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またまた、ああ低金利、そして、ああ見通しは外れた

いたち川のブログ (横浜・掃部山の井伊直弼像/2010年9月撮影)


(本人曰く:幕末史では悪役だけど、大河ドラマの第1号は我輩の「花の生涯」だ/それにしても人気ないなあ、 俺って/写真を撮る奴なんて何年ぶりだ/※なお、以下の本文とは関係ありません)



100万円を3年固定して利子は年880円  ~ああ低金利も極まった~


 現在(9月)販売中の個人向け国債(3年物・固定)の利子は、税引き後なんと0.088%である。

 結果、見出しのような信じられないようなリターンにしかならない。

 

 実は、私も2006年7月の「ゼロ金利解除」当時に購入した10年物(変動金利)の個人国債を、余りの低金利に馬鹿馬鹿しくなり、ついに全て解約して、リスクはあっても多少は利子のいい社債に乗り換えた。


 その際、証券会社の担当者と話していると、営業現場では、3年物の個人国債やそれに準じた金利の公共債は非常に売れ行きが悪いとのことであった。

 

 長期金利の指標が低金利だから、そのまま低金利の商品を販売しても、余りに低金利だと、消費者は、当面様子見を決めこんで手は出さない。

 やはり市場には、そういう厳しさがあることを再認識した。


 なお、06年当時、日経新聞は、個人向け国債、特に10年物(変動)を高く評価していた(それで安心して買った経緯がある)が、上向くと思った金利は、ほどなく低下する一方で、今や大変不利な商品となった。

 そして、経済の先行きを見通すことがいかに難しいかを、私はまたまた痛感することとなった。


 

 


 

横浜の一風景に想う

いたち川のブログ (山下公園の向こうにマリンタワーとホテル ニューグランド)



明るくきれいな山下公園


 ベトナム戦争を背景に書かれた、五木寛之「海を見ていたジョニー」に登場する山下公園は随分暗いイメージであった。

 しかし、時は移り、明るくきれいで、家族連れに最適の公園になった。

 そりゃそうだ、あのベトナムに観光旅行に行く時代だ、とは団塊の世代の感想。



マリンタワー  ~高さ100m、100mほどの美しさ~


 そう遠くないところに位置するランドマークタワーが、高さ約300mでは客はあっちの方に行くのは仕方ないか。

 でも、通天閣には、高さ100mから見る風景の近さの良さがあった。

 「花一輪、一輪ほどの美しさ」ではないが、100mほどの美しさもあるはず。



ホテル ニューグランド    ~やっぱりマッカーサーか~


 65年前、厚木基地に降り立った、ダグラス・マッカーサーが最初に向かったところがここだ。

 とは言っても、その後、これほどのセールス・ポイントはないようだ。

 元帥宿泊の本館は、緑に隠れている。

 今秋、APECで来日の際、オバマ大統領が宿泊してくれれば、歴史になるのだが…


 





 

 

 










夏休みの自由研究 『秀吉の中国大返しをどうみるか』

いたち川のブログ (横浜・大桟橋に白い豪華船/本文とは全く関係ありません)



秀吉は「本能寺の変」を予想していたか


 本能寺の変が起こったのは、天正10年(1582年)6月2日、秀吉と光秀の天下分け目の「山崎・天王山の戦い」は6月13日と史実は伝えている。

 その間に流れた時間は、たった11日である。


 多くの太閤記では、毛利軍と間違えて入ってきた間者から密書を発見し、秀吉は最初は泣き悲しんだが、冷静になるや、すぐさま毛利軍と和解し、急ぎ兵とともに、京に向かった(中国大返し)というのが語られてきたところであり、秀吉の生涯でも、有数のハイライト場面である。


 しかし、最近は、秀吉は、本能寺の変のような事変が起こることを予想し、情報活動に力を入れていたという説も見受けられる。


 確かに、中国大返しはドラマチック過ぎる感じもしないではない。

 毛利の間者が間違って秀吉陣営に入ってくるのも変な感じだし、「本能寺の変」の情報を直ちに信用したのも疑問が残る。


 そもそも、日本史で最大の出世を果たした人間だから、幸運の前に抜群の能力を有していたと考えるのが自然だと思う。

 そう考えると、情報網を張り巡らし、事変へのシュミレーションもいろいろやっていたのではないかと考えられる。


 夏休みは終わったが、もはや何十年も前になるあの頃、夏休みの宿題の自由研究で、それまでの定説に疑問を呈するような、こんな発想が自分にあれば面白かったなあとふと感じたので、今回このような一文を綴ってみました。


 なお、小説「夫婦善哉」で有名な織田作之助は、旧制高津中学時代、作文の宿題で「股旅もの」を書いて、先生に怒られたという逸話があるそうですが、そういうユニークな発想は羨ましいと感じますね。