トイレトレーニングも済まない原発を、無責任にも稼動させた原子力ムラ、
未だオムツもとれない原発の、後始末は国民負担で?とは、図々しいにも程がある。
「原発のトイレ」:無策の日本と準備万端のフィンランド

と怒ってみても始まらないが、負の遺産の後始末に、いったい幾ら掛かるのか?
〝核のごみ〟最終処分場*建設と10万年の運営費3.7兆円??=経済産業省の試算

正直なところ、ハイハイさえ儘ならない原子力ムラ技術陣には、廃炉も福島原発の事故処理も毎日が未知との遭遇。
原発廃炉は可能か? ~計画とその現実~ BS世界のドキュメンタリーより
チェルノブイリ 核燃料除去まで500年以上・・福島原発廃炉は〝最長40年〟??

わずか半世紀の愚行で、向こう10万年先まで〝核のごみ〟の世話を強いられることは、
腹立たしくもあり、未来人に申し訳なくもある。
制御棒処分:電力会社400年、国10万年管理 規制委方針
【400年続く会社は稀にあるかも知れないが、いまだ10万年続く国家は存在しない。
(あのローマ帝国せさえ350年、東ローマ帝国を含めても1500年にも満たない。)
触れれば即死レベル〝核のごみ〟を安全に10万年隔離することなど可能なのだろうか?

なぜ?後先考えず原発など造ってしまったのか? 原子力ムラを責めても始まらないが・・
否〝負の遺産〟を押し付けられた未来人にすれば、私たち現代人すべてが共犯者だろう。】

それでも、なんとか始末しなければいけないのだが・・

 高知新聞・社説
【原発の廃止費用】国民負担の総額を示せ
【国内にある原発や核燃料サイクル工場など商業用原子力関連の73施設を廃止するには、少なく見積もっても計12兆8千億円の費用がかかることが分かった。
 電力会社などが法に基づき公表した試算を共同通信が集計した。巨額の費用だが、試算には疑問が多い。明らかになったのは「氷山の一角」との声も出ている。
 廃止費用を実質的に負担するのは私たち国民だ。電力会社は廃止費用を電気料金に上乗せして集め、積み立てている。
 政府や電力会社は費用の総額をきちんと示すべきだ。国民に負担を求めるなら、いいかげんな試算やまやかしのような数字は許されない。
 改正原子炉等規制法により、事業者は先月末までに「廃止措置方針」の公表が義務付けられていた。電力11社を含む計19社が廃止の見積額を明らかにした。
 共同通信によると、公表された69施設の廃止費用は計4兆8千億円だった。これには事故を起こした東京電力福島第1原発1~4号機の費用が含まれておらず、政府試算の8兆円を加算した。
 だが、公表された見積額に盛り込まれている費目は、除染を含む施設の「解体費」、放射性廃棄物をドラム缶に詰めるなどの準備作業に必要な「処理費」、実際に処分場に埋設する「処分費」にとどまっている。
 これで済むはずがない。例えば、原発の廃止には30~40年がかかると言いながら、その間に必要な維持管理費や老朽化対策費などが含まれていない。
 そもそも日本では商業用原発で廃止が完了した例はなく、実績はゼロだ。試算の信頼度を上げるには相応の丁寧な算出が必要になる。
 問題は他にもある。福島第1原発の廃炉では、溶け落ちた核燃料物質の回収技術さえ確立されていない。作業に時間がかかればかかるほど費用も膨らむだろう。
 放射性廃棄物の処分も厳しい。高レベル廃棄物は最終処分場の候補地すら決まっていない。
 今回の推計では低レベル廃棄物も約52万トンの発生が予想されている。福島第1原発から出る分も含めればさらに膨大な量になるが、全てを処理できるめどは立っていない。
 政府は「発電コストが安価だ」として原子力を推進してきた。原発が半世紀以上にわたって電力需要を支えてきたのは確かだが、福島第1原発事故で多くの国民が原発のリスクの大きさを再認識した。
 高速増殖原型炉「もんじゅ」の廃炉決定などでも、原発の後始末には長い年月と莫大(ばくだい)な費用がかかることに気付いた。政府や電力会社が打ち出す「数値」は信頼を失っていると言ってよい。
 日本の原子力政策は後始末の問題を置き去りにしてきた。そのつけはあまりに重いが、逃れることはできない。国民的論議の俎上(そじょう)に載せるためにも、政府や電力会社は真摯(しんし)に試算や説明をすべきだ。】