有馬記念と外国人技術者
外国人騎手は卓越した技量を発揮し、
そして、大いなる賞金を持っていった
最近の競馬の特徴は、外国人騎手の活躍が顕著になっていることだが、今年(2010年)の有馬記念はそれが決定的であった。
外国人騎手は一番人気をはじめ多くの有力馬に騎乗依頼され、そして1~3着を独占するするなど十分な結果を残した。
今回は、なんとかするだろうと期待された日本人騎手は、スタートで出遅れるなど、精彩を欠き、ほとんど見せ場をつくれなかった。
競馬では賞金の5%が騎手分となるので、1~3着のイタリア人やフランス人の騎手は、2分半ほどの騎乗で、それぞれ 900、360、225万円という高額の収入を得た。
外国人騎手には短期免許という枠があって、年間3ヵ月しか騎乗できないが、これで年間フリーとなったら、日本人騎手は職業として成り立たなくなるケースが増え、大変なことになる。
しかし、観客や馬主などの立場からすると、下手な日本人騎手より上手な外国人がいいのは自明の理である。
レース後の表彰式のプレゼンターは横綱・白鵬が務めていたが、相撲の世界も外国人が席巻している。
外国人力士は、一部屋一人という原則でも、かくの如しである。
オープンな場での卓越した技量の発揮は見ていて気持ちがいいが、職業に携わる側からすると、いろいろ大変だなあと思わされた有馬記念でした。