これは、単なる読み飛ばしではなく、『「核兵器のない世界」の実現・・』を望まない? 本心の現れだろう。
核兵器禁止条約が発効、国連事務総長「核なき世界へ重要な一歩」・・菅総理「署名考えない」??
広島原爆の日「唯一の戦争被爆国として核兵器禁止条約への署名を」・・被爆者の訴えに安倍総理は

憲政史上最長の在任中、国政私物化に邁進した? 菅総理の前任者、安倍晋三前総理は、奇しくも?「核兵器の保有も使用も合憲」??との閣議決定を行っている。
「核兵器の保有も使用も合憲」?閣議決定。原子力の平和利用もアピール

唯一の被爆国を代表し<安倍首相>「核先制不使用に反対」 と米司令官に申し入れ
【「核兵器の廃絶を目指す日本が、皮肉なことにオバマ政権が掲げる『核兵器のない世界』の実現を阻んでいる」・・・それは大きな誤解

過去の言動が示すとおり、安倍首相は「核兵器の廃絶」なんて本気で目指していないし、
核兵器のない世界』など望んでいない。
 「戦争と核兵器のない世界」 安倍総理は、どちらも望まない!?

むしろ、「核兵器の保有も使用も合憲」との閣議決定を行い、将来の核保有への地ならし?をしている。】

アベ・スガ お二人が率いる自由民主党が、党を挙げて、「核兵器のない世界」ではなく、「核兵器のある世界」を望んでいる?証左。

殆どの方はご存じないでしょうが、原子力の父・正力松太郎が、原発を導入したのは、
発電のためではなく、原爆の原料=プルトニウムを生産するためでした。
日本が原発を放棄しない本当の理由=原発用核燃料の軍事転用

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ  問われなかった 人の道に外れた罪

黒い雨 ~活(い)かされなかった被爆者調査~:目的は人体実験?

「黒い雨」訴訟の原告ら「ようやく報われた」 菅首相 上告断念「国として受け入れがたい部分も・・」


菅総理 広島平和記念式典のあいさつで読み飛ばし(2021年8月6日)


 中国新聞 2021/8/6 17:40
首相官邸が首相のあいさつ文公表
【首相官邸は6日、広島市中区の平和記念公園で営まれた平和記念式典での、菅義偉首相のあいさつ文をホームページ(HP)に掲載した。菅首相が式典後の記者会見で陳謝した「一部、読み飛ばした」部分は、前後を含めて以下の通り(下線部分が読み飛ばした部分)。

 広島および長崎への原爆投下から75年を迎えた昨年、私の総理就任から間もなく開催された国連総会の場で、「ヒロシマ、ナガサキが繰り返されてはならない。この決意を胸に、日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない

 世界の実現に向けて力を尽くします」と世界に発信しました。わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、「核兵器のない世界」の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。

 近年の国際的な安全保障環境は厳しく、


核軍縮の進め方を巡っては、各国の立場に隔たりがあります。このような状況の下で核軍縮を進めていくためには、様々な立場の国々の間を橋渡ししながら、現実的な取り組みを粘り強く進めていく必要があります。】




 中国新聞 2021/8/6 8:17
2021ヒロシマ平和宣言 全文
【76年前の今日、我が故郷は、一発の原子爆弾によって一瞬で焦土と化し、罪のない多くの人々に惨(むご)たらしい死をもたらしただけでなく、辛うじて生き延びた人々も、放射線障害や健康不安、さらには生活苦など、その生涯に渡って心身に深い傷を残しました。被爆後に女の子を生んだ被爆者は、「原爆の恐ろしさが分かってくると、その影響を思い、我が身よりも子どもへの思いがいっぱいで、悩み、心の苦しみへと変わっていく。娘の将来のことを考えると、一層苦しみが増し、夜も眠れない日が続いた。」と語ります。

 「こんな思いは他の誰にもさせてはならない」、これは思い出したくもない辛く悲惨な体験をした被爆者が、放射線を浴びた自身の身体の今後や子どもの将来のことを考えざるを得ず、不安や葛藤、苦悩から逃れられなくなった挙句(あげく)に発した願いの言葉です。被爆者は、自らの体験を語り、核兵器の恐ろしさや非人道性を伝えるとともに、他人を思いやる気持ちを持って、平和への願いを発信してきました。こうした被爆者の願いや行動が、75年という歳月を経て、ついに国際社会を動かし、今年1月22日、核兵器禁止条約の発効という形で結実しました。これからは、各国為政者がこの条約を支持し、それに基づき、核の脅威のない持続可能な社会の実現を目指すべきではないでしょうか。

 今、新型コロナウイルスが世界中に蔓延(まんえん)し、人類への脅威となっており、世界各国は、それを早期に終息させる方向で一致し、対策を講じています。その世界各国が、戦争に勝利するために開発され、人類に凄惨(せいさん)な結末をもたらす脅威となってしまった核兵器を、一致協力して廃絶できないはずはありません。持続可能な社会の実現のためには、人々を無差別に殺害する核兵器との共存はあり得ず、完全なる撤廃に向けて人類の英知 を結集する必要があります。

 核兵器廃絶の道のりは決して平坦(へいたん)ではありませんが、被爆者の願いを引き継いだ若者が行動し始めていることは未来に向けた希望の光です。あの日、地獄を見たと語る被爆者は、「たとえ小さなことからでも、一人一人が平和のためにできることを行い、かけがえのない平和を守り続けてもらいたい。」と、未来を担う若者に願いを託します。これからの若い人にお願いしたいことは、身の回りの大切な人が豊かで健やかな人生を送るためには、核兵器はあってはならないという信念を持ち、それをしっかりと発信し続けることです。

 若い人を中心とするこうした行動は、必ずや各国の為政者に核抑止政策の転換を決意させるための原動力になることを忘れてはいけません。被爆から3年後の広島を訪れ、復興を目指す市民を勇気づけたヘレン・ケラーさんは、「一人でできることは多くないが、皆一緒にやれば多くのことを成し遂げられる。」という言葉で、個々の力の結集が、世界を動かす原動力となり得ることを示しています。為政者を選ぶ側の市民社会に平和を享受するための共通の価値観が生まれ、人間の暴力性を象徴する核兵器はいらないという声が市民社会の総意となれば、核のない世界に向けての歩みは確実なものになっていきます。被爆地広島は、引き続き、被爆の実相を「守り」、国境を越えて「広め」、次世代に「伝える」ための活動を不断に行い、世界の165か国・地域の8000を超える平和首長会議の加盟都市と共に、世界中で平和への思いを共有するための文化、「平和文化」を振興し、為政者の政策転換を促す環境づくりを進めていきます。

 核軍縮議論の停滞により、核兵器を巡る世界情勢が混迷の様相を呈する中で、各国の為政者に強く求めたいことがあります。それは、他国を脅すのではなく思いやり、長期的な友好関係を作り上げることが、自国の利益につながるという人類の経験を理解し、核により相手を威嚇し、自分を守る発想から、対話を通じた信頼関係をもとに安全を保障し合う発想へと転換するということです。そのためにも、被爆地を訪れ、被爆の実相を深く理解していただいた上で、核兵器不拡散条約に義務づけられた核軍縮を誠実に履行するとともに、核兵器禁止条約を有効に機能させるための議論に加わっていただきたい。

 日本政府には、被爆者の思いを誠実に受け止めて、一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となるとともに、これから開催される第1回締約国会議に参加し、各国の信頼回復と核兵器に頼らない安全保障への道筋を描ける環境を生み出すなど、核保有国と非核保有国の橋渡し役をしっかりと果たしていただきたい。また、平均年齢が84歳近くとなった被爆者を始め、心身に悪影響を及ぼす放射線により、生活面で様々な苦しみを抱える多くの人々の苦悩に寄り添い、黒い雨体験者を早急に救済するとともに、被爆者支援策の更なる充実を強く求めます。

 本日、被爆76周年の平和記念式典に当たり、原爆犠牲者の御霊に心から哀悼の誠を捧(ささ)げるとともに、核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向け、被爆地長崎、そして思いを同じくする世界の人々と手を取り合い、共に力を尽くすことを誓います。

令和3年(2021年)8月6日

広島市長 松井 一実
平和宣言(英語訳)PEACE DECLARATION