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監督 原恵一
脚本 丸尾みほ
音楽 大谷幸
テーマソング 僕が僕であるために/miwa
エンディング・テーマ 青空/miwa
声の出演
小林真/冨澤真斗
プラプラ/まいける
父/高橋克実
母/麻生久美子
兄/中尾明慶
佐野唱子/宮崎あおい
桑原ひろか/南明奈
早乙女/入江甚儀
沢田先生/藤原啓治
(あらすじ)
“ぼく”は死んだはずだった。
そんな“ぼく”にプラプラという天使らしき少年が話しかけてくる。
大きな過ちを犯して死んだらしい“ぼく”は、
輪廻のサイクルから外されてしまうはずだったのだが、
再挑戦の機会が与えられたのだと言う。
そして下界に下り、
「小林真」という自殺したばかりの中学3年生の少年の体を借りて
自分の過ちを思い出す修行を始める。
“ぼく”がその過ちに気づいた時に、小林真は本当に死ぬのだ。
真の家族は彼が生き返ったことに大喜びする。
“ぼく”はどうしてこんなにいい家族に囲まれていながら真は自殺したのか?と思ったが、
プラプラから聞いた実情は-
父は人が良いだけの男、
母は不倫中、兄は勉強が出来るが、出来の悪い真をバカにしていた。
真にはひろかという思いを寄せる同級生がいたが、彼女は援助交際していた。
彼が自殺をしたのは、ひろかが中年男とラブホテルに入るのを見た事、
そしてそのホテルから母が不倫相手と出て来たのを見た事が原因のようだった。
“ぼく”は母に対して嫌悪感を持つようになり、彼女の作った料理を食べなくなり、
息が詰まりそうなので、学校に通うことにした。
周囲の様子を見ていると、真は友達もおらず、成績も良くなく、
浮いた存在だったようだ。
クラスメイトは雰囲気が変わった真に驚く。
絵の才能があったようで、部活は美術部。
そんな彼に関心を示すクラスメイトで美術部の唱子だったが、
彼女は以前の真のほうが良かった、と言う。煩わしい存在だ。
部室にやって来るひろかに“ぼく”も興味を惹かれた。
進学の事で担任の沢田先生と話し、テキトーに受け答えする“ぼく”。
ひろかが援助交際しようとする現場を目撃し、彼女の手を取って走る“ぼく”だったが、
ワルびれる様子もない彼女に落胆する。
帰って母に当たり、家を飛び出した“ぼく”は
不良に絡まれて、買ったばかりの靴を盗られてしまい、兄に発見される。
学校を休むことになった“ぼく”のところへ唱子が見舞いに来るが、
彼女に失礼な態度を取る。
時間を持て余して外出し、同じクラスの佐久間に会い、彼と友情が芽生える。
“ぼく”は彼と同じ高校に行くことを決意し、真面目に勉強を始める。
父に釣りに誘われ、そこで母が祖母と不仲だったこと、
でも祖母が倒れてからは献身的に看病していたこと、
だが、感謝の言葉もなく逝去されてしまったことで落ち込み、通院していたこと、
その母の薬を飲んで真が自殺したことを知る。
父はその事で初めて母の苦しみに気づいたのだと言う。
真は明るく振る舞うひろかの心の闇を垣間見るが、
「人間には色んな色があっていいんだ」と言って彼女を慰める。
ある晩の食事時、
これまで真に無関心だった兄が、自分の進学を伸ばして彼に合う進路を探したことを知る。
家族は真が亡くなった事で本当に大事なものがなにかに気づいたのだった。
真は初めて自分が佐久間と同じ高校に行きたいと考えているという意思を表示し、
母の料理に口をつける。
プラプラに呼び出された“ぼく”は、失礼な態度を取っていた唱子に謝る。
彼女も真と同じようにいじめられていたのだが、真を見て勇気づけられていたのだと言う。
“ぼく”は自分の過ちに気づく。
“ぼく”は小林真自身、
罪は自分を殺したこと。それによって周囲の人を悲しませたことだ。
そのことに気づいた“ぼく”は小林真として生き残れることになる。
プラプラは自分の罪に気づけなかった魂だった。
“ぼく”の中からブラブラの記憶は抹消された。
-未完成だった絵を完成させる真。
そこには天使らしきものが書き足されていた。
佐久間と遊ぶ真の携帯にPという差出人から
「生きていますか?」というメールが届く。
真は、佐久間に自分が生きている事を確認するのだった。
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(感想)
いい映画だった。
どうして自殺が良くないのか?というのが
よくわかる作品。
もしこれを観たら、
自殺した子供たちは、きっと自殺した事を後悔するに違いない。
映画と違って、もう手遅れではあるのだが・・・
自殺をしようと考えている子は
実行する前にこれを観て考えて欲しいな。
大人はこういう理由で死んだりしないと思うので、
この映画の真価が知りたくてレビューを読むのだったら、
主人公に年齢の近い人の文章を読んだほうがいいと思う。
きっと印象深いことを書いている子は多いはず。
予想に反して唱子の声を担当していた宮崎だけど、なかなかだった。
★★★関連作品レビューへのリンク★★★
宮崎あおい
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