理の窓口に立ち、掲げられた写真の中から選んで番号でオーダーする。出された麺をテーブルに運び、一口食べてアッと驚く。凄まじく不味いのだ。麺は5cm程の長さで刀削麺のような形をしていて、具には人参、大根その他野菜の繊切りが生のまま入っている。そのためか薄味の麺つゆが生ぬるくなっている。食べるのを断念して匆々にフードコートを出た。4階にあるマレー料理店に入り直し、ナシゴレンを頼んだ。ここにもアルコール飲料は置かれていない。やがて供された赤褐色のナシゴレンには焼羊肉の串が2本添えられていたので、まずそれを口にしてアレッ!と感じた。肉に塗られたタレがジャムのように甘く、違和感が食欲を遠ざけてしまう。ナシゴレンは出来上がってから何時間も置いてあったかのように、干からびた感じで米が固く味付けもお粗末であった。何とか半分ほど食べて店を後にする。ターミナルビルの中で、たった一か所ビールを売っている店でカールスバーグ缶とポテトチップを買い、ベンチに座って口直しをして漸く落ち着いた気分に戻った。

 ベンチに座って辺りを見回しているうちに。イスラム教のお祈りをする一団の姿を見た。

裸足になった20人程のグループが直立不動やひざまずいて床に頭を付ける動作を繰り返している。普通はあちこちに設置された祈祷室でお祈りが行われるので信者以外に姿を見せる事はないのだが、何かの事情で祈祷室が使えなかったのかも知れない。1日5回もこんなお祈りをするのは大変だろうなあ、しかし健康保持には有効かも知れないと言うのが率直な感想である。

マレーシアへの旅8 クアラルンプール観光

 6年前に市内の主な観光場所を訪れていたので、今回は前回見逃していたバトゥ洞窟の観光と、チャイナタウンの再訪にとどめる事にした。

a. バトゥ洞窟

 ヒンドゥー教の聖地として知られるが、信者以外に多くの観光客も訪れる。272段の急な階段を上がると大鍾乳洞があり、至るところにヒンドゥーの神々が祀られている。信者は石の階段を裸足で上り下りしていたのが印象的であった。階段の周辺には何匹もの猿が動き回り餌をねだっていた。バナナを貰った猿が器用に皮を剥いているのが面白かった。

 大鍾乳洞に隣接した鍾乳洞はダーク・ケイブと名付けられ、観光客に懐中電灯を持たせてガイドが案内する探検洞となっていた。



暇老身辺雑記-バトゥケイブ

      〔バトゥ洞窟の神殿〕

.チャイナタウン
 派手な正月飾りが町中に溢れかえり、大勢の人達で活況を呈していた。まさにチャイニーズのバイタリティーを見せ付けつけられる思いがした。前回も訪れたセントラル・マーケットも一段と賑わっていた。マーケット横の露店では果物を売る店もあり、マンゴスチン、竜眼、ひげのないランブータンのようなもの(名称不明)を買い求めた。ホテルに帰って食べたがどれも美味しく、マレーシアが果物天国の異名を持つ事に納得した。

暇老身辺雑記


〔チャイナタウン商業施設の入口の派手な正月飾り〕

マレーシアへの旅7 マラッカ観光


 最近世界遺産に指定されたマラッカまでタクシーで往復した。途中の道路でもマラッカ市内でも、Malaccaと言う文字は全くなくMelakaに統一されていた。

 マラッカの街は観光客で溢れかえっていて、想像していたロマンティックで静かな場所とは大違いであった。オランダ広場の近くでタクシーを待たせて、周辺を散策したが土産物屋が建ち並ぶ通りを歩いているとスコールが降り出した。ずぶ濡れになっては大変と慌てて近くのレストランに入ったが、ウエイトレスから入り口で靴を脱ぐように指示された。海外のレストランで、靴を脱がされたのは初体験であった。テーブルに座ってメニューを眺め、香港料理店である事が分かった。適当にオーダーすると出て来たのは、ワンタンの入ったあっさりした味の麺でまあまあ美味しかった。スコールが止んだので何軒かの土産物屋に入って見たが買いたいようなものは何も見付からなかった。タクシーに戻りドライバーにどこか案内するところがあるか訊いてみたが、動物園位しかないと言う返事にホテルの戻る事にした。



暇老身辺雑記-マラッカ
〔マラッカのオランダ広場の近くに設置された正月飾りの宝船〕

マレーシアへの旅6 クアラルンプールへ


15日の朝に、シュエン・ホテルからタクシーでクアラルンプールに向かった。マレー鉄道での移動も考えたのだが、年始のためか駅が大変混雑していたのを見たためコストは掛かるが楽な手段にしたのである。道が少しばかり混んでいたため、宿泊先のヒルトン・クアラルンプールまで3時間を要した。このKLセントラル駅に隣接するホテルには6年前に5泊したため様子は良く分かっており、安心して泊まれる。タクシーのナンバー・プレートの表示を見たのか、ドアを開けてくれたドアマンが『私はイポーの出身です』と嬉しそうに話したのが興味深かった。

全てが揃ったホテルだが、ペナンでもイポーでも無料だったWi-Fi接続料が1時間に千円も掛かるのには驚いた。余り高いので接続は1日1時間だけに節約した。また、ミニバーの中のビールやワインの小瓶が500円位もするので、外で買った飲料を冷やすためにだけ使う事にした。

マレーシアへの旅5 イポー市観光

a.ジョージタウンからイポーヘ

12日の朝ジョージタウンからイポー市に向けてタクシーで出発した。タクシー料金の交渉はホテルのフロントに頼んだが、矢張り正月料金のようで割高に感じられた。しかし、自分で交渉していたらはるかに高い料金になっていた事だろう。イポーまでの約120kmの道程はマイペースで走れる程ではなかったが比較的空いていて、2時間程で宿泊先の「シュエン・ホテル」に着いた。

.シュエン・ホテル

3泊したこのホテルは漢字表記では「舜苑大酒店」、中国系の290室もある大きなホテルで開業後約20年経つが室内は綺麗であった。フロントでWi-Fiのパスワードを貰おうとしたらオープンなので必要ないと言われた。オープンで大丈夫なのかとパソコンを繋ぐと簡単にネットにアクセス出来た。ただし、ウイリス対策ソフトからの第三者から読み取られるおそれがある旨の警告が画面に表示された。

 ホテル内のレストランは一日中ビュッフェ方式となっており、入り口にはハラール料理(イスラム教徒が食べて良い料理)と表示されていた。朝食付きだったので毎朝ここで食べたが、ハラールだと感じるような事はなかった。ただし、アルコール飲料が全く置かれていない事が酒飲みにとっては難点となる。このホテルではレストランだけでなく、室内のミニバーにもソフトドリンクしか入っていなかった。


暇老身辺雑記-ハラール
〔ハラール料理店を示す標識〕


c.イポー市

 イポーは市内を縦断するキンタ川によって、旧市街と新市街に二分される。かつてはキンタ側の上流で採掘されるスズ鉱石で栄えた街だったそうだ。現在、採掘は行われていないが人口で言えばマレーシアで3位か4位の大都市である。ホテルやレストランの多くは新市街に位置し、旧市街にはマレー鉄道のイポー駅、博物館、学校、ビジネス街などがある。昔スズ鉱山で大勢の中国人が働いていた名残で、イポーも中国系の人口が過半数となっている。

.レストラン

イポーも正月休業のレストランが多く、空いている有名レストランは予約で埋まっていて食べる場所探しには苦労した。「越式美食」と看板が掛かった店が開いているのを見付けて入ったが、味はベトナムのレストランには遠く及ばなかった。しかも、ソフトドリンクしか置いていないのでので、余計食べ難かった。店の女性にベトナム人かと訊き、「生粋のマレーシア人」との答えでなんとなく納得出来たような気がした。

 スチームボート(火鍋)の専門店にも入って見た。二つに分けられた鍋に6種類の中から選んだ2種類のスープが入った火鍋を用意してくれ、セルフサービスで選ぶ具材は、牛肉、豚肉、羊肉、鶏肉、卵、海老、貝類、豆腐、各種野菜、麺類など50種類ほどが並んでいた。この店ではビールを飲む事が出来た。

 インド料理店にも入ったが、テーブルに着くとバナナの葉を敷いてその上に白飯、鶏肉の唐揚げ、魚のフライ、油で揚げた煎餅のようなものを盛り付け、3種類のカレーの入った金属容器を添えてくれた。辺りを見回すとみんな手で食べているので困ったなと思っていると、フォークとスプーンを持ってきてくれた。味は可もなく不可もなしと言うところだった。

e.三寶洞(サン・ポ・トン)

 イポーには何箇所かの洞窟内寺院があるそうで、最も有名な三寶洞寺院に行ってみた。入り口に菜っ葉の束が沢山販売されていて「TORTOISE」と表示されていたが、青菜が亀とは意味不明だった。天井が高く広い洞窟なので圧迫感は全くなく、内部に祀られた何体もの仏像を見て回った。壁に「TORTOISE⇒」と書かれたところを進むと洞窟の外に出たところに池があり数え切れない位の亀がいた。池の周りに青菜が撒かれていたので、亀の餌として青菜が売られていたのだと漸く分かった。

暇老身辺雑記-三寶洞寺院

     〔三寶洞寺院の入口〕

f.キンタ川

 イポー市を二分する位だから大河だと予想していたら、意外に小さな川だった。川岸に赤、黄、緑、紫など色様々な木が植わっているので驚いたが、近付いて見るとすべて人工木だったのにはがっかりした。

g.ジャスコ

 新市街のはずれに日本のスーパー・ジャスコがあった。巨大な店舗で家具、電化製品、その他生活に必要な物全てが販売されていて、大変賑わっていた。6年前にキャメロンハイランズを訪れた際に日本人の長期滞在者から、時々イポーのジャスコに買い物に行く。車で片道2時間程掛かるが、そこまで行けば日本の食材、酒・焼酎、衣類など何でも手に入ると話してくれたのを思い出した。広大な駐車場の一画にはタクシー乗り場も設けられているのも盛業の証しだと感じられた。

h.イポー鉄道駅

 ガイドブックにはムーア風とコロニアル風の建築様式を採り入れた建物と記載されていた。難しい事は分からないが、駅とは思えない立派で綺麗な建物であった。

i.ペラ・ダルル・リズアン博物館

 100万年位前に住んでいたペラ人の骨や石器、スズ鉱石などが展示され、イポーが属するペラ州の歴史が分かり易く説明されていた。



マレーシアへの旅4 ペナン島観光

a. バトゥ・フェリンギ・・・ペナン島で最も美しいと言われているビーチだそうで、周辺にリゾートホテルが数多く建ち観光客が多い。しかし、海の色が緑黄色なのが興を削ぐ。マリーンスポーツが盛んな所だが、海が濁っているためにスキューバ・ダイビングには不向きだそうだ。レストランが軒並み閉店なので、屋台で昼食を摂った。ガイドブックには屋台の料理は安くて美味しいと記されていた。確かに値段は安かったが美味しいとはとても思えなかった。

b. タンジュン・ブンガ・・・バトゥ・フェリンギに次いで賑やかなビーチ。タクシーの車窓から眺めたが、やはり海の色は黄緑色だった。


暇老身辺雑記-コーンウォリス要塞の大砲 コーンウオリス要塞の海に向けられた大砲


c. コーンウォリス要塞・・・イギリス統治時代に東インド会社が建造した要塞で、現在も何門もの大砲が海に向けられている。第二次大戦で日本軍がペナン島を占領した際には、海軍がここを駐屯地にしたらしい。

d. 寝釈迦仏寺院・・・本堂に、金箔をまとった全長33mの巨大な寝釈迦仏が横たわっている。派手に着色されているので安っぽい感じがして、荘厳さは全く感じられなかった。寝釈迦仏は英語で「Sleeping Buddha」と標記されていた。道を隔てて建つ寺院には立釈迦仏「Standing Buddha」が祀られていた。

e. 南洋白珈琲・・・喫茶店に入って、名物の南洋白珈琲を注文した。ペナン伝統の珈琲と、甘さを半減したコーヒーのどちらにするかと訊かれ、半減珈琲にした。やがて、大振りのカップに入った白珈琲が供された。日本の喫茶店の3倍位の量が入っている。飲んで見るとカフェ・オレの味で、半減とはいえ十分過ぎる位甘かった。

f. その他・・・10日と11日はマレーシアの祝祭日「中国歴新年」なので、公共施設も閉館しており、有名なペナン博物館には入れなかった。また、ペナン・ヒルに登って景色を見たかったが、道路渋滞を理由にタクシーに乗車拒否されて行けなかった。

 コムター下にはバスセンターがあり、島内どこ へでも行け安くて便利だとガイドブックに記されていた。バトゥ・フェリンギ行きのバスに乗ろうと列に並んでいたら、バスの到着と共に人々が列を無視して乗車口に殺到し押し合いへし合いの大騒ぎになった。余りのマナーの悪さにバス乗車は断念し、タクシーを利用した。ペナンではタクシーの値段は乗車する前に交渉で決める事になっている。バトゥ・フェリンギまでは、ガイドブックに記された料金の2倍で折り合った。タクシー代も新春料金となっているようだった。

夕食を食べようと、415室もあるシティーテルと言うホテルに入って見るとメインダイニングが日本料理店の「霧島」であった。外人客が多いためか、料理は洋風にアレンジされたものが多いように感じた。氷水に漬けて出された日本酒「久保田・碧寿」は美味しかったが、4合瓶が約8千円もした。イスラム教国なので、アルコール類の輸入には高率の関税が掛かるのかも知れない。

コンビニでマレーシア製の赤ワイン3種類を見掛け、最も高価なボトル(と言っても1000円位)を1本買ってホテルで試飲した。『不味い!』、一口飲んでそう思った。後は捨てようかと思ったが、酒飲みの意地汚さで結局全部飲んでしまった。お蔭で、「マレーシアワインは2度と買ってはならない」と言う教訓はしっかり身に付いた。

マレーシアへの旅3.ミュージアム・ホテル



 博物館の近くにあるので名付けたのかと思っていたが、そうではなく広いロビーに多くのアンティーク家具や装飾品が展示されているのにちなんだネーミングだったらしい。新しいホテルだが古材を多量に使用しているために落ち着いた雰囲気が醸し出されている。室内の調度品もアンティーク品が使用され、電話も昔の黒電話(GE製)だし、天井扇は18世紀か19世紀初頭の製品のように見受けられた。窓もガラスではなく、木製の板を開閉するようになっている。ちなみにミニバーには水のボトルが入っているだけだった。疲れたのでワインでも飲んで寝ようと思っていたのに、思惑外れで大いにがっかりした。また小さなホテルなのでレストランや売店もないのが不便だった。

 翌朝、ペナン島のランドマークタワーである高層ビルのコムターまで歩いて見たが、意外に近くて数分の距離だった。コムター周辺は本来なら繁華街なのだがレストランを含めて殆どの商店が休業している。開いているのはKFCのようなファーストフード店と喫茶店位だった。ホテルのレストランなら空いているだろうと、コムターに隣接する五つ星のトレーダーホテルに入り朝食を摂る事が出来た。


暇老身辺雑記

マレーシアへの旅2 ペナン島への道中

 関西空港を定刻の午前11時に飛び立ったマレーシア航空機は予定より早く午後5時前にクアラルンプール空港に着いた。入管手続きとスーツケースの受け取りを済ませて空港タクシーのチケット売り場に向かった。当初はクアラルンプールから航空便でペナン島に赴く予定だったのだが、機中でガイドブックを読んでいるうちにタクシーで行く気になったのである。空路なら1時間弱で着くのだが、タクシーだと3時間掛かる。しかし、空路では乗降手続きに結構時間が掛かるし、空港からホテルまでタクシーに乗らなくてはならない。最初からタクシーで行けば車窓から景色が見られるし、ホテルに直行出来るので便利だと思い付いた次第だ。クアラルンプールからペナン島まで約400kmあるが、タクシー料金と二人分の航空券料金とほぼ殆ど同じ位である。

 チケット売り場で『ペナン島まで』と言うと、窓口の女性がキョトンとしている。ああそうかペナン島も広いからもう少し行き先を限定せねばと、「ジョージタウンまで」と言い換えると女性は頷いてくれ、『乗客数と荷物の大きさと数は』と問い掛けて来た。『二人乗車で、荷物はこの二つのスーツケース』と指で示すと料金が提示された。

 タクシー乗り場で係員にチケットを渡すと、ベンチに座って待っているように指示された。遠距離のためかタクシーを探すのに少し時間が掛かったが無事に見付けてくれ、乗車したのは6時頃であった。

 空港を出て3車線の高速1号線に入り、快適な走行が始まる。しかし、窓外の景色は延々と続くココナッツヤシの林ばかりであった。2時間程走って2車線になったところから急に渋滞が始まった。ドライバーが『明日からチャイニーズ・ニュー・イヤーが始まる。チャイニーズ達は1週間休暇をとり旅行するので渋滞するのだ』と説明してくれた。出発前にネットでペナンのホテルを予約しようとしても多くのホテルが満室なので不思議に思ったが、この説明で納得出来た。渋滞はマレー半島とペナン島を結ぶペナン大橋を越えるまで続いた。大橋から10分程で世界遺産都市ジョージタウンに着き、ドライバーが通行人に次々とホテルの場所を訊くが誰も知らない。ドライバーがホテルに電話して交渉し、セキュリティースタッフが迎えに来てくれる事になった。やがてスタッフが単車に乗って現れ、先導されてタクシーが進む。左折を何度か繰り返して漸くホテルに着いたのは夜中の1時前であった。ネットの空室があるホテルリストの中から、新しさに惹かれて予約した「ミュージアム・ホテル」は僅か29室の小さなホテルで去年の秋開業したばかりだったので、現地の人にもあまり知られていなかったようだ。なお、この時間になっても花火と爆竹の音が鳴り響き喧しい限りであった。

マレーシアへの旅1 プロローグ

毎年の事だが、夏になれば冬の方がましかなと思い、冬になれば夏の方が過ごし易いかなと感じる。年明けから連日続く寒さに、約6年前に訪れた「常夏の国」への旅を思い立ち、29日に日本を発ちマレーシアで9泊して帰って来た。気楽な旅の筈だったが出発前には全く念頭になかった旧正月と日程が重なったために、思いも掛けず大変な旅行となってしまった。9日は旧正月の大晦日だったのである。
暇老身辺雑記

クアラルンプール国際空港(黒川紀章氏設計)の一部

黒松翁の古酒


暇老身辺雑記-黒松翁の古酒
 宝塚阪急の日本酒の棚に時々、伊賀市産の「黒松翁(くろまつおきな)」の「秘蔵古酒一四年モノ」が並べられている。720ml入りで2100円、1.8ℓ入りで4200円と、14年も貯蔵した割には安い感じがする。今から14年前と言うと私がまだ現役で働いていた頃だが、今となっては遠い昔のような気がする。

 ラベルを見ると平成10年醸造と記されていて、アルコール分は19度以上20度未満とある。以前、試飲販売の際にこの酒を口にしたが、その際の説明では長期保存のためには若干アルコール度を高めにする必要があるとの事だった。貯蔵温度は約12℃だそうだ。

 色はやや黄色味を帯び、柔らかい日本酒の香りがする。味はまろやかで、少し甘味を感じるが美味しい。人生いろいろ、日本酒もいろいろだ。