超小集団活動?おれのあたまの中見える化!!日記 -5ページ目

納品

今回のプロジェクトでプログラム製造の一部をお願いしている

某社さんの話です。昨日がプログラム4本の納品日でしたが、

我々の方にメールで納品物が届いたのは深夜12時をまわった

時間のようでした∑ヾ( ̄0 ̄;ノ まあ、大変だった事でしょう。

ですが、15日が納品日・・であれば、遅くとも15日の午前中には

納品すべきだと私は思います。15日PMになっても、

「何をいまさら」って感じの問い合わせが入っていましたし、

午前中の納品など、全く考えもしていなかったようですね。


某社さんは、今回業務の開始時点で要員問題が発生し

立ち上がり時点から躓いてしまいました。その躓きを今日

この時点まで取り戻すことが出来ずにいらっしゃるようです。

大変お気の毒な事ではありましたが、仕事は信頼関係です。

2度3度の問題発生で信頼関係が失われようとしている中、

その回復に努める事は某社さんにとっては最重要課題で

あるべきで、その為には今回の納品は15日の遅くとも午前中で

なければならなかったと考えます。そう考えて頂けなかった、

もしくは考えては頂けたけれども実行して頂けなかった

この結果をとても残念に思う次第です。


しかしこの仕事、後手に回ればホントとてつもなく辛い仕事です。

今回の某社さんを見ていて改めて感じます。昨日の納品分に

ついても、早速検収NGの差し戻しが発生していますし、

次の数本の納期もあと数日でやってきます。先週以前の

未納分で再スケジューリングしたプログラムについても、

あわせて捌かなければなりません。想像を絶する大変さでしょう。

確実なプロジェクト管理の重要性を感じる出来事です。

某社さんには、頑張って貰うほかないのですが・・・・。



EVM

今回のプロジェクト、EVMに挑戦してみれば良かったぁ(後悔)

最近プロジェクト管理系のドキュメントを作っていて良く思います。


EVM(Earned Value Management)は、PMIで推奨されている?

プロジェクト管理手法です。管理すべき作業項目をすべて金額ベースで

あらわし、ある時点における進捗状況、費用状況の実績を測定、あるいは

未来予測を行う機能を有します。


基本的な要素は、以下の3点です。

プランド・バリュー 
PV(Planed Value ) 予算化された作業コスト 

実コスト
AC(Actual Cost ) 完了した作業のコスト

アーンド・バリュー
EV(Earned Value ) 完了した作業の価値  


例えば、ある時点でのEVが10,000(千円)で、ACが8,000(千円)だったと

すれば、コスト差異(CV)は、10,000(千円) - 8,000(千円)で、予定原価より

2,000(千円)少なく作業を完了できているって事になります。


また、ある時点でのEVが10,000(千円)で、PVが12,000(千円)だったと

した場合、スケジュール差異(SV)は、10,000(千円) - 12,000(千円)で、

-2,000(千円)の作業遅れが発生しているという事になります。


かなり明確に、プロジェクトの進捗状況、費用状況を表すことができる

手法だと思います。PMPの試験でも出題率が高いようです。


現在のプロジェクトで、諸事情によりとりあえず後回しにしている作業が、

多少あります。全体からみればほんの数パーセントではありますが、

これがために、現時点でのマスタースケジュールと進捗状況の差異、

費用計画と実績コストの差異から見るプロジェクト状況が微妙に

不確かなものになっています。そのため、「マスタスケジュールを

1ヶ月先行していますが、仕様未確定機能が1つあるので、実質2週間

程度でしょうか?」とか、「原価率は、現時点で85%ですが、作業が先行

しているため、最終的には82%で完了できそうです。」なんて、

報告に根拠のない想像部分が入ってきます。EVMでの管理を行って

いれば、もっと自信ありげな報告ができるはずなのですが。


すべての作業を費用で表すことはなかなか難しい事ではありますが

それなりに詳細なボトムアップでの見積りの上でのプロジェクトですし

全く無理な話でもありません。も少し頑張っていればと反省している

この頃でございます。次のプロジェクトでは絶対挑戦してみようと

思う次第です。


ご参考までに・・・・


では、今週も宜しくお願いしますm(u_u)m




スケジュール・・・

せっかくの祝日でしたが、福岡は雨が降ったり止んだりの不思議な

天候でございました。風も強かったですし、肌寒さを感じる1日でしたね。

本日は、休日出勤してきました。たいして仕事はしていないのですが^^;

週初のお決まりで、朝から、先週の状況を報告すべく、いろいろと

PJの状況など確認し週報を作成していたのですが・・・・・

まぁ遅れがひどくなってきていますねっガーン 事情がわからない人が

見れば、ワーニングは間違いなしって感じです。特に外製分です!

中国発注分については、先週は国慶節でしたので仕方ないにしても、

国内分の遅れはホント想定外でした。過去には、あまりそんな事が

なかった会社だけに。社内開発分も、多少問題を抱えておりますし

早めに対策が必要な様子です。詳細設計の進捗が好調だったので

現在のスケジュールは多少前倒しのものではありますが、その貯金を

ここで払い出してしまうのは少しもったいない気もしております。

仕様変更の声なども、お客様からぽつぽつと聞こえ始めていますしね。

中国分を含め、外製分については既にリカバリーストーリーを頂いて

いますし、近々なんとかなるものと考えています。社内開発分は、

多少フォーメーションの変更が必要かもですね。ただ、後続の

結合テスト(準備)フェーズを考えた場合、どの線を短くしていくべきか

悩みます。やはり、結合テストのスケジュール確定が先決かな。


生産性は多少↑傾向のようです。ボクの保有株と同じで下げ止まり!

って感じですw しかし、先週までの↓傾向はなんだったんだろう?

理由づけはしておく必要があると思っています。なんとなく原因は

感じてはいるのですが・・・・。しかし、「見える化」はおもしろいですねー。

大した分析もせずに、なんとなくでも原因を想像できるのは、

「見える化」のおかげだと思っています。



チームとグループ

チームとグループには違いがあるそうです。

グループとは単なる集団のことを指し、個人の知識、技術はまわりに
あまり影響を及ぼすこともなく、基本的にはその人の役割の中でのみ
活用される状態にあるとの事です。一方チームでは、個人の知識、技術が
チーム内においてお互いを助けあったり、刺激しあったりし高めあっている
状態であり、各個人の成長とそれによるチーム全体のパフォーマンス向上が
期待できる状態のものであるようです。つまり、同じメンバーが集まる集団で
あるとしたら、チームの強さ>グループの強さになるという事です。

小集団活動、見える化の目的がよりくっきりとしてくる話であると感じます。
私たちのような実行部隊に求められている事は、グループである事に
とどまらず、チームとして成長していく事であると考えます。
いまいちピンときていなかったいわゆる「強い現場」の一つの形態として、
高い相乗効果を持つチームという姿があるように思えます。各プロジェクトが
チームとして成長していく取り組みを手助けするツールが小集団活動であり、
見える化であると考えれば、今まで以上に積極的に小集団活動に向き合って
いけるように思えます。

あまり気にかけ使い分けた事がない言葉でしたが、今後はグループとは
呼ばず、チームという言葉を積極的に使っていこうと思います。まずは、
意識を持つことからと思いますし。

世に棲む日日

「翔ぶが如く」に続き、またまた司馬遼太郎先生の作品を

読みはじめています。「世に棲む日日」(全4巻)でございます。

この本も、数年前に一度読んだことがあるのですが、幕末好きの

私ですので、また読みたくなってしまい図書館で借りて読んでいます。


この本は、明治維新の原動力となった幕末の長州藩を描いたものです。

主人公は、吉田松陰と高杉晋作です。前半は、吉田松陰の生涯について

書かれており、安政の大獄で松蔭が刑死した後より、高杉晋作が主人公と

なってきます。吉田松蔭も、高杉晋作もとにかく魅力的な人物です。

激動の幕末において、その時代の流れよりもはるかに早いスピードで

人生を駆け抜けた彼ら二人の原動力が、自分の信じる忠のみであった事を

知り、感動と同時にすがすがしさを覚えます。また、新時代の幕開けに

最大級の貢献をしながら、自らが作り上げた明治という世の中を目にする

ことなくこの世をさった二人の生涯に言いようのない悲しさも感じます。


読み進めるにつれ、小説の中に描かれる二人の人物像にどんどん

魅かれていってしまいます。木戸孝允も、山県有朋も、伊藤博文も

彼ら二人の前では、とても小さな存在に見えてくるほどです。


「面白きこともなき世を面白く」 高杉晋作の辞世には、

天才が、その才能を余すことなくだしきった達成感を感じます。


世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
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