国策無罪の悪しき伝統、それを守る最後の砦が最高裁

彼らは、国策有罪を阻止すべく、下級審に対し人事権を武器に、不心得?な異分子の排除を謀るが、それでも1審や2審で国の責任を認めた真っ当な判決が・・



原発の危険性と司法 (“国策有罪”を言い渡した) 元裁判官・樋口英明氏 
【「優先すべきは命と生活」・・国策に逆らい左遷されることを恐れずに「真っ当な判決」を下した樋口英明氏。

最高裁事務総局が、“国策無罪”という秩序?を乱さぬよう、締め付けを強化する中、敢然と “国策有罪”の判決を下した勇気には、頭が下がる思いだ。

本来なら、最高裁の意向に沿う判決を下す所謂ヒラメ裁判官ではなく、彼のような一本芯の通った裁判官にこそ、栄達の道が拓かれて然るべきなのだが・・】

東京高裁、国の責任認める 異例の逆転有罪判決ー原発裁判・不敗神話に風穴

「反原発裁判官はヒーローの仲間入り」と、産経は皮肉るが・・

国策・原発には、こんな頼りがいのある守護神も・・

原子力規制庁、掟破りの人事案=検察官が、被告・原発の守護神に?
【普段は悪を懲らしめる側の検察官が、被告・原発の守護神に?

圧倒的に原告に不利な国策裁判で、ドラマ99.9 -刑事専門弁護士ではないが、
検察まで味方に付けた国に勝訴するのは至難の業。

経済人のバイブルといわれる日経新聞が手がける月刊誌・日経ビジネス
原発訴訟で住民側が勝てない理由 裁判官たちの奇妙な世界(後編)には、
【もんじゅ控訴審判決などは、「誠に無責任」、「ほとんど審査の放棄」、「(動燃の申請書を)無批判に受け入れた疑い」と、激しい表現で断罪している。】


 NHKニュースWEB 2022年6月17日 16時26分
【解説】原発事故で国の責任認めず 最高裁の判断は

【福島第一原子力発電所の事故で各地に避難した人などが、国と東京電力に損害賠償を求めた4件の集団訴訟で、最高裁判所は「実際の津波は想定より規模が大きく、仮に国が東京電力に必要な措置を命じていたとしても事故は避けられなかった可能性が高い」と判断し、国に責任はなかったとする判決を言い渡しました。

今回の裁判の争点は

▼国が巨大な津波が来ることを震災前に予測できたか。
▼予測できた場合、東京電力に有効な対策をとらせていれば事故を防げたかどうか、です。

最高裁判所の判断は
最高裁の判断をみるにあたって、震災が起きる前の地震や津波に関する国や東京電力の動きを押さえておきます。

震災の9年前、2002年に国の地震調査研究推進本部が「長期評価」という地震の予測を公表しています。これは今後30年以内に福島県沖を含む大平洋側の広い範囲でマグニチュード8クラスの地震が20%程度の確率で発生するというものです。

さらにこの長期評価に基づいて、震災の3年前には東京電力側が最大で15.7メートルの津波が押し寄せるとの試算をまとめています。最高裁はこうした予測や試算をもとに、有効な対策が取れたのかを検討しました。
その結果、仮に国がこれらをもとに東京電力に防潮堤を設けるなどの措置を取らせたとしても事故は防げなかったと結論づけました。



その理由として
▽実際に起きた地震は長期評価の想定よりもはるかに規模が大きく、
▽原発に押し寄せた津波も試算よりも大きなものだった
としています。

つまり、震災前に存在した専門的な知見を超える巨大地震・巨大津波が起きたとして、対策を取っていたかどうかにかかわらず、事故は防ぎようがなく、国の責任は問えないと判断したのです。

これらはこれまで国側が裁判で主張した内容に沿った判断となりました。】一部抜粋